イベントレポート  
豊川悦司、上原多香子も登場!『ロストオデッセイ』完成披露
2007.11.20
『ロストオデッセイ』メインページ
関連URL:『ロストオデッセイ』公式サイト
 
  マイクロソフトは2007年11月19日(月)、Xbox 360用新作RPG『ロストオデッセイ』の完成を記念して、東京・渋谷区のBunkamura オーチャードホールにおいて、同タイトルの完成披露記者会見を開催した。
  イベントは第一部「『ロストオデッセイ』完成披露記者会見」と、第二部「Orchestral Pieces from LOST ODYSSEY & BLUE DRAGON」の二部構成。第一部では、制作総指揮を務めた坂口博信氏みずから、豪華ゲストらとともに完成した『ロストオデッセイ』の魅力を来場客に披露。第二部では日本フィルハーモニー交響楽団の演奏による、『BLUE DRAGON』『ロストオデッセイ』のオーケストラコンサートが行われた。

■開発期間3年半! 苦労の末完成した『ロストオデッセイ』

  冒頭の挨拶で、約3年半という開発期間を振り返った坂口氏は「いきなり暗い話になってしまいますが……」と前置きしつつ、「途中、何度かチームが崩壊の危機に陥るなど、ハードルの多かった作品でした」と衝撃の告白。しかし、井上雄彦氏や重松清氏、植松伸夫氏らのすばらしい素材をいかしたい、動かしたいという気持ちを支えに「最終的にはいいものになった。ぜひ皆さんにも手にとって遊んでいただきたい」(坂口氏)としみじみコメントした。
  次いで坂口氏は、完成した『ロストオデッセイ』のデモプレイを披露。前回の「Xbox 360 Briefing 2007」ではボス戦であえなく全滅してしまい、一部ネットで叩かれたという坂口氏だったが、今回は「ちょっと強い魔法を仕込んでもらいました」という裏工作(?)の甲斐もあって、見事に敵を撃破。会場を大いに沸かせていた。ちなみに今回披露されたのは、ゲーム中で「グラントスタッフ」と呼ばれていた工場のようなマップ。そこで大量の兵士たちに追いつめられたカイムたちは、一か八か、驚くべき方法に打って出るのだが……この先どうなったかは、プレイしてみてのお楽しみとしておこう。

 さらにここで、壇上に本作の音楽を手がけた植松伸夫氏、シナリオ「千年の夢」を担当した作家の重松清氏が登場し、坂口氏とともに開発中のエピソードなどを振り返った。
  植松氏は「以前は坂口氏から、ああしてほしい、こうしてほしいという指示がありましたが、最近では言われなくなった。今回はいくつか実験的なこともやらせていただいて、作家冥利に尽きますね」とコメント。またメインテーマについては、「千年間死ねないというキーワードが根底にあり、どうしても重い曲になりがちだった。そんな時坂口さんとメールしていて、女性の声を入れたいと言われて、これだ! と。女性ボーカルが入ったことで、重たいながらも、最後は母親の愛で包まれて終わるようなイメージになったんです」と自信をのぞかせた。

  一方、重松氏は「自分の小説とはイメージが違うし、ゲームにも詳しくないので最初は逃げ腰だったんです。そんな僕を引き止めたのは、坂口さんの"今までのゲームとは違う"という言葉。それが殺し文句になりましたね」と、キャスティングのきっかけについて触れた。坂口氏も「最初に訪れる宿屋で、重松さんが書いたシナリオのひとつが読めるんですが、これを読んだ後でゲーム内に戻ってくると、さっきまでいた宿屋が違ったように見えます。まるで昔通っていた小学校に帰ったような気分になるんです」と、重松氏のシナリオに太鼓判を押していた。

■豊川悦治さんら声優陣もゲストとして登場

  さらにサプライズゲストとして、カイム役の声優を担当した豊川悦司さん、ヤンセン役の豊原功補さん、サラ役の上原多香子さんが登場。それぞれ自分が演じたキャラクタについてコメントを述べた。

 主人公・カイムを演じた豊川さんは、「とにかく魅力的なキャラクタ。汚さないように、丁寧に、気をつけて演じました」と収録時の苦労を振り返った。また「もし自分が千年死ねなかったら……?」という質問に対しては「自分だったらきちんと死んでいきたい。人間らしく。そうでないと生まれてきた意味がないような気がします」と、いかにも豊川さんらしい回答。
  また、豊原さんはヤンセンについて「人間くさくて楽しいキャラクタ。ただとにかくしゃべりまくるキャラクタなので、ヤンセンが10行くらいしゃべる間に、カイムは"ああ"の一言だけだったり。ちょっと不公平感もありましたね(笑)」と苦笑い。とは言え収録中は様々なアドリブでスタジオを盛り上げてくれたとのことで、ゲーム中ではどのような演技になっているのか注目したいところだ。
  最後に上原さんは、「表現が難しくて、反面、すごくやりがいのある役でした」とサラの印象についてコメント。またカイム同様、もし自分が不老不死だったら、と聞かれると「サラのセリフの中に、"ずっと運命の移り変わりを見ていけるのだから、それを書き物にして、歴史を伝えていきたい"というものがあるんです。きっと私もそうすると思います」と答えていた。坂口氏によると「サラはゲーム中では、カイムの奥さんになる人」とのこと。千年を生きる「不死者」のふたりが、どのようなきっかけで出会い、そして惹かれ合っていくのか、期待が高まるところだ。


■第二部では、未公開の楽曲をいち早く披露

  休憩を挟んで行われた第二部では、植松信夫氏プロデュース、日本フィルハーモニー交響楽団によるオーケストラコンサートを開催。同じく植松氏がすべての楽曲を手がけた『BLUE DRAGON』の楽曲、さらには今回初公開となる『ロストオデッセイ』の収録曲も併せて披露し、会場を一時、壮大なファンタジーの世界へといざなった。
  今回『ロストオデッセイ』の楽曲からは、「メインテーマ」「戦場」「暗闇の放浪者」「大航海」「強敵出現」「Eclipse of Time」「What You Are」の7曲を披露。ゲーム中で使われている曲には、ロックやシンセサイザーの要素を含んだものもあるとのことだったが、今回は特にオーケストラに合う曲を選んで演奏された形となった。特に6曲目の「Eclipse of Time」は、ここでしか聞けないという、貴重な日本語バージョンが演奏され、訪れた観客にとってはいい思い出になったのではないだろうか。

 最後に坂口氏は、ソフト発売を前に「先日ディスクに焼かれて、ようやく手元に届きましたが、もう"生まれた我が子"という感じ。久しぶりにユーザーの気持ちでプレイしてみましたが、やる価値はあるんじゃないかなと思います」と、控えめながらも力強い自信をのぞかせた。12月6日(木)の発売まであと2週間。発売が待ち遠しい作品となりそうだ。



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