NHN Japanが運営を行う新作オンラインゲーム『ドラゴンネスト』。
完成披露会のレポート記事でも紹介したとおり、クオリティの高いグラフィックやゲーム性に加えて、人気声優のキャラクタボイスや、「KOKIA」、「GACKT」といった人気アーティストとのコラボレーションも話題となっている作品だ。
さらに、クローズドβテスト、エクストラクローズドβテストを経て、2010年5月27日(木)からはオープンβテストが開始。多数のユーザーがプレイを行い、大きな注目が集まっている。
そんな同作に関する現状や、後日に控えている正式サービスの開始、その後のアップデートについて、東京・大崎にあるNHN Japan本社において、インタビューを実施。同作のプロデューサー・杉浦俊輔氏と、運営チームの山縣周一氏からお話を伺った。その模様をお届けしていこう。
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| ▲今回お話を伺った2人。左から、『ドラゴンネスト』運営チームの山縣周一氏、プロデューサーの杉浦俊輔氏 |
| CBTでユーザーから寄せられた意見、今後はどう反映されるのか |
――まず最初は、『ドラゴンネスト』のクローズドβテスト、エクストラクローズドβテストの手ごたえについて聞かせてください。
★杉浦俊輔氏(以下、杉浦氏):
クローズドβテスト、エクストラクローズドβテストでは非常に多くのお客様に遊んでいただき、継続してプレイしてくださるお客様もたくさんいたので、充分な手ごたえを感じています。
クローズドβテストの目的は2つ
1、アクションゲームですので、コンテンツ消費速度の確認。
2、システム面の負荷確認
懸念していたコンテンツ消費速度という面では、期間内にお客様のプレイスタイルの把握、 用意したコンテンツ量に対しての消費時間はほぼ狙い通りでした。
システム面の負荷については、最終日前日まで問題なく安定したものの、最終日に募集人数以上が同時接続し、多少問題があることが分かったので、貴重なデータを取得できたといったところです。
――クローズドβテスト、エクストラクローズドβテストでユーザーから出た要望は何でしたか?
★杉浦氏:
まずはゲームパットについて、「サンワサプライ様より発売中の“ハンゲームパッド”以外も使えるようにしてほしい」という意見が出ました。これについては、どんなゲームパットでもゲーム内のオプション設定で使用できるように、なるべく早く実装できるよう調整していきます。
また、文章のローカライズが上手くできておらず、もっとわかりやすい文章に直してほしいという意見については、オープンβテストの段階で多くを改善するよう、進めております。
この他、ダンジョンなどを探索するためのポイントである「疲労度」の制限を緩くしてほしいという意見も出ました。これについては、プレイヤー間でのレベル差をあまり広げたくないという意図と、現状の「疲労度」に合わせてアップデート計画を進めているということもあって、正式サービス後もこのままの数値にするつもりです。
ただし、今後は疲労度に関係なくプレイできるコンテンツを計画しております。
――プレイヤー同士が戦う「PvP(対人戦)」については、ユーザーからどのような意見が寄せられていますか?
