「大人になる」ことが目的なRPGというだけでも特徴的な 『ギフトピア』。ストーリーを把握しただけではまだ本作の楽しみ方 を十分知っているとは言えないぞ。オリジナルのゲームの進め方はも ちろん、遊び心いっぱいのミニゲームや変なアイテムが多数登場する 。知れば知るほどに『ギフトピア』の世界は深まるのだ。
 
 
 『ギフトピア』では敵と戦ったり世界の平和を守ったりすることとは全く縁がなく、主人公ポックルが「大人になること」、それだけが目的のRPGだ。ゲームの舞台は南国風ムード漂う、のどかな田舎「ナナシ島」。この島では「オトナ式」という大人になるための伝統儀式が行われている。しかし、ポックルはこの大事な儀式にうっかり寝坊。オトナ式欠席を理由に刑務所に入れられてしまう。かくして囚われの身となったボックルは、罪を償うために島のゴミを拾いボランティア行うことになる。 ゲームはなんとここからスタート。ボックルのいでたちは囚人服姿で足には鉄の玉が嵌められ、移動速度もゆっくり。犯罪者の象徴として顔にはモザイクまでかけられている。ゲーム史上、いまだかつてこんなダークな始まり方のゲームがあっただろうか!?



 ポックルは「オトナ式」欠席の罪を晴らしたあと「再オトナ式」へ参加することを決意。しかし島のオキテとして、「再オトナ式」を行うには500万マネ(お金)という途方も無い額のお金が必要なのであった。かくしてボックルはアルバイトをしたり、島で取れる農作物をお店に売ったり、コツコツとお金を貯めることに。そんな生活を送るなか、ポックルは「オトナになることって何だろう」とちょっぴりテツガクテキに考えるようになる・・・。『ギフトピア』は「本当の大人って何?」というシリアスなテーマを、ユーモアとペーソスとケレン味たっぷりに描いた壮大なスペクタクルロマンなのだ。(やや誇張)

   
 
 
 『ギフトピア』では既存のRPGの常識は通用しない。現実の世界と同様に、ナナシ島にはナナシ島なりの時間が流れている。つまり、朝が来れば夜も来るし、島の人たちも全員がそれぞれスケジュールに沿って、働きに出かけたり家でくつろいだりと生活を送っているわけだ。ボックルは歩いているだけでお腹が減ってくるし、夜になると睡魔まで襲ってくる。ちなみにお腹が減りすぎるとパッタリ倒れて容赦なくゲームオーバーというシビアさ。さらに、限界まで眠くなる前に家に帰れないとボックルがその場で寝てしまい、持ち金が半額になってしまう。持ち金半額ってのがなんとなく既存のRPGっぽいが、最近のRPGではなくなりつつある風潮だから良しとしよう。



 ゲーム開始当初は子どものポックルも、イベントをクリアすることで少しずつオトナになっていく。オトナになれば胃袋は大きくなるし、遅くまで起きていられるし、そうなると、もっと家から遠いところに出かけることができるようにもなる。そうこうするうちに、子どものころは決して見えなかった周囲の大人の世界を垣間見ることになる。さぁ、今日も太陽の日差しをタップリ浴びながら、島中に流れるラジオ(ナナシFM)のゴキゲンサウンドに身体を揺らしながら、ちょっぴりヘンな冒険に出かけよう。
 
   『ギフトピア』にはどこかで見たことのあるような風景がいっぱい存在 する。またストーリーに影響を与えるやりこみ要素の詰まったミニゲームもあるぞ。 ストーリーに縛られない『ギフトピア』なだけに思う存分楽しんじゃおう。

本物のキャッシュディスペンサーとそっくりな「ふりこみ マシーン」。現実ではこのテの機械は手数料の高さがムカつくとこ だが、このゲームではどうなのだろうか。

おさると対決するミニゲーム。格闘っぽいけど ルールはジャンケンに近い単純なもの。攻撃と防御が順番に 回ってきて勝敗を競うぞ。勝つとマネがもらえるのかな?

カエルレースにマネを賭けるゲーム。着実にマネを 増やさないといつまでたっても「大人」に近づけないとはいえ、 賭博での一攫千金は男のロマンなんだよなぁ。

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