E3 2007 レポート  
『ロストオデッセイ』は北米で2007年末!マイクロソフトカンファレンス
2007.07.12
関連URL:Xbox 360公式サイト
 
 E3 2007開催前夜の2007年7月10日(火)、マイクロソフトがアメリカのサンタ・モニカでカンファレンスを行った。
  本カンファレンスは従来のE3に関連して行われてきたカンファレンスとは異なり、ほぼすべて北米市場に向けた内容。そのため、ここで『RESIDENT EVIL 5』の発売をはじめとした、数々の新作に関する発表があったが、その情報のほとんどが、日本におけるリリースは不明となっている。これを前提として、本カンファレンスの内容をお伝えする(日時はすべて現地時間)。

▼さすがに夜は寒い!サンタ・モニカ高校の野外ステージで開催

カンファレンス開始前のステージの様子。ちなみに、午後8時でこの明るさ。夏だなぁ。でも、上着がほしいと思うくらい涼しかった
 本カンファレンスは、サンタモニカ高校内の野外ステージで20:30から開催された。
  会場は半円のすり鉢状になっており、その降りた先、中央部分がメインステージとなっている。つまり、来場者が登壇者を見下ろす形になるのだ。こんな場所が高校の中にあるなんて、さすがアメリカ、すごい! と、開場前は感心していたのだが、寒い! 日中、雲が多かったことと、さすがに夜8:30からのスタートということで、意外と寒さに耐えながらの取材となった。まぁ、Tシャツ1枚だけだったのが悪いと言えば、それまでだが。
  さらに、席にイスはなく、階段状のスペースに直接、腰を下ろしての参加であった。とは言え、コンクリートの上にダイレクトに座るのではなく、特製のクッションを使用。カンファレンスは全1時間30分であったが、このクッションのおかげでお尻は痛くならなかった。気が利いているようなそうでないような…。

▼ピーター・ムーア氏がバンドデビュー!?

ピーター・ムーア氏(上)と、同氏によるギタープレイ(下)。ゲームにはそれなりに慣れていると思うのだが、若干、動きがぎこちなかった。緊張?
 カンファレンスは、お偉いさんの挨拶ではなく、なんとバンドによる生演奏でスタート。なんでもイリノイ州から来たバンドだとか。この粋な演出に場内は大盛況。ピーター・ムーア氏の登場を、大きく彩った。
さて、バンドが退散後にいよいよ始まるかと思ったら、今度はまた別のバンドが登壇。はて? と思っていたら、なんとピーター・ムーア氏も演奏に参加しているではないか! 「私はバカなことをやるのに、恥ずかしさはない。皆さんも、これで自宅でギター・ドラム・ベースを演奏できるのです!」とコメント。よーくピーター氏を見ると、手にしているのは実はギター型コントローラ。実は『ROCK BAND』というタイトルのデモプレイであった。
 この『ROCK BAND』、詳細は別のページで述べるが、画面上に流れるバーをタイミングよく押すことで演奏ができる音楽アクション。ギター、ドラム、ベース中から、自分が演奏したい楽器を選ぶのである。さて、ムーア氏の腕前はというと、来場者の拍手によって演奏が延長されるほど。なかなか、良いパフォーマーだったようだ。
 演奏をしながら『ROCK BAND』の紹介を終えると、ムーア氏は『パーティアニマルズ』『MASS EFFECT』の2タイトルを発表。開発スタッフによるデモプレイとトレーラー上映などを行いながら、両タイトルを披露した。

▼『NARUTO』がXbox 360で出るってばよ!ジェフ・ベル氏が登壇!

ジェフ・ビル氏(上)と、『Scene it?』専用コントローラ(下)。大きなボタンで“挙手(最初のピンポン!みたいな感じ)”をした後、4択に答えると思われる
『MADDEN 08』では、レジー・バッシュ選手と対戦
  ムーア氏がXbox 360市場の現状を伝えたところで、また新たなラインナップのプロモーション映像を上映。そして、登壇者がムーア氏からジェフ・ビル氏に交代。ビル氏は楽器演奏しなかったものの、『Scene it!?』『NARUTO』『MADDEN 08』といったラインナップを紹介した。
 なお、やはり詳細は別ページで行うが、『Scene it?』とは同名のボードゲームのXbox 360版とでも言うべきタイトル。では、この「Scene it?」とは何なのか。答えは、特定のテレビ番組等のトリビアに答えるクイズゲームである。たとえば「ドラマ24の1st シーズンでジャックが初めて殴った相手は?」といった問題が出題され、それにユーザーが答えるというゲームだ。日本ではあまり馴染みが薄いタイトルかもしれないが、北米市場では大人気だという。「24」や「Friends」、「ハリーポッター」などが題材になって商品化されている。これが、Xbox 360になるのだ。なお、Xbox 360『Scene it?』は、専用コントローラを使用する。このコントローラはソフトに同梱され、値段も従来のソフトと変わらないそうだ。
 また、Xbox Live アーケードについても発表が。『スーパーパズルファイターII DX』や『ハイパーオリンピック』、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』といったラインナップが発表された。
 そして、「Xbox Live マーケットプレース」についても新たな情報が。ウォルト・ディズニーをはじめ、映像会社、映画配給会社数社との協力を発表。これにより、「アトランティス」「リロ&スティッチ」といったディズニーアニメや、映画「クィーン」などをHDで見ることができるのである。

■坂口氏のRPG『ロストオデッセイ』は2007年末!?

