斬新なシステムがてんこ盛りの『ギフトピア』だが、 情報を読んでるだけじゃいまいちオモシロサが伝わ ってこない。そこで、我らのG坊が編集部・和田の 引率で制作会社「SKIP」へと赴き、ゲームを作った 本人の前で実際にプレイさせてもらうことになった のである。できたてのゲームで遊びながら、ついで にインタビューも行ったのであった。


―― というわけでG坊よ、せっかくなので早速ゲームを作ったSKIPさんに行って、発売直前の『ギフトピア』で遊んでくるとしような。
     
  「おかちいでつね。ギフトピアは任天堂のおじちゃんが作ったんじゃないのでつか?」
     
――   あのなG坊、任天堂のゲームでもいろんな会社が作っている場合があるんだよ。そういうのをセカンドパーティと言うんだ。
     
  「そんなむつかしい言葉知らないでつ!」
     
――   とにかく出発するぞ。たまたまなんだがSKIPさんはジーパラ編集部からすごく近いんだ。



西健一氏

以下:
「G坊ようこそ。お待ちしてました」
     
  「このお兄ちゃんは誰でつか」
     
――   この人が『ギフトピア』を作った西健一さんだ。西さんはあの「世界のサカモト」とゲームを作ったこともあるスゴイ人なんだ。
     
  「あ、知ってるでつ! 『ギフトピア』のコマーシャルで喋ってる人でつね!すごいなぁ」
     
――   ・・・まぁ、そういうことでいいや(坂本違いなんだが)。
     



―― G坊、仕事の基本は”挨拶”だ。名刺交換させていただきなさい。
     
  「はじめましてG坊でつ。好きな食べ物は”お好みやき”でつ」
     
  「SKIPの西です。よろしく。今日はギフトピアをいっぱい遊んでいってね」
     
――   では申し訳ないんですが早速プレイさせてください。
     
  「はい。喜んで」(笑)
     



「オープニングは影絵みたいになってるでつ」
     
  「影絵風のタッチがいいでしょ。スタッフが藤城清治先生の影絵作品を参考に、勉強して作ったんですよ。コンセプトはゴッタ煮の アジア、ですね」
     
――   なんだかホッとしますねぇ。ちなみに藤城清治先生は影絵作家として世界的に有名な方だ。カルピスの影絵風イラストなんかも先生の作品なんだぞ。
     
  「(´・∀・`) ヘー 」 (←よくわかってないらしい)
     



「ではゲームスタートだよ」
     
  「なんか怒られて牢屋に入れられちゃったでつ!」
     
  「ギフトピアはこんなところから始まるんですよ。普通のRPG は冒険の最初に誰かがさらわれたり、敵が攻め込んでくるところからスタートするでしょ」
     
――   確かにそうですよね。結構そのパターンも決まってますし。
     
  「だから、いい意味でプレイヤーの期待を裏切るものが作りたかったんですよ。でも最後まで”とっつきが悪い”とか”直したら?”っ ていろんな人に言われました。聞こえないフリしましたけど」(笑)
     



「ゲームの初めは主人公・ポックルが<オトナ式>という伝統儀式に遅刻して、島の掟で牢屋に入れられちゃう。一応、仮釈放されるんだけど、罪滅ぼしにゴミひろいのボランティアをやることになるんだよ」
     
  「ポックルの顔にモザイクがかかってるでつよ!」
     
――   未成年の犯罪者だから顔にボカシが入ってるんだろう。ブラックだなぁ。



「このゲームの人たちは何語で喋ってるでつか?変な声でつよ」
     
――   ちゃんと何か喋ってるみたいに聞こえますね。
     
  「この喋りのシステムはラブデリックから続くうちのお家芸みたいに言われます。このような技法のゲームも増えましたけど、大抵はランダムでそれっぽい音を出してるだけなんです。でもギフトピアでは同じ言葉に対してはちゃんと同じ音声が出るように、独自の言語を作ってます」
     
  「言わなきゃわかんない工夫でつ」
     



「あれ? だんだん歩くのが遅くなったと思ったらゲームオーバーになったでつ!わ~ん!」(泣)
     
  「ごめんよG坊。このゲームは歩いてるとお腹が減って、食べ物を食べないと倒れちゃうんだよ。地面に生えてるパイナップルとか、コンビニで何か買うとかしてお腹を満たしてね。でも、どうせ食べるなら身体にいいものの方がいいかもね・・・」
     
――   何か含みがありそうだな・・・。
     
  「知らなかったでつ!もう一度やるでつ」(怒)
     
  「ついでに夜になると<ネムイ精れい>がやってきて、限界まで眠くなると家に強制送還されちゃうよ。そうなると持ち金半額だからね」
     
  「眠くなったら家に帰ればいいんでつね」
     



「このゲームはマネ(お金)を貯めてもう一度オトナ式に参加するっていう一応の目標があるんだけど、実はお金集めだけならあっという間に貯まっちゃって、すぐエンディングになるんだ」
     
  「マルチエンディングってやつでつね?」
     
  「そうだね。このエンディングでいいのかな?と思ったら、もう一度プレイしてもらえると嬉しいです」
     



「西さん。ポックルがすぐ眠くなっちゃうでつよ!」
     
  「ある程度イベントをクリアすると、ポックルは成長して夜遅くまで起きていられるようになって、遠くまで行けるようになるんだよ」
     
――   島の人たちは一人一人がちゃんと生活してますね。昼は働きに出て、夜は道をちゃんと通って家に帰る(笑)。
     
  「そうなんです。だから、ひとりのキャラの後をずっと尾行すると面白いですよ。昼の顔と夜の顔があったり、当然夜の顔はある程度大人にならないとわからないというわけ」
     
――   ・・・いろんな意味で深いゲームですね
     



「次は島の壊れた標識を立て直すように言われたのでやるでつ」
     
――   ところで、「オルタナティブRPG」というジャンルは西さんがお考えになったのですか?
     
  「そうです。オルタナティブの英語本来の意味は”代わりの、代替の”なんですよ。つまり王道の代替と言う意味と、あとは’90年代に登場した新しいタイプのロックンロールを<オルタナ系>と言いますよね。敢えて今時この言葉を使うと、少しヌケた感じがしていいかと思いまして」
     
  「わーい、釣竿もらったでつー」
     



「おっ。それで釣りができるよ。釣った魚は食べることもできるし
売ることもできるね」
     
  「まったり釣りでもするでつ」
     
  「うん。そんな風にこのゲームは好きなように遊んで欲しいな。ポックルは勇者でもないし、オトナにならなくったって島の人は困りもしない。日数制限とかもないからね」
     



―― では最後に、このゲームの「売り」を教えてください。
     
  「う~ん、良く聞かれるんだけど、ないんですよ(笑)。ただ、慌てたり追い詰められたりする感じになって欲しくなくて、こういうゆるーい世界にしました。このゲームを買ってくれた人には、アクセクしたり慌てたりせずに楽しんでいただきたいです」
     



―― G坊、そろそろフリフリカンパニーさんの取材に行かないといけないよ。続きはまた今度ね。
     
  「せっかくいいトコなんだからイヤでつ」
     
  「G坊、また遊びにきてね」
     
  「しぶしぶ帰るでつ。西のお兄ちゃんありがとう」
     
  「しかしG坊の中の人も大変だね」
     
  「中の人なんかいないでつ!」(怒)
 
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