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インタビュー  
キーワードは「パーティで楽しむ」
『RO』ベインス体験レポート
2007.10.15
『ラグナロクオンライン』メインページ
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超豪華装備を持ったロードナイト。この装備をもってしてもなかなかキツい新ダンジョン「トール火山」。非常にハイレベルな場所だ
   『ラグナロクオンライン』(以下『RO』)では、2007年7月にアップデートされたラヘルに続き、2007年10月23日(火)にベインスアップデートが実施される。ルーンミッドガッツ、シュバルツバルドに続く第3の国家「アルナベルツ教国」の2番目の都市「ベインス」を中心にしたアップデートだ。
  主な内容としては新都市「ベインス」とその付近のフィールド、ベインスの北西部に位置する新ダンジョン「トール火山」、また、今までカードをドロップしなかったモンスター64種にカードが追加され、既存のモンスターの配置や出現数の変更も行われる。その他、本の閲覧システムやMVPボスの強化など、変更点は多岐に渡る。
  すでに恒例になりつつあるが、今回もテスト用サーバで検証中の実装内容を見せていただくことができたので、その様子をお届けしよう。実装内容の案内をしてくれたのは、ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社 開発本部・第二開発部・一課の野呂彰氏と大岸秀典氏。使用したキャラクタはレベル98のロードナイト、ハイプリースト(野呂氏)、ハイウィザード(大岸氏)。ちなみにロードナイトは『RO』史上最強のダンジョン「トール火山」に備えるべく、+7精錬を施したヴァルキリーシリーズ防具に+10クワドロプルリベレーションパイクという超豪華装備だった。

※画面写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます。

■プレイアビリティが向上した「バトルメッセージ」システム

デフォルト状態ではログウィンドウは会話タブとバトルタブに区切られている。「>>」ボタンを押すとウィンドウが分かれて表示され、「+」ボタンで表示情報設定が可能
  ベインスへ向かう前に「バトルメッセージ」システムについて触れておこう。まず最初にお断りしておきたいが、このバトルメッセージシステムに関しては現在最終検証を行っている最中とのことで、23日のベインスと同時に実装されない可能性がある。ただ、もし間に合わないとしても、検証が終わり次第パッチとして実装する予定となっている。野呂氏曰く「ベインスと同時に実装できる可能性は70%くらいですが、全力を尽くします。」とのこと。

 さて、バトルメッセージシステムとは、簡単に言うと「ログウィンドウのフィルタと細分化」だ。今までは、会話もシステムメッセージも攻城戦メッセージもすべてひとつのログウィンドウに表示されていたが、このシステムの実装により、システム系のメッセージウィンドウを分けて表示できるようになる。また、表示するログにフィルタをかけることもできるようになる(表を参照のこと)。さらに、メッセージウィンドウに表示された発言者名をダブルクリックすると、自動的に耳打ち欄に名前が表示されるようになる。表示させにくい記号などを多用した名前のキャラクタにも耳打ちしやすくなるというわけだ。

●フィルタをかけられるメッセージ種類●
1.会話(通常チャット)メッセージ
2.耳打ちメッセージ
3.パーティチャットメッセージ
4.ギルドチャットメッセージ
5.アイテム獲得メッセージ
6.装備の脱着メッセージ
7.状態異常メッセージ
8.パーティメンバーのアイテム獲得メッセージ
9.パーティメンバーの状態異常メッセージ
10.スキル使用失敗のメッセージ
11.パーティ設定のメッセージ
12.装備の損害のメッセージ
13.攻城戦情報

 また、バトルメッセージの実装にともなってパーティーウィンドウの機能が追加となる。パーティーメンバーのHP数値などが表示されるようになり、さらにパーティーメンバーの名前をクリックすることで、画面上のキャラクタをターゲッティングせずに支援スキルなどをかけられるようになる(ただし、対象はスキルを使用できる位置にいなければならない)。混戦状態などでキャラクタにカーソルが合わせられないときなど、非常に便利な機能と言えるだろう。

 そして多くのユーザーにとって待望の機能も追加。ショートカット設定のサーバ保存が可能になるのだ。今まではショートカットの設定は各PC内のレジストリに保存されていたが、今後はキャラクタ情報としてサーバ側に保存されるため、PCが変わったり、アカウントを切り替えてもスムーズにプレイできるようになる。βテスト時代から要望として挙げられ続けていた機能がついに現実のものとなったのだ。

