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『北斗』全ての“漢”が登場!?ガンホー森下氏が語る!

2006/05/26

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 2006年5月21日(日)に実施され、最終的に3000人以上もの来場者となった『ラグナロクオンライン』(以下『RO』)のオフラインイベント「RJC2006」。そのイベント会場において、ガンホー・オンライン・エンターテインメント代表取締役社長の森下一喜氏にお話を伺うことができた。『RO』を含めた今後のガンホーの展開、そして最後に気になるあのタイトル、『北斗の拳オンライン(仮)』の情報も!
「ラグくじ」などを求めて大行列!『RO』の祭典「RJC2006」は大盛況!

ジーパラ:RJC2006の最中ということでお忙しいとは思いますが、今日はよろしくお願いします。早速質問させていただきます。まず、今回の会場の様子をご覧になっていかがですか?

森下一喜氏(以下、森下氏):RJCは昨年が第1回目の開催なんですが、昨年のトラックレコードと比較すると我々の予想をはるかに越えている人が集まってくれた、というのが正直なところです。

ジーパラ:入口の列もすごいことになっていましたね。

森下氏:そうなんです。昨年のイベントは実験的要素が高かったんですね。なぜかというと、それまでこれほどの規模の「対戦型イベント」というのをやったことがなかったんです。昨年開催してみて、実際見に来られるユーザーさんの人数がだいたい解ったので、それに合わせて会場のキャパシティを準備したのですが、我々が考える以上のユーザーさんに来場していただいています。嬉しい悲鳴ではあるのですが、逆にユーザーさんに不便をかけてしまったな、と大変申し訳なく思っています。

ジーパラ:今後もこのようなイベントが開催されると思うのですが、これを機に今後は広い会場に移るなども検討されるのでしょうか。

森下氏:実際、まだイベントは終わっていないのでなんとも言えませんが、昨年、今年と開催してきて、RJCというイベントそのものが『RO』における代表的なイベントになりつつあります。今回のお客さんの入りなどを見ていると、やはり今後も継続していきたいなと思っていますので、会場のキャパシティは考慮する必要があると感じています。

ジーパラ:RJCがらみでもうひとつ質問なんですが、昨年は優勝したワールドで精錬金額が半額になるなどのご褒美があり、ワールド全体でチームを応援するという形式に見えたのですが、今回はそれがなくなっていますよね? それはどうしてなんでしょうか。

森下氏:ガンホーとしてもこの規模の「対戦型イベント」を開催するにあたり、いろいろな部分で試行錯誤をしています。まだまだ手探りでいろいろやってみた結果、今回はこうしてみましょうといった結果なんです。

ジーパラ:RTSの大会などでは賞金制というものもありますが、そういった方向性は考えてはいませんか?

森下氏:賞金となると懸賞法の問題もありますし、なかなか難しいところではありますね。

ジーパラ:なるほど。では、たとえば優勝者は1年間『RO』が無料、とかそういったことは?

森下氏:それもできなくはないんですが、RJCの決勝大会はお祭り的なものにしたいと考えているんです。勝って何かを得るということが目的ではなく、普段はインターネット上だけのコミュニケーションとなっている仲間が実際に集まって遊んだり、チームワークを高めたりする、そういったことを重視しているんですね。もともと『RO』というのは戦いをメインにしているわけではないので、対戦に関してもあくまでもユーザー間のコミュニケーション。ですから相手を打ち負かして何かを獲得するということは、あまり考えてはいませんね。コンセプトが戦闘というようなゲームでは、そういう方向性もいいのではないかと思います。

ジーパラ:会場を見ていると、やはりオンライン上で使えるアイテムチケット(ラグくじ)の販売の効果が高いのではないかと思えます。その他にもアイテム特典のついたチケットなどの販売がありますが、そういった、いわゆるアイテム販売系の手応えはどうですか?

森下氏:ビジネス的な戦略としては顧客単価を上げていく、というものは当然あるのですが、この販売自体は2006年の3月くらいから試験的に期限を設けて始めてみました。オンライン販売とは違い、今回の(ラグくじの)ように購入されているお客さんを目の当たりにするとうれしい気もしますが、一方では熱狂しすぎかなとも思います。これは今後の課題かもしれません。

ジーパラ:そのあたりのバランスも見ているということですか。

森下氏:顧客単価を上げていくという戦略においては非常に上手くいっていると思いますが、他方の視点から見ると、ゲームデザイン面への影響を見ていかないといけないとも思っています。だから単に「売上がいいから好評です」というのではなくて、様々な点を考慮して計画していかないといけないと考えています。

ジーパラ:アイテム系の販売は始まったばかりで、まだゲーム内へそれほど影響は出ていない時期だとは思いますが、それに関しても今後注意していくというところでしょうか。

森下氏:そうですね。

ジーパラ:では、アイテム販売は今後も増えていくと考えていいのでしょうか?

