『ラグナロクオンライン』世界大会RWCレポート
2004/07/20

 国内ではガンホー・オンライン・エンターテインメントが運営する人気MMORPG『ラグナロクオンライン』の世界大会「Ragnarok World Championship 2004」(以下RWC 2004)が、2004年7月17日(土)~18日(日)韓国ソウル市内で開催されている開催された。日本・韓国・中国・タイ・中国・台湾/香港・アメリカ・フィリピン・インドネシア・シンガポール/マレーシアから各2つずつのギルドが参加し、合計18ギルドが激戦を繰り広げた。日本代表としては、日本代表決定戦で優勝したGuardian-Chevalierと、準優勝の[321colors]が出場。両ギルドとも、残念ながら優勝へたどり着くことは出来なかったのだが、全ギルドメンバーが死力を尽くして戦った。また、同会場ではユーザーイベント「ラグフェス3」も同時開催され大盛況。この一大国際イベントの様子をお伝えしよう。

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■日本代表選手団ソウルに立つ。
 日本代表の名を背負い、Guardian-Chevalierと[321Colors]のふたつのギルドがソウルの地に降り立った。Guardian-Chevalierは9名、日本代表決定戦をたった6人で勝ち抜いた[321Colors]は増員を行ったが、それでも8人での参戦となった。 大学の試験シーズンとも重なってしまったことからフルメンバーでの参加が出来なかったとのこと。しかしそれでも勝つと、力強い言葉が聞こえた。
■波乱の予感!組み合わせ抽選会

各国選手団と各国のプレスでごった返す抽選会会場。時折さまざまな国のテーブルから"雄叫び"この時点ですでに駆け引きが始まっていたと言える。

 試合前日。会場となるCOEXホールに各国の選手が一堂に集まり、パーティーが行われた。各国代表選手団が続々と集まる中、日本選手団はリラックスした表情。
 会食も終わった頃、明日からの大会の行方を決める組み合わせ抽選会が開催された。抽選は各国のギルドマスターが番号の書かれたボールを取り出すという方式。まずは一位ギルドのギルドマスターがAリーグかBリーグかを決めるくじを引き、同国ギルドが別リーグに振り分けられる。これにより、決勝戦まで同国同士の対戦は行われないようになっている。
 各国が順番にくじを引いていくが、抽選が進むうち会場からはどよめきが。優勝候補筆頭と思われている韓国と中国が、両ギルドとも一回戦で対戦することが決定したのだ。この運命のいたずらを意外と思ったかチャンスと見たか、各国選手は複雑な表情を見せた。
 いよいよ日本選手の抽選。ここで、再度会場は大きく沸くことになる。日本ギルドの両方が、共にシード枠を引き当てたのだ。大会ルールでは、試合終了後にアイテム類の補給は認められず、激しい消耗戦となる可能性が高い。そんな中のシード枠は、初戦から有利に試合を展開出来るだろうことは想像に難くない。さらに、強豪韓国、中国とは準決勝まで当たることのない好ポジションだ。この時点で、両ギルドは優勝の可能性を見たと言える。残念ながらその対戦は実現することは無かったのだが、Guardian-Chevalierのメンバーから「決勝は[321Colors]とやりますよ!」と言う声が聞こえたのも無理はない。

トーナメント表はこちら(PDF形式)

会場外におかれた氷のレリーフ パーティーは巨大なホールで行われた 金会長と肩を組む日本選手団

■ついに国際試合開幕!Ragnarok World Championship 2004
 そして翌日、世界中のファンが注目する国際大会がスタートした。会場となったCOEX Mallは、ソウルのおよそ中心部に位置する。イベントの会場となるホールの他、ショッピング施設や飲食店、ゲームセンター、映画館の他、水族館まで擁する巨大な複合アミューズメント施設だ。開催日は韓国では国民の祝日であったこともあり、ものすごい数の若者たちが訪れる。もちろんRWC2004会場も多数の人でにぎわった。
 『ラグナロクオンライン』の生まれた国での開催と言うこともあり、会場には多数のファンが。本大会は韓国の全国ネット地上波テレビ局MBCテレビで放送され、さらに主要なゲームは生中継されるということからも、注目度の高さが伺われる。
会場には続々ファンが押し寄せる 国内優勝旗を持ち入場する日本ギルド 有名歌手が続々登場するコンサートも
 同会場で「RWC2004」と「ラグフェス3」が同時開催される今回のイベント。会場にはラグナロクグッズショップやアトラクションの他、同人サークルによる出店もある。もちろん、コスプレ姿のファンの姿も見受けられ、会場は熱気に包まれた。このあたりの盛り上がりは日本と変わらない。ただし、同人誌の販売よりも、ラミネート加工されたキーホルダーなどのグッズを売っているサークルの方が目に付くところは日本と異なるところだ。また、ブースそのものの装飾に非常にこっているところも特徴的だといえるだろう。
行列を作るファンたち 飾り付けに凝った同人ブース コスプレイヤーも多数来場

