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基調講演 ゲーム機として遊べるラインナップを充実「PS3」
2007.09.20
関連URL:ソニー・コンピュータエンタテインメント
 

 9月20日(木)、千葉幕張メッセで開幕した「東京ゲームショウ2007(以下「TGS 2007」)に併せ、業界関係者向けのカンファレンス「TGSフォーラム2007」が行われている。
  今年のオープニングを飾ったのはソニー・コンピュータエンタテインメントの代表取締役社長兼グループCEO平井一夫氏。「広がるプレイステーション・ワールド、新たな成長に向けたビジネス戦略の全貌」と題した講演を行なった。
  講演は、本題の通りプレイステーションフォーマット全般を網羅する形で進行。世界におけるプレイステーションフォーマットの現状、プレイステーション・ポータブル(以下、「PSP」)の新サービス、最後にプレイステーション3という内容である。

■2兆円規模のPSファミリー市場
 どこでもPSPでリビングプレイ

  プレイステーションシリーズは、すでの120カ国で発売され、約2兆円規模の市場になっていると説明。
  特にプレイステーション2は欧米を中心に堅調なだと言う。プレイステーションでは全世界で1億台達成までに11年かかったが、プレイステーション2では6年で達成。8月末時点で1億2千枚台に達しているという。またソフトウェアの面では、これまで9千タイトルをリリースし、12億枚以上という実に驚くべき数字をたたき出している。

 プレイステーション・ポータブル(以下、「PSP」)に関しては、その好調ぶりを海外のミリオンタイトル等を例に上げ説明。国内では初のPSPのミリオンセラーとなったカプコンの『モンスターハンター・ポータブル 2nd』だが、現在では140万枚の出荷だという。プレイスハードの推移も好調で6月末時点で全世界で2,600万台を超え、3,000万台も目前とのこと。先週発売された77,777個の限定で発売されたスクウェア・エニックスの『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- FFVII 10th Anniversary Limited』も予約開始直後数時間で完売と発表し、本日発売の新型PSPに期待を寄せた。

 またPSPのサービス面では、リモートプレイについて触れられた。PSPの特徴としてPS3との連動性が取り上げられているが、その実態があまり見えなかったPSPリモートプレイ。会場ではこのリモートプレイが行われた。
  まずはPSPからネット経由でPS3を起動。PS3のHDD上にある「まいにちいっしょ」を立ち上げ、PSP上でプレイデモを実演。プレイ後は、PSPからPS3の電源を切ることも確認できた。今後は、PS3を楽しみながら、PSPではテレビモニター上に表示されない補足情報を映し出す、2つ目のモニターの役割を担ったり、PSPを音声認識コントローラとして使用するいったことが可能に。また、PS3をホストとして、友達同士のPSPからPS3でプレイしているゲームを観戦するといった未来像も語られた。

 

■原点回帰PS3はゲーム機
 ラインナップの充実が目下の課題

 PS3に関しては、「全世界同時発売ができず、残念ながら一気呵成の立ち上げはならなかった」と、その反省の言葉でスピーチがスタート。「PS3がゲーム機であると位置づけ、原点に帰り、いかに楽しいゲームを提供できるかに注力していく。その上で、ブルーレイディスクプレイヤー機能を持つPS3を、ありとあらゆるデジタルホームエンタテインメントの中核をなすシステムとして可能性を広げていくとしている。

 平井氏が語るゲーム機としてのハード台数を牽引するための施策を以下の4項目。

 1)パートナーとのより深い関係を構築
  2)タイトルの内部制作の一層の強化
  3)コストダウンの実現
  4)VOC

  欧州における高い人気を誇る開発スタジオ2社を買収。『MOTOR STORM』や人気ラリーゲーム『WORLD RALLY CHAMPIONSHIP』を手がける「evolution studio」とその子会社「bigBIG studios」を獲得したことを明らかにした。才能豊かな外部スタッフの内包し、その能力を新しい作品に生かし、PS3を牽引する力に変えていくと言う。
そして「VOC」。消費者の声をいかに製品、コンテンツにいかに反映していくかである。そのひとつの答えとして、今回用意された新商品が「DUALSHOCK3」。6軸センサーと振動機能を兼ね備えた新しいコントローラである。振動機能の復活を望む消費者の声を反映させたものだと言う。振動機能が加わったにもかかわらずデザインはこれまで通り。現時点の発売予定は2007年秋。
 さらに、この機能を会場で実際に体験できる。
  体験できるのはタイトルは、『忌火起草』(セガ)、『ジーワンジョッキー4 2007』(コーエー)、『真・三国無双5』(コーエー)、『Devil May Cry 4』(カプコン)、『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』(コナミ)、『METAL GEAR ONLINE』(コナミ)、『ラチェット&クランク FUTURE』(SCE)、『アンチャーデット エル・ドラドの秘宝』(SCE)、『echochlome 無限回廊(仮)』(SCE)、『TOY HOME』(SCE)。
また、これまでリリースされた作品に関してもパッチ等で対応する。

 さらに話は「PLAYSTATION Network」におよび、待望の最新作『グランツーリスモ 5 プロローグ』の話に。12月13日(木)、パッケージに加えダウンロード販売を開始する。ゲームだけでなく、情報番組「グランツーリスモ TV」や自動車メーカーによるオンラインサービス「オンラインディーラーズ」等も同時に展開されるとのこと。

 また平井氏は、PS3を介してPSP用のコンテンツがダウンロードできるサービス「PLAYSTATION Store」において、9月20日(木)よりPCからでも利用可能にしたとコメント。PSPタイトルのダウンロードゲームや体験版、PSフォーマットタイトルがPSPでプレイできる「ゲームアーカイブス」、ゲームの追加データやカスタムテーマなどの「追加アイテム」やプロモーション映像などがPS3なしでもPC経由でコンテンツが提供される。

 一方で残念なニュースも報じされた。年内のサービスを予定してたPS3オンラインサービス「Home」の延期が発表された。ワールドワイドで展開する本サービスにおいて、各国の嗜好に適うべく、充実したないようにするために来年春のスタートに持ち越された。ただし、スケジュールより「より楽しく」が大命題ということなので、お披露目まで若干時間がかかりそうである。

 平井氏が重ねて述べていたのは「原点」「ゲーム機」「ラインナップの充実」。今年7月に米国で行われたE3のSCEカンファレンスのキーワード「Games, games, and more games.」から一貫した、SCEの主張が読み取れる講演内容だった。
  これまで数々の新しいサービス、デジタルエンターテイメントの未来像が見え隠れし、どこか「PS3=なんだか分からないもの」になっていた感もある。「PS3=ゲーム」というブレのないSCEの思い、ソフトラインナップの充実が図れれば、その不安は一掃されるであろう。
  PS3が発売されてまだ1年経っていないにもかかわらず、今週末、会場では40本以上の新作を、実際に触れることができる。

 
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