4月29日(日)、有明コロシアムにて開催された「『ラグナロクオンライン』ファン感謝祭」。対人戦のトーナメントの決勝戦であるRJC2007と同時開催されたこのイベントにおけるカンファレンスでは『ラグナロクオンライン』(以下『RO』)の今後の展開が発表された。当日の森下氏のインタビューでも語られた通り、『RO』は“ラグナロク”というブランドの支柱という位置付けらしく、この日も携帯アプリの『ラグナロクオンラインGAMES』情報、『RO』ラヘルアップデート詳細、『ラグナロクオンラインII』(以下『ROII』)情報と大きく3つに分けて公開された。
■『RO』内で使えるアイテム入手が可能な携帯アプリが登場
『RO』の産まれた韓国ではツールとして携帯電話が様々に利用されている。オンラインゲームと連動するサービスというのももちろん早いうちから登場し、『RO』でもそれは例外ではなかった。『RO』に登場するレアアイテムの中には、入手先が日本未実装の携帯ゲームからということで、指をくわえて韓国情報を眺めていた人も多かったことだろう。しかし、いよいよ日本でも携帯アプリとして『RO』の連動ゲームが始動する。
説明に登壇したはG-modeの谷口敦氏。まずはミニゲーム集である『コモドカジノ』、モンスターを撃ってコレクションする『モンスターバキューン』、4人打ちができる『ラグナロクオンライン麻雀』、そして本格RPGの『カプラクエスト』がスタートすることを発表した。これらはPC連動アプリであり、ゲーム内で入手したチップなどをメダルに交換し、そのメダルによって壁紙や着メロ、『RO』で使えるアイテムなどを入手することができる。また、『カプラクエスト』では条件を満たすことで、やはり『RO』内で使えるアイテムが入手できるIDが取得できる。プリンセスナイフやカプラリング、また、現在はゲーム内で入手経路のない超レアアイテムとなっているカプラのヘアバンドなどの画像も公開された(ただし、カプラヘアバンドに関しては現在ゲーム内にあるものと同一のものかどうかは不明)。
頭装備だけでなく、武器やアクセサリといったものもあり、“実用”装備としても期待できそうだが、詳しい入手方法は実際にプレイしてみないとわからない。気になる始動日は6月4日(NTT DoCoMoのi-modeが先行)。これら『ラグナロクオンラインGAMES』に関してはプレサイトがオープンしているので興味がある人がチェックしておくといいだろう。
■『RO』ラヘルアップデートは7月3日に決定!
 |
まずはラヘルフィールドへの行き方とそこに棲息するモンスターが紹介された。低レベルキャラは飛行船で、と語られたものの、国際線には現在同様、モンスター襲撃イベントが発生するようになっているので注意だけはしておきたい(飛行船室内に移動すれば安全)
|
ノーグハルト、フィゲルなどのアップデートでは新職業などが追加されたが、同時に実装されたマップは主に高レベル向けのもので、中低レベルキャラにとってはもどかしい状態が続いている『RO』。期待の集まるラヘル実装日は7月3日(火)に決定。発表から約2ヶ月先ということでやや遠いものの、実装に向けてキャラを強くしておくなどの準備をじっくり行っていこう。『RO』ラヘルアップデートに登壇したのはガンホーの野呂彰氏。紹介内容は大きく分けて5つ。ラヘルフィールド、アルナベルツ教国の首都ラヘル、フレイヤ大神殿、氷の洞窟、そして新頭装備についてだ。
 |
モロクに近い雰囲気を持つラヘルの街並み。フレイヤ大神殿に行くためのクエストや、リヒタルゼンから続くクエストなど、多数が用意されているらしい
|
ラヘルのあるアルバベルツ教国は、現在実装されている街ではシュバルツバルド共和国のリヒタルゼンが最も近い。リヒタルゼンから北に進み、西に向かうことで徒歩移動が可能だが、フィールドにはなかなか手強いモンスターが出るようで、低レベルのキャラは新たに航路が加わる飛行船で向かうのがいいとのこと。飛行船はイズルード-ジュノー間を結んでいた国際線にラヘルが加わるようになる。ジュバルツバルド国内線ではないので間違えないようにしておこう。フィールドはやや荒廃した感じで、石でできたポリンのようなモンスター「スタポ」や、どうやらMVPボスらしい「アトロス」などが紹介された。
 |
神聖な雰囲気を持つフレイヤ大神殿。「祭」を発生させるには一口ごとに設定された献金を行わなくてはならず、ワールド全体で設定金額に到達すると聖域01への道が開くらしい。当然、クエストも行わなくてはならない。はたしてどんなクエストなのだろうか……?