■死闘Guardian-Chevalier!準々決勝で散る
戦いに挑む「Guardian-Chevalier」。テレビのセットのように作られた対戦席が用意され、戦いの様子は巨大モニターで映し出される。

 初日はAブロックのトーナメントが行われた。この日試合に臨むのは、日本代表決定戦で優勝した「Guardian-Chevalier」。シード枠を手に入れた彼らは、一回戦でフィリピンを破ったインドネシアと対戦。激戦の末破ったものの、続く準々決勝でマレーシア・シンガポールに破れることとなった。
■Guardian-Chevalierの試合はこちらでムービーを 公開
優勝候補同士の韓国対中国戦は、中国が韓国を下し会場はどよめいた。しかしその中国を台湾・香港が撃破。台湾・香港は、日本を破ったマレーシア・シンガポールをも破り、見事!リーグ一位で初日を終えることになった。

■大波乱の大会二日目[321Colors]の戦い

■激しく抗議するガンホースタッフとトラブルの再現を行う[321Colors]のメンバー。審議は1時間近くにもおよんだ。

 再び韓国が中国に敗れる波乱で幕を開けた大会二日目。この日はBリーグのトーナメントが行われる。日本からは、たった8人で世界に挑む[321Colors]が戦いの舞台に立った。
 [321Colors]の最初の対戦相手はアメリカの「-XGMR」。試合前から必ず優勝するとコメントしていた[321Colors]だが、試合開始直後から動きが冴えない。試合はそのまま進み、アメリカの前に惨敗を喫した。終了直後、[321Colors]のメンバーは興奮した表情。アメリカ「-XGMR」ギルドマスターが握手を求めて後ろから近づいてきているのにも気が付かず、「まだ審議中だから!」と敗戦後のコメントを述べようとしなかった。
 それもそのはずで、試合開始前にトラブルが発生したのにもかかわらずそのまま試合が続行し、まともに戦える状態では無かったと言うのだ。のちにガンホー広報から発表された情報によると、アイテムスロットのショートカットキーの設定に不具合が発生し、表示されているアイテムなどを使用することが出来ない状態になっていたという。開始前に[321Colors]のメンバーはそのことを審判に訴え中断を要求していたが、その状況が運営本部まで伝わらずに試合スタートしてしまったのだという。
 ガンホー側からの抗議を受け、長い審議が行われた。実際にプレイヤーがその状況を説明し、再現することを確認。アメリカ「-XGMR」も快く受け入れたとのことで、異例の再試合が決定した。

 再試合も、残念ながら再び[321Colors]が破れると言う形で幕を閉じた。とはいえ、たった8人で挑み、予期せぬトラブルに直面しながらも良い戦いをしたと言う声が会場から聞こえた。
■321Colorsの試合はこちらでムービーを 公開

■台湾香港、1位2位を独占。初代チャンピオン決定
見事世界王者となった「Unforseeable」。強化合宿の末掴んだ勝利である。女性が参加する数少ない出場ギルドの一つでもあった。

 Bリーグを制したのも、Aリーグと同じく台湾・香港代表だった。台湾と香港は同一のサービス提供地域となっており、両地域での代表チームが参加している。大会前に1ヶ月間の強化合宿を行ったほどの力の入れようだったとのことで、その実力を見せつけたと言うところだ。代表決定戦最優秀ギルド「The Gates of Hell」と準優勝ギルド「Unforseeable」の対戦は、地域内では準優勝に甘んじた「Unforseeable」が終始有利にゲームを組み立てていった。決勝戦は3セット先取の5セットマッチで行われ、「Unforseeable」が3連勝を決めてのストレート勝利を納めた。

 その後行われた盛大な閉会式では、初代世界チャンピオンとして世界に君臨した「Unforseeable」に賞金が贈られ、「RWC 2004」は幕を閉じた。世界対抗の試合であるので、もちろんその結果には明暗が分かれるが、選手もファンも、皆イベントそのものを心から楽しんだ表情を見せた。閉会式の最後、司会の女性が「See You Next Year!(来年またあいましょう)」と言うと、会場から「オー!」と言う心強い声が聞こえた。

 閉会式後、日本ギルドのメンバーは「来年は優勝しますよ!」「台湾を倒します」と明るい顔で口々にコメントした。『ラグナロクオンライン』を運営する韓国GRAVITY社の金会長は、会期中に行われた記者会見の場で、「RWC(のような世界大会)は、今後毎年行っていきたいと考えている。来年の候補地としては東南アジアの国などを考えている」とコメントしている。また、ジーパラドットコムが行った単独インタビューの席では、「ぜひ日本でも開催したい」とはっきりと述べている。来年、日本代表選手として世界を相手に戦うのは、これを読んでくれているあなたかもしれない。

来場者には子供も多かった 決勝大会は同国対決。終始ハイレベル 会場にてサインを求められる原作リー氏

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