ジー・モードは、2007年12月25日(火)にサービスを開始するi-mode向けRPGタイトル『勇者死す。』の発表会を開催した。携帯電話向けゲームでは異例となる発表会だが、この『勇者死す。』はゲームデザインを『俺の屍を越えてゆけ』『リンダキューブ』を手掛けた桝田 省治氏がゲームデザイン・シナリオを担当。楽曲を『ロマンシング・サガ』シリーズの名曲を生み出した伊藤 賢治氏が担当している。さらにキャラクタデザインを山下しゅんや氏が描いている。
豪華なスタッフ陣が、i-mode向けにリリースするRPG『勇者死す。』とは?開発スタッフの意気込みと共に、発表会で明らかとなったゲーム内容をお届けしよう。
『勇者死す。』のストーリーは、主人公の勇者が世界を滅ぼそうとしていた魔王を倒し、その代償として自身の命を失ってしまう。
しかし、神の導きのより、5日間という限られた時間を再び与えられ、勇者は生き返る。魔王を倒したのだから、世界は平和になったはず――しかし、実際は失業した騎士や傭兵が街に溢れ、協力して戦っていた人間と亜人種が小競り合いを始めていた。
さらに恋人のために戦っていた主人公だが、生き返る時に記憶をなくしてしまう。
与えられた5日間をどう生きるかは、プレイヤー次第。様々な混乱が生じている街へ赴き、人々の役に立つもよし、行方知れずとなった恋人を探すのもいいだろう。『勇者死す。』はマルチエンディングとなっており、この5日間の行動によって、5日後に行われる自分の葬儀に参列する人の数と、涙した人数が変化するのだ。
ちなみに本作のスタート時は、魔王を倒した直後の状態ということで、レベルはMAX、お金もMAXでスタートする。しかし5日間という限られた時間が経過するごとに、どんどん衰えていく主人公。プレイヤーは回復などのアイテムを駆使して、タイムリミットいっぱいまで、いかに元気に生きるかがポイントとなる。
| ■「肉親の死がキッカケで生まれたRPG」(桝田氏)
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発表会には、前述した桝田氏、伊藤氏のほかに、プロデュースを担当したジー・モード 河上 京子氏、ビラミッド 飯 淳氏、プロダクトマネージメント 柏木 准一氏も登壇し、それぞれの方が、『勇者死す。』に対する想いを語ってくれた。
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●桝田省治氏
「父親が3年ほど前に亡くなりました。実は阪神大震災の時に手術をして、余命3年と言われたんですが、3年の余命が伸びて、7年近くも生きることができました。このことをキッカケに『勇者死す。』を思いつきました」 |
●伊藤賢治氏
「これまでプレイステーション用としてリリースしたタイトルの楽曲を携帯電話向けに着メロにしたことはありましたが、本格的に携帯向けに楽曲を作ったには、初めてでした。プレイするユーザーの方が、音楽を聴きながら遊んでくれると有り難いですね」 |
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●柏木准一氏
「企画を見た時、ゲーム化は難しいと思いましたが、ぜひチャレンジしてみたいと思い開発に取り組みました、味のあるゲームになったと思います」 |
●飯 淳氏
「桝田さんに企画を見せて頂いたときには面白いと思いましたが、いろいろ難しい部分が多かったことを覚えています。ピラミッドがはじめてコピーライトに名前が出るタイトルとして、全社を挙げて取り組みました」 |
●河上京子氏
「電話一本から始まった企画です。私も元々、死をテーマにしたゲームが作りたかったので、いいタイミングと内容でした。大変でしたけど、頑張って作りました」 |
発表会には、特別ゲストとしてタレントの長澤奈央さんが登場。『勇者死す。』ユーザー第一号として、プレイした感想をコメントしてくれた。
なかなかのゲーム好きという長澤さんは、「ストーリーが面白くって、絵がキレイでビックリ」と開口一番にコメントすると「主人公がどんどん弱くなっていくのが珍しいですね。また携帯電話ということで、どこでも遊べるのが嬉しい」と感想を話してくれた。
このほか伊藤氏が手掛けるテーマ曲をピアノとヴァイオリンによって生演奏が行われたほか、質疑応答も行われ、桝田氏が『勇者死す。』を携帯電話向けに開発した経緯を話してくれた。
「私はハードに対してこだわりがないんです。映像がキレイとか、声がいっぱいはいるとか、容量の制限がないとかはゲームを企画するときには関係がありません。スーパーファミコンに毛が生えた程度の容量しかない携帯電話ですが、どこで容量を使うかを考えてゲームを制作しています。しかし、同じi-modeであっても、どの機種でも快適に遊べるようにすのは、難しかった」
さらに「開発企画や予算がちょうど良かったのと、個人的に携帯電話や携帯ゲーム機に興味があったので。いまの時代、8時間ぶっ通しでゲームをすることは少なくなり、空いた5分10分の時間で楽しめるRPGが作りたかった」と続けた。
今後i-modeのジー・モード公式サイトでは、待ち受け画面の配信や着メロ、着うたの配信が行われる。またソフトバンク、au向けのサービスについては現在準備中であり、今後の発表を期待してほしいとのこと。
ゲームの発表会は数あれど、携帯電話向けのタイトルが発表会が行われるのは、非常に稀。豪華な開発陣、一風変わった内容、そしてほかのキャリアだけに留まらないであろう展開が、『勇者死す。』をより一層期待できると感じることができた。

◆『勇者死す。』
情報料:月額525円(税込)
対応機種:903iシリーズ
アクセス方法:
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