『エバークエスト日本語版』(以下、EQ)のパーティは最大6人まで。当然6人のフルパーティを組めばあらゆる局面に対応でき、しかも安定した経験値稼ぎができるが、いつも6人集められるとは限らない。今日は知り合いだけでまったりと遊びたい、という日もあるだろう。また、レベル上げに出かけるといっても、狩場までの移動時間を考えるだけでうんざりしてしまうこともしばしばだ。拡張パック『ロスト・ダンジョンズ・オブ・ノーラス』(以下、LDoN)のミッションシステムを利用すれば、こういった悩みはあっという間に解決できる。『LDoN』のミッション体験記を通じて、『EQ』での冒険の新しいスタンダードスタイルをご紹介しよう。


『LDoN』導入済みユーザーにとっては、もはやミッションでレベル上げとアイテム収集を行うのはごく当たり前。ミッションNPCのいるキャンプは夜になると多くの冒険者の姿が見られる。ミッションは平均レベル18以上の3人のパーティーから受けることができる。平均レベルさえ満たしていれば、18レベル以下でも参加できるのだ。

 私はSothis。レベル60のウッドエルフ・ドルイドです。『EQ』は英語版を2年ぐらい遊んでいたのだけれど、その後いろんなオンラインゲームに浮気。日本語版ができたことを知ってノーラスに再び帰ってきました。でもちょっと人見知りなせいかなかなかお友達もできないし、ギルドにも入っていないから装備は古いまま。素敵な装備に身を包んでいる他の人たちがちょっとうらやましいな。でもわたしには一緒に出かけられる仲間もあまりいないし、いい装備を買うお金もありません。レベルが上がるのも本当にゆっくりで、死んでしまうと一日がんばって稼いだ経験値がまったくの無駄になってしまうことだってあるんです。かといって今からギルドに入ったり、全ゾーンに聞こえるShout(叫び)モードで「冒険に連れてって!」なんて叫ぶのはちょっと・・・・・・。でも、こんな私でも『LDoN』があれば十分に冒険を楽しめるんですよ。
 
 今日は『LDoN』を導入してから2回目のミッションに出かけます。集まったのは、英語版のころ一緒に遊んでいたお友達3人。もちろん私たちだけでもミッションはできますが、集まったクラスがバード、クレリック、ネクロマンサー、ドルイドと見事に後衛寄りばかり。事故があっては大変ですから、さらに前衛クラスの方を2名探すことにしました。『ザ・レガシー・オブ・イキーシャ』も入っている環境なら、とても便利な“LFGツール”のおかげで、簡単に近いレベルの参加希望者を探すことができます。65レベルのシャドウナイトさんと、同じく65レベルのレンジャーさんをスカウトしてみました。う~ん、強そう!わたしがレベル60、お友達3人が64、スカウトした二人の前衛さんが65レベルですから、これから挑戦するダンジョンは全員のレベルの平均、64レベルに合わせたものになります。

 

『ザ・レガシー・オブ・イキーシャ』(以下、LoY)をインストールすると、LFG(ルッキング・フォー・グループ、パーティ参加希望)ツールの使用が可能になる。希望するクラス、レベルを指定して、冒険への参加を望むキャラクタを簡単に検索することができるのだ。現在いるゾーンと、プレイヤーが設定したコメントを参照することもできるので、相手がどの拡張パックを持っているか、どのゾーンなら行けるのかなど細かい点まで把握できる。『LDoN』でのミッションをよりいっそう快適に楽しみたいなら、『LoY』の同時導入を検討して損はない。

ミッションは世界の5カ所にあるミッションNPCのキャンプで受けられる。ミッションキャンプ間をワープで移動させてくれるNPCもおり、離れた地域のミッションでも、移動のストレスを感じることはほとんどないのだ。

 

 
 『LDoN』のミッションは、3人以上のパーティ向けに設計されている。言い換えれば、多少の難易度に変化は生じるものの、3人いればなんとか90分以内に達成できるバランスになっているということだ。「前衛がいないから」「回復専門のクレリックがいないから」という悩みは、実際のところそれほど重要なものではない。“『EQ』ピックアップ・”でも述べるが、多少不自由があってもそれなりの戦略と工夫でカバーでき、よりいっそう面白い冒険が楽しめるのだ。90分という時間制限も、長い時間を割けないプレイヤーにとってはかえって有利に働く。一日1ミッションのペースで確実に前進しつつ、実生活に支障をきたさないけじめのあるプレイが可能だ。
前衛メンバーを補充せず当初のバード、クレリック、ネクロマンサー、ドルイドの4人パーティでミッションに挑戦した場合。バードが敵の攻撃を受け止める盾役をつとめ、ピンチの時にはネクロマンサーのペットとバトンタッチ。回復役ながら実は自分を強化する呪文も持つクレリックが前に出て敵を一緒に殴るという作戦だ
 

 

