イベントレポート
 
つ・い・に上位転生! 『ECO』カンファレンスで'10年の施策が明らかに

2010.03.15

『エミル・クロニクル・オンライン』公式サイト
 
 010年3月13日(土)、ガンホー・オンライン・エンターテイメント社は、「ガンホーカンファレンス2010」と題し、同社の運営する『ラグナロクオンライン(以下RO)』と『エミル・クロニクル・オンライン(以下ECO)』に関するカンファレンスを開催した。
 ここでは第2部として行われた『ECO』カンファレンスの様子をお届けする。

 本カンファレンスには『ECO』ユーザーも参加することができ、入場は無料。事前登録もいらず、公式サイトの告知ページを印刷したものか、当日、携帯などに表示した同webページを提示することで入場することができるようになっていた(会場の座席と立ち見分までの収容人数を超えた時点で締め切り)。

▲カンファレンス開始前の様子。『RO』の発表を行った第1部に比べると人数はやや少なかったが、終始和やかな様子で進んでいたように感じた

 カンファレンスはガンホー社ゲームサービス部二課の矢野拓実氏(『ECO』助教授)の司会でスタート。緊張した様子の矢野氏に客席から「がんばれー」と応援が飛ぶなど、ハートフルオンラインRPGだけに来場者もハートフルな雰囲気。
 ステージには同社ゲームサービス部二課の寺田美絵氏(『ECO』教授)と第一マーケティング部の羽賀大輝氏が登壇。まずは『ECO』のこれまでのアップデートや世界観などを改めて説明した。

※画面写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます。

▲左から、当日助教授に就任したガンホー社ゲームサービス部二課の矢野拓実氏、同じくゲームサービス部二課の『ECO』教授・寺田美絵氏、当日、ユーザーとしてプライベートで来場していた声優の竹内幸輔氏、ガンホー社第一マーケティング部の羽賀大輝氏、元教授としておなじみのゲームサービス部二課の淺間達雄氏

▲第4の種族としてアップデートされたDEMが記憶に新しいが、追加キャラクタスロットで作成可能になったこともあって、現在ではどのユーザーアカウントにも1キャラクタはDEMが作成されているほどに浸透してきたとのこと

新規ユーザー向けの「ウエルカムアップデート:プリムラ」
 まず最初に行われたのは新規ユーザー向けのアップデートの解説。3月26日(金)に実装される「ウエルカムアップデート:プリムラ」と名づけられたこのアップデートでは、新たに『ECO』を始めたキャラクタに妖精「プリムラ」が案内をするというコンテンツが追加される。

 また、これまで30分ほど時間をかけてソロでゲームを学んでいたチュートリアルエリアを廃止し、キャラ作成後、すぐにアクロニア大陸内に降り立つように変更される。ゲームの基本要素のチュートリアルはプリムラを始めとしたイベントナビゲーションでフォローされるようになる。

▲プリムラのナビゲーションにより、イベントNPCなどが一目でわかるようになる。NPCの頭上のEVENTアイコンは回転するとのことなので、遠目からも目立つだろう。チュートリアルのイベントナビゲーションはLV35程度まで継続する

 3月26日(金)には、既存ユーザー向けのアップデートも同時に行われる。まず、ドルイドとカバリストにLV50スキルが追加。さらに、これまで背負い魔が存在しなかったDEM向けにオートマタが実装される。これは「SAGA10:偽りの神と機械の記憶」で実装された“キカイのココロ”“キカイのキオク”の続編となるイベントをクリアすることで入手できる。また、DEM以外の種族がこのイベントをクリアすると、ドロイドという女の子型のマリオネットを入手できる。

 そして同日のアップデートでは都市攻防戦が大幅リニューアル。これまでは攻めてくるDEMから街を守る防衛戦がメインだったが、3月26日(金)からはDEMの都市へ攻め入るというシチュエーションになる。これにより既存の都市攻防戦は3月20日(土)でいったん終了となる。

