オンラインゲーム つまみ喰い  
3人を操作する戦略性の高い戦闘が魅力『グラナド・エスパダ』
2006.08.30
『グラナド・エスパダ』メインページ
 

 気になるネットゲームの序盤&高レベル以降のプレイレポートを前編後編の2回セットでお送りする「ネットゲームつまみ食い」コーナー。今回は、『グラナド・エスパダ』を取り上げていこう。3人のキャラクタを同時に操作するというMCC(マルチ・キャラクタ・コントロール)システムが特徴のMMORPGだ。一見、「複雑かも!?」とか「大雑把になりそう!?」などと思ってしまうかもしれないが、3人のキャラを同時操作できるからこそ面白い仕掛けも組み込まれている。

■ひとりでパーティプレイ!3キャラを同時操作

 『グラナド・エスパダ』は、大航海時代のヨーロッパの雰囲気を持った作品。大航海の果てに発見された新大陸は発見者の名前を取って「グラナド・エスパダ」と名付けられた。入植が進む中、一攫千金を狙って、はたまた冒険を夢見て、様々な家族が新大陸へと移住していく。プレイヤーもそんな家のひとつとなり、富と名誉を求めて新大陸を目指した……という設定だ。「グラナド・エスパダ」には入植が進んでいる場所もあれば、未開の地も多い。未開の地のほとんどはモンスターが徘徊する場所になっており、ファンタジー風の敵をマスケット銃で攻撃するなんていう、一風変わった戦いが楽しめる。もちろん、剣と魔法といったファンタジー世界おなじみの概念もある。幻想と歴史の融合した、ほかに類を見ない雰囲気が特徴的なMMORPGなのだ。

 さて、『グラナド・エスパダ』には現在、合計6つのワールドがある。ベータテスト時代から続く「ガーネット」「アメジスト」「サファイア」「ベリドット」「ダイヤモンド」と、7月21日(金)にオープンしたばかりの「スピネル」だ。今回はアメジストワールドにキャラを作成してみた。

『グラナド・エスパダ』では最大3キャラを同時に操作する。ひとりだけ使用して集中的に経験値を積ませることも可能だが、3キャラ同時に使ったほうが楽しいだろう

 本作品ではキャラを作成する前に「家門」を作成する。これは文字通り自分の全キャラの「家」を現すもので、名字のようなもの。ただし、プレイヤーは、他プレイヤーからはこの名字で呼ばれることになるので適当に決めないようにしたい。とはいえ、キャラ名と組み合わせて表示されるため、ネタのひとつとしてユニークな名前をつける人も多い。ゲーム開始当初、キャラクタ作成は4人まで可能。チュートリアル中に3キャラ作ってチームを組むように言われる。様々な職業があるが、今回作成したのはファイター、スカウト、ウィザードの3キャラ。スカウトは唯一とも言える回復系のスタンス(後述)が使えるため、チームにひとりは入れておきたいところだ。

敵の脇にある赤いクサビ型のポイントがわかるだろうか。これがアサルトモードの目標地点。周囲にいる敵を倒しながら進むようになる

 新大陸「グラナド・エスパダ」に降り立った我が家門が最初に行ったことは、簡単なお使い風味のクエスト。クエストをこなすと「経験値カード」がもらえ、これを消費することでクエストレベルに見合った経験値が獲得できる。また、クエストには、お使いのような簡単なものはもちろん、アイテムの探索や、はたまた、NPCとのバトル&時間制限のある攻防戦の「ミッション」なども用意されている。これらのクエストをクリアするとNPCのキャラクタカードを獲得できることもある。NPCカードを使うと、該当のNPCをチームに加えて育てることが可能になり、通常のキャラクタとは違った育成が楽しめるようになるぞ。

 本作品の特徴はなんと言っても戦闘にある。さっそく戦闘を体験してみようと、街の外に出てみるが、街のすぐ外のモンスターに戦いを挑んでみると前衛のファイターが2発でやられてしまった。よく見るとモンスターのレベルが60以上! 倒れたファイターを放り出して街に逃げ帰ることになった。実はスタート地点のリボルドウェから左に出ると中レベル向けのダンジョンへの道になっているのだ。右側の採掘場が初心者向け低レベルマップ。これらのレベル帯はワールドマップを見ることで確認できるようになっている。しかし、初心者用マップと中級者用マップが隣接しているというのもなかなかすごい世界である。

ミッションではNPCと共同で戦うものもある。また、NPC自体と戦うというミッションもある。通常のクエストと区別がつきにくいので注意したい

 ということで初心者用マップへ行き、戦闘のコツをつかんでみる。本作品には3つの戦闘モードが用意されており、プレイヤーは状況によってそれらを使い分けて戦っていく。最もよく使うのは「キープモード」だろうか。これはプレイヤーキャラの一定範囲に進入してきた敵を自動ターゲットとして攻撃するモード。「アサルトモード」は指定した地点へ進みつつ、その周囲にいる敵を殲滅していくモード。「ホールドモード」はキャラ位置を固定して、一定範囲内に入ってきた敵を攻撃するモードだ(ただし近接攻撃キャラは接敵されるまで攻撃できない)。これらをキャラごとに動かす「個別モード」と、3人をパーティとして指示する「全体モード」で使い分けていく。例えば個別モードを使って後衛をキープモードで砲台化し、前衛を直接操作して後衛を守るなどということも可能になる。