★杉浦氏:
エクストラクローズドβテスト時にお客様から寄せられた要望としては、「ただ相手を倒すだけではなく、他のプレイヤーと協力して何かのミッションを成し遂げたい」というものがありました。
また、PvP の職業バランスは均等にしてほしいという意見がありました。
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山縣周一氏(以下、山縣氏):
1次職と2次職との間で強さを変えてほしくない、という意見は日本特有のものですね。日本のユーザーの場合、平等な条件で戦いたいと感じる人が多いようで、プレイヤー自身が持つ腕前を純粋に競い合いたいと考える傾向にあります。
こういった意見が多いので、開発側と協議して、なるべくはやく平等に戦えるようなシステムを作りたいと考えています。具体的には、対戦ルームごとにルール設定をできるようにして、「平等な強さで戦える」という条件を付けられるようにしたいと考えています。
――オープンβテストでは、特にどんなところをユーザーに注目してもらいたいと考えていますか。
★山縣氏:
キャラクタレベルのキャップが24まで開放されたことと、新たに「転職」システムが登場したことですね。特に「転職」システムは、条件を満たすことで上位の職業になることができるというもので、それに合わせたダンジョン、アイテム、クエスト等が追加されているので、大きな変化と言えます。
また、レベルアップに応じて新たな種類のゲーム内マネー「PETAL(ぺタル)」が配布され、それを使用して課金アイテムと同等の効果を持つアイテムを「イベントショップ」で購入できるようになりました。このイベントショップのPETALは6月9日の正式サービス時にいったんリセットされますので、PETALは残さないように購入していただければと思います。
正式サービス後の「PETAL」は、少し性質を変えてログインを重ねたり、レベルアップしたりなど、特定の条件を満たすことで支給される仕組みにし、課金した方が有利などの差別化は起こりにくい環境を目指して計画中です。
★杉浦氏:
さらにオープンβテストからは、セキュリティ面での強化も行っており、通常のハンゲームIDとは別に、キャラクタ選択時にパスワードを設定できるシステムが追加されています。キャラクタごとのパスワードを設定すれば、ステージクリア時のボーナスポイントが上昇するようになるという特典も用意しています。
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| ▲課金アイテムと同等の効果を持つアイテムを購入できる「イベントショップ」。OBT時に支給された「PETAL」は、正式サービス開始時にすべて消去される予定 |
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| ▲2次パスワードはキャラクタ1体ごとに1つ必要だが、設定すれば経験値にボーナスが永続的に付与されることになる。設定しておいて損なし |
――本作のプレイスタイルとしては、1人のみで遊ぶ「ソロプレイ」と、複数で戦う「パーティプレイ」と、どちらが適していますか?
★杉浦氏:
どちらが適しているという事はなく、どちらでもお楽しみ頂けますが、しいていえば難易度の高いダンジョンの場合、1人で挑むよりも効率面ではパーティで挑んだ方が有利と言えます。パーティを組めば経験値が上がり、疲労度の減り方も緩やかになるので便利です。
| 体験版、コミック化などのプロモーション施策も次々と展開 |
――続いて、『ドラゴンネスト』のプロモーション施策について伺います。本作ではオンラインゲームとしては珍しいオフラインの“体験版”が配布されていますが、この企画を実施するに至った経緯を教えてください。
★杉浦氏:
体験版は昨年から企画したものです。『ドラゴンネスト』はアクション性が強く、家庭用ゲームを中心に遊んでいる人にも楽しんでもらえるという自信があったので、まずは気軽にプレイできるきっかけとして用意するに至りました。
★山縣氏:
ゲームシステム自体は当然開発会社が作ったものですが、体験版を用意するという企画自体は日本側で考え、チュートリアルやステージ構造もすべて日本の企画が元となっております。ストーリーも本編と少しだけ違うので、クローズドβテスト、オープンβテストを遊んだ人にも楽しめるようになっています。
――体験版を「オフライン」にしたということについては、なにかこだわりがあったのですか?
★杉浦氏:
オンラインゲームをプレイしたことがない人は、最初にゲームIDなどを登録しなければならず、少々抵抗がある場合があります。
『ドラゴンネスト』は、プレイするだけで「おもしろい!」と思わせるパワーを持った作品だと思うので、「パソコンはあるけど、オンラインゲームをやったことはない」という人のために、まずは気軽に楽しめるように「オフライン」という形を取りました。
体験版では、キャラクタのレベルを「16」に設定して、スキルも複数使えるようにしています。このような施策を取ることで、本作の持つ色々な要素をいきなり楽しむことができるので、アクション性の高い戦闘システムを存分に楽しめる内容となっています。
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| ▲山縣氏は、家庭用ゲームしかプレイしたことがない人にもまずプレイしてもらえるように『ドラゴンネスト』の体験版を用意したとコメント。チュートリアル、ステージ構成等も日本側で企画したという |
――プロモーションムービーに「KOKIA」さんと「GACKT」さんを起用された理由は何でしょうか?
