パソコンの中に住むもう一人のボク。日常を楽しむ『マビノギ』
2005/03/05
 ネクソンジャパンが2005年3月16日(水)よりオープンβテストを実施する『マビノギ』。「カートゥーン・レンダリング」技術によって描かれた、アニメのようなグラフィックのMMORPGだ。古代ケルト人の神話や民話などをモチーフとし、ほのぼのとした雰囲気の世界観と現代の文化が入り混じった空想世界「エリン」を舞台に、プレイヤーは思い思いに生活していく。

今回は、ゲームの概要とプレイレビューをお伝えする。


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『マビノギ』の世界は一体?空想世界「エリン」を紹介!
 『マビノギ』の世界「エリン」は、魔法やモンスターが登場するファンタジー世界。しかしその一方で、現実的な文化を持っている。 キャラクタのレベルが低く何も出来ないうちは、学校に通ってスキルを覚えたり、羊の毛刈りや糸を紡ぐなどの「アルバイト」をしてお金を稼ぐ。学校やアルバイトという概念だけでも現実的だが、必死に敵を倒してお金を稼ぐよりもアルバイトの方が割が良かったりなど、細かいところでリアルさが演出されている。

キャラクタはスキルを習得・強化していくことで成長していく。スキルは戦闘用、魔法、生産系の3種類用意されている。
敵との戦闘は、ただクリックしてオートで攻撃というわけではなく、プレイヤーの技術が試されるアクションゲーム風。戦闘中は、敵も絶えず動き回りスキルを使用してくるので、プレイヤーは敵の行動に合わせてコマンドを選択して戦うことが必要となる。またキャラクタには「スタミナ」のパラメータがあり、無くなってしまうと行動が行えなくなる。時間によって自然に回復するが、使用するスキルのペース配分なども非常に頭を使う要素となっている。

また、キャラクタが年を重ねていくのが大きな特徴の一つだ。これはゲーム内に時間の流れがあることを表しており、グラフィックでも朝、昼、夕方、夜と、景色が変化していく。ゲーム内での時間の進みは約1週間で1年。キャラクタは、毎週土曜日に年を取って成長する。また、現実の曜日と連動して「死亡時のペナルティ減少」や「食べ物の効果が上昇する」といった特別な効果が得られるのも面白い設定である。

年を重ねると、レベルアップと同様にステータスの上昇やスキルを向上させるAP(アビリティポイント)を入手できるだけでなく体格も変化していく。その設定も絶妙で、10歳から22歳くらいまで身長が伸びていくが、22歳を過ぎると体格の変化はほとんど無くなる。見た目が変わることによって、キャラクタの成長が非常に体感しやすい。

随所に現実的な要素を取り入れているため、非常に感情移入しやすくなっている。まさにもう一人の自分の人生を演じているような感覚を味わえるゲームだ。

個性的なスキルがいっぱい!特徴的な生産系スキル

 『マビノギ』は、スキルベースのゲーム。スキルを覚えなければ何もできないというシビアさはあるが、ただ戦闘するだけのゲームではない。学校に行って覚える戦闘用スキルや、アルバイトによって覚える生産系スキルなど、戦闘以外で覚えることが可能なものが多い。それゆえにアクションゲームのような操作が苦手な人やオンラインゲーム初心者でもすんなりとゲーム世界へと溶け込める、そして楽しめる。

特に特徴的なのが生産系スキル。『マビノギ』の生産系スキルは、ほのぼのとした世界観に合った「紡績スキル」「裁縫スキル」「作曲スキル」など珍しいものが用意されている。特に「作曲スキル」は、スキル名が示す通り自分で曲を演奏するだけでなく、作曲することが可能。自らが作った楽曲を他のプレイヤーに披露することができるようになる。オンラインゲーム史上初の試みとなっている。また、作曲スキルも他のスキルと同様に練習してスキルのレベルを向上させていくことで、美しいハーモニーが作れるようになるぞ。


