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【週刊ジーパラが批評20】ARで時間と空間を支配するカノジョたち!?

2012.02.13
ジーパラ内ニュースインデックス
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 最近のニュースを振り返りながら話題をピックアップしてお伝えしていく週刊ジーパラが批評。今週はいよいよニンテンドー3DSにて『NEWラブプラス』が発売されるということで、先週からいくつもニュースを配信していますね。しかし、この『NEWラブプラス』には、これまでのプロモーションとはちょっと違った手法が多数取り入れられています。「ギャルゲチックな作品には興味ないっス」って人にも、ちょっとこの点は知ってほしいということで取り上げてみたいと思います。

 そもそもゲームのプロモーションというのは広告や作品情報をプレスリリースとして各種メディアに送る以外には、体験会(例えば、「『初音ミク and Future Stars Project mirai』店頭体験会を開催」といったニュースや「発売前の新タイトルが遊び放題! Xbox 360 感謝祭 in AKIBA 」といったニュースですね)を開催して事前に直接ユーザーにゲームに触れてもらうといった方法や、ゲームとの他業種のコラボで話題を作る(例えば『アイマス』とトヨタのコラボ企画のニュースなども話題になっています。「『アイマス』×アムラックス東京 コラボイベントの詳細が発表に!」)といった手法が王道といった感じになっています。規模の大小はあるにせよ、だいたいはこれらのやり方ですよね?

 もちろん、王道から外れた手法はそれだけで話題になるため、ゲームの特徴を活かしたプロモーションが行われることもあります。先週でいえば、『Dragon AgeII』のパッケージを持っていくと映画「ドラゴンエイジ-ブラッドメイジの聖戦-」が無料で見られてしまうという異例のプロモーションが発表されたり、秋葉原のメイドカフェ4店舗とタイアップで行う「サイバーフロント春の萌え祭」など、一風変わったイベントも開催される予定になっています。

 ですが、『NEWラブプラス』のプロモーションはそれらのプロモーション企画とは一線を画すというか、似てはいるのですがちょっと方向性が違います。まずは2月6日(月)に発表された発売日(2月14日)のイベント。秋葉原のセブン-イレブン、センタープレイス店のポスターを専用アプリ(ニンテンドー3DSの場合はこちらで紹介しています)で撮影すると、チョコレートを差し出す7m11cmの巨大カノジョが写し出されるというもの。なんで7mオーバーなのかはともかくとして(笑)、単に看板を設置するだけではなく、その場に赴くことでしか体験できないというのがポイントです。

 また、同様にセブイン-イレブン各店舗の「7SPOT」でカノジョとデートができるセブンスポットキャンペーン第2弾、カノジョとジャンケンをして勝てばクリアファイルがもらえるというキャンペーンなども開催。さらに、セブン-イレブンだけでなく、TSUTAYAのニンテンドーDSサービス「TSUTAYAでDS」を利用した「TSUTAYAでデート」を楽しむこともできます。

 さらに、発売日には、チョコレートを差し出すカノジョたちが撮影できる「バレンタインAR(エア)チョコカード」も配布。これは一見単なるカードですが、それを前述した専用アプリで撮影するとその場の風景の中にチョコを差し出すカノジョが現れるというアイテムです。

 いずれのプロモーションも、単にソフトの宣伝をする、ソフトを知ってもらうという枠を大きく越え、ゲーマーをその場に呼び寄せるという効果を持っています。イベントを行うだけでは、特設イベント会場に行ってイベントを見て、はいオシマイという感じのことも多い(しかもイベント時は混雑したりします)のですが、たとえば、時間のあるときにセブン-イレブンにふらりと出向いて行ってカノジョとのデートを楽しんだりしたあと、ちょっと買い物をしたり、TSUTAYAに“カノジョとデート”に行くついでにCDや映画をレンタルで借りてみたりと、これまで以上にお店側の利点も望めるプロモーションになっています。まさに、「ゲーマーよ、表に出よう」という感じですか?

 かつて、ゲームボーイアドバンスソフトとして『ボクらの太陽』シリーズが発売され、話題になりました。これも古い話題なので一応解説しておくと、カートリッジ内に太陽光を感知するセンサーが設置されていて、屋外で遊ぶことで有利に進められるという「太陽アクションRPG」でした。実はこれもKONAMIから発売されており、あの小島秀夫氏がプロデュースした作品ということで話題になりました(ただし、続編となっているニンテンドーDS版『ボクらの太陽 Django&Sabata』には太陽センサーは採用されていません)。夜間しかゲームができない人にはちょっと厳しいですが、当時、携帯ゲーム機の利点を活かした新たな作品と言われたものでした。

 カノジョとの生活を実時間とリンクさせた『ラブプラス』シリーズは、今度は新たに“場所”とのリンクすら開始しようとしています。もともとどこでもデートが可能なAR技術を利用した作品だけに、それだけでネタにできそうな気もしますが、これにプロモーションによる“特別なデート”が加わると、熱烈なカレシさんとしてはいろんな場所に出かけることが多くなりそう……。それこそ、『ボクらの太陽』シリーズで遊んだという人が今『ラブプラス』シリーズで遊んでいるということも十分あるでしょう。

 さて、このプロモーション方法、実は『NEWラブプラス』に限ったことではありません。ARカードと同じ原理を応用すれば、ニンテンドー3DSを持っている人ならどんなものでも利用できますし、今回のようにスマホに専用アプリをインストールすれば、ゲームとはまったく関係ないプロモーションに利用できる可能性もあります。一時、場所そのものに書き込みを行うことのできるセカイカメラ系のアプリが話題になりましたが、能動的なコミュニケーションを行わねばならず、一部の人以外にはあまり利用されていないという現状があります。が、メーカー側が提供するプロモーションを半受動的に受けられるとなれば、この状況も変わってくるのかもしれません。

 実は携帯ゲームではこうした“場所”をテーマにした作品はすでに数年前から話題になっています。各種ニュースなどでも取り上げられたりしているのでご存知の方も多いかもしれませんが、全国を旅行して、その地点でしか入手できないカードをゲットできるという系統のソーシャルゲームですね。今回の『NEWラブプラス』のプロモーションは、それを一歩発展させ、AR技術を加えたものですが、今後、ニンテンドー3DSやPS Vitaでは同様のプロモーション手法が増えてくる可能性もあります。それこそ「ポケモンスタンプラリー」のAR版なども展開されたりするのかもしれませんね。

 そんな風に、ゲームのプロモーション手法も多様化が進む昨今、ちょっと変わったニュースからこれまでどおりの体験会のお知らせなども含め、今後もジーパラドットコムでは様々なニュースを取り上げていく予定です。毎度毎度のお知らせですが、下記の各サービスなども活用して、自分が気になるニュースを見つけてみてくださいね。

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■『NEWラブプラス』
(C) Konami Digital Entertainment
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