イベントレポート
 
VistaとXboxが描く近未来図。MSカンファレンスレポート
2006.05.10
関連URL:Xbox公式サイト
 
 2006年5月11日よりアメリカ・カリフォルニア州で開催されるエレクトリック エンターテイメント エキスポ2006(E3 2006)に先駆けて、現地時間の5月10日朝、マイクロソフトはプレスカンファレンスを実施した。
 これは、今後のマイクロソフトの取っていく戦略、そしてXbox360のこれからについての重要な発表の場となるものだ。この中でマイクロソフトは、Xbox360とXboxLiveの好調さを強調するとともに、新たな周辺機器となるワイヤレスのヘッドセットやカメラのほか、HD DVDユニットの発売を発表し、これから訪れるXboxとそれを囲んだ生活の変化を強調した。
 しかし、もっとも大きな変化として現れるだろうことは、同社の販売するパソコン用OS「ウィンドウズ」の次世代バージョンウィンドウズVistaと、Xbox Liveの融合ともいえる「Live Anywhere」の発表だろう。カンファレンスでは、マイクロソフト会長ビル・ゲイツ氏が自ら登壇し、それがもたらす新しいゲーム体験について語ってくれた。最近は大きな舞台に登場することが少なくなったビル・ゲイツ氏本人がこの構想を語ったことからも、同社がこの新しい技術に大きなものを懸けていることが伺える。
 それでは、このカンファレンスの様子を写真を交えてお届けしよう。