▲新規実装されるドルイドとカバリストのスキル。その詳細は発表されなかったので当日までのお楽しみ。他の職業のLV50スキルは実装されないが、準備は進んでいるらしい ▲要望の多かったDEM版の背負い魔とも言えるオートマタ。オートマタは今後のアップデートにより様々な仕掛けが施されることになる
▲レベルアップするごとに新たなオートマタが入手可能予定。「!」マークのところでは今後のアップデート(後半で紹介)により新たな力が入手できるようになる ▲3月26日(金)からは季節イベント「お花見」も実施される。会場のユーザーからぼそっと「また(エフェクトで処理が)重くなる!?」といった声も…
▲新たな都市攻防戦のスクリーンショット。敵キャラクタも強化され、新チャンプボスなども実装。現状のキャラクタバランスを考慮し、より歯応えのある内容となる予定だ

中規模アップデートのキーワードは「ディメンション」
 プリムラ以後のアップデートとして、SAGA11までに中規模アップデートが予定されている。このアップデートでは新ダンジョン、武器、DEM向けの新要素が追加される。

▲中規模アップデートのメインは3つ。新ダンジョン「ディメンションダンジョン」、新武器「LV110ディメンション武器」、DEMのオートマタ強化「オートマタディメンションパーツ」だ

 新ダンジョンは「ディメンションダンジョン」と呼ばれ、主にLV85以上の高レベルキャラ向けの高難度狩場。ディメンションダンジョンは、既存ダンジョン入場の際に条件を満たすことで、マップは同じながらもより強い敵のいるダンジョンに変貌を遂げるというもの。ストーリー的には次元断層が原因とされる。このディメンションダンジョンはプライベートダンジョン化(インスタンスダンジョン化)することもでき、自分たちのパーティーだけで狩りをすることも可能とのこと。

▲条件は公開されなかったが、特定条件を満たすことでパラレルダンジョンとも言える次元の異なる「ディメンションダンジョン」へと進入可能に。多くの既存ダンジョンがディメンションダンジョンとなるらしいので、高レベル帯キャラの狩場が一気に拡大することになる

 ディメンションダンジョンを踏破することで入手できるものが「LV110ディメンション武器」だ。これまでのLV99武器よりもさらに強力な武器であり、さらに、武器を自由にパートナー(ペット)化することもできるとのこと。この変身は任意で行え、武器を強化すればパートナーが強くなる仕様になるらしい。
 またパートナーの親密度は武器の耐久度とリンクさせる予定らしく、ペット状態で倒されると耐久が減少することになる予定だとか。あくまでも武器が本体というイメージのようだ。

▲LV110ディメンション武器は主にディメンションダンジョンを踏破することで入手可能になるらしい。これまでの最強武器をも上回る力を持っており、さらに特殊な能力もある ▲LV110ディメンション武器は人型のパートナー(ペット)に変身することができる。ちなみにパートナーの部分はイメージ画像とのこと

 中規模アップデートの最後の要素となるのはオートマタの「ディメンションパーツ」だ。これは手に入れた5体のオートマタが“変形”し、マシナフォームのDEMがこれらを装着できるようになるというもの。5体のオートマタはそれぞれの部位に対応しており、Lv90以上ですべてのオートマタを手に入れていれば、全身をオートマタのディメンションパーツでカバーすることができる。このディメンションパーツ化はLv60以上でイベントをこなすことで可能になるとのことだ。

▲「ウエルカムアップデート:プリムラ」のオートマタの説明にあったLv60の「!」マークのパワーアップがこのディメンションパーツ化だ

待望の上位転生&3次職実装! SAGA11は今夏予定
 今後のアップデートとして、夏に予定されている「SAGA11」の情報も公開された。SAGA11はついにタイタニア世界の中心を舞台に展開される。SAGA11アップデートのメインは4つ。最も関心を集めるのはやはり上位転生&3次職クロニクルジョブの実装だろう。発表があった途端、客席のユーザーから大きなどよめきが漏れたほどだ。

 その他として、新たなギミックを取り入れた新ダンジョン「エンシェントアーク」とそのボス「ロクオウ」、オートマタの合体「オートマタセットフォーム」、そして以前から改善が要望されている「憑依システムの向上」の各要素が盛り込まれる。

