『ラグナロクオンライン』大型アップデート目前!リヒタルゼンプレビュー

2006/03/11

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 アインブロック以来の大型アップデートとなるリヒタルゼンが、3月14日(火)に実装されることになり、注目を集める『ラグナロクオンライン』。今回は、検証作業の最終段階で忙しい中、テストサーバにおいてアップデートバージョンをいち早くプレイできるという機会に恵まれた。さっそくガンホー・オンライン・エンターテイメント本社に急行する取材班! そこで我々を待っていたものは……!?
リヒタルゼンは光と影が混在する都市
  まず取材に応じてくれたのはマーケティング部第一企画課、新田達弘氏。主な要素についてテストサーバに用意されたキャラクタを操作させてもらいながらお話をうかがった。

ジーパラ:最初に確認しておきたいのですが、今回のリヒタルゼンアップデートでは、主にどんな要素が追加されるのでしょうか。

計画的に作られただけあって整然としているリヒタルゼンの都市部。さらにカプラ職員たちもシュバルツバルド共和国のオリジナルグラフィックとなっている。制服も微妙に異なっているようだ
リヒタルゼンの貧民街。都市部とは明かに雰囲気が違うのがわかるだろう。都市部との境界にはNPCがおり、プレイヤーの行き来を阻んでいる。あるクエストをクリアすると移動できるようになるらしい
イズルードの南に桟橋が設置され、そこに飛空船が停泊するようになる。現在、ジュノーにあるNPCと同様の手順で乗り込むことが可能だ

新田氏:まずはリヒタルゼンの街と周辺マップ、それからダンジョンとしてジュピロス、そして高レベル向けになる生体工学研究所、さらにアルケミストのホムンクルスが主なところでしょうか。
  リヒタルゼンに関してはシュバルツバルド共和国(ルーンミッドガッツ王国の北に位置する文明の進んだ国家)において最大の企業「レッケンベル」が大きく関わっています。もともとこの地域は山と谷に囲まれて、村が点々と存在する程度だったのですが、そこをレッケンベルが買取り、研究所を中心とした都市を計画的に設計していったんです。そうやってできたのがリヒタルゼンというわけです。ですから前身となるのは研究施設なんですね。
  リヒタルゼンは光と影が混在する都市と言われており、企業都市となった地区と貧民街となっている地区があります。財産や地位のある者でないと都市内に住めないという敷居があるんですね。『ラグナロクオンライン』の街としてはかなり珍しいものになると思います。貧民街へはクエストをクリアすると自由に行けるようになっています。
  それから特徴としてもうひとつ、(アインブロックに続いて)飛行船と汽車があります。特に飛行船はジュノー、アインブロック、リヒタルゼンを巡回する国内線や、さらにイズルード、ジュノー間を行き来できる国際線の正式運用というかたちになります。

ジーパラ:飛行船ではモンスターも出てくるということですが?

新田氏:ええ、出てきますよ。でも結構まれですね。それほど頻繁というわけではありません。

ジーパラ:この先のアップデートもシュバルツバルド共和国とレッケンベルが大きく関わってくる予定ですか?

新田氏:レッケンベルが関わってくるかどうかはともかくとして、シュバルツバルド共和国については、まだまだ行ける範囲は広がります。年内はこちらのアップデートがメインになっていくと思います。

ジーパラ:年内にアップデートはどのあたりまで進みそうですか。

新田氏:うーん、そうですねぇ。まだ今年もずいぶん残っていますから……(苦笑)。なるべく多く進められたらとは思っています。さて、ではとりあえず実際にプレイしていただきましょうか。


まったく新しい存在、ホムンクルス
ガンホー・オンライン・エンターテイメント
マーケティング本部 第一マーケティング部
新田 達弘 氏
 新田氏のナビゲートでいよいよプレイを開始。まずはホムンクルスシステムを体験するためにクリエイターのキャラクターを操作させてもらった。ホムンクルスは2次職であるアルケミスト(と、その上位2次職であるクリエイター)が召喚できるペット的存在。これまでのペットと違うのは実際にモンスターと戦うことができ、レベルアップして強くなっていくということだ。
  詳しいシステムは後半で触れるとして、まずはゲーム中におけるホムンクルスの生成、召喚の手順をみていくことにしよう。かなり詳しく解説するため、少々長くなるがお許しいただきたい。