 バトルメッセージ関連の機能は以上だ。ベインスと同時に実装されるかどうか、現時点ではわからないが、1日も早い実装が期待される便利な機能だ。

バトルメッセージ実装によりふたつのウィンドウを別々に配置することができるようになる。それぞれの大きさも変化可能で、フィルタをかけることもできる。なお、入力欄右下のアイコンをクリックすると該当のウィンドウを一時的に非表示にできる パーティーウィンドウにはメンバーのHPが表示され、名前クリックで支援魔法などを使うこともできるようになる予定。便利な機能ではあるが、支援役の“腕”が試されることになるのかもしれない……

■自動朗読機能搭載に!ブックシステムやカードが大幅追加

 ベインスアップデートでは様々なアイテムが追加される。本と「ブックシステム」もそのひとつだ。今まではアイテム説明ウィンドウに表示されていた本の内容が、大きなウィンドウで表示され、ページ送りなども可能になる。自動朗読機能などもついていて、本の内容をログウィンドウに自動的に表示させていくこともできる。既存の料理本などの体裁もこの形態に変化するため、メッセージの大幅な改定が行われるようになる。

●追加される装備一覧●
ドゥームスレイヤー
ロングバレル
ジャングルカービン
ゲートキーパーDD
THUNDER-P
スピリチュアルリング
リングオブフレームロード
リングオブレゾナンス
下級精霊の指輪

 さて、気になる追加装備のほうは、主にガンスリンガー用の銃がメインと言える。一部スロットなしのものもアインブロックの転職場で購入できる。それ以外のものとしてはドゥームスレイヤー、下級精霊の指輪は、トール火山のモンスターがドロップし、スピリチュアルリング、リングオブフレームロード、リングオブレゾナンスといった高レベル向け装備はいずれも、トール火山やMVPボスのドロップで、入手はかなり難しい。

 ユーザー間の期待も高い追加カードは、すでに告知されている通り、64種類。生体工学研究所の強力なモンスターからもドロップされるようになり、それらの性能にも注目が集まっている。一部のカードイラストは本来、次のアップデートで実装される予定だったが、予定を前倒しして、ベインスアップデートで実装される。その関係上、カードの枠のデザインが異なっているが、これは順次統一されていく予定になっている。

上級レベル向けの装備だけに、強力なものが多い新装備。一方でガンスリンガーは武器の選択肢が増えるだろう 装備すると攻撃時に様々なスキルを発動するリングオブフレームロードとリングオブレゾナンス。ふたつ装備するとバラエティーに富んだスキルが乱舞する
2個セットで装備した場合は、プレッシャーや練気功など、上位2次職用のスキルからファイアーボールなどといったものまで発動する種類は多く、両方装備すると発動確率も高め。なお、ログウィンドウ内のアイテム名がリングオブレジョナンスとなっているがこれは修正予定とのこと 新たに加わったブックシステムの影響で既存の本の内容も大幅にグレードアップする。また直接関係はないが、すでにアイテム欄やカード欄を見やすくする修正も行われているようだ
ログウィンドウに自動的に表示する自動朗読機能を活用すれば、ソロ狩りをしながらゲーム内で本が読めてしまうとのこと 世紀末カプラ伝説1巻。どこかのコミックやアニメ、12月にβテスト開始と報じられた某オンラインゲームを思い起こさせるタイトルだが……?
カードの枠のデザインは新しいものに統一されていく予定とのこと。MVPボスカードにはMVPの文字が記載されているのがわかるだろうか 生体工学研究所03も人間形モンスターなど、韓国ではイラスト実装までに時間がかかったものも日本ではベインスアップデートで実装される

■既存マップのBGMが変更!さらにモンスター再配置も実施

タナトスタワー最上部など、各所のBGMも変更された。野呂氏も「今回のBGMも気合が入っていていい曲ばかりですよ」とオススメしていた

 ベインスアップデートでは既存マップにも変化がある。BGMが追加・変更になったり(表を参照)、モンスターの配置や出現数が変わるのだ。
  主な場所としては、イズルード海底神殿(イズルードダンジョンの最下層)ではペノメナがいなくなりストラウフが大幅に追加。悪魔系に効果の高いストラウフカードが狙いやすくなるとともに経験値を稼ぎやすくなる。ジュピロス廃墟01(最初の階層)には遠距離攻撃を行うディミックが追加され、攻略難度がややアップ。ノーグロード2層はモンスターの数が全体的に増加。ラヘルアップデートによるモンスターのステータス変更もあいまって、かなり経験値を稼ぎやすくなる印象だ。