▲物語は、これまで端的にしか触れられなかったタイタニア世界の中心部へと向かう。DEM世界の謎を解き明かす鍵はあるのか? ▲SAGA11で行われるアップデートの主な要素は4つ。LV1に戻って成長する上位転生はユーザー待望のアップデートとなる

 ついに公開された上位転生&3次職クロニクルジョブ。レベル100~110のキャラクタは上転生を行うことによりレベル1の3次職クロニクルジョブへと生まれ変わる(110で転生したほうがより有利になるらしい)。3次職クロニクルジョブではBaseLV、JobLVがともに1になり、転生前のスキルなどは引き続き使用可能になる(ただしジョブのスイッチなどはできない)。
 上位転生を行ったキャラは姿を任意に変化させることができ、エミルは全身が発光したり、タイタニアやドミニオンは羽の数が増えたりするかもしれないとのこと。また、通常の職業以外にもノービス状態での上位転生も可能になる。これら13種の3次職クロニクルジョブには、専用スキルや専用装備が用意される予定だ。

▲SAGA11の目玉とも言える上位転生と3次職クロニクルジョブ。運営チームでは、ここに書かれている以外の転生特典も用意したいと考えているようだ ▲3次職クロニクルジョブは13種類。職業名も公開したかったが、ギリギリ間に合わず、数のみの公開となってしまったとのこと。ノービスにも転生が用意されているのがポイントだ

 SAGA11ではこれまでになかったタイプのダンジョンが登場する。それが「エンシェントアーク」だ。4階層+最終階層に分かれたこのダンジョンは、階層ごとに適正レベルが異なり、すべてのプレイヤーが楽しめるようになっている。また、最終階層へ行くにはパーティーメンバーが協力しなければならない仕掛けが施されている模様。

 エンシェントアークの結界の先にある最終階層は6つの属性に分かれており、6種類のボス「ロクオウ」が待ち受けている。『ECO』史上最強のモンスターとなるこれらのボスを倒し、それぞれのかけらを手に入れると、ブーストを転生させ、新たな能力を得られるようになるらしい。

▲新米冒険者や転生を行った3次職クロニクルジョブのプレイヤーが共に楽しめるようにと設計されているエンシェントアーク。結界を越えた先の最終階層にはそれぞれのボスが待つ ▲ブーストを転生させることでパッシブスキルがついたり、スピードが増加するなどの能力が加わる予定。ただし、そのためにはエンシェントアークのロクオウを倒してアイテムを入手しなければならない

 SAGA11では、それまでに実装されている5体のオートマタを合体させ、新たな能力を得ることができる。合体したオートマタは、マシナフォームの「オートマタセットフォーム」状態では、DEM自身が他キャラクタを乗せて移動できる騎乗ペット風になることができる。一方、合体したオートマタをBACKパーツとして装着し、マシナフォーム時のブーストとして利用できる。これらの形態は自由に変更が可能で、もちろん5体に分離させることもできる。

 『ECO』の特徴のひとつに、プレイヤーキャラを装備品などに憑依させ、その能力を引き出して戦うという憑依システムがある。ログアウト時にも憑依状態にできるというユニークなものだが、憑依装備制限やレベル差による制限などにより、様々な課題があるのも事実だ。これらの改善点を盛り込んだものが「心憑依(しんひょうい)」として計画されていたが、SAGA11ではこの心憑依からさらに一歩改良を加えた新たな憑依のシステムが導入される予定になっている。名称も心憑依から変更される可能性もあるとのことだ。

▲オートマタ変形の次は合体。オートマタは「ウエルカムアップデート:プリムラ」から、順次変化を遂げる予定となっているのだ ▲熟練者キャラが憑依した装備を初心者が拾って装備し交流を、というコンセプトだったが、様々な制限・制約によりそれが適っていないのが現状。月額から基本無料化になったため、サブアカウントを憑依させている人も多いが…

飛空庭を越える飛空城!今冬実装予定のSAGA12とは!?
 カンファレンスではSAGA11だけにとどまらず、今冬実装予定のSAGA12の概要も公開された。SAGA12ではタイタニアの世界の守護者であるドラゴンが登場し、DEM世界を救うための鍵でもあるティタ復活へと物語が進む。不安定な次元にあるDEM世界へ行くことにもなり、その過程で必要なのが次元を移動できる「飛空城」だ。

