ここまでわかった!新作『ゼルダ』を開発者が語る
2005/06/03
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[任天堂]

■対ボス戦でのブーメランの使い方を宮本氏に聞く

 --- それでは、宮本さんからブーメランの使い方を教えてもらいましょう。

宮本氏: 最初の『ゼルダ』から、ずっとブーメランは使い続けているんです。ちょっとずつ機能アップをしてきましたが、今回もさらに機能アップをしています。
機能が追加されると、操作が難しくなってしまいます。なるべく操作が難しくならないに開発しています。いまの段階はやっと仕上がってきたという感じです。
『風のタクト』や『時のオカリナ』では、ブーメランのロックオンは自動でした。それだと自分で操作している感覚が弱くなってしまう。しかしロックオンしてくれないと難しいということで、今度はいろんなアイディアが入っています。割と自分で使っている仕上がりとなっています。
まず目の前にぶらぶら揺れている猿にブーメランをロックオンしてから、ボスをロックオンしています。そして「疾風のブーメラン」を投げると、猿が持っていた爆弾を巻き込んだ竜巻が、ボスにぶつかりダメージを与える事ができます。

このように「疾風のブーメラン」を使ってある所に物を運んだり、「風」を使ってほかのイベントを起こすしたり、いろんな使い方があります。

ブーメランは好きなところにロックオン出来るんです。しかも何も無い所も。実はこれを使って、面白いネタが入ってます。

 --- ではこのアイテムがないと『ゼルダ』の感じがでないなぁというものがありますか?

宮本氏: 全部の作品には、出ていないんだけど「ブーメラン」と「馬」は、『ゼルダ』の世界観にハズせないなと思います。

 --- ダンジョンの数はどのくらい入りますでしょうか?

青沼氏: 今回の『Twilight Princess』の目標は、「『時のオカリナ』を越える」っていうのがあります。数で越えるというものではありませんが、『時のオカリナ』くらいの数は用意できるだろうと思っております。

 --- 年末までに間に合いますか?

青沼氏: 目指して頑張ってますから。ハイ(笑)。

■音楽についてお聞きします。トレーラーに付けっている音は、オーケストラですか?

近藤氏: ええ、もちろんフルオーケストラで録りました。E3で発表するトレーラーは、『ゼルダ』のお馴染みのテーマを出したいなと考えておりまして、さらにこのような大きな劇場で上映するには、フルオーケストラで壮大な音楽が一番相応しいと思っていましたのでオーケストラで録音しました。

 --- 今回はトレ-ラー用としてのオーケストラ録音でしたが、ゲーム用としてはどうですか?

近藤氏: 全編に渡ってオーケストラ一色でやるということはしないんですが、部分部分効果的な所には、そういう壮大な雰囲気が欲しかったり、情感豊かな曲が欲しい時には使いたいなと思います。

青沼氏: 予算次第(笑)

宮本氏: あの~予算は、任せてください(笑)ちなみにオーケストラを使うのは、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』ではあるのですが、『ゼルダ』では始めてになります。

 --- 近藤さんはBGMなどのほかに、SE(効果音)も担当するんですか?

近藤氏: SEは担当しないんですけど、サウンドプロデューサーという立場で監修はします 。

 --- では、今回のゲームでは、映画館で見たようにサラウンドにはなりますか?

青沼氏: ええ、前作『風のタクト』と同じようにドルビープロロジック2を使って、5.1chサラウンドで、立体音響を楽しめるようにします。

■トレーラーについて聞きます。モノクロのような画面の城のシーンはハイラルでしょうか?またどんな意味のシーンですか?

青沼氏: トレーラーの冒頭のシーンは、ゲーム上では洞窟の中から伸びる黒い手によって飲み込まれるヘンな世界の先です。ずばりハイラル城です。
 ハイラル城がトワイライトという状態…日本語にするのが難しいんですけど、普通の世界とはちょっと違った世界にハイラルが変えられているんです。

 --- ということは、リンクが狼の姿だったのは、トワイライトの世界に入ったからですか?

青沼氏: トワイライトの世界というのは、ある種の魔力に支配されている世界で、その中に人が入ると人の姿のままではいられないんです。
 今はちょっとお話することは出来ないのですが、あることが起こって、リンクが狼になってしまいます。それは世界の魔力と運命みたいなものがキッカケであるとイメージしてください。

 --- 普通の世界とトワイライトの世界があるというこで、2つの世界を行き来するような展開となっているのでしょうか?

青沼氏: あれはハイラルの世界、どんどんトワイライトの世界へと変えていく道具として使われる「ポータル」…つまり入り口です。あそこから敵が出て来て、大地をトワイライトに変えている。
 リンクは謎解きをすることによって、今度は自分で使えるようになるんです。

 --- ローブを被った人は誰ですか?

青沼氏: 彼女がゼルダ姫です。

 --- ゼルダ姫とトワイライトとの関係は?またリンクの狼の変身との関係はありますか?

青沼氏: あのローブは「喪服」です。ゼルダはハイラルを救うことができず、死んでいった人たちを哀れんで、ローブに身を包んでいます。そして結果的にリンクが狼となってしまうのです。

 --- 狼となったリンクは、特別な力はありますか?

青沼氏: リンクが狼になることで、剣が振れなくなります。つまり通常の状態のようなアクションは出来なくなります。その代わり「動物と話ができる」とか、「視力がよくなる」・・・見えないものが見えるようになるとか、人では聞こえないような物音が聞く事ができたりなど、ゲーム上で使えるようになります。
トレーラーに収録されているシーンで、敵を瞬時に倒していく場面は、いわゆる狼の戦闘シーンです。またこのシーンには、狼の背中にのったキャラが大きく関係してきます。

 --- そういえば、狼の背に乗っているキャラって誰ですか?

青沼氏: 一応名前は決まっていまして「ミドナ」といいます。トワイライトの世界にいて、リンクが狼になった時に、一緒に冒険をするキャラ。彼女もまたトワイライトの世界で、なにか目的があって動いていて、リンクと行動をすることで目的が叶えられるということで、行動を共にします。

 --- 最後にひとこと

近藤氏: 今回の『ゼルダ』は写実的ですが、劇画調ということでサウンドでもリアルな所を目指していこうということで、効果音の方も、『風のタクト』ではアニメ的なリアリティを追求しましたが、今回はもっとハイクオリティ、HiFiなリアリティを追求します。
みなさんに楽しんで頂きたいと思います。

青沼氏: 一年間つくってきて宮本にちゃぶ台を返されたと先ほど言いましたが、そのとき一番強く言われたのが、「まだこれじゃあ人形だよね」と言う事でした。
そこから人形ではなく、本当の人のような方向にしなくてはいけないと思い、制作をやってきてます。最近は、だんだん手ごたえが出てきていますので、作っていて楽しくなってきてます。これからどんどん作りこんで、みなさんにもっと楽しいんでもらう作品にしたい…というディレクターとしての血が燃えています。

宮本氏: 『ゼルダ』のテーマというのは、実際に自分がその世界にいるような気分になる。今度はさらにそれを深めてその主人公になったという気分を、できるだけ深めていこうかな。そしてその主人公になった自分が「かっこいい」って思うようにしたらいいと思うような作品を作ります。


アクションRPG 
ゼルダの伝説 トワイライト プリンセス
品番    
メーカー 任天堂 定価   (税込)
ジャンル アクション 発売日 2005.12
備考



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