シリ研
 
第1回
バンダイナムコゲームス『鉄拳』シリーズ
2006.07.25
シリーズ公式サイト「TEKKEN OFFICIAL」
 
多くの作品を重ね、歴史作られるゲームがある。この連載では毎回ひとつのシリーズを紐解いていく

シリーズ履歴
鉄拳 アーケード
1994年12月稼働開始/SYSTEM11使用
鉄拳 PlayStation
1995年3月31日発売
鉄拳2 アーケード
1995年8月稼働開始/SYSTEM11使用
鉄拳2 PlayStation
1996年3月29日発売
鉄拳3 アーケード
1997年3月稼働開始/SYSTEM12使用
鉄拳3 PlayStation
1998年3月26日発売
鉄拳カードチャレンジ  ワンダースワン
1999年6月17日発売/カードゲーム
鉄拳タッグトーナメント アーケード
1999年7月稼働開始/SYSTEM12使用
鉄拳タッグトーナメント PlayStation2
2000年3月30日発売
鉄拳4 アーケード
2001年8月稼働開始/SYSTEM246使用
鉄拳アドバンス ゲームボーイ
アドバンス
2001年12月21日発売
鉄拳4 PlayStation2
2002年3月28日発売
鉄拳R パチスロ
2004年6月稼働開始
鉄拳5 アーケード
2004年11月稼働開始/SYSTEM256使用
鉄拳5 PlayStation2
2005年3月31日発売
鉄拳5 DARK RESURRECTION アーケード
2005年12月稼働開始/SYSTEM256使用
鉄拳 DARK RESURRECTION PlayStationPortable
2006年7月6日発売

■アーケード、家庭用機ともに
人気の3D格闘ゲームの雄

 今回から新連載「シリ研(ゲームシリーズ研究所の略)」をお送りする。内容はコーナータイトルそのまま、多くの作品を重ねたゲームシリーズの歴史を研究するというものだ。記念すべき第1回は、プレイステーション・ポータブル向けに最新作『鉄拳 DARK RESURRECTION』が発売されたばかりの『鉄拳』シリーズを振り返ってみよう。
  初代『鉄拳』が稼働し始めたのはアーケードでの3D格闘ゲーム黎明期にあたる1994年。第1作目からすでに、両手両足に対応した4つの攻撃ボタンや「10連コンボ」など、のちのシリーズでも踏襲され続けるシステムを搭載していた。翌年、この『鉄拳』がプレイステーションに移植される。その際に、各キャラクタのエンディングムービーや、プレイをするごとに使用できるキャラが追加されるなど、『鉄拳』シリーズならではの要素が用意さえていた。

  さらに作品が重なるごとに『鉄拳』シリーズの移植作は進化するゲーム本編とは別に、多くのオリジナル要素の追加が恒例となり、アーケード用だけでなく、家庭用機でも人気を博していく。特に本体との同梱版も発売された『2』ではプレイステーション初のミリオンセラーを記録。続いて『3』ではシリーズ最高の118万本を売り上げ、当時のプレイステーションを牽引するソフトのひとつでもあった。その後もアーケード版のリリースと家庭用機への移植をほぼ半年から1年ごとに繰り返し、名実ともに3D格闘ゲームを代表するシリーズとなっている。

■キャラクタひとりひとりが背負う闘いの物語

 シリーズに共通する舞台は三島財閥によって開催される「The King of Iron Fist Tournament」と呼ばれる格闘大会。登場するキャラクタはそれぞれに、この大会に身を投じることになった物語を背負っており、その中心に存在するのが三島家の面々だ。ここでは多くのキャラクタの中から、『鉄拳』の主人公・三島一八の物語を振り返ってみよう。

 三島財閥の御曹司として育てられた一八は、5歳のころに崖から落とされて以来、父・平八を恨んでいた。彼が26歳になっても確執は絶えず、2度に渡る「The King of Iron Fist Tournament」での激闘の末、一八は火山の火口に投げ捨てられてしまう。しかしこのときに一八の中に眠っていたデビルが覚醒し、なんとか一命は取りとめたのであった。
  その後、デビル化について興味を持つ新興企業「G社」との協力体制のもと、一八は完全に蘇生する。そして20数年の時が経ち、平八の手によるG社への突然の襲撃を契機に、彼は第4回大会に参加。平八、そして息子の仁に敗れ、危機に陥るもデビル化を果たして脱出に成功するものの、G社の裏切りを悟った一八。
「G社め……俺も一緒に消すつもりか!」
彼はG社への復讐と、ふたたび三島財閥党首の座を狙い、数か月後に開かれた第5回大会に参加するのであった。

 一八のストーリーは主人公だけあって特に『鉄拳』物語の核心に迫るものとなっているが、そのほかのキャラクターも三島家を中心に複雑に関係し合い、歳と物語を重ねている。コールドスリープや記憶喪失を経ても終わらないニーナとアンナの姉妹喧嘩や、ミシェールとジュリアの親子2代から振られてしまう力士・岩竜の報われない恋など、幾年も経てそれぞれの物語が紡がれていく。プレイステーション3では『6』の発売が早くも決定しているが、そこでどのような物語が展開されるかにも期待したい。

(C)NBGI