★杉浦氏:
まずKOKIAさんについては、彼女の持つ自然や世界を力強く歌いあげるというアーティスト性に、本作のPVを合わせるのにピッタリだと感じ起用しました。
GACKTさんについては、個性的なアーティストさんということでPVの楽曲をお願いしていますし、本作に登場する悪役のキャラクタ「ベルスカード」に近い雰囲気を持っているということから、ベルスカードの声優としても起用しています。悪役でありながら格好いいという「ダークヒーロー」ぶりを、キャラクタボイスで見事に再現してもらいました。
――コミック誌「月刊少年ライバル」で『ドラゴンネスト』を題材にしたコミック「Dragon Nest 衝撃のセド」が連載開始されますが、この展開はどのような意図で行われていますか?
★杉浦氏:
「月刊少年ライバル」さんが、10代前半でゲームが好きという読者層を持っていることから、コミカライズを行うことで『ドラゴンネスト』に興味を持つユーザーを増やしたいという意図から企画しました。
また、「Dragon Nest 瞬撃のセド」は単にゲームストーリーをコミカライズするという作品ではなく、今後ゲーム内に登場するアイテムやモンスター、キャラクタなどが先行してコミック内に登場する、などという展開も考えています。
さらに、今後は
「月刊少年ライバル」の誌面内にシリアルコードを記載して、それを公式サイトで入力すると特殊なアイテムが入手できるという施策も用意しています。第1回目が連載される6月4日(金)売り7月号では特殊なエフェクトが付いた武器アイテムが手に入るコードを用意し、今後は作者のTATSUBON先生が描き下したアイテムが手に入るコードも用意する予定です。
――今後予定している新たなプロモーション施策はありますか?
★杉浦氏:
今年の夏ごろに、大手ファーストフード店とのキャンペーンを予定しています。詳細はまだ明かせませんが、今回協力頂く企業様が展開する全国のチェーン店で実施する予定です。
| 正式サービスは6/9開始!同月のアップデート情報も明らかに |
――本作の正式サービスが開始される時期はいつでしょうか?また、正式サービス後に登場する新要素についても教えてください。
★杉浦氏:
正式サービスは6月9日(水)に、基本プレイ無料で開始する予定です。正式サービス後は課金アイテムが新たに導入されることになります。ただし、正式サービス開始時に実装される課金アイテムは、キャラクタのHPを回復するなどの効果を持つ「消費アイテム」だけで、キャラクタの見た目を変化させる「アバターアイテム」は後日の実装となります。
――具体的に、アバターアイテムが実装されるのはいつ頃ですか?
★山縣氏:
6月24日(木)に予定しているアップデートで、「アバターアイテム」を追加します。ほかにも同日のアップデートでは、レベルキャップが32に開放され、それにあわせた新ダンジョン、新スキル、新クエスト、新アイテムなども多数追加されます。
また、オープンβテスト時には3つの町のみ用意されていましたが、この6月24日(木)のアップデートで4つ目の町「セントヘイブン」が実装されます。「セントヘイブン」は非常に大きな城下町で、今後はこの町を中心としてストーリーも拡大していきます。
――6月24日(木)以降のアップデートについては、どんなものを考えられていますか?
★杉浦氏:
詳細はまだ明かせませんが、今年の秋口までのアップデートはすでに予定が定まっています。プレイに飽きが生じないような、新たなシステムを導入する予定です。なお、夏休みの時期に2回ほど、アップデートを実施していく予定です。
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| ▲秋頃までのアップデートで、“飽きの来ないシステム”を用意する、と杉浦氏。今後のアップデート情報に注目したい |
――最後に、ユーザーの皆さんにメッセージをお願いします。
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杉浦氏:
『ドラゴンネスト』は、色んな方に、自信を持って楽しんで頂ける作品です。まずはID不要の体験版をプレイしてもらい、スピード感溢れるアクションを堪能してもらいたいと思います。
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山縣氏:
本作はゲームパッドに対応しており、ゲームパッドで操作しやすいように考慮した開発を行っています。コンシューマーゲームしかプレイしたことが無い人でもスムーズに楽しめるように仕上がっているので、「オンラインゲームって面白いな」と思ってもらえたら幸いです。
――本日は、ありがとうございました。