イベントレポート
 
「PS3の技術と未来を語る」:PS3の3D対応、具体的なスケジュールが公開

2010.05.21

ソニー・コンピュータエンタテインメント
 

 ソニーグループは2010年5月21日(金)から25日(火)までの5日間にわたり、東京・六本木にある「六本木ヒルズアリーナ」において、3D映像や技術を披露するイベント「dot park(ドット・パーク)」を開催している。

▲イベントステージ「PS3の技術と未来を語る」の模様。右から、お笑いコンビTKOの木本武宏氏、ソニー・コンピュータエンタテインメントSVP 兼 ソフトウェアプラットフォーム開発部部長 豊禎治氏

 開催初日となった5月21日(金)、イベントステージでは「PS3の技術と未来を語る」と題し、プレイステーション3の3D映像への対応やコンテンツ供給について関係者が語っている。
 登壇したのは、ソニー・コンピュータエンタテインメントでPS3の3D映像への対応を担当した豊禎治。さらに、お笑いコンビTKOの木本武宏氏がゲストとして招かれ、豊氏へのQ&Aという形式でステージは進行している。

 ここでは、ゲストの木本氏や客席から投げかけれたPS3と3D映像に関する問いに、豊氏が回答した様子をお届けしていこう。

※各写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます。

PS3ソフト9割が“3D立体視ゲーム”になる未来は近い!?

Q.なぜ、ソニーは3D映像に注力するのですか?

◆豊禎治氏(以下、豊氏)
 テレビ、レコーダー、カメラや編集機材、コンテンツでは映画やゲームなど、ソニーの製品は映像を扱うものが多いので、3D映像に力を入れています。上流から下流まで、グループの力を集結させれば、より3D映像を推進できると考えています。

Q.豊さんはPS3の3D対応に関して、どのような関わり方をしていますか?

◆豊氏
 PS3を、3D映像に対応させる開発をしました。2006年より発売された既存のPS3は、4月22日(木)から配信されているファームウェアVer.3.30をダウンロードすることで、3D立体視ゲームに対応できます。ユーザーさんの中には、ファームウェアをダウンロードするだけで3D立体視ゲームに対応したことに驚いた方もいらっしゃるようでした。サードパーティさんからも、3D立体視ゲームを作りたいという声をいただいています。

Q.PS3で3D立体視ゲームを遊ぶには何が必要でしょうか?

◆豊氏
 ファームウェアVer.3.30をインストールしたPS3と、3D映像に対応したテレビに加えて、3D立体視ゲームのソフトが必要となります。

Q.3D立体視ゲームはいつ発売されますか?

◆豊氏
 6月に3Dブラビアが発売されるので、同時に3D立体視ゲームをリリースする予定です。

▲「映画館だけでなく、家庭にも3D映像が浸透する時代」になったと豊氏は語る。“家電芸人”として知られる木本氏からも、豊氏に質問が投げかけられた

Q.ゲームと3D映像の相性は?

◆豊氏
 今までのゲーム機も、内部では立体に演算処理されているのですが、出力するモニターが2Dだったので、映像として表現できませんでした。そこに3Dテレビが登場したことで、本来ゲーム機が演算処理しているそのままの映像を体験することができるようになったというわけです。
 1994年に発売した初代プレイステーションでも、立体技術を押しだしました。当時の立体表現もユーザーを驚かせましたが、PS3の3D立体視ゲームはそれ以上の驚きを秘めています。

Q.どんなゲームジャンルが3D映像に適していますか?

◆豊氏
 実際のものに近い映像を用いるジャンル、野球やサッカーといったスポーツゲーム、レースゲームなどでは臨場感が増して、ゲームの中に入っているような感覚になると思います。みなさん御存じの『サッカーゲーム』がもしも3D映像に対応したら、スタジアムにいるような気分でプレイできるでしょうね。

Q.今までのPS3ソフトを、3D立体視に対応させることは可能ですか?

◆豊氏
 意外と簡単にできます。映画を例にあげれば、過去にCGで制作された映画が3D対応となって公開されていますが、右目と左目それぞれ専用の映像を元データから作れば良いだけなので、それほど難しくはないのです。ただし、実写の場合は専用のカメラで撮りなおす必要があるので、簡単ではありません。一方で、ゲームもCG映画と同じような制作過程ですから3D対応させるのは難しくなく、映像がリアルタイムで作られるぶん映画よりも簡単かもしれません。
 現在、PS3ソフトは1,500タイトルほど発売されていますが、その9割がいわゆる3DCGで制作された作品です。その9割のソフトを3D立体視に対応させることは、すぐには無理かもしれませんが、十分可能だと考えています。一部では、すでに過去のタイトルを3D化することも検討されているようです。

▲会場での3D立体視用に制作された映像なので、写真では分かりづらいが、『グランツーリスモ5』や『モーターストーム』などいくつかのPS3ソフトが3D映像化されて上映された。これらのタイトルが6月に発売されるかは未定となっている

Q.ソニーが3D立体視ゲームで目指すものは何ですか?

◆豊氏
 PS3だけではなく、ゲームが目指すものは「体験したことのないものを体験させること」だと思います。3D立体視はゲームの分野では始まったばかりのテクノロジーではありますが、未来のある技術なので、まだまだ進化していきます。

Q.PS3の3D対応に関して、今後のスケジュールを教えてください。

◆豊氏
 6月に3Dブラビアとともに3D立体視ゲームを発売した後、3D映像を収録したブルーレイの映像ソフトを視聴できるアップデートを行います。3D映像コンテンツの配信販売も検討しています。また、2010年秋から「PlayStation Moveモーションコントローラ」が発売されます。こちらの「Move」と「3D」を組み合わせることで、3Dの世界を操作したり、ゲームの中に入るような体験をすることが可能になるでしょう。

Q.未来のゲーム像はどのようなものでしょうか?

◆豊氏
 PS3に関しては、3D立体視のゲーム、映画、配信コンテンツという3本柱を推進させていきます。「Move」との連携も含めて、3Dコンテンツを楽しんでいただきたいです。未来は近づいてきていますよ。

▲3D立体視のゲームを見た木本氏は「今までのゲームとは別次元。あと明るいところでも体験できるのも、実はすごいことで注目してほしいところです」と語っている

 なお、「dot park(ドット・パーク)」の会場では、ステージイベントが明日以降も開催されるほか、「hills cafe/space」では3Dブラビアでドキュメンタリー・スポーツ・映画・ゲームの映像を視聴できる。
 店内では、3D立体視に対応した『グランツーリスモ5』をプレイできるスペースも用意されているので、3D映像が気になる方はこちらも足を運んでみてほしい。

▲イベントステージからほど近い「hills cafe/space」では、3Dブラビアの映像や、技術デモとして出展された3D立体視対応『グランツーリスモ5』を体験できる ▲3D立体視対応『グランツーリスモ5』の試遊台。実車を模した本格的な造りのシートに座って、ステアリング型コントローラで本格的なプレイを体験することが可能だ

◆「dot park(ドット・パーク)」
・開催期間:
2010年5月21日(金)から5月25日(火)12:00~20:00
・会場:
六本木ヒルズアリーナ
東京都港区六本木6-10-1
・入場料:
無料


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