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車掌は僕だ!

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電車でレース。よく考えてみたら、とっくにありそうなのになぜか今まで作られなかったゲームだ。しかも、プレイしてみると、まじめなのかバカなのかわからない不思議なテイスト。作った奴の顔が見てみたい、というわけでクリエイターに直撃!ついでにプレイする際のポイントや裏技も聞いてきたよ!

株式会社シスコンエンタテイメント

開発部 ディレクター
中田慎吾さん

■INTERVIEW INDEX













――まず、なぜ「電車でレースゲームを作ろう」と思ったのでしょう? 発想の奇抜さというか、ついにやったか、という感じがするのですが。

中田:僕は関西人なんですが、学生の頃からよく電車を使ってました。車に興味がなかったんで、「じゃ、どっか行こう」というといつも電車で出かけるんです。それで、関西はよくいろんな電車が併走してるんですが、自分の乗っている電車がよくとなりの電車に抜かれたりした経験があって、内心「抜かれるなよ~」って思うことがよくありました。

 既存の電車の運転ゲームを遊んだりしても、遊ぶたびに友人から「阪急は出えへんのか」と言われたり(笑)、実際遊んでいても制限速度が多くて難しかったりで、「もっとぶっ飛ばしたい」というのがあって。結構長い間、考えていた企画ではあります。
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――実際に思いついたものとゲームにしたものとで、どの辺に気を使いました?

中田:自分自身、インパクトがある方が好きなんで、車でレースしても面白くない、やっぱり電車でレースしたいというが最初でした。でも車が電車に変わるだけじゃなんも面白くないんで、電車のルールでやろうと。それで、あとあと苦しんだんですけどね。レールの上しか走れないのがたいへんで、「なんでこんなルールにしたんやろ?」って。

 基本は線路が何本かあってポイントで切り替えていく、ということまでは考えてたんですけど、もう最後の方は、ちくちくポイント分岐を1個ズラしたり、増やしたり減らしたりとか、アミダくじのようなコース編成でちゃんと最後まで行けるか、というチェックをひたすらやってました。あと、電車だときついカーブが作れないんですよ。ヘアピンカーブを作ると電車がハミ出して曲がれない、電車のツラさみたいな(笑)。いまの形になるまで、かなり時間がかかりました。

 自分はゲーマーじゃないので、こういうレースゲームって上手い人には絶対追いつけない、みたいな感じがあるじゃないですか。ドリフトができるとか。ちょっと遊べば運転できたりとか、上手い人も注意不足だと逆転されたりとか、ゲームとしてワイワイできる要素を入れたんです。健康的にレースできるならいいかなぁ、と。
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――開発中の秘話なんてあります?


中田:ゴールで駅に止まる、というのが僕の頭の中では、「普通の事」だったんですが、「なんで止まらんとダメなんですか?」って言われたり、自分が考えていることと、スタッフのみんなが考えていることを統一するのが難しくて、全般的によくもめました(苦笑)。

 「電車らしさ、バカらしさ」というやり方を交互に使ってるんですが、これをスタッフに理解させるのが難しくて、さっき「電車らしさ」って言ってた人が、今度は「バカらしさ」でOKになっている仕様とかあるんです。コースアウトしてからレールに戻るというのはバカらしさなんですが、駅に止まらなければいけないというのは電車らしさなんです。それを「どっちなんですか?」って散々言われたり・・・。

――消えてしまった企画とかも?

中田:当初の企画に入れていたものなんですが、オーバーランした(駅で止まれなかった)ときにガツンと止まる部分。あそこを突き抜けて飛ばしたかったんですよ。


――飛ばす? どこへですか?


中田:空へ(大爆笑)。

  最初はスキーのジャンプみたいにザーッと飛んで、突然まわりが銀世界になるんです。で、なぜかジャンプして着地したら飛距離が発表になって、まわりのお客さんがワーッっていうという。

――だからロード画面でスキーやってるんですね。

中田:あれはなごりなんです。
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――次の作品は、やはり乗り物系ですか?

中田:基本的にはリアルなものはやりたくなくて、シミュレーター的な人の動きとか車とかはよそががんばってやってくれれば、僕が見ときますんで(笑)。やっぱり、自分しか思わないようなアホっぽさ、関西人なんで「相手を笑かせてナンボ」ってのがあるんで。自分でひとりよがりにならず、相手を笑かせて、それでゲームらしいものを作っていきたいですね。
 このゲームは、会社のお金を使った長いボケみたいなところがあって、お客さんに「電車でレースするかいな!」って突っ込んでもらって、「なんや、このロード画面は!」って突っ込んでもらうと。

――ジーパラが『鉄1』にこだわったのも、ツッコミに来たのかもしれないですね。「これおかしいですよ」と。

中田:はるばる突っ込みに来てくださって、ボケた甲斐がありました。
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2001年7月16日収録