新田氏:アルケミストには新たに4つのスキルが加わります。すべての前提となる[生命倫理]というパッシブスキルですが、これはクエストで取得でき、スキルポイントを消費せずに覚えることができます。以降のスキルはスキルポイントを消費しますが、最大で7ポイントになっています。

[生命倫理]<パッシブ/最大レベル1>
※取得条件……クエスト取得スキル 生物の根元を理解し、生命の倫理を学ぶ。ホムンクルスを誕生させるために必要なスキル。

[安息]<アクティブ/最大レベル1>
※取得条件……[生命倫理]Lv1 自分が育てたホムンクルスを休ませる。ホムンクルスのHPがMAXHPの80%以上のときのみ使用可能。 [コールホムンクルス]でまた呼び出すことができる。

[コールホムンクルス]<アクティブ/最大レベル1>
※取得条件……[安息]Lv1 自分が育成しているホムンクルスを呼び出したり、新たに生成する。ホムンクルスを呼び出すには、あらかじめ生成していることと、[安息]で休ませた状態にしなければならない。[安息]で休ませた状態のホムンクルスの場合、アイテム「エンブリオ」は消費しない。 (編注:ホムンクルスを生成する場合にも[コールホムンクルス]を使用。その際に「エンブリオ」をひとつ消費する。すでにホムンクルスがいる場合には新たなホムンクルスの生成は行えない)

[リザレクションホムンクルス]<アクティブ/最大レベル5>
※取得条件……[コールホムンクルス]Lv1 戦闘不能状態のホムンクルスを回復させる。レベルを上げると消費SPが減少する。

[ファーマシー]で新たに作れるようになる「エンブリオ」。まずはホムンクルスの触媒となるアイテムを作成するのだ。3種類の材料はそれほど高額ではないが、気に入った種類のホムンクルスを生成しようとすると何度も作成することになるかもしれない
リヒタルゼンの錬金術師ギルド。今回はテストサーバなので残念ながら内部を見ることはできなかったが、外観だけでもお伝えしよう

新田氏:実際の作成手順ですが、実はアルケミストの[ファーマシー](ポーションなどの薬品を作成するためのスキル)に変更が加わっています。「ポーション製造の書」と特定の材料を持っている状態でスキルを使用すると、作成ウィンドウの一番下に「エンブリオ」という項目が追加されます。この「エンブリオ」がホムンクルス生成の触媒になるんです。エンブリオの材料は「生命の種子」「イグドラシルの露」「飼育ポット」の3つ(ファーマシーに必要な「乳鉢」も必須)。これらはアルデバランの錬金術師ギルドで購入することができます。

ジーパラ:では早速[ファーマシー]。……失敗しましたね。

新田氏:一応成功率がありますので、そういうこともあります。このキャラだと30%程度で製造可能になっていますね。失敗した場合は再チャレンジしてもらうことになります。あ、2度目は成功しましたね。このエンブリオはホムンクルスを生成するときに必要になります。エンブリオができたら[コールホムンクルス]を使ってホムンクルスを呼び出します。

ジーパラ:では[コールホムンクルス]! 「バニルミルト」が出てきましたね。というか敵に向かって一直線に行ってしまいましたが……。あ、ポリンを倒したら帰ってきました。

ペットと同様にホムンクルスを右クリックするとメニューが表示される。ここで待機をさせたり、状態表示ウィンドウを開くことができる。エサをあげるのは状態表示ウィンドウでも可能だ。

新田氏:バニルミルトはかなり好戦的で、敵を見ると攻撃しに行きますね。ホムンクルスを右クリックするとメニューが出るので、そこで「待機」を選んでみてください。勝手に攻撃を仕掛けなくなります。

ジーパラ:お、キャラのそばにぴったりと並びましたね。

新田氏:今回はバニルミルトが出ましたが、ホムンクルスには以下のような4種類のタイプがあって、確率によってどれが出てくるかが決まります。

「リーフ」
召喚者に対して回復支援を行うことを得意とする。
「アミストル」
召喚者に対して防御支援を行うことを得意とする。
「フィーリル」
自らの能力を高め攻撃を行うことを得意とする。
「バニルミルト」
ランダムで魔法や回復スキルを使用する。

ジーパラ:召喚者の能力値によって多少確率が上下するという噂もありますが?

