やじうまゲームニュース
 
「ニンテンドー3DS」って「アバター」や「3Dテレビ」と何がちがうの?

2010.03.24

「E3(Electronic Entertainment Expo)」公式サイト
 

 任天堂より昨日3月23日(火)に電撃発表された、2011年3月期発売予定の新型携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS(スリーディーエス)(仮称)」。

 “裸眼で「3D映像」によるゲームをプレイできる”“従来のDSシリーズ向けソフトにも対応する”などの大きな特徴以外は、6月にアメリカ・ロサンゼルスで開催されるゲーム見本市「E3(Electronic Entertainment Expo)」にて発表される予定で、今のところほとんどが謎に包まれています。
 しかしながら、公開されたわずかばかりの情報にも“裸眼で「3D映像」”という注目すべき情報が含まれていました。

「アバター」や「3Dテレビ」=“メガネ”+“対応モニター”

 今回発表になった「ニンテンドー3DS」。これ対して、家電メーカーが“2010年は3Dテレビ元年”と鼻息も荒くプッシュする「3Dテレビ」。前者と後者の違いをお分かりですか? ざっくり言えば、「メガネ」! 視聴の際、前者は「メガネ」が不要で、後者は「メガネ」が必要となります。

 3D映像における「メガネ」の役割は、左右の目それぞれに異なる映像を見せ、あたかも立体である(奥行きがある)ように見せることです。古くは、左右の目を赤色と青色のセロハンで覆って“色が異なる映像”を見せるという手法が取られてきました。
 最近の主流は、左右のレンズにシャッターを設けて、シャッターの開閉によって左右の目に微妙に異なる映像を見せる、というものです。いわゆる「3Dテレビ」の「テレビ」は、この「メガネ」の開閉と同期したシステムが用意されています。つまり、3D対応の「テレビ」と「メガネ」がセットになって、はじめて効果を発揮するわけです。

★参考:ソニーの3Dテレビ「3Dブラビア」の仕組み

 ちなみに、ジェームズ・キャメロン監督のSF映画「アバター」の3D上映では、「3Dテレビ」と同じシャッター方式のほか、両目に入る光や色を「メガネ」で操作して、立体視させています。今後も3D映画の上映では、劇場や作品ごとに異なる方式が用いられていきそうです。

★参考:映画「アバター」の劇場情報

「ニンテンドー3DS」=“モニター”だけ ……何で?

 一方で「ニンテンドー3DS」は3D映像を見せてくれますが、「メガネ」を必要としないそうです。なぜなら、モニターである液晶画面に“3Dに見せるための”仕掛けが用意されているから。

 今回の「ニンテンドー3DS」の情報はもちろん任天堂のプレスリリースが公式の情報源となっています。
 一方で、報道機関として「ニンテンドー3DS」の情報を真っ先に取り上げた「朝日新聞」には、シャープが開発した“裸眼で3D映像が見られる”液晶画面が採用されるという見通しが記述されており、このことが追って記事を掲載した媒体にも信憑性の高い情報として浸透しているようです。

 シャープの開発した、裸眼で立体視を可能にする技術は「視差バリア方式」と呼ばれるものです。これは、その名のとおりON/OFF可能な「スイッチ液晶」というフィルタを液晶ディスプレイの裏側(バックライトとの間)に挟み、「スイッチ液晶」が光を制御する壁となって、両目に異なる光が届くようにする(=「視差バリア」が発生)。結果として、裸眼で立体視が成立するという仕組みです。

★参考:専用メガネなしで3Dグラフィック(シャープ)

「ニンテンドー3DS」の液晶=「視差バリア方式」が濃厚?

 実際、シャープの“裸眼で3D映像が見られる”液晶画面が採用されている可能性は高そうです。

 「視差バリア方式」は“近距離からの視聴に適している”ため、近距離で画面を眺める携帯ゲーム機の「ニンテンドー3DS」にはうってつけ。また、「スイッチ液晶」を全面OFFにすれば、通常の2D映像を視聴できます。この切換え機構は、冒頭で触れた“従来のDSシリーズ向けソフトにも対応する”という要件を満たすものです。
 さらに言えば、「スイッチ液晶」と組み合わせる液晶画面は従来DSシリーズで用いられている「TFTカラー液晶」を転用可能なことから、工場でのライン形成を含め大幅なコストカットが見込めます。

 何よりシャープは日立製作所と並んで、従来のDSシリーズ向け「TFTカラー液晶」を納入してきた実績があるではないですか!

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 ……ということで今回の「やじうまゲームニュース」、既報の情報やメーカーの公式発表を参考にしつつ、「ニンテンドー3DS」の「3D映像」を推察してみました。結論は、“「視差バリア方式」が濃厚?”というものですが、あくまで推察なので、あんまり本気にしないでね☆

 次回あたり、「メガネ」をキーワードにゲームハードの再編を考察してみましょう。


(ジーパラドットコム編集部/広田貴久)

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