森下氏:そういったことも含めて考えていくといった感じでしょうか。現段階では、どこまで続けるのか、どれくらい売るのか、そういったことは、決めているわけではありません。

ジーパラ:『RO』だけでなく『エミル・クロニクル・オンライン』(以下、『ECO』)などでも同様のサービスがありますよね?

森下氏:ええ、『ECO』はサービススタート当初から行っていて大変好評です。そして、『ECO』は、スタート時点からそういうモデルで運営をしています。『RO』に関してはずっと月額課金のみで運営してきて、最近になってこういった戦略を打ち出したわけですので、それに対する影響具合というのも当然みていかなければならないと思います。

ジーパラ:ユーザーさんからの否定的な意見もあるのでしょうか。

森下氏:そういう意見も当然、ないわけではありません。なにかひとつのことを行うにしても人それぞれ考え方が違います。たとえば消費税を上げるということに関しても国策として当然だと感じる方もいれば、断固反対という方もいますよね。そのへんはもう、いわゆるジャッジメントの世界ですよね。オンラインゲームは様々な人がプレイするものですし、宿命のようなものだとは思っています。

ゲームを中心にしたテーマパークサイト「ガンホーゲームズ」とは?

ジーパラ:ガンホーゲームズのことに関してお聞きしたいのですが、具体的にはどのような展開になるのでしょう。モバイルなども含めたポータルサイト的なものという印象を受けたのですが……。

森下氏:ポータルサイトというより、総合型のゲームのテーマパークサイトを目指していこうと思っています。基本的には今運営している『RO』や『ECO』といったようなMMORPGに対して、一人でも遊べる、インタラクティブ的、カジュアルゲーム的なものも含めていきたいと。大きくわけると3種類のジャンルで、この夏に向けて新作ゲーム数十タイトルをリリースします。

ジーパラ:先日『RO』の公式サイトがリニューアルされましたが、関連性はあるのでしょうか。

森下氏:それはまったく関係ありません。『RO』などの公式サイトは今まで通りです。(ガンホーゲームズは)そのポータルというところで、カジュアルゲームもあるし、ミニゲームもあるし、アバターもあるし、コミュニティツールもある。たとえばゲーム内のサークル活動であるとか、そういうことも支援できるサイトになる予定です。

ジーパラ:ゲームの垣根を越えたコミュニティを作りたいということですか。

森下氏:そうですね。

ジーパラ:『RO』や『グランディアオンライン』に関してもガンホーゲームズの中に含まれていくということですね。

森下氏:ええ、含まれますね。ただ、『RO』と同様に『グランディアオンライン』はそれ単体で公式サイトを構築します。

ジーパラ:各ゲームにおけるアカウントの一本化というのは?

森下氏:そうですね、もちろん考えていますよ。すべてのゲームを1個のアカウントで管理できるようにし、今よりももっと簡単に遊んでいただけるシステムになる予定です。

ジーパラ:かなり大掛かりな事業になる気配がしますが。

森下氏:大掛かりですねぇ。実際にはゲームもあればアバターもあってコミュニティもある。eコマースといったものも含めていきます。当然、インフォメーションの部分もあります。先ほども言ったようにテーマパークを目指していまして……たとえばMMORPGだと世界観を楽しむわけですが、テーマパークで言うとファンタジー的な部分やSF的な部分がありますよね。カジュアルゲームはメリーゴーランド的な部分になりますかね。そして、お土産を買う感覚でeコマースによる商材の販売を展開していく。その中で映像や音楽などの配信も行っていけたらいいと考えています。

ジーパラ:映像というと、以前の「Mahora☆-まほらのほし-」のような映像作品を制作されると考えてもいいのでしょうか。

森下氏:そうですね。映像制作を行ったりコンテンツを構築していくことも当然考えています。ただ、動画配信をすでに行っている大手さんもありますから、同じようなことをやっても差別化が図れません。当社としては『RO』の番組など、映像素材としては多くを持っていますし、それに加えてゲームにこだわらないコンテンツや映像素材といったものもこれから増やしていきたいと考えています。

ジーパラ:韓国ではすでにサービスが始まっている『RO』のモバイルゲームに関してですが、以前、日本でも展開していきたいという話がありました。その続報などがあればお聞きしたいのですが。

森下氏:機種対応の問題などがありますので、現在進めている最中です。続報に関しては近いうちに発表できるんじゃないかとは考えています。

ジーパラ:具体的にいつ、という情報は……。

森下氏:残念ながらサービスインの時期などを発表できる段階ではありませんね。特に『RO』に関しては、マーチャンダイズも含めて、マルチユース展開していこうとは思ってます。もっとも近いところとしては、ガンホーゲームズで『RO』のカジュアルゲームというものもリリースする予定ですし、当然、アバターアイテムの購入なども可能になっています。

『RO』の今後の展開、そしてセキュリティ対策も……

ジーパラ:今回、新実装マップなどが発表されましたが、今後の『RO』の展開に関してお伺いしたいと思います。基本的には韓国の実装スケジュールを追いかけるかたちになると考えていますが、その中で日本独自要素などは考えておられたりしますか?