●BGMが変更されるマップ●
オーディン神殿
フィゲルフィールド06(フィゲル南)
リヒタルゼン(キルハイル邸およびキルハイルクエスト専用マップ)
アビスレイク
タナトスタワー各マップ(1~2F/3~6F/7F~11F/最上階)

  また、ゲフェンフィールド02にはなんとMVPボスであるオークヒーローが追加される(既存のゲフェンフィールド10にも変わらず出現する)。β時代の“オーク森”の再来と言えるかもしれない。
  一方で、生体工学研究所03のモンスターたちが上位2次職スキルを使うようになるなどの強化も施される。現状でもスパイラルピアースを使ってくるが、これにアスムプティオやシャープシューティングなども加わるというわけだ。さらにボスモンスターには新たなスキルや画面上すべてのキャラに状態異常を起こさせるスキルなども追加され、今までのような少人数による撃破が難しくなってくるとのことだ。

イズルード海底神殿などはストラウフの増加もさることながら、半漁人の経験値もアップしたので“オイシイ”狩場になっている ディミックが追加されたジュピロス廃墟。かなり数がいるように見えるが大岸氏は「ここにはたまたまたくさんいましたが、ディミックの数はそれほどでもないと思います」とのこと
相変わらず激しい生体工学研究所03(当然のごとく戦闘不能に)。マーガレッタ=ソリンがアスムプティオを使っているのがわかるだろうか。ちなみに入口付近でないのはテスト用のワープを使用したため 特別に召喚してもらったオシリス。既存のボスモンスターも様々なスキルを使用してくる。これまでの攻略法では倒せなくなっているかもしれない……!?

■迷子になりやすい? 高低差の激しい山間の都市ベインス

ベインス入口ではタナトスタワーやジュピロス入口のように視点が変化する。なお、奥に見える飛行船は物資運搬用で、乗客が乗るものではないようだ
高低差の激しいベインスの街。視点が広がるので風景を楽しむのも一興。高さは感じられるが、荒涼とした風景なのが残念かもしれない!?
ベインスの街は高低差が激しいうえに入り組んでいて、一回りするだけでもなかなか大変。迷子にならないように注意しよう

 新規に実装される都市、ベインスに行くにはラヘルから行くことになる。ベインスは飛行船では行けないため、実装時点では徒歩で向かうしかない(将来的には空間転送が実装されるかもしれないが)。ちなみにアコライトスキルのワープポータルのメモは可能となっている。道順は、ラヘルからマップ移動方向で↓←↓↓↑(←↓↓↓↑でも可)。道中は高レベルモンスターこそいないものの、デザートウルフやサイドワインダーといったアクティブモンスターがいるので低レベルキャラは気をつけたほうがいいだろう。ベインスに入る直前のマップはタナトスタワー前のように視点が変化するようになっている。また、このマップから出る際はランダムで別のマップに出ることもある。

 ベインスの街は谷に建設されたという設定で、高低差が激しく、上下に入り組んでいる。マップを見ながら移動しても、高低差のせいでなかなか目的地に辿りつけなかったりすることも。そのためか、通常のマップよりも視点を拡大することができるようになっている。ただ、右ダブルクリックで視点方向がデフォルトに戻らない仕様となっており、これは開発側に改善を依頼している最中ということだ。

 ベインスでのクエストも実装されるが、その内容はやはりラヘルと関係のあるものが多い。特に、フレイヤ大神殿聖域への進入クエストの続編ともいうべきクエストがあるので、まだラヘルのクエストをクリアしていない人はベインス実装前にしっかりチェックしておきたい。フレイヤ大神殿聖域はダンジョンとしてはやや難度が高く、ダンジョンに行く気がないからとクエストを進めていない人も多いかもしれないが、野呂氏は「『RO』の世界がクエストによって理解できると思いますので、挑戦してもらいたいですね。特に聖域侵入クエストだけでも……」と、ストーリー的な面白さも強調していた。余談だが、ラヘルの神殿はゲーム内通貨をユーザーが“献金”することで進むようになるが、5千万Zenyという大金がほとんどのワールドで3日~10日程度で集まった。最後となった対人仕様ワールドUrdrでも約一ヶ月で集まり、このスピードには運営側も非常に驚かされたという。大岸氏は「集まらなかったときのために対策を用意していたのですが、まったく杞憂でした」と苦笑していた。

■決死の覚悟が必要!強敵ぞろいのトール火山は地獄絵図!?