各画像をクリックすると、拡大した画像を見ることが出来ます。
イベントの前菜がわりか、会場が暗くなると同時に強烈な血しぶきの洗礼!マイクロソフト ゲームスタジオのFPS『Gears of War』の映像とデモンストレーションだ。
そして登場したのは、今回もマイクロソフトバイスプレジデント、ピーター・ムーア氏。Xboxのイベントではすっかりおなじみだ。まずは、Xboxの好調なセールスに関して。
Xbox 360は、来月末まで500万から550万台の出荷を行う予定だという。発売から8ヶ月での500万台突破。これは、初代Xboxやプレイステーション2、そしてアップルコンピュータのiPodをも凌ぐスピードになるという。この記録は、ハイビジョン対応テレビの普及と、Xbox Liveの人気が大きな原因だ。
また、年末までにまだ160本ものタイトルが発売されること、そして最近の売り上げ上位はXbox 360タイトルで占められていると語った。
続いて話題は、今回の主役とも言える「Xbox Live」へ。58%のユーザーが接続を行っており、いまやパソコンにインターネットが必須なのと同様に、XboxにもLiveが必要となっていると断言。来年の今頃には、600万人のユーザーが利用していると予測しているという。
ユーザー拡大の大きな一手となったのが、「Xbox Live Arcade」。過去のタイトルをダウンロードして遊ぶことが出来るサービスだ。これはおなじみ『パックマン』。このキャラクタのアメリカでの人気の高さは有名だ。
そういえば、初期よりも鼻が少し低くなったことに気がついてた?
こちらはコナミの『フロッガー』。グラフィックリメイク版だ。そのほかにも『タイムパイロット』や『スクランブル』などがリメイクされて提供されている。
このほかにも、ミッドウェイなど100メーカーが参入しており、その数はさらに増えていくという。オールドゲーマーだけでなく、気軽にリビングでゲームをしたい新しい層にもアピールしているという。
今後登場するタイトルとして期待が高いのは、前作は200万本も出荷した人気作の続編『Fable 2』や…
リアルレーシングゲームの『Forza Motorsports』
『Forza Motorsports』と同時に、ステアリング型コントローラも登場。なんとワイヤレスだ!
そのほかにもワイヤレスの新型ヘッドセット(画像)や、カメラなども登場する。カメラはライブチャットのほか、ゲーム中に顔を取り込むなどの楽しみ方が考えられているようだ。
そしていよいよ登場するのは、外付けのHD DVDプレイヤーユニット。噂の次世代ディスクの登場だ。ホリデーシーズンには発売する予定とのこと。
手に持つと意外と小さい。これを接続することで、HD DVDで供給される高品質な映画などを鑑賞することが可能になる。なお、現時点ではHD DVDでのゲーム供給に関しては述べられなかった。
一転して、今後の日本からのラインナップ。坂口博信氏製作、鳥山明氏キャラクタデザインで期待が集まる『BLUE DRAGON』のほか、『DEAD OR ALIVE EXTREME BEACH VOLLEYBALL 2』などのタイトルが挙げられた。
そしてもうひとつ、超人気シリーズにして超問題作の最新作『Grand Theft Auto IV』!ロックスターと戦略的な提携を行い、Xbox Liveを使ってエピソード的なコンテンツを配信するという。
さて、ここで話題はウィンドウズVistaへ。
マイクロソフト ゲームスタジオは、Vista向けゲームの提供を積極的に行うという。そのために、Games for Windowsというブランド展開を行い、マーケティングの面でも強く力を入れていくという。
Vistaはゲームで遊ぶのにも最適なOSとして開発されており、スタートメニューにもゲームの欄が設置されるという。また、最新のDirectX 10を使用して、よりハイレベルの映像を提供できる。こちらは、サイコスリラーアクション『Alian Wake』
こちらはおなじみ『Flight Simulator』シリーズ最新作の『Flight Simulator X』。桁違いの美しさだ。
Vistaの設定画面。ゲームに関する項目が用意されているのがわかるだろうか?
と、ここでビル・ゲイツ会長の登場。今までマイクロソフトは、ウィンドウズやMSNメッセンジャーなどでプラットホームを作ってきた。Xboxも同様だ。
Xbox 360は、Xboxでの経験を生かして作ってきた。そして、世界中で売れている。販売目標は達成できると思っている。“競合製品”が市場に入ってくる前に、一千万台を市場に送り込みたい。と、年末のライバル登場までにさらに多くの出荷をするとコメント。
すでに300万人の会員がいるXbox Liveを、次のE3までに倍にすると宣言。そして、パソコン、xbox、携帯を結んだ「Live Anywhere」を発表した。
つまり、VistaからXbox Liveの利用が可能になると考えてかまわない。写真はVistaのデスクトップ。ゲーマータグが見えるだろうか?msnメッセンジャーのアドレスリストなども統合される
こちらは拡大したところ。たとえばXboxから、Vistaを使っているユーザーに対戦を申し込んだりすることが可能になる。
たとえばXbox360とVistaの両方に発売されるゲームを思い浮かべてもらえるとわかりやすいだろうか。Vistaを使って音楽を聴いたり買い物をしたりしているユーザーにXbox Liveから話しかけ、ゲームに誘う。Vista側でも同じゲームを起動して勝負する、といったイメージ。
そしてそれは、携帯電話でも同様。携帯電話内にゲーマータグが表示され、ゲームに誘われたりXbox Liveコンテンツを楽しんだりすることが出来る。
携帯電話からは、たとえば今夜のゲームの約束に備えて車のカラーリングを変更したり、PCからそのカスタマイズを行ったりと、プラットホームの枠を超えて楽しめるのだ。
ビル・ゲイツ氏が語った、将来のゲーム環境を激変するかもしれないアイディア。来春のVista発売以降、ウィンドウズもXbox Liveの仲間入りをする。そのときフレンドリストはすべてつながっている。ゲームのスケジュールを携帯電話に転送し、セットアップはパソコンで。何を使っていてもつながることが出来る。これは、マイクロソフトくらいにしか出来ないことだろう、と語った。
カンファレンスの最後に、もうひとつ発表があると言って流されたムービー。これは…
そう!大ヒットシリーズの最新作『Halo 3』だ。現在開発中とのこと。360を舞台にした最後の戦い。登場を楽しみに待とう
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