2007年6月28日(木)、首都圏情報ベンチャーフォーラム主催による「オンラインゲーム研究会」が開催された。
同研究会は、毎回オンラインゲーム関わる様々な問題点や、話題を取り上げ、オンラインゲームに関連する問題意識の共有や、新たなビジネスチャンスの創出などを目的として行われている。
8回目となる今回は、「2006年の国内オンラインゲーム市場動向」と題され、首都圏情報ベンチャーフォーラムにおけるオンラインゲーム振興策への取組、2006年の国内オンラインゲーム市場についての発表、有限責任中間法人日本オンラインゲーム協会の設立についてという3つの議題で進行された。
■経済産業省が推進する「IT・コンテンツ産業の活性化」
経済産業省は、新産業・新事業が生み出されるような産業クラスターの形成を目指し、全国17のプロジェクトを推進している。
そのひとつとして、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県という首都圏地域におけるIT関連産業を対象として、産業の振興を図り、自立的かつ継続的なネットワーク活動の形成を目指す「首都圏情報ベンチャーフォーラム」の活動を行っている。
具体的には、ITやゲーム、アニメなどの産業に関わるキーパーソンを繋げていく「Venture BEAT Project」、京国際映画祭と連動して行われる「東京コンテンツマーケット」、オンラインゲームビジネスの分野に関わる事業者によるネットワーク「オンラインゲームフォーラム」が3つの活動が挙げられた。
様々な活動が行われている中で、特に気になった点は、「オンラインゲームフォーラム」の活動として発表された市場統計調査の結果報告。詳細は後述するが、2006年におけるオンラインゲーム市場規模は1,000億円を突破したとのこと。
■分散化するユーザーの動向「2006年市場統計」
2つ目の議題として発表されたのは、「2006年の国内のオンラインゲーム市場」と題されたオンラインゲームに関わる様々な数字について。
詳しくは下記を参照して頂きたいが、市場規模についてオンラインゲームに登録されている会員数が41,984,000人、市場規模としてはパッケージ売上、運営サービス売上合計として101,529,404円と発表された。
オンラインゲーム市場統計調査報告書(抜粋)
※クリックすると拡大画像を見ることができます |
オンラインゲームの定義 |
市場統計調査の要件と手法 |
タイトル・ビジネス概況 |
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オンラインゲームタイトルの
ジャンル別分類 |
オンラインゲームタイトルの
カテゴリー別分類 |
オンラインゲームタイトルの
ライセンサー国別分類 |
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オンラインゲームタイトルの
課金形態 |
オンラインゲームの
登録会員数 |
オンラインゲームの
市場規模 |
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機種別のパッケージ及び
運営サービス売上 |
PCゲーム課金形態別の
運営サービス売上 |
オンラインゲーム課金会員
1人あたりの月平均売上 |
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タイトル数や売上規模、ジャンルなど様々な数字が発表されたのは興味深かったが、「オンラインゲームの定義」として、パソコン用だけでなく、PS2用タイトルのオンライン対応ソフトや、Xbox 360のLive アーケードも含まれた数字となっている。
発表行った首都圏情報ベンチャーフォーラム クラスターマネージャ 川口洋司 氏は市場の動向について「オンラインゲームタイトル数が多く、ビックタイトルに集まるというより、多くのタイトルに拡散していると考えられます」とコメント。今後の市場については「予測するのは、難しい」とした。
■市場の健全化、グローバル化を目指す「日本オンラインゲーム協会」設立
最後の議題となったのは、オンラインゲームのパブリッシャーを中心として設立された有限責任中間法人 日本オンラインゲーム協会[ Japan Online Game Association (略称:JOGA)]について。
オンラインゲームを運営する会社が直面する様々な問題について、共通した問題を持っており、いち企業では対応が難しい問題に対して、協議をする場としてこの協会を設立するに至ったと、設立にあたっての趣意を初代会長となったゲームポット 代表取締役社長執行役員CEO 植田修平氏から発表が行われた。
活動内容としては、オンラインゲームに関する調査と研究、ガイドラインの制定、関係省庁との情報交換および連携協力活動となっている。
具体的な組織運営は発表されなかったが、今後協会会員のニーズにより、分科会と呼ばれる研究会を設立し、諸問題解決に向けた活動を行っていくとした。
今後は、分科会を通して、「オンラインゲームガイドライン」「ゲーム広告」「電子マネー・ポイント」「人材育成」などが議論され、ガイドラインや規定について議論が交わされる。
「オンラインゲーム研究会」終了後、オンラインゲーム協会会長である植田氏にお話を聞いた所、日本オンラインゲーム協会の目指す所として、「オンラインゲーム業界の健全化と、グロ-バルに展開するビジネスチャンスを拡大していく場として、機能させていきたい」とコメントを頂いた。
タイトルや参入メーカーが著しいオンラインゲーム業界が、健全なる発展に向けてまた一歩進んだと感じられる研究会であった。 
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