■プレイレビュー■
随所に見られる親切設計!キャラクタメイクからクマ狩りまで

【まずは自分の分身作り!歳が選べるキャラクタメイク】

 千里の道も一歩から。オンラインゲームの最初の一歩となるキャラクタメイクを行う。クローズドβテストでは、支給されたベーシックキャラクターカードを1枚使用して、キャラクタを作成する。自分にそっくりな分身を作るも良し、理想のキャラクタを作るも良しだ。
『マビノギ』のキャラクタメイクでは、キャラクタ名や生年月日、顔の表情や髪の色などの基本的な設定のほか、年齢も決定できる。スタート時には10歳から17歳までが選択可能。年齢によって身長が変わるので、選んだ歳によってキャラクタのイメージも大きく変化するぞ。
また、クローズドβテストでは選択できなかったが、基本的な設定にも非常に多くの種類が用意されていた。一つ気になったのは、特徴的な表情や髪型を選択するのに「プレミアムキャラクタカード」の制限があったこと。恐らく表情や髪型といったキャラクタを装飾するアイテムには、アイテム課金が適用されそうな印象を受けた。
『マビノギ』のクオリティの高さからするとプレイ料金は必要だろう…となると正式サービスは利用料+アイテム課金の形態となるのではないだろうか。


【NPCをナンパする!?プレイヤーが話題を決める】

 RPGでの情報収集…それはNPCとの会話によってゲーム内の情報を入手すること。『マビノギ』でも同様にNPCと話すことが情報収集の基礎となる。『マビノギ』では、NPCとの会話を盛り上げるシステムとして「キーワードシステム」が用意されている。

「キーワードシステム」は、NPCと様々な会話をすることによって「キーワード」を入手することができるシステム。入手したキーワードを更に聞き込むことで、より深い情報を手に入れることが可能だ。また、NPC同士がつながりを持っているので、1つの言葉を異なるNPCに聞くことで新たなキーワードや情報を聞き出せたりなど、アドベンチャーゲームのような楽しさがある。

 キャラクタメイクを終えたプレイヤーを「エリン」へと導くのは、黒い服の美少女「ナオ」。プレイヤーはゲームの説明を聞いてから「エリン」へと旅立つのだが、ここで全く関係ない話を聞き続けてみた。すると、ナオはフクロウを飼っていること、ナオは友達に助けられたことがあること、など様々な話を聞き出すことができた。この会話によって「ナオのフクロウ」「ナオの友達」といったキーワードを入手したので、前述でも述べたように他のNPCに聞くことで新たな情報を聞きだすことも可能。キーワードを入手したか否かで、プレイヤーによって情報量の違いに差が出てくるのも面白い。

そのほかに、NPCの依頼を受けたりプレイヤーが贈り物を贈ることで、NPCの「好感度」を上げることができる。より親しい関係になれば、通常の会話で違う反応を見せたり、詳しい情報をくれたりと、まさに友達のような関係を築くことができる。


【いよいよ『マビノギ』の世界へ!始まりの街 ティルコネイル】

 遂に踏み入れた空想世界「エリン」。初めて見たエリンの印象は…田舎。やはりイメージさせられるのは北欧(ノルウェーとかフィンランドなど)の田舎町だ。緑が生い茂った道とキレイな小川、そしてどこか懐かしい作りの町並み。この雰囲気だけでもほのぼのとさせられる。

最初のNPC「ナオ」に指示された通りに進むと「ティルコネイル」という村が見えてきた。このティルコネイルの村長に「ナオの手紙」を渡すのが最初のクエストとなる。これはアクティブクエストと呼ばれ、『マビノギ』の世界を生きていくための最低限のスキルや知識、お金などが手に入るもの。フクロウが次々と運んできてくれるもので、このアクティブクエストをこなしていくうちに、プレイに慣れることができるぞ。「次に何をすれば良いかわからない」というオンラインゲーム初心者が陥りやすい悩みを軽減する非常に親切な機能となっている。

