2007年5月12日(土)~13日(日)に開催された「スクウェア・エニックス パーティー2007」。『ファイナルファンタジーXI』ブースで行なわれた5th Anniversary イベントは、本作の開発者である、プロデューサー田中弘道氏、総合ディレクター河本信昭氏、『アトルガンの秘宝』ディレクター小川公一氏、バトルディレクター松井聡彦氏、アートディレクター相場良祐氏、(2日目はプランナー、藤戸洋司氏)グローバルオンラインプロデューサーSage Sandi氏が一堂に会したトークショウ。スクウェア・エニックスパーティー2007の両日にわたって開催され、様々な内容でトークが繰り広げられ、開発者の思い出や、ユーザーからの声への返答など様々なトークが繰り広げられた。その中でいくつか今後のアップデートに関わってきそうな有力情報を拾うことができたので、ピックアップしてお伝えしよう。
■最新作は過去へ飛ぶ!?『ファイナルファンタジーXI アルタナの神兵』
まず、12日(土)・13日(日)ともに語られた、新拡張ディスク『アルタナの神兵』に関して。イベントの冒頭、突如、新たなる『ファイナルファンタジーXI 』の情報がムービーで公開された。これは、現時点では特設サイトでも見ることの出来るムービーだ。 映像ではまず『ファイナルファンタジーXI』のこれまでを振り返るムービーが流された。そして、「すでに語り終えられた真実、ぼくらはそう思っていた、しかし…」というメッセージのあと、過去にみたことのない場面が登場した。最後には、初見となる『ファイナルファンタジーXI アルタナの神兵』のタイトルロゴが表示された。
映像終了後、総合ディレクター河本信昭氏は「これは世界初公開の映像です」とコメント。『アトルガンの秘宝』ディレクターの小川公一氏は「今回の舞台は東の国でも西の国でもありません。しかし、いまお見せした映像にヒントが隠されています」と謎めいた紹介を行った。
上記のコメントのみで、詳細は明らかとされなかったが、スクリーンで紹介された映像のなかで、普段旅しているヴァナ・ディール世界とはちょっと違ったものが映し出されていた。サルタバルタと思われる場所には見たことのない建物、オーク族に支配されたダボイも現在の荒廃した情景とは違い、静かな美しさを保っていた。これは過去の姿なのか、異なる時間軸なのか。現時点ではこれ以上の情報は無いが、さらなる続報に期待しよう。なお、気になる発売時期は2007年冬とアナウンスされた。
■12日(土)の部
『アトルガンの秘宝』のミッションに関しての話題では、謎の騎馬騎士が描かれた一枚のイラストが公開された。
小川氏「現時点では詳しい内容は公開できませんが、今後のアトルガンミッションのストーリーに深く関わってきます」
このイラストを描いた相場氏は「通常こういったイメージイラストを用意することはあまりないですが、この騎士は凄く大事な役割があるので、ぜひ描いて欲しいと頼まれました。なんだか凄いことになるみたいですよ」とコメントしていた。
冒険者からのおたよりと題されたコーナーでは、ユーザーからのおたよりを元に登壇者がコメントした。その中には様々なアップデート内容を予告するコメントがおこなわれた。
・獣使いがさみしそうにこちらを見ています。仲間にしてもらえませんか?
松井氏「獣使いに関してはやりますと言っておいて、未だやいっていないので、ここで今度こそ早い内に必ずやると約束します」
・赤魔に追加魔法はありませんか?
松井氏「『アルタナの神兵』拡張ディスクの際に、赤魔に限らず既存ジョブの魔法の追加や調整を行えるように現在作戦を立てています。楽しみにまっていてください」
・プロマシアミッションがまだ難しいです。緩和してもらえませんか?
河本氏「これに関しては、お待たせしておりました。いつかやりますではなく、6月の次のバージョンアップで実施する事が決定しています。内容を簡単に言うと、BFの強さの調整、弱体アイテムの入手方法、あるものはEXアイテムを外したりします。クリアしたときに経験値がもらえるようにします。あとはプロミヴォンにも、もうちょっと楽にいけるようにします」
・サルベージやナイズル島の難易度が高すぎて難しすぎます。
小川氏「サルベージの評判は色々と聞いています。こちらも6月のバージョンアップの際、調整予定です。インビュードアイテムのドロップ確率の調整、入場時に宝箱から、いくつかインビュードアイテムが手に入るようになります」「ナイズル島では、トークンの使い道がないというご意見を頂いています。難易度の緩和も考慮して、トークンでテンポラリーアイテムを交換できるようになります。5階単位での記録も難しいとの意見でしたので、緩和していこうと思っています。あと100階ごとに記録がなくなることに関してですが、100階にいるボスを倒した時点で記録が消えるように調整しました」また、ボスを倒した時に得られる武器は今後、秘密が用意されているとのことなので、大事にとっておくようにしよう。
・神威の耳は取り直し出来るようになりませんか?