■パッと見よりもはるかに戦術性の高いバトルシステム

スタンスは装備した武器に依存する。スカウトは片手に短剣を持つとエスクリマ、両手に短剣を持つとドバラダコルテ、素手だと初期はファーストエイドになる
素手でファーストエイドを選択した場合、一切攻撃を行わなくなる。ただ、この回復アクションがないと戦闘はかなりツラいだろう

  戦闘関連で欠かせないのはモンスターの配置に見られる戦術性だろう。モンスターには、こちらが攻撃するまで襲いかかってこないノンアクティブと、一定範囲まで近づくと襲ってくるアクティブの属性が用意されている。序盤でチャレンジすることになるダンジョン「アル・ケルト・モレッツァ」あたりからはこの属性を見分けることが重要になる。ノンアクティブのモンスターが大量にいる通路に、同じ姿形をしたアクティブモンスターが少数配置されていたりするのだ。ここでアサルトモードやキープモードにしてしまうと、キャラが勝手にノンアクティブのモンスターに攻撃を仕掛けて大惨事となってしまう。アクティブモンスターのみをクリックして、単騎を攻撃する必要があるということだ。敵には遠距離攻撃をしてくるものや、移動速度の速いものなど、様々な特徴が用意されている。これらを総合的に判断し、各モードやスキルを使用せねばならないというわけだ。

 各職業には職業としての特徴のほかに、さらに細分化された「スタンス」というものがある。これは使用する武器による攻撃のスタイルのようなもの。使用するスタンスによってスキルも異なり、スタンスレベルは通常のレベルとは別個に累積していく。このスタンスは使用武器はもちろん、通常レベルや別のスタンスによる制限があり、序盤はそれほど多くは選択できない。注意したいのはスカウトのファーストエイドのスタンスで、これは素手状態でないと選択できない(筆者はしばらくこれに気づかず、短剣を装備したまま「ファーストエイドが選択できねぇっ!」と悩んでいたりした)。素手になると敵に攻撃を仕掛けることができなくなるため、実質、回復専門となるが、戦闘中は自動で回復を行えるため、回復アイテムを浪費できない序盤では必須とも言える。

敵の数が多い場合、背後から襲われないように、壁を背にして戦うのが基本だ。ファイターが盾を持っていれば攻撃をブロックして耐えてくれる 多くの敵に襲われたときは範囲攻撃のスキルで対処したい。ただし、範囲攻撃は消費SPが多かったりクールタイムが長かったりする


■ゲームバランスがいい反面、その弊害(?)も?

敵の数は基本的にどこでも多め。無闇にツッコんで囲まれると、手間取っているうちにDEBUFF(弱体化効果)をかけられてピンチになることもある
左と右に並んで歩いているジーロットはノンアクティブ。手出ししなければ襲ってこない。ただし、左奥にいる同名の敵のジーロットはアクティブなのだ

 ゲーム序盤はかなりサクサクと進むため、適当に戦っていてもレベルが上がっていく。クエストも一部入手アイテムの位置がわかりにくいといったことはあったが、ほぼノーヒントでこなしていける。ただ、前述のとおり「アル・ケルト・モレッツァ」に挑戦する頃になると、だんだんと戦闘の面白さがわかってくる。大量の敵を前にギリギリの戦いを展開しつつ、敵の波の収まったタイミングを見計らって通路に逃げ込んで先へ進む……。たとえ全滅してもキャラクタのLV49までなら、キャラが倒れた時点から一定時間経過することで復活できるため、ダンジョンの奥でも回復アイテムなどがあればチームの立て直しが可能だったりする点も面白い(復活までの待ち時間以外にデスペナルティもない)。
  思わずこの戦闘システムにハマってしまい、プレイ時間は14時間を超過し、レベルも21レベルに達した。レベルアップのバランスはかなり計算されているようで、想定されるルートを進んでいけば順調にレベルアップしていくようになっている。

 現在、本作品では『2.0』へのバージョンアップが行われつつある。多く改良が予定されているが、根幹となる戦闘の楽しさは健在だ。ショートカットなどの実装により、さらにアクティブに、さらに戦術性が高まる予感もある。ただ、各プレイヤーがチームを組んで戦うため、他プレイヤーとのコミュニケーションがやや希薄になりがちなのが気になるところ。レベルの上がりやすさも後押しして、シングルゲームのように黙々と戦ってしまいがちなのだ。できるだけ党(ギルド)に参加するなどして、他プレイヤーとの交流を持っていくようにしたほうがいいだろう。

全滅してもデスペナルティはない。キャラの上部の緑のゲージがいっぱいになるとその場で復活するぞ ゲーム中、党員募集のシャウトが聞こえてくることもあった。気になる党があったら囁きで党首に呼びかければいいのだ

 さて、次回は『グラナド・エスパダ』の後編をお送りする予定だ。高レベルキャラを扱って旅する新大陸「グラナド・エスパダ」の様子はどんな風に映るのだろうか。

(C)2003-2006 IMC Games Co.,Ltd./ Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.
All Design and specifications are subject to change without notice.

 
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