| 2007年2月26日(月)、東京、勝どきにある第一生命ホールで行なわれたクラシックコンサート「すぎやまこういちとブラスの響き~東京メトロポリタン・プラス・クインテッド~」。本公演に先立ち、すぎやまこういち氏にお話を伺う事が出来た。
今回の公演は、CD「ブラスの響き」に元づいた選曲による金管五重奏によるもの。公演を直前に迎えた、すぎやま氏は「実はけっこう心配だったんです。なんでかというと、今日は高校や大学の試験日。来れない学生のお客さんがいっぱいる。ガラガラだったらどうしようって思ったんですが、十分にお客さんが来られたみたいで安心です」と嬉しそうな表情を見せ「ごくたまに、公演で閑古鳥が鳴く事があるんです。オーケストラは大人数だから、舞台の方がお客さんより人数多いんじゃなかってときもありましたよ(笑)」と、にこやかにコメントした。
「今日の公演の内容は、第一部は“恋のフーガ”や“亜麻色の髪の乙女”など僕のヒット曲や競馬の曲。続いて第二部は『ドラゴンクエスト』の曲なんですが、今回演奏する曲は彼らが初めて演奏する曲ばかり。アレンジほやほや、練習したてでほとんど初演といっていいくらいです。CD“ブラスの響き”ではやっていない曲もあるので、その続編と思ってくれればいいですね。あと、今回の見所として、普通ならメンバー紹介を僕がしちゃうんだけど、メンバー紹介はクインテッドのメンバー同士でやるんです。何て言うか僕も楽しみです。第二部ではブラスペディアと題して管楽器の豆知識を披露します。って言えば、あなた方は非常に盛り上がったって書くんでしょ(笑)? これで実際盛り上がんなかったら困るけど、きっと面白いと思うよ」とジョークを交えて語った。
ひとしきり本公演のアピールを行なった後、話題は今後発売されるCDについて移った。3月21日(水)に発売される「交響組曲ドラゴンクエストI」では、初代『ドラゴンクエスト』のオーケストラバージョンが収録されている他、『ドラクエ』シリーズ中に登場するME(ミュージックエフェクト)の生演奏が54曲が収められている。
「スライムレースの曲なんか途中でテンポアップしたり、演奏がぐちゃぐちゃになったりして面白いよ。のろいの効果音なんかもいいなー、もぐらリサイタルなんてのも楽しめると思うよ。面白いね」と、おすすめMEをあげた。
続いて今年1年間のスケジュールのコメントも伺えた。
「2月28日(水)でレコーディングが一区切りつく、そのあとはやっと一息つけるなと思ったら、近々『ドラゴンクエストIX』の打ち合わせが待っているんです。あとはオーケストラ用の譜面作成に入ります。何かはいえないけど、今まで『ドラクエI』~『VIII』まではやったし、さすがに『ドラクエIX』の譜面はまだ無理。僕が携わった『ドラクエ』以外のゲーム作品を手がけます」といった次回オーケストラ作品のヒントが飛び出した。
途中、すぎやま氏は熱中しているゲームの話題に脱線。

すぎやまこういち氏「金管五重奏は、音源トラック数でいえばスーパーファミコンと同じ5トラック。少ないトラック数の音楽という意味では、ゲーム音楽の基本に近い部分がある」と金管五重奏の魅力をコメントした。 |
すぎやま氏「仕事も大事だけど、プライベートでは『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』をかなりやりこんでいまして。ただ、すれ違いバトルはいままでやったことなかったんです。でもこの前、渋谷に用事でいくことがあって、ここですれ違いバトル設定にして繁華街を歩いていたら、生まれて初めて相手が引っかかったんです。おっしゃーって声がでました(笑)。エスタークを育ているので、かなり自信があったのだけど、あっというまにやられてしまって。まいったなー、あの辺にいる人は強いね、くやしいなあ。で、もっと強いのを作ろうと思って、ゴールデンスライムかメタルキングを手に入れたいと思ってるんですが、誰かくれない(笑)?」とかなりのやり込みぶりを発揮するコメントも。「貴方たちメディアの人たちも強いんだよねー」と、すぎやま氏も発言していたが、わが編集部の『ドラゴンクエストモンスタージョーカー』媒体対抗大会の結果はこちらを参照して頂きたい。
思わず話題が脱線してしまったすぎやま氏だが、ここで少しだけ『ドラゴンクエストIX』の話が登場。
「今年で一番僕のメインは『ドラゴンクエストIX』の作曲ですね。次世代の据え置きと違い、スピーカーも小さいし使える音色の幅も小さいけど、でも基本は“いい曲をつくる”という、初心に帰って作っていきたいです。いままでファミコンで曲をつくっていたくらいですからね、今回のテーマは“初心にかえって”です。堀井さんが作るのだから、ニンテンドーDSでも楽しめるゲームにしてくれるはず。僕も楽しみにしています」とコメントし、すぎやま氏の楽曲を楽しみに待つ、観客のもとへと向かっていった。
|