河本「ちょうどよいタイミングですね。これも6月バージョンアップで考えています。皆さんほかにも、あれもーって アイテムありますよね?たとえばスッパとか。そちらも検討しています。現在、作業中なので楽しみにおまちください」
田中氏によると、この5年で『FF XI』は進化をとげたと同時に、5年前と比べ現在はRMTも盛んになっている現状があるという。不正ツール利用者対策も踏まえ、さまざまなレアアイテムの取得場所が前回のバージョンアップで変更されたとのこと。またこれらレアアイテムが手に入る確率は「10回くらい挑戦して、4割の確率で1個は手に入る感じかなー」と松井氏によりヒントが公開された。
「GMコールでありがとうとお礼の言葉を頂いた事が忘れられない。」といった運営チームからのコメントをうけ、Sundi氏「GMコールは一日にものすごい数がきます。1年GMをやって「ありがとう」といわれるのは一生のうち1回か2回あるかないかだとおもいます。もちろんそれをあてにしているわけじゃないけど、そういわれると凄く嬉しいです。一生忘れる事はないでしょうね。GMコールでお礼の言葉をいっていただけるのは大歓迎。どんどんくださいね(笑)」とコメントしていた。
そして登壇者達がこの5年間を通して楽しんでくれたユーザーの皆にお礼の意を込めたコメントを行い、この日のトークショーの幕を閉じた。
Sundi氏「日本、北米、欧州、様々な国でサービスし、本当にチャレンジなことなんです。これもチームワークあって、またユーザーみなさんあってのこと。ありがとうございます。」
相場「普段ひきこもってゲームを作っているので、こうやってユーザーの皆様とお会いできて嬉しいです。ヴァナ・ディールの中でユーザーさんから『FFXI』を通して友達ができた、結婚しましたなんて話を聞くとやっていてよかったなと思っています」
松井「噂だと『FFXI』は殺伐としているなんて聞きますが、プライベートで遊んでいると皆優しく接してくれて、いろんな思い出があります」
小川「こういうイベントでユーザーの皆さんの姿をみると、こんなにも沢山の方々に応援してもらっているんだなと感じます。拡張ディスクでも頑張りますのでよろしくお願いします」
河本「オフラインゲームと比べて、オンラインゲームを作っていると、何十倍ものお叱りの言葉を受けるんですが、何百倍の体験談をネットを通してなどで聞けるのが、それが何よりも糧になります。もっともっといいものとなるように頑張ります」
田中「こんなにも多くのプレイヤーの皆さんに集まってもらってうれしいです。実際の顔が見ることができて何よりも幸せです。これからも続けていきますのでよろしくお願いします」
■13日(日)の部
続いてイベント二日目。『アルタナの神兵』に関しては、その後特設サイトが開設されたが、まだまだ詳細は不明。二日目のトークショウで更なる情報が飛び出すか?と、『ファイナルファンタジーXI』ブースで行なわれたトークショウにも参加してみた。
結論から先に書くと、『アルタナの神兵』新情報はナシ。トークショウ冒頭に特設サイトでも観られるムービーが流れ、「今回は北の国でも南の国でもない。どこが舞台か妄想してお待ちください」(小川氏談)と語られたのみ。それ以上は触れられることはなかった。ただし今後のアップデート情報などについて明らかになった部分が多かったため、簡単に流れを追っておこう。
なお、トークショウに参加した開発者は6人。右からプロデューサーの田中氏、ディレクターの河本氏、『アトルガンの秘法』ディレクターの小川氏、バトルディレクターの松井氏、プランナーの藤戸氏、グローバルオンラインプロデューサーのSage Sundi氏となる。
●とくダネ! ヴァナ・ディール
このコーナーでは6月上旬に予定されているものを中心に、今後のアップデート情報が語られた。内容は、専用のモンスターを使って対戦をする「闘獣場」や、毎回出現するモンスターがー変化する多人数でのバトル「エインヘリヤル」など。もっとも観客の注目を集めていたのはやはりジョブ調整についてで、『アトルガンの秘法』で追加された新ジョブに大幅な調整が加えられるようだ。また、6~7月くらいには、ワールドの移転が1アカウントにつき一度に何キャラでも移動できて3,000円でできるようになることも明らかにされた。
●経済最前線
ヴァナ・ディールの経済に関するコーナー。現在、ヴァナ・ディールは全体的にデフレ状態にあるため、アウトポストテレポやリンバスへの入場などの固定費用の見直しが行なわれる予定で、デュナミスについては検討中だそうだ。また、スペシャルタスクチームの活躍により、RMTサイトは徐々に減っていることも報告された。
●ヴァナビアの泉
開発者から集まった、トリ……ではなく、帰宅後に使えるヴァナ知識「ヴァナビア」が多数発表された。いわくタルタルの名前はタルタルソースが由来だったことや、カレーは4人以上で食べると効果が高いことなど。詳細は画像を確認してほしい。
●冒険者からのお便り
ユーザーのお便りに開発者が答えていくというコーナー。以下はそのまとめだ。
Q1:両手武器だとあまり活躍できません。
A1:ちょうど対応を考えているところ。何とかします。
Q2:新ジョブのAF2はいつごろ実装されますか?
A2:いつかは言えないです。ただ、これまでの取得方法とは違うものになりそうです。
Q3:インターフェースの改善の予定は?
A3:これもしていきます。例えばアイテムリストで「大事なもの」をカテゴリー分けできるようにしたり、複数回挑戦しているクエストがわかるようにしたりなどを検討しています。
Q4:ユーザーイベントのサポートとして、具体的にはどのようなものがあるのですか?
A4:特殊エリアへの移動、混雑緩和対策、音楽の変更などは可能。そのほか柔軟に対応するので、どんどん相談してほしい。
Q5:五蛇将のクエスト、コンバットは追加されますか?
A5:五蛇将と戦うクエストはいずれ実装できそうかも。
Q6:免罪符の取得方法が追加されるのはいつごろですか?
A6:次回のアップデート(6月上旬予定)で対応します。
以上で、今回のトークショウは終了。『アルタナの神兵』情報がなかったのは残念だったが、新情報が多く、ブースが埋まるほど多数集まった観客も満足していたようだ。
【スクウェア・エニックス パーティ 2007」関連リンク】
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