本発表会はコーエーの小松清志社長による挨拶でスタート。「今回、発表するタイトルは、社内で何度か“出す・出さない”という論議が交わされた作品です。ですが、専務の杉山が“どうしても発売したい”と話したので、正式にリリースすることになりました。本作品は、“心が温まる”作品です。コーエーは戦国モノだけでなく、このようなタイトルもプロデュースするのだ、ということを知っていただきたいと思います」と、従来のコーエー作品とは路線が違っており、そのため社内でも迷いがあったことをコメント。この時点では来場者にタイトルが明かされておらず、場内には期待と緊張が入り混じったような空気が流れた。
と、小松氏が降壇してすぐに新作の映像を上映。頭に丸いボールのようなものを乗せた、レゴをイメージさせるキャラクタがスクリーンに。ん? これは…? 『三國志』『信長の野望』『真・三國無双』といったタイトル群に近いビジュアルをイメージしていた取材陣の脳裏に驚きと疑問が浮かぶ。そして映されたのは『オプーナ(opoona)』というロゴ。“まさか”と思った直後に、ムービーは終了。同社専務執行役員の杉山芳樹氏の登場となった。
杉山氏は「Wii初の本格RPG『オプーナ』です。開発は2005年の春と夏の間くらいからスタートしています。アルテピアッツァが開発を担当し、崎元さんが楽曲を手掛けてくださっています。RPGファンなら“おぉっ!”と思うスタッフによる作品です。私はRPGが好きでよくプレイしていたのですが、“各時代の思い出”となったタイトルがいくつもあります。『オプーナ』も、今のユーザーに“2007年の思い出”として記憶に残る作品にしたいと思います」と、本作への意気込みをコメントした。
続いて、アルテピアッツァの『オプーナ』開発プロデューサー・眞島真太郎氏が登壇し、本作の説明を行った。 その説明によると『オプーナ』は操作のほとんどをヌンチャクで行うRPG。プレイヤーは主人公の「オプーナ」となって、離れ離れになった弟のコプーナ、妹のポリーナと再会するために、戦闘や仕事を繰り返しながら生活を送る。 最大の特徴は戦闘システム。ヌンチャクのスティックを後ろに倒してパワーを貯め、それをはじいて放すことで頭上の球体・エナジーボンボンを飛ばして攻撃するのである。スティックを倒している時間に応じてパワーが貯まり、より強力な攻撃を放つことができる。また、ボンボンの軌道は任意に変えることができ、「敵一列を同時攻撃」「前列を避けて後列の敵を攻撃」など、臨機応変な戦いができるようになっている。この「指先ではじく」という操作が、本作の評価のひとつとなりそうだ。 なおキャラクタについては「わかりやすいキャラクタを作りたかったんです。誰でも似顔絵を描けるキャラがいいな、と。夢の中でふと思いついて、そのまま起きてお風呂に入って、指でガラスに描いて、できあがったんです。ゲームってとんがっているキャラが多いのですが、今回は丸いキャラがいいな、と思いまして」と語っている。
最後に、舞台に上がったのはコーエーの襟川恵子取締役名誉会長。「この中に先日の『ガンダム無双』の試遊会にいらしてくださった方はどれくらいいらっしゃいます? あ、結構いらっしゃいますね。ありがとうございます。おかげさまで、『ガンダム無双』も出荷本数がもうすぐ30万本に届きそうです」と、襟川会長らしさを感じさせるコメントで挨拶をスタート。続けて、『オプーナ』プロデュースへの経緯を次のように語ってくれた。 「弊社は『タイムエンパイア』など、1981年からRPGを発売してきました。なので、私自身はRPGメーカーの老舗という自負がありました。ですが、スクウェア・エニックスさんのような大ヒット作がなかなか出ない。そこで福島さん(現スクウェア・エニックス名誉会長)にお願いしたんです。どなたか、RPGを作れる人を紹介してください、って。堀井(雄二)さんとか、そのお弟子さんでも、って。それで、堀井さんや眞島さんとお会いできたんです。ただ、コーエーのポリシーに“引き抜きは絶対にやらない”というのがありまして、もしこれでスクウェア・エニックスさんにご迷惑をお掛けしたらマズイ。と思っていたんですが、アルテピアッツァさんから“このタイトルに関しては大丈夫ですよ”とのお言葉をいただきまして。それで、ウチでやろう、ということになったんです」。
なお、ここでなんと堀井雄二氏がスペシャルゲストとして登壇。『オプーナ』について「キャラがシンプルで、風景がキレイですね。感覚的に遊べるゲームになりそう。ずっと一緒にやってきた仲間の作品だから、早くプレイしたいですね」とコメント。『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』以前からの付き合いだというアルテピアッツァの新作にエールを送っていた。
発表会の最後に質疑応答が行われたが、そこで判明した内容は「プレイ人数は1人」「メディアミックス展開は検討中。何かしら展開したいとは思っている」「アイテムやコンテンツのダウンロードには非対応」「目標販売本数は、まず50万本。そこから100万本」など。