トール火山のメイン狩場となるのはおそらく1層だろう。それなりの湧きと強敵が跋扈しているので慎重に進みたい。画像ではかなりダメージを受けているが、このとき、実はストリップアーマーで鎧を脱がされていたようだ
カーサはボス属性を持っているため凍結しない。ストームガストで連続ダメージを与えられるのは嬉しいが、ウィザードが集中して狙われる可能性も高いので注意したい
豪華装備にアスムプティオをかけてもかなりのダメージを叩き出すソードガーディアン。ダメージ表示の連続具合で攻撃速度も速いことがわかるだろう

 新規に実装されるトール火山はベインスのフィールドの北部に位置するダンジョン。名前の通り、火属性のモンスターが多いが、同じ火属性が多いノーグロードと比べると圧倒的に難度が高い。特に激しいのは1層と3層で、2層にはノンアクティブモンスターなどもおり比較的平和(それでも強敵はいる)。メテオストームやファイアーボール、ファイアーピラーを使いこなすボス属性モンスターのカーサや、ファイアーウォール、サイトラッシャーなどを使ってノックバックを起こさせるインプなど厄介な強敵が多い。サラマンダーに関してはリフレクトシールドを使うため、うかつに手が出せないうえに、HPが減ると攻撃速度が劇的に上昇する特性がある。また、3Dで描かれたソードガーディアンは異様なまでの攻撃力と攻撃速度を誇り、かなり対処しにくい。ボウガーディアンは、ターゲットが一定しないという特性があり、前衛にニューマを置いて安心しているわけにはいかない。チャージアローやアローシャワーでノックバックも受けるので気をつけたいところ。

 このように強敵ぞろいのトール火山。高い能力に豪華装備を持った取材用パーティでも1層を通り抜けるだけで相当時間がかかった。ダンジョン内を案内する野呂氏と大岸氏もダンジョン内の説明中に襲ってきた敵の対処に慌てて解説が中断することもしばしば。それだけ切迫した状況が多かった。とはいえ、野呂氏は「生体工学研究所03などで戦えているプレイヤーならば十分対処はできると思います」と語っていた。

 トール火山の3層は1層と似たような敵が登場するが、出現数が多く、湧きが激しい。さらにMVPボスモンスターのイフリートが登場する。サラマンダーとカーサを取り巻きに連れて、ランドプロテクターや、全画面(パッと見た感じでは16×16セル程度だろうか?)に効果のあるスキルなどを使用してくる強敵だ。今回のアップデート全般に言えることだが、ボスに対しては取り巻きを分離してタンク役がボス本体を抱えれば勝利……というわけにはいかないようだ。

ターゲットをランダムに変えるので、ニューマさえすればOKではない、ボウガーディアン。とはいえ、単体で戦えるような状況は少なく、特にチャージアローやアローシャワーが厄介になる 視点が自動的に変化するトール火山2層。強力なモンスターもいることはいるが、ノンアクティブモンスターも多い和みの場所
トール火山3層に突入した途端、モンスターの手荒な歓迎を受けてパーティが壊滅状態に。3層は1層よりも湧きが激しいようだ トール火山のMVPボス、イフリート。20人がかりでやっと倒せるかどうかという強力なボスモンスター。日本ではどういった攻略法が編み出されるのか!? ちなみにランドプロテクターはイフリートが使用したものだ
ボスは画面上にいるキャラにダメージや状態異常を与えるスキルも多用してくるため、後衛であっても状態異常の回復手段を用意しておいたほうがいいだろう 力及ばず戦闘不能の図。取材用ということでイグドラシルの実(HP、SP完全回復)を連打しても耐えるのがやっとという状況。まずは取り巻きの分離を考えないと……

■気になる質問を連発! ベインスアップデートインタビュー

 テストサーバにおけるベインスの取材を終えて、引き続き野呂氏と大岸氏にお話をうかがった。続けられている不正対策やラグくじ専用アイテムなど、ベインスアップデート以外の気になる点も聞いてみたので、全『RO』ユーザー必見の内容だ。