森下氏:うーん、ここまで『RO』がワールドワイドに展開していますし、もう“どこの国のタイトルだ”とか、そういう感覚ではなく、世界共通のタイトルになってきている気がします。昔はここまで世界展開をしていなかったので、アマツのような日本風マップなども考えましたが、今はもう共通化していくほうがいいんじゃないかと思っています。ただ、ビジネス的には先ほども言ったようにマルチユース展開し、少しでも広がりを持たせていきたいですね。たとえば『RO』を“卒業”してしまった人も、ガンホーゲームズのカジュアルゲームで遊んでもらえるとか、そういうかたちもあると思います。

ジーパラ:『RO』の展開というより、『RO』を含めた外側の展開というところでしょうか。

森下氏:いや、そうではなく、『RO』のゲーム自体も含め、いろいろな展開を考えていきたいです。『ECO』や『グランディアオンライン』は自社タイトルとなりますので、国内の展開に関しては比較的早い対応が可能なのですが……。

ジーパラ:『ECO』に関しては国外展開が決定していますが、国外向けにアレンジを加えるということもあるのでしょうか。

森下氏:各マーケットに合わせたカスタマイズは非常に重要だと思っています。日本で“これ”が受けたから“これ”で良いんだということは無いですし、アイテムチケットや、国によってはインフラの状況も異なります。そのあたりは柔軟に対応していけると思っています。『ECO』では、一緒にやっていくことになったグラヴィティさんが海外での成功事例を持っていますので、そういったノウハウを我々も活用させていただいて、成功に導いていってもらえたらいいと考えています。

ジーパラ:これは答え辛い質問になるかもしれませんが、最近『RO』を狙ったアカウントハックが問題になっていますが、これに関する対応などはどのようにお考えですか?

森下氏:社内的にはセキュリティの強化をすでに行っています。さらに近々、システム自体もガンホーゲームズになりますので、そこで対処できるものもあると思います。ただ、いたちごっこ的な部分はあります。ユーザーの方にもご注意をいただけるよう、注意喚起の告知なども適宜行い、ご協力をお願いしたいと思っております。

一切がナゾに包まれた『北斗の拳オンライン(仮)』の続報が!?

ジーパラ:では最後に、今後新しいタイトルを計画しているなどといった情報はあるのでしょうか? たとえば今年は何タイトルリリースしていく予定だ、といった情報があれば……。

森下氏:うーん、今年に関しては『グランディアオンライン』、『北斗の拳オンライン(仮)』、あとはライセンスタイトルになりますが『eXtreme Soccer(エクストリームサッカー)』が決定していますね。それ以外のタイトルというのは今のところ発表できる段階ではないですね。

ジーパラ:『北斗の拳オンライン(仮)』に関してはタイトルだけが先行していて内容が未だナゾに包まれていますが……。

森下氏:ええ、包んでいます(笑)。ユーザーさんの想像という部分もあったりするでしょうし、わざと詳細発表を控えて完全にヴェールに包んでしまっています。今の段階で言えるのは、MMOなんだけれどカジュアルでもあるという点でしょうか。それから、戦いのところにちょっとしたエッジがあります。戦うことがコミュニケーションになるんですよ。よくあるMMORPGのように、見下ろし型で攻撃するだけで、途中で北斗神拳の技が出る……なんてゲームでは迫力も出ませんよね。やっぱり、技の迫力ややられた感覚、そういうものをプレイヤーに感じさせる戦闘演出効果が重要になってくると思います。かつ、「北斗の拳」ファン自身が驚くようにしたい。また、戦うことにリスクを感じてしまい、戦闘を行ってくれないと困るので、そのあたりも考慮して設計されています。逆に、オンラインゲームを遊んだことのない人でも純粋に入りこみやすいと思いますよ。戦闘が“狩り”にならないようなシステムになっています。

ジーパラ:やられたときのセリフとか設定できると面白いでしょうね。「あげへら!」とか(笑)。

森下氏:そうですね(笑)。なんというか……負けても気持ちいいゲーム設計になっているんですよ。うーん、どこまで言っていいかな? 『北斗の拳』のストーリーに関しては……というより、原作に出てくる名前のあるキャラクターはすべて登場します!それにすべての技も登場します!

ジーパラ:おお!それはかなりマニアックなところも含めていいんですね? うーん、嬉しい情報ですが、ますますナゾが深まった気もします。

森下氏:あー、ちょっと言いすぎたかな?(笑) サービスしすぎかも。もうこれ以上は言えません。詳しくは今後の発表をお待ちください(笑)。企画段階ではかなり悩みましたが、すでに開発も進んでいますし、良いゲームに仕上がると思いますので期待してください。


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