『聖剣伝説』シリーズは、91年に登場した初代『聖剣伝説』をはじめ、
この12年間に4つの作品が発売されている。
『聖剣伝説』シリーズがどのような進化と変化を遂げてきたのか、その歴史を少し振り返ってみよう。

   その樹に触れた者は永遠の力を得ることができるという「マナの樹」。グランス帝国から脱出した主人公が不思議な少女を助けたことをきっかけに、主人公はマナの力を巡る争いに巻き込まれてゆく…。
 サブタイトルからも分かるように、第一作目は『ファイナルファンタジー』の外伝的な位置付けで登場しており、そのため魔法がFFの世界観のものであったり、チョコボが登場したりとFF寄りの世界観を持っている。シナリオは『FFX-2』などのプロデューサーとしても知られる北瀬佳範氏と、『新約』でプロデューサーを務める石井浩一氏自らが担当していた。
 

   はるかな昔、マナの力によって進化した文明が地上に栄えていた時代があった。しかし争いによってマナと文明は失われ…。やがて時は流れ、歴史は再びくり返す。 ある日ふとしたことから伝説の剣を手にしてしまったランディは、2人の仲間と共に旅に出る。             当初この作品はまったく別のタイトルとして開発されていたそうだが、最終的に『聖剣伝説』の名を冠して発売されることに。リングコマンドとAIによる仲間の操作システム、8属性の精霊の登場など、『聖剣』シリーズの基本とも言えるシステムの多くを形作ることとなった。
 

   過酷な運命を背負った6人の主人公たち。フェアリーに選ばれた彼らは世界を救うために「マナの剣」を探す旅に出る…。                             この作品の特徴は6人のキャラクターの個性が全面的に強く押し出されていること。6人の中から3人をプレイヤーキャラとして選ぶ「トライアングル・ストーリー」システムは、誰を主人公にするかで6通りのシナリオが楽しめ、さらに仲間となる2人の選択によっても難易度や物語の展開に大きな違いがあった。これに「クラスチェンジ」システムも加わり、物語のボリュームにおいてはシリーズ屈指の充実度を誇っている。
 

   マナの恩恵を受ける幻想世界ファ・ディール。主人公が草人から渡された謎の工芸品「アーティファクト」を白地図の上に置くと、たちまちそこに街や森が誕生し、封じ込められていた物語を体験することができる。       これまでの一本の長編ドラマのようなシナリオから一変し、「メイキングランドマークシステム」「フリーシナリオシステム」というオムニバス的な物語の展開により、自由度の高さを追求したのがこの作品。好きな攻撃アクションを任意に設定できる「アクション・エディットシステム」には、初代『聖剣伝説』のバトルに通じる部分も多少感じられる。