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イベントレポート
 
Wiiの新ステップが明らかに 「任天堂カンファレンス2007秋」レポ
2007.10.11
関連URL:任天堂公式サイト
 
 
 すでに速報でもお伝えしたとおり、任天堂は2007年10月10日(水)、幕張メッセにて「任天堂カンファレンス2007秋」を開催し、Wiiをはじめとする各種ハードについて今後の展開と戦略を紹介した。

  今年はすでにWii、DSと新ハードが出揃った状態での開催とあって、昨年同時期のカンファレンスに比べると大きなサプライズは少なめ。とは言え次のキラータイトルとして期待される『Wii Fit』や『大乱闘スマッシュブラザーズX』の価格・発売日が発表されたほか、2008年スタート予定の新サービス「Wii Ware」の詳細が明かされるなど、今年秋~来年初頭にかけての展開が続々公開され、来場者の注目を集めていた。

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■次の課題は、市場拡大を一過性の現象で終わらせないこと
 最初に挨拶を行ったのは、もちろん任天堂の岩田聡社長。岩田社長はまず、2004年のDS、そして2006年のWii発売という2つのステップに分けて、同社がこれまで取り組んできたという「ゲーム人口拡大のための施策」について振り返った。

  岩田社長によると、これらの取り組みの結果として、現在のゲーム業界が携帯機・据え置き機ともに上向きの流れに転じており、またゲームユーザーの人口・年齢層もこれまでとは比べものにならないほど広がっていると言う。中でも大きく変わったのが年齢層で、任天堂が独自に行ったという面接調査によれば、Wii・DS発売前は低年齢層中心だったのが、発売後はほぼ全年齢にわたって幅広く遊ばれるように。また、Wii・DSいずれも女性ユーザーの比率が50%を上回っており、「中高年」「女性」という、新たなユーザーを開拓できたこと、これに伴って家庭内のゲーム人口を増やせたことがWii・DSの成功につながったのではと岩田社長は分析した。

 しかし同時に、岩田社長はこうした流れについて「一過性の現象で終わってしまうのでは、という声があることも事実」と認め、今後はさらなる「継続的なゲーム人口拡大」のための「第3ステップ」が必要になると語った。
  その具体案として挙げられたのが、「ネット接続率向上」というもの。岩田社長によれば、現在のWiiのインターネット接続率は約40%。今後はこれをさらに引き上げていくため、「接続の技術的・心理的障壁を取り除くこと」、「ネットにつなぎたくなるようなソフトの充実」の2点に力を入れて取り組んでいくと言う。
  このうち1点目の「接続の技術的・心理的障壁」については、今後NTT東日本・西日本との協業により、Wiiのネット接続に関する相談を受け付けるコールセンターを開設するほか、さらに新規回線の手配から、家庭での機器のセットアップまでを一貫して提供してくれる新サービスなどを計画しているとのこと。そして2点目の「ソフトの充実」については、今回の発表のひとつの目玉となった新サービス「Wii ウェア」の名前を挙げた。


■シンプルなゲームを安価で提供――「Wii ウェア」
 「Wii ウェア」とは、バーチャルコンソールのようにWiiの「ショッピングチャンネル」からダウンロードして遊ぶことができる、Wii専用の新作ゲーム群のこと。パッケージゲームのようなボリュームはないが、ダウンロード販売の柔軟性を活かし、『テトリス』のようにシンプルでも魅力的なタイトルをより安価で提供していくと発表された。

  今回発表されたタイトルは、任天堂の『ポケモン牧場チャンネル(仮)』『Dr.Mario&最近撲滅』『まるぼうしかく(仮)』『みんなでパズループ(仮)』、スクウェア・エニックスの『小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』、バンダイナムコゲームスの『ことばのパズル もじぴったんWii』、そしてハドソンの『StarSoldieR』の7点。中でも『小さな王様と約束の国』は、『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』シリーズの完全新作として、この「Wii ウェア」専用に開発されたものだという。

▼『ポケモン牧場チャンネル(仮)』
▼『小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』
 

岩田社長はこれまでの「パッケージ販売」というビジネスモデルについて、「価格とゲームボリュームの弾力性に問題がある」とし、ダウンロード販売ならばソフトの内容に応じた柔軟な価格付けが可能なこと、在庫の制約がなく機会損失がないこと、メーカーの規模にかかわらずアイディアを優先させたゲーム開発の機会を作り出すなどの利点を挙げた。こうしたオリジナルゲームのダウンロード販売については、すでにXbox 360、PS3が先んじて取り組んでいたが、こうして任天堂も本格的に取り組み始めたことで、いよいよ新たなビジネスモデルとして定着しつつあると言えそうだ。なお「Wii ウェア」は2008年3月よりスタート予定とのこと。