――まず最初に新アイテムに関してなんですが、新たなアイテムが実装されてもボスドロップばかりではなかなか入手できません。今回登場するアイテムに関して入手法はどんな感じでしょうか。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
開発本部・第二開発部・一課 野呂彰 氏

野呂氏:銃系に関してはスロットなしのものがアインブロックのガンスリンガー転職場で売られるようになります。スロット付きのものはジュピロスダンジョンの敵から入手することになります。斧のドゥームスレイヤーに関してはスロットなしがトール火山のモンスターから、スロットありのものはオークロード(MVPボス)から入手できます。指輪系はやはりトール火山のモンスターですが、強力なリングオブレゾナンスとリングオブフレームロードの2種類に関してはイフリート(MVPボス)からのドロップになりますね。また、ブックシステムが追加されたことによって増えた本“世紀末カプラ伝説1巻”と“料理王のオルレアン1巻”のほうはデスワードとクッキー(緑)のドロップになります。今回は高レベル対応のアップデートになっていますが、クッキー(緑)などは比較的低レベルになりますので、新しいアイテムを入手することは可能になっていると思います。

――世紀末カプラ伝説とか料理王のオルレアンというのは内容をユーザーが読むための本、なんですね?

野呂氏:はい、そうです。タイトルがタイトルなので、今後のクエストにも関係してくるかもしれませんよ?

――新規に実装されるカードが64種類ということですが、オススメや人気のでそうなカードはどれだと思いますか?

野呂氏:今回はローレベル系と言われる、防具の精錬値が低いほど効果の高くなるカードがあります。ブルーオシドスやゴールドオシドス、カヴァク=イカルスなどがそうです。このへんは比較的産出量も期待できて入手しやすいものになると思います。また、新カードのせいで、装備品の入れ替えが激しく行われることが予想されます。これにより既存のカードを挿した装備が安く売りに出されるということも考えられます。初心者の方でも低価格で売りに出されているアイテムなら購入できると思いますよ。あと、大岸が注目しているのは特定の能力値18ごとに別の能力値が1上がるという“~オブ スイッチング”系ですよね。

大岸氏:実は私はAGI=LUK型の村正騎士を使っているので、ヴェナートカードに注目なんです。こういった2極タイプにはとても有効だと思いますよ。

――なるほど。新たな装備と戦術が考えられそうですね。新ダンジョンのトール火山についてなのですが、あの激しい場所で、想定されるレベルや構成というのはどういったものになると予想されますか?

野呂氏:うーん、とても激しい狩場ですので、想定するとなると……とりあえずハイプリーストのアスムプティオは必須でしょうね。

大岸氏:韓国での実装時には上位2次職を含む40人くらいのパーティーがイフリートに瞬殺されていました。今はそれなりに慣れた方もいるようで、一番少ない編成で20人前後くらいでイフリートに勝利しているようです 。

――20人集めるとなると攻城戦レベルになりますね。

大岸氏:そうですね。攻城戦の同盟ギルド同士で声をかけあって挑戦しに行くという感じになるかもしれません 。

――実装時のジュピロスのボス戦みたいな感じですね。

大岸氏:ああ、そうですね。

野呂氏:今回のアップデートでは中規模から大規模なパーティーによる狩りがメインとなると思います。ギルド間の交流などもできるんじゃないかなと。今ではタナトスタワー上層などでパーティー集めに苦労している方も多いと思うのですが、トール火山に関しては入るための条件はありませんので、気軽に集めることができるはずです。

――気軽にというわけにもいきそうにない場所ですが(笑)。

野呂氏:数で攻めましょう(笑)。ブルージェムストーンを惜しまずにセイフティウォールを設置し、ストームガストを使うようなかたちもアリです。ハイプリーストとウィザード、そこに火力役として拳聖やスナイパー、アサシンクロス、支援としてプロフェッサー、バードなど……そのあたりの中規模パーティが最低限のラインになるのではないでしょうか。