私たちが選んだミッションは「Study Quill」というアイテムを29本集めるというモ収集モミッション。場所は雪に覆われたエバーフロスト峰キャンプの近くにある、ミラガルの魔法展示場です。ミラガルは古代ノーラスに生きた、危険で強力なネクロマンサーとして冒険者にその名を知られていますが、彼の遺した展示場となると、当然安全な場所とはいえなさそうです。少し探すと、ダンジョンの入り口はすぐに見つかりました。さあ、ミッションの始まりです。私の役目はクレリックが使う回復呪文の補助。彼女一人の魔法に頼ることがないように、細かい治療呪文を味方にかけていきます。ドルイドは攻撃呪文も使えるのだけれど、レベルが高い敵にはレジスト(抵抗)されてしまってあまりダメージを与えられないのです・・・・・・。
ゲートをくぐると、中は妖しい赤紫色の光に満ちています。さすがは不死の術を追い求めたミラガルの研究所だけあって、敵はアンデッドが多め。ダンジョンはミッションごとに自動生成されるので、入ってみなければ構造はわかりません。やたらと曲がりくねって探索がしづらい「ハズレ」の構造になってしまうこともあるとか。幸い、今回のダンジョンはほぼ一本道の素直な作りでした。90分以内にアイテムを収集しなければなりません。慎重に敵を一匹ずつおびき寄せ、できる限り早く倒していきます。

↑敵を倒すと時々この「Study Quill」(羽ペン)を落とす。これを29個集めれば今回のミッション達成となるのだが、敵がアイテムを落とすかどうかは運次第
←ミラガルの魔法展示場への入り口。ミッションを受けてから30分以内にこの入り口を見つける必要がある。難しそうに思えるが、入り口のあるゾーンは決まっている上、コンパス上に進むべき方角が示されるので見失うことはまずない。10分程度で到着できるだろう
 
 複数の敵に襲われた場合は、即座にバードが子守唄で2匹を眠らせる。『EQ』のバトルの基本は各個撃破だ。大勢で向かいくる敵をコントロールする戦闘では、“睡眠”や“魅了”の呪文の充実しているエンチャンターが大活躍。いない場合でも、他のクラスの能力で何とかできるのが『EQ』の優れた点といえるだろう。たとえばネクロマンサーはアンデッド限定だが、一定時間敵を無力化する呪文を持っているため、このダンジョンではバードと似た働きが期待できる。敵を眠らせる方法のないパーティの場合は敵を離れた位置に“Root”(足止めの呪文を使って移動禁止にする)し、1匹ずつ倒す戦法も大いに役立つのだ。
 

 

 ダンジョンの奥へと進んでいくと、地面に倒れているモンスターを見つけました。これは一種のトラップのようなもので、攻撃するといろいろなことが起きるらしいのです。

  ためしに攻撃してみると、パーティメンバーの体力が回復し、起き上がった敵は突然襲いかかってきました。ペットになって冒険の手助けをしてくれる場合もあるそうです。大きなモンスターのペットが見たかったのに、とちょっと残念。他にも宝の入った壷や箱がある場合もあるそうですが、このダンジョンではひとつも見つけることができませんでした。そうこうしているうちに、アイテムはだいぶ集まってきたようです。クリアまであともう一息!そしてついに「Study Quill」が29個集まり、ファンファーレが鳴り響きました!ミッションの達成です。

  画面とウィンドウにはミッション達成のメッセージが現れました。私がもらったミッションポイントは43。ミッションポイントは、ためておいて装備品と交換するか、または装備品を強化する魔法のアイテム、“オーグメント”と交換することができるんです。これが誰でも強力なアイテムを手に入れることができる秘密。こつこつ自分のできるミッションをこなしていれば、装備のパワーアップが必ず実現するのです。

これが問題の敵「a confused mutation」。トラップか、はたまた味方か敵か?ギャンブル感覚でたたき起こして見るのもいいし、安全第一を考え、無視して通り過ぎてしまってもいい 肉の塊のようにも見えるし、甲羅に覆われたようにもみえる異形の敵。パーティ内ではなぜか「カニ」と呼ばれていた。ミラガルの魔道実験の成れの果てなのだろうか? ミッションを達成すると、参加者全員に規定のミッションポイントが手に入る。失敗してしまっても、放棄せずに最後までやり遂げることができれば、ごくわずかだがポイントが与えられる
 
 冒険者の夢だった、お宝のいっぱい詰まった宝箱が、『LDoN』でついに現実のものとなった。だが実装されたのは開けてうれしい宝箱のみではなく、危険な罠の可能性もあることを忘れてはならない。喜びいさんでいきなり開けた結果、罠で全滅という結果もありうるのだ。罠の威力はかなり大きく、高レベルのキャラクタであっても決してあなどれないものだ。
ただしローグとバードは宝箱の罠を調べることができ、事前に宝箱にどのような仕掛けがしくまれているか判別することが可能。罠の種類には彼ら自身が解除可能な機械型、クレリック・シャーマン・ドルイドが解除可能な呪い型、ウィザード・マジシャン・エンチャンター・ネクロマンサーが解除可能な魔法型の3種類が存在し、宝箱の中身を狙うならば、別の意味でバランスのいいパーティ作りが必須となる。開ける手段がない場合は宝をあきらめるか、罠の作動を覚悟で箱を叩き壊すしかない。
 宝箱の中には、“オーグメント”と呼ばれる魔法のアイテムが入っていることが多い。オーグメントは装備を強化するための専用アイテムで、多種多様な種類が存在する。『LDoN』を導入したからには、オーグメントによるパワーアップはぜひ行っておきたい。