 また「Wii ウェア」と並んで発表されたのが、「Wiiチャンネル」の充実について。岩田氏は新たに11月より「Miiコンテストチャンネル」「みんなのニンテンドーチャンネル」の2つのチャンネルを配信開始することを発表。ユーザーのネット接続をさらに促していくとした。
  このうち「Miiコンテストチャンネル」は、「似顔絵チャンネル」で作成したMiiを使って遊ぶ、まったく新しいコミュニケーションツール。もうひとつの「みんなのニンテンドーチャンネル」については、WiiやDSの新作ソフトを自宅で手軽に見たり、体験版をダウンロードして遊ぶことができるというもの。店頭に置かれている「ニンテンドーDSステーション」の自宅版と考えてもよさそうだが、ユーザーアンケートをもとに、自分に合ったソフトをおすすめしてくれるなど「みんなのニンテンドーチャンネル」ならではの機能も提供されるようだ。

▼「Miiコンテストチャンネル」
▼「みんなのニンテンドーチャンネル」

■「初心者と熟練者の壁」を壊すために
 続いて岩田社長は、秋から来年初頭にかけての新作ラインナップを紹介。速報でも触れたとおり、『Wii Fit』『大乱闘スマッシュブラザーズX』の価格・発売日を正式に発表したほか、さらに隠し玉としてカプコンの『MONSTER HUNTER 3(tri-)』も発表。同タイトルはこれまでPS3用としてアナウンスされていたが、なんとWiiに完全「乗り換え」となることが明らかにされ、これには訪れた人たちもかなり驚いていたようだった。
 そのほかにも岩田社長は、『スーパーマリオギャラクシー』『マリオカートWii』『マリオ&ソニック AT 北京オリンピック』など、今秋~来年初頭にかけ発売予定のラインナップを次々発表していった。


 岩田社長も触れていたが、今回発表されたラインナップに共通していたキーワードが「初心者と熟練者の間にある心理的な壁を壊す」ということ。このゲームは上級者向け、このゲームは初心者向け――とどんどん細分化していっては、かつてのシューティングや格闘ゲームのように、ゲームのターゲットは狭まるばかり。そうではなくて、ひとつのゲームの中で、初心者と熟練者がどちらも満足できることが重要なのだと岩田社長は語っている。
  そうした取り組みの一例として挙げられたのが、6月に発売されたDS『ゼルダの伝説 無幻の砂時計』。このゲームでは、タッチペンというまったく新しいインターフェースを採用することで、これまで『ゼルダ』ユーザーの中心だった熟練者だけでなく、ゲーム初心者も取り込むことに成功。今回発表されたタイトルも、初心者と熟練者がともに楽しめることに特に重点を置いているとのこと。


  たとえば『スーパーマリオギャラクシー』では、これまで「初心者では無理」と言われていた3Dアクションというジャンルに挑戦。3D酔いしない視点移動などにこだわり、「初心者でも遊べる3Dアクション」を目指したとのことだった。また、それでもアクションは苦手という人のために、2人で助け合いながら遊ぶことができる「アシストプレイ」を紹介。ファミコン時代のように、家族みんなでコントローラを奪い合いながら遊んでほしいと語った。このほかのタイトルについても、初心者と熟練者の溝を埋めるための工夫が随所に盛り込まれているとのことだった。

 最後に岩田社長は、市場変化のプロセスは「ユーザーの拡大」と「ゲームの定義の拡大」の2つの軸から広がっていくと説明。これまでDSやWiiが広げてきたこれらの軸を、今後さらに『Wii Fit』などのタイトルが広げていくと宣言し、発表を締めくくった。今回発表されたタイトル、そして戦略の数々がどのように市場で花を咲かせていくことになるのか、今後の動きにも注目したい。

■『ポケモン牧場チャンネル(仮)』
(C)2007 Pokemon.
(C)1995-2007 Nintendo/Creatures Inc./GAMEFREAK inc.
Developed by Ambrella..

■『小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』
(c) SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

■「Miiコンテストチャンネル」
(C)2007 Nintendo

■「みんなのニンテンドーチャンネル」
(C)2007 Nintendo

■MONSTER HUNTER 3(tri-)
(c)CAPCOM CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
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