大岸氏:壁役としてはパラディンであるとか、金剛を持っているチャンピオンでしょうかね 。

――いやいや、それだけですでに大変な構成なんですが(笑)。

大岸氏:前衛の回復アイテム費用が大変かもしれません。

『RO』マーケティング担当:そういうときこそクリエイターを連れていってポーションピッチャーですよ。

大岸氏:そしてアシッドデモンストレーションの代金のほうが高くつくと(笑)。

野呂氏:しかし、ユーザーさんたちもなんだかんだで“攻略”してくれると思います。むしろどういった攻略法を編み出してくれるのか、運営側として楽しみです。

――ところで、すでに一部ユーザーの間で拳聖の“~温もり”スキルによるカーサ狩りが話題になっていますが、これによっては数日で99レベルに達するような莫大な経験値が稼げてしまうということが考えられます。これに関してはどのようにお考えでしょうか。

野呂氏:はい、実はすでに試してみたんですが、確かに経験値効率はスゴいものがありました。が、出費と装備だけでとんでもない金額がかかります。挑戦するための前提としてかなりハードルが高いので、ゲーム全体として考えるとあまり大きな問題にはならないかなと思っています。

――カーサは“~温もり”の天敵とも言えるスキル、リフレクトシールドは使ってくるんでしょうか?

野呂氏:使いません。

大岸氏:現状ではサラマンダーとソードガーディアンのみですね。でもカーサがいるマップにはこの2体がいますので、カーサだけ選別して狩るというのは厳しいと思いますよ。

野呂氏:それと、特化装備なしの水付与状態でカーサに“温もり”を使ってみたのですが与ダメージが1ヒットあたり500程度でかなりの長期戦になりました。この間にかなり攻撃を受けますので、回復アイテム代金だけで相当なモノになります 。

――うーん、想定されているユーザーの方は商人セット装備と深淵の騎士カード挿しの本装備というのが前提になっていて、そのうえでの効率と考えられていますが。

野呂氏:火属性鎧がないと厳しいと思います。さすがに火属性鎧にコウカード挿しというのはムチャな装備ですし……。その装備をそろえるくらいなら、私ならトール火山は諦めてガリオンで“温もり狩り”をします(笑)

大岸氏:私でしたら、オーディン神殿にします(笑)。

野呂氏:まぁでも装備と出費を惜しまないのであれば、確かに効率は出ます。それでも狩るとなると拳聖単体でしょうし、ゲーム全体のバランスを崩すほど突き抜けているというわけではないと思います。

――なるほど。さて、ボスが全体的に強化されるということですが、具体的にどんな風に変わるのでしょうか。

野呂氏:さきほどもイフリートやオシリスなどを見ていただきましたが、あれ以外にも月夜花がランドプロテクターを使うようになったり、バフォメットが強力な全画面攻撃をしてきます。今までのように、ハイレベルなプレイヤーならソロで簡単に狩れてしまう、ということはなくなると思います。ただ、パーティーで戦えば十分対処可能なレベルの強化だと思います。倒せないほど強くなるというよりはパーティを組んだほうが倒しやすい、という程度ではないかと。

――今までのようにペアでサクッと倒しちゃう、ということはなくなりますかね?

野呂氏:いやまぁ、ボスによると思います。黄金蟲などは相変わらずサクッと倒せてしまうんじゃないでしょうか。強化された各種ボスも、ソロでも頑張れば倒せないことはないと思いますしね。

大岸氏:ドロップアイテムの変更もありますので、いろいろ挑戦してみてほしいですね。

――ところで、ベインスでアップデートされたモンスターのドロップアイテムなどは次の“名もなき島(仮)”アップデートで完全なものになるという気がしないでもないのですが、そのあたりはどうお考えでしょうか。

大岸氏:名もなき島に関してはまだ情報が完全ではありませんので未定、としか言えないところですね。

『RO』マーケティング担当:アップデート時期に関してはユーザーさんの要望次第です。ベインスアップデートでどのくらいの期間楽しんでいただけるかにもよると思います。

野呂氏:トール火山の攻略などで試行錯誤したり、配置変更に合わせて狩場を決めた直後に、名もなき島アップデートでまたドロップアイテムが変更されたりすると、ユーザーさんの対応も大変だと思うんです。ですので、実装時期やどのように変化するかはまだ未定ということで……。

――ベインス以降ではモンスター強化や高レベル帯ダンジョンなどが実装されますが、だんだん強さのインフレ化が進んで、新規プレイヤーや低レベル帯プレイヤーが活動しにくくなるのではないでしょうか。

野呂氏:今回のアップデートに関しては、上級モンスターの追加や強化になっていますので、低レベル帯への悪い影響はないと判断しています。むしろメタリンカードなど、中盤から入手できるカードなども実装されますので、プラス要素も多いと考えています。