|
ラヘルに併設される形になるのがフレイヤ大神殿。ここもダンジョンになっているが、中に入るにはいくつかのクエストをクリアする必要があるらしい。神しか入れないという聖域01に入るには「祭」を開催させなくてはならないらしいが、そのためには献金が必要。この献金はワールド全体で目標金額を達成しなくてはならないらしい。野呂氏は最初に祭を開催できるのはどのワールドになるのか楽しみと語った。
ラヘルの最北のフィールド位置するのが氷の洞窟。階層ごとにだんだんモンスターが強力になっていくスタンダードな構成のダンジョンのようだ。氷の洞窟01の浅い階層では癒し系モンスター「シロマ」なども棲息しているが、氷の洞窟02では足が遅いが強力なATKを持つ「スノウアー」、そして氷の洞窟03には見るからに強そうな「アイスタイタン」、そしてメガリスに似た「ゲイズティ」などが登場する。また、氷の洞窟03にはクエストも用意されており、ボスのクトルラナックスも普段は登場せず、このクエストに関連するようだ。洞窟の奥にはいわくありげな氷付けのマジシャンNPCもいて、謎は深まるばかりだ。
|
|
| フレイヤ大神殿と共に、特殊な形のマップが印象的。水属性らしきモンスターが多いということはやはり風属性の魔法や武器が有効になるのだろうか。そして最下層のクエストとMVPボスの関係は……? |
最後に紹介されたのは新たに実装される頭装備9つ。ネタっぽいものから純粋にカッコイイものまで様々なアイテムが実装される。材料を集めて制作するのか、モンスターからのドロップになるのか、そしてなによりその能力も気になるところだ。
|
|
| 公開された頭装備。最後に別枠で紹介されたのはヴァルキリーの兜だろうか? |
 |
ついに来た、通称・生体悪魔化。ハイディング状態のウィザードがエレメスに倒された画像が映し出された途端、ため息混じりのどよめきが会場に広がった。野呂氏は「でも、大丈夫。今まで戦って来た高レベルのプレイヤーさんならなんとかなると思います」と語った |
さらにおまけとしていくつか戦闘の様子が公開されたが、ハイレベルなプレイヤーには衝撃の事実が。いつか来ると恐れられていた変更がついにやってくるのだ。生体研究所3Fのエレメス=ガイルとセイレン=ウィンザーの種族が「悪魔」に変更される模様だ。今まではクローキングやハイディングを利用して戦闘を回避することができたが、エレメスとセイレンにはこの戦法が通じなくなる。グリムトゥース狩りをしていたアサシン&アサシンクロスは特に注意したい。おそらく生体研究所3Fのその他の変更も来ると思われるので、実装日以後には気をつけて生体研究所3Fに挑んでほしい。
■『ROII』いよいよ日本展開!気になる時期は……夏!
ガンホーが運営を行うと発表され、「リリースは今年中」と言われていた『ROII』。今回のファン感謝祭でいよいよ本格的にその姿を現した。最後に発表された日本での公開時期は「夏」。いよいよその足音が聞こえ始めた。とはいえ、今回は基本的な紹介に留まっており、ほとんどが今まで韓国で発表された内容となっている。
発表に登壇したのはガンホーの廣瀬高志氏と畠山寛生氏。掛け合いのような感じで紹介を行った。まず『ROII』には種族があり、ゲームリリース時には最初に実装されるノーマンのみが使えるようになるとのこと。ほかにはノーマンとエルフの混血である「エル」、また、自らのアイデンティティを求めてさ迷う謎の種族「ディマーゴ」などがいる。実際にプレイアブルなものから撮影されたスクリーンショットを見せながら、3Dで表現されたプロンテラの場景を紹介しつつ、ゲーム内には昼夜の変化や天候の変化があることを語ってくれた。街中には『RO』でおなじみの精錬NPCホルグレンもいるらしいが、どんなことを行ってくれるのかは不明。当日、会場内でプレイアブル出展されていたバージョンでもプロンテラに行けるようになっていたようだが「辿りついた方は少ないと思います」とのこと。
 |
 |
 |
| 各種族の紹介とともに3Dモデルが公開された。どれも人気になりそうな種族だが、エルやディマーゴは「ノーマンとはシステムからして異なる種族」とのこと。まずはノーマンでベーシックなゲームの仕様を体験しておくとよさそうだ |
|
|
| 『RO』ユーザーには馴染み深いようで見なれない夜の3Dプロンテラ。また、名前が「ホルグレ」で見切れている画像も……。どう考えてもホルグレンである |
フル3Dということでモンスターも3D化。やはり『RO』でおなじみのポリンやスポアなどの3Dモデルが公開された。今回ポリンはやや強化されており、低レベルキャラは倒されてしまうレベルになっているとのこと。
 |
 |
 |