シェーン・キム氏が代表的RPG3作品を列挙(上)。前後しているが、主なディズニー作品がずらり。これらがHDで見られる(下)
 ついで登場したのがシェーン・キム氏。「ソフトが充実してこそ、ハードの普及が広がる」とコメントした上で、かねてからリリースが伝えられてきた『ロストオデッセイ』の発売時期を発表。北米市場において、2007年のホリデーシーズンに発売するという。
  『ロストオデッセイ』は『ファイナルファンタジー』を生んだ坂口博信氏(現ミストウォーカー)が手掛けるRPG。2006年の東京ゲームショウでプレイアブル出展されていたが、その後は具体的な情報が出ていなかった。それがこんなところで出るとは! しかも、日本における発売時期はカンファレンスでは明らかにされていない! 日本で製作している以上、そんなに北米と時期が離れているとも思えないが…。
  『ロストオデッセイ』の発表に続いてキム氏が口にしたタイトルは、『プロジェクトゴッサムレーシング4』とWindows版『GEARS OF WAR』の2作品。他の発表タイトルと同じように、開発スタッフによるデモプレイと解説が行われた。

▼これって『バイオハザード5』っすか!? え、北米先行?

人気絶頂のレイモンドさん(右)。もうちょっと近ければ…!
 
燦然と輝く「5」の文字。今度の舞台は?
 改めてムーア氏が登壇し、場内はさらにヒートアップ。充実のラインナップを受けて、北米の取材陣は感動しっ放しといった状況なもんだから、きっとムーア氏への賞賛を込めた拍手が送られていたのだろう。そしてさらに、ムーア氏がさらなるビッグタイトルを場内に見せ付ける。
  そのタイトル名を列挙すると『Call of Duty 4』『Grand Theft Auto IV』『アサシン クリード』、そして『Resident Evil 5』だ。ん? 『Resident Evil』って『バイオハザード』を北米で発売したときのタイトル名では? ということは、これは『バイオハザード5』だと思っていいの? と、いろいろな思いが去来したが、結局、日本市場に関する発表はやっぱりゼロのまま。まさか、北米先行発売? もしくは、まさか今回は『バイオハザード』ではないのか(そんなことはないと思うけど)!? で、北米ではマーケットプレースで7月26日からトレーラーがダウンロードできるとのこと。 なんにしても気になる!
  なお、ここで見逃せないのが『アサシン クリード』。の、美人プロデューサー、ジェイド・レイモンドさん。そりゃもう、出てきた瞬間に会場は大盛り上がり! タイトルがタイトルなうえに、さらにプロデューサーが美人。北米のメディアの中にはスタンディングオーベーションで迎える人も。ほんとに好きなんですね。
  レイモンドさんは、一緒に登壇した男性がプレイしているシーンを見ながら、戦闘やチェイス(追跡)などを解説。逃げた相手を追いかけるチェイスでは、一般人(NPC)が障害となる。それを避けるのもテクニック、とコメントしていた。確かに、NPCが邪魔そうだった。
▼北米市場での優位はゆるがない? 終わってみれば充実のラインナップ!

 約1時間30分に渡って行われた本カンファレンスも、最後に『Halo3』のトレーラーの上映を持って終了。他にも本体の『Halo3』モデルの発売など、細かなニュースも発表されたが、何よりも心に残ったのがタイトルの充実さ。発表タイトルのリストはこちらを見ていただくとして、最後に目に付いた作品のみをあげてみたい。

・『ロストオデッセイ』
・『MASS EFFECT』
・『Call of Duty 4』
・『Grand Theft Auto IV』
・『アサシン クリード』
・『Resident Evil 5』

 実に、6タイトルもある。もちろん、これがすべて直近で発売されるわけではないが、PS3における『ファイナルファンタジーXIII』『メタルギア ソリッド 4』のような、期待感を煽る作品群であることは間違いないだろう。
  ただし残念ながら、今回の発表は前述のとおり、すべて北米市場におけるもの。日本での発売がどうなるのか、本カンファレンスではまったく触れられていない。
  日本市場ではシェア争いで苦戦を強いられているXbox 360。しかし、欧米市場では逆の立場にあるという。その違いは何か、要因はいくつかあるものの、その根底には“ソフトラインナップ”が関与していると推測できる。もし、上記のタイトルが日本でも適宜リリースされていけば、日本におけるXbox 360の市場に変化が起きるのかもしれない。

 
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