大岸氏:前回のラヘルアップデートでモンスターのステータスを変更し、今回ノアップデートで配置変更もありますし、狩りやすくなったものもいますし、今回のカード実装によって中古装備が流通したりといったメリットもあります。初心者の人に対してもバランスの取れたアップデートにはなっていると思いますよ。

――これはベインスアップデートに限らない質問なんですが、最近ラグくじ限定のアイテムが多くなってきていますよね。例えば象帽子、アフロかつら、シルバーティアラや巣立ちを迎えた鳥の巣など、これらはくじ入れ替え後には二度と手に入らないものなのでしょうか。

『RO』マーケティング担当:これはくじ限定とうたっているわけではないので、二度と手に入らないということはないと思います。ユーザーさんのご要望次第というところですね。今のところは内容を入れ替えて12月まで続けるという“企画もの”として提供させていただいております。もちろん、くじの実施期間以後にゲームを始められた方もいらっしゃると思いますので、そういった方のためにも、ご要望に応じて入手方法を考えたいと思っています。

――二度と手に入らないと絶望するほどではない、と。

『RO』マーケティング担当:ええ。それはもしかして昔のパッケージアイテムのたれ人形のことでしょうか(笑)?

――そうですね(笑)。

『RO』マーケティング担当:弊社としてもそういった前例があるので、なるべく“○○限定”という方向は考えないようにしています。ただ、今後どういったかたちで提供させていただくかは未定になっていますので、是非ご意見をいただければと。

――新たな蜃気楼の塔イベントがあるとしたら、その景品になったりしますか?

『RO』マーケティング担当:そういったことも含めて、今後、ゲーム内で入手できるかどうかも考えていくことになると思います。

――携帯のゲームと連動するアイテムもありますが。

『RO』マーケティング担当:「モバイル」に関してはちょっと内容が異なりますね。今はNTTだけですが、来年早々にはauとソフトバンクの携帯でも楽しめるようになります。

――実装期間の開きで、入手アイテムの差が気になりますが。

『RO』マーケティング担当:もちろんそのあたりはきちんと考えていますのでご安心ください。

――最後に、継続されている不正対策に関してお聞きしたいと思います。新規アカウントのフリープレイ期間を大幅に削減して、不正者の数もだいぶ減少していますが、ユーザーの満足度はまだまだ高くはないように思います。引き続き対策は続くと思いますが、さしあたって海外からの接続を遮断するという計画が発表になっていますね。こちらのほうはどのくらいの時期に実施される予定ですか。

『RO』マーケティング担当:海外接続の遮断に関しては最終調整の段階に入っています。ただ、ユーザー様などの利用状況もきっちり調べなくてはならないと考えていますので、海外接続の遮断を実施するときには改めて告知させていただきます。ただ、不正対策としては海外接続の遮断以外にもたくさんの対策が動いているんです。むしろメインは海外接続の遮断だけではないんです。

――おっと、そうなんですか。どんなものかはお聞きしてもお答えいただけないんでしょうか。

『RO』マーケティング担当:うーん、まだ調整中なので、確かなことは申し上げられませんが、その対策実施のために取材に来て頂きたいくらいの計画です。

――それは近々実施されるのでしょうか。

『RO』マーケティング担当:近々……まぁ年内には動きがあると思います。それに限らず、不正対策はたたみかけるように複数の対策を実施しています。先日の新規フリープレイ期間の廃止による影響も出てきていますので、新たな対策を実施する際には、公式サイトなどによる発表も行うことになると思います。今度の不正対策アンケートの結果もよくなるといいな、と……。

――なかなか手厳しい結果でしたからね。

『RO』マーケティング担当:それだけ不正行為に対する怒りや弊社に対するご不満が多いのだと認識しています。今後ももっと改善できるようにがんばっていきますので、ご期待いただければと思います。


ベインスは『RO』3ヶ月ぶりとなる大型アップデートだが、その間にも『RO』を取り囲む状況は様々に変化している。今回実装されるバトルメッセージなど、プレイアビリティの向上とともに不正対策によるプレイ環境の向上も図られている。ユーザーにBOTを80%減らすという「約束」をした11月まであと少し。次々に実装される新しい世界を快適に楽しめることを期待したいところだ。

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