新田氏:いえ、一応、そのようなことはありません。仕様上、定義づけされています。

ジーパラ:このホムンクルスの名前は「MER_VANILMIRT」と英語表記ですが、日本語表記になるのでしょうか。

新田氏:ホムンクルスを右クリックした際のメニューで「状態表示」を選ぶと、ホムンクルスのステータス画面が出るのですが、ペットと同様に、そこで1回だけ名前を変更できます。「modify」を押すと決定です。また、この画面では「del」を押すとホムンクルスの削除ができます。削除してしまうと無に還してしまうのでイチから育てなおしになります。つまりホムンクルスは1種類しか育てられないようになっています。
  「skill」ではホムンクルス固有のスキルを見たり、プレイヤーキャラと同様にスキルポイントを割り振ってスキルを覚えさせることができます。早いものでは3レベルくらいからスキルを使えるようになります。またスキルを覚えるかどうかには親密度も関わってきます。
  その他、満腹度もありますが、これが0になると消えてしまうので注意したほうがいいですね。ちなみにバニルミルトのエサはセルーです。同様に、リーフがペットフード、アミストルがジャルゴン、フィーリルがガレットとなっています。一応すべて店売りのアイテムですので入手は難しくないと思います。この満腹度は時間経過で減っていくのですが、特にアルケミストという特性上、露店をしている間にホムンクルスが消えてしまうこともあると思います。そんな場合は[安息]を使って休ませることが必要ですね。
  ではホムンクルスの操作についてご説明しましょうか。現在は待機状態にしてありますね。その状態でAltキーを押しながら適当な地面を右クリックしてみてください。

ジーパラ:ホムンクルスが移動しましたね。……っと、指定地点まで行ってからまた戻ってきましたね。

新田氏:はい。待機状態だと戻って来るようになっています。今度はモンスターをAltキーを押しながら右クリックしてみてください。

ジーパラ:おっ、モンスターの頭上にターゲットカーソルがつきましたね。

新田氏:その状態で再度Altキー+右クリックを行うと待機状態のホムンクルスが攻撃に向かいます。一度攻撃に行くと待機状態が解除されてしまうので注意が必要ですが……。

ジーパラ:と言っている間に盗蟲に攻撃されていますが……あ、倒されましたね。さすがレベル1。戦闘不能になるとプレイヤーとは違って消えてしまうんですね。

新田氏:そうなんです。こうなってしまうと[コールホムンクルス]では呼び出せなくなり、[リザレクションホムンクルス]を使って復活させてみてください。

ホムンクルスは敵から経験値を得ると成長し、スキルも覚える。バニルミルトのカオティックベネディクションは敵・自分(ホムンクルス自身)・主人の誰かにランダムレベル(最大1~5)のヒールをかけるというギャンブル性の高いスキル。このように、なかなか扱が難しいものもあるようだ(もちろんそうでないものも多いだろうが)

ジーパラ:無事復活……と思ったら再び敵に殴りかかって行きましたね(笑)。

新田氏:ああ、バニルミルトはですからね。リーフやアミストルなどは自分からは攻撃を行わず、自分や召喚者が攻撃を受けると反撃し、また召喚者が攻撃をしたモンスターにはいっしょに攻撃を行うようになっています。この行動AIはスクリプト言語の「LUA(ルア)」というもので制御されていまして、ユーザーさんが独自に変更することもできるようになっています。プログラムに慣れている方であればわかると思うのですが、少々敷居が高いかもしれません。一応アップデートと同時期くらいに編集マニュアルは用意するつもりではいます。

 
 アルケミスト、クリエイターが心待ちにしているホムンクルス。具体的な育成方法から操作方法までを詳しく紹介してきたが、特にアクティブ系のバニルミルトとフィーリルに関しては呼び出した瞬間から敵に向かっていってしまうこともあり、召喚の際には注意が必要かもしれない。
 また、[コールホムンクルス]と[リザレクションホムンクルス]の違いについてもきちんと理解しておいたほうがいいだろう。エサを切らさず、親密度を上げて行くのはペットを飼ったことのある人ならば同じ感覚で扱えると思うが、露店やAFKの際、ホムンクルスを出しっぱなしにしておかないように、くれぐれも注意したい。苦労して育てたホムンクルスでも、たった1回の寝落ちで消失してしまう可能性もあるのだ。