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ジーパラ:RJC2006の最中ということでお忙しいとは思いますが、今日はよろしくお願いします。早速質問させていただきます。まず、今回の会場の様子をご覧になっていかがですか?
森下一喜氏(以下、森下氏):RJCは昨年が第1回目の開催なんですが、昨年のトラックレコードと比較すると我々の予想をはるかに越えている人が集まってくれた、というのが正直なところです。
ジーパラ:入口の列もすごいことになっていましたね。
森下氏:そうなんです。昨年のイベントは実験的要素が高かったんですね。なぜかというと、それまでこれほどの規模の「対戦型イベント」というのをやったことがなかったんです。昨年開催してみて、実際見に来られるユーザーさんの人数がだいたい解ったので、それに合わせて会場のキャパシティを準備したのですが、我々が考える以上のユーザーさんに来場していただいています。嬉しい悲鳴ではあるのですが、逆にユーザーさんに不便をかけてしまったな、と大変申し訳なく思っています。
ジーパラ:今後もこのようなイベントが開催されると思うのですが、これを機に今後は広い会場に移るなども検討されるのでしょうか。
森下氏:実際、まだイベントは終わっていないのでなんとも言えませんが、昨年、今年と開催してきて、RJCというイベントそのものが『RO』における代表的なイベントになりつつあります。今回のお客さんの入りなどを見ていると、やはり今後も継続していきたいなと思っていますので、会場のキャパシティは考慮する必要があると感じています。
ジーパラ:RJCがらみでもうひとつ質問なんですが、昨年は優勝したワールドで精錬金額が半額になるなどのご褒美があり、ワールド全体でチームを応援するという形式に見えたのですが、今回はそれがなくなっていますよね? それはどうしてなんでしょうか。
森下氏:ガンホーとしてもこの規模の「対戦型イベント」を開催するにあたり、いろいろな部分で試行錯誤をしています。まだまだ手探りでいろいろやってみた結果、今回はこうしてみましょうといった結果なんです。
ジーパラ:RTSの大会などでは賞金制というものもありますが、そういった方向性は考えてはいませんか?
森下氏:賞金となると懸賞法の問題もありますし、なかなか難しいところではありますね。
ジーパラ:なるほど。では、たとえば優勝者は1年間『RO』が無料、とかそういったことは?
森下氏:それもできなくはないんですが、RJCの決勝大会はお祭り的なものにしたいと考えているんです。勝って何かを得るということが目的ではなく、普段はインターネット上だけのコミュニケーションとなっている仲間が実際に集まって遊んだり、チームワークを高めたりする、そういったことを重視しているんですね。もともと『RO』というのは戦いをメインにしているわけではないので、対戦に関してもあくまでもユーザー間のコミュニケーション。ですから相手を打ち負かして何かを獲得するということは、あまり考えてはいませんね。コンセプトが戦闘というようなゲームでは、そういう方向性もいいのではないかと思います。
ジーパラ:会場を見ていると、やはりオンライン上で使えるアイテムチケット(ラグくじ)の販売の効果が高いのではないかと思えます。その他にもアイテム特典のついたチケットなどの販売がありますが、そういった、いわゆるアイテム販売系の手応えはどうですか?
森下氏:ビジネス的な戦略としては顧客単価を上げていく、というものは当然あるのですが、この販売自体は2006年の3月くらいから試験的に期限を設けて始めてみました。オンライン販売とは違い、今回の(ラグくじの)ように購入されているお客さんを目の当たりにするとうれしい気もしますが、一方では熱狂しすぎかなとも思います。これは今後の課題かもしれません。
ジーパラ:そのあたりのバランスも見ているということですか。
森下氏:顧客単価を上げていくという戦略においては非常に上手くいっていると思いますが、他方の視点から見ると、ゲームデザイン面への影響を見ていかないといけないとも思っています。だから単に「売上がいいから好評です」というのではなくて、様々な点を考慮して計画していかないといけないと考えています。
ジーパラ:アイテム系の販売は始まったばかりで、まだゲーム内へそれほど影響は出ていない時期だとは思いますが、それに関しても今後注意していくというところでしょうか。
森下氏:そうですね。
ジーパラ:では、アイテム販売は今後も増えていくと考えていいのでしょうか?
森下氏:そういったことも含めて考えていくといった感じでしょうか。現段階では、どこまで続けるのか、どれくらい売るのか、そういったことは、決めているわけではありません。
ジーパラ:『RO』だけでなく『エミル・クロニクル・オンライン』(以下、『ECO』)などでも同様のサービスがありますよね?
森下氏:ええ、『ECO』はサービススタート当初から行っていて大変好評です。そして、『ECO』は、スタート時点からそういうモデルで運営をしています。『RO』に関してはずっと月額課金のみで運営してきて、最近になってこういった戦略を打ち出したわけですので、それに対する影響具合というのも当然みていかなければならないと思います。
ジーパラ:ユーザーさんからの否定的な意見もあるのでしょうか。
森下氏:そういう意見も当然、ないわけではありません。なにかひとつのことを行うにしても人それぞれ考え方が違います。たとえば消費税を上げるということに関しても国策として当然だと感じる方もいれば、断固反対という方もいますよね。そのへんはもう、いわゆるジャッジメントの世界ですよね。オンラインゲームは様々な人がプレイするものですし、宿命のようなものだとは思っています。 |