 飛空城はリングメンバー全員で作る巨大な飛空庭のような存在。もちろん飛空庭よりも大きく、広い。各職業の力を使ってカスタマイズすることが可能で、スペルユーザー系では温泉なども作れたりするらしい。また、これらのカスタマイズを行うには一定の時間がかかるが、DEM系のメンバーはかかる時間を減少させてくれる力があるようだ。

 飛空城には次元を超える力があり、SAGA12ではこの飛空城を使って次元のあちこちへ向かうことになりそうだ。最終的にはDEM世界を滅ぼした存在との戦いが待っている。

▲今冬の実装を目指しているSAGA12。タイタニア世界での冒険の果てにタイタニアドラゴンと出会うが… ▲飛空庭を越える飛空城。飛空庭とは比べ物にならないくらいの大きさだという。ちなみにソロリングでも使用することは可能らしい
▲飛空城は各職業に応じたカスタマイズが可能になる予定。ファイター系がダンジョンを作るというのは気になるところだ ▲飛空城を発進させて向かう先には…? これまで続いてきた大きな物語の節目を迎えそうな雰囲気だ

 最後に、羽賀氏から怒涛のように周辺情報が公開された。まずは「ウエルカムアップデート:プリムラ」と連動して3月26日(金)から春の大型キャンペーンが実施される。また、運営側からよりスピーディーに情報を伝えるための公式Blogも開設。その他、ドラマCDの発売、タイアップによるコラボレーションパッケージ、ECO祭2010の開催などが予告された。

▲経験値1.5倍やアイテム強化の成功確率がアップするアイテム強化祭など、既存ユーザーにも嬉しいキャンペーンが開催予定


運営側の想定外の質問も飛び出した質疑応答コーナー
 『ECO』の発表が終了し、壇上に元教授である淺間氏を加えて質疑応答が行われた。以下の●が質問内容、★が回答内容だ。

********************************************************

●2次職はエキスパートとテクニカルの2種類をスイッチできたが、3次職クロニクルジョブはスイッチできないのでしょうか?

★3次職クロニクルジョブは生まれ変わって新しい職業になるという概念になるため、エキスパートとテクニカルのスキルを引き継いで新しいジョブを始めることになります。逆に言うとエキスパートとテクニカルの特性を併せ持っていると考えてください。

●ドミニオン世界などでは特にレベルやスキルの能力差によって(レベル差のあるプレイヤー同士が)対等な狩りができないということがありました。運営チームでは、そのあたりのバランスはどのように考えているのでしょうか。

★具体的な内容は発表できなかったのですが、心憑依…憑依システムの改善などにより、能力差を補い合えるようなバランスにしていきたいと思っています。ご意見をたくさんいただいている、スキルのバランスの問題や職業間の能力の差についても上位転生を実装する段階で見直しをかけていきたいと考えています。

●LV110ディメンション武器について、耐久性やペットとしての親密度、また武器そのもののレベルアップについて、どうなっているのでしょうか。

★LV110ディメンション武器の詳細については企画中の段階なのですが、武器を強化するとペットが強化されるようになります。ただ、(逆方向の育成となる)ペットを強くすると武器が強くなるというのはシステム上難しいと思います。武器を強くすると、その武器から現れたペットも強くなっている、という考え方で企画を進めています。

●ではLV110ディメンション武器が変化したペットは倒れない(死なない)ということでしょうか。

★LV110ディメンション武器の親密度と耐久は同一として扱うことになると思います。つまり武器としての耐久度が減るとペットとしての寿命も少なくなってしまいます。逆にペットとしての親密度が下がると武器の耐久も減ってしまいます。

●現状では、魔法のダメージが0になったり、特定の敵の攻撃がまったく回避できないといったことがありますが、ダメージ計算式などを大幅に変更しないと改善されないように思います。計算式の変更などには踏み込まないのでしょうか。

★昨年の「エクストラアップデート:イリス」で属性の計算式などによるゲームバランス見直しを図りましたが、先