 続いてスキルの取得。ティルコネイルの旅館の前に居るNPC「ノラ」と話し、スキルについて会話することで「休息」スキルをゲット!このような基本的なスキルは、NPCと会話をするだけで取得できるものが多いようだ。しかし、少し上級のスキルとなると、NPCの依頼をこなすことで、スキルに付いて書かれた本「スキルブック」を入手。そのスキルブックを精読することでスキルを覚えるのだ。ただし、スキルは覚えるだけでなく、APを使用して習得しなければ使用することが出来ないので注意しよう。
オススメのスキルはキャンプファイアー。ティルコネイルの旅館の主人・ピルアスにスキルについて聞き、キーワード「キャンプファイアー」を入手する。そして放牧地にいるデイアンの依頼をクリアすることでスキルブックを手に入れることができる。このキャンプファイアーを使うと、体力の回復速度が上昇したり、他のプレイヤーと食べ物を分かち合うシェアリングなどが可能となる。

 夜のティルコネイルは、広場で多くのプレイヤーがキャンプファイアーを囲んでいる姿が印象的だった。揺らめくオレンジの暖かな光のそばで、作曲スキルを習得したプレイヤーが集まって演奏会を始めるなど、見ているだけで癒される。また、音楽やキャンプファイアーによって多数のプレイヤーが集まり、他のプレイヤーとコミュニケーションが取りやすかったというのも良い効果では無いだろうか。

キャンプファイアーで体力を回復したところで、いよいよ戦闘へと向かう。まずは町の周りをうろちょろと動き回っているタヌキを退治する。「なんだタヌキか…」と始めは感じるかもしれないが、きっちりとディフェンスやクリティカルヒットを出してくるので、なかなか手強い相手である。
倒しては休息し、倒しては休息していると、他のプレイヤーが近くでタヌキを狩っていた。そのプレイヤーのタイトルを見て驚愕。「10歳でクマを倒した~」と書かれていたのだ!話を聞いてみると、クマはかなりの強敵で、多くの仲間と回復アイテムを持っていかなければ勝つのは困難との話。さっそく無謀にも「軽くクマの尻でもひっぱたいてくるか」と、一人でクマを見に行くことにした。
場所はティルコネイルの南にあるドゥガドアイル伐採キャンプ近くの森。行ってみると、そこには巨大なクマがノソノソと歩き回っていた。それも3匹。「クマ怖ぇーッッ!!」と恐怖に駆られたが、自分のキャラクタの能力を試すためにもクマのお尻目掛けて3段攻撃を繰り出した。するとクマは怒りに満ちた表情を浮かべたかどうかは知らないが、大きな爪を振りかざしてきた!その瞬間、キャラクタは1発でノックアウト。クマの恐るべき強さを見せつけられた苦い経験となった。

先ほど話を聞いたプレイヤーに再度話を聞くと、どうやらティルコネイルの広場では、「オオカミ討伐」や「クマ討伐」といったパーティの募集が毎日行われているとのこと。パーティを組んで協力して戦うことが重要であると再確認させられた。戦闘用スキルを成長させるには、数多く戦闘をこなすことが必要となるが、パーティを組み、強力な敵と戦うことで一度に多くの経験値を入手できる。効率よく成長させるのならば、パーティを組んで戦闘するのが最もオススメだ。

【最後に…】

 今回のプレイで感じたのは、フクロウが運んでくるアクティブスキルやNPCとの会話で得られるスキルなど、オンラインゲーム初心者に優しい作りが多いところだ。加えて、ゲームの内容には関係ないが、プレイヤーが自分好みのインターフェイスを作ることが可能であるのが素晴らしい。ウィンドウの大きさや色など細かい設定ができる。細部までプレイヤーが楽しめるように、親切な設計で作られているゲームだと痛感した。

誰でも楽しめるMMORPG『マビノギ』。まだプレイしたことの無い人は、まずは3月16日(水)より開始されるオープンβテストに参加し、そのプレイしやすさを感じて欲しい。クローズドβテストやサーバー負荷テストに参加した人は、新たに追加される街「ダンバートン」「バンホール」や、追加スキル「調理」「音楽知識」「製錬」「鍛冶」「薬草学」など新要素に期待しよう。



MMORPG 
マビノギ
品番    
メーカー ネクソンジャパン 定価   (税込)
ジャンル MMORPG 発売日 未定
備考


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[『マビノギ』インデックス]

 
■関連リンク
[『マビノギ』公式サイト]