| ポリンやスポアなどおなじみのモンスターがフル3D化。『RO』に比べてバリエーションも増えているようだ。また、憎めない悪役的なクロネコ団など、物語性を感じさせる敵も公開された |
ノーマンには6つのジョブが設定されており、プレイヤーはこれらに転職してキャラを成長させていく。だが『RO』のようにジョブは固定ではなく、変更することが可能になる。「コンプレックスジョブチェンジシステム」と名付けられたこのシステムは、育てたキャラで様々な戦い方が楽しめるように設計されている。今回公開されたジョブは「ノービス」「ソードマン」「エンチャンター」「リクルート」「シーフ」「クラウン」。ノービスは『RO』のそれとは違い、攻撃スキルなども使えるようになっている。また聞きなれない「エンチャンター」は回復と攻撃を双方行う魔法使いタイプ、リクルートは銃器を扱う遠距離のスペシャリスト、クラウンは支援や妨害効果を発生させる支援職(要はバッファー&デバッファー)だ。また、特徴的なのはプレイヤーキャラと共に武器が成長するシステム。武器を買い換えるのではなく、育てて強くすることになる。
 |
 |
 |
 |
 |
 |
| 『RO』でおなじみのジョブもあればまったく新しいジョブもある。攻撃魔法と回復魔法を兼任する「エンチャンター」の重要度が気になるところだ |
 |
キャラクタの顔や髪型の一例。ただ、ゲーム中は背後からの視点になるため、自分のキャラの顔がなかなか見られないのが悲しいところ。フル3Dになったためエモーションはアイコンではなくアクションになった
|
最後におまけとしてキャラクタメイキング時に設定できる要素を公開。男女合計で28種類の髪型、髪の色は32種類、そして17種類の目の形が選択できる。さらにエモーションとしては63種類のアクションが用意されているとのこと。
カンファレンス終盤には開発元であるグラヴィティ社の開発本部長ホン・サンキル氏、『RO』原作者であるイ・ミョンジン氏が登壇。イ・ミョンジン氏は各種族の特徴を、「中学生くらいのイメージ(ノーマン)」「大人のフリをする子供(エル)」「しっぽと猫の瞳を持つ8頭身の謎多き種族(ディマーゴ)」と語った。お気に入りのモンスターはどこかユーモラスなクロネコ団らしい。一方で、ホン・サンキル氏は『ROII』の舞台設定について、「ルーンミッドガッツ王国とプロンテラという設定以外は『RO』とは異なる世界」と語った。また『ROII』スタート後の『RO』に関する展開については「新職業を実装するとともにバランスとシステムの再構築、そしてインターフェースの強化が目標になる」と、韓国で行われたカンファレンスと同様の回答。やはり『ROII』に完全シフトするわけではないようだ。
|
|
| スペシャルゲストとして登場したイ・ミョンジン氏(写真:左)とホン・サンキル氏(写真:右)。イ・ミョンジン氏は『RO』に関して開発期間が長かったため、1,000枚以上のイラストを描いたとのこと |
■日本大会のあとは世界へ! RWC2007、満を持して開催!
 |
最後に発表されたRWC2007。開催時期からするとすぐにでも予選が開始されるのではないだろうか。RJCで涙を飲んだギルドもRWC出場を目指して訓練を再開しても早いことはないはず。ただし、海外渡航イベントのため、残念ながら18歳以下では決勝への参加はできない
|
カンファレンス最後にはRJCとは異なる世界大会RWC2007の開催が発表された。カンファレンス後に行われたプレス向けの質疑応答で廣瀬氏にうかがったところ、これはグラヴィティ主導で行われる国際試合になるという。2004年に行われたRWCで日本勢が台湾勢に敗北を喫したことが思い出されるのか、廣瀬氏は「個人的には強化合宿なども行いたい」と強い意気込みを語った。RWCの詳細については決まっていないものの、開催日は7月21日(土)から22日(日)、場所は韓国のソウル。日本では再び一般プレイヤーからの応募を受け付け、予選を行っていく方針だ。また、RJCで各ブロックの準優勝以上になったギルドに関してはなんらかの優遇を行う予定があると発表された。
アップデートに関しては新たな要素が目立つが、筆者が気になっていたフィゲルアップデートにおけるメールシステムとオークションシステムの実装取り止めに関して、ラヘルで再実装されるかどうか廣瀬氏に質問してみたところ、「悪用のおそれがあるため、仕様を検討しているところで、ラヘルにおいて実装する予定はありません。もし実装するようなら告知を行います」とのことだった。『RO』内部で不正者の露店が目立ってきている中、メールシステムやオークションは気になるシステムだが、逆にそれが不正者を助長するようになっては本末転倒である。ほかのアップデートにも言えることだが、プレイヤーとしてはくれぐれも慎重に各種の仕様の実装を行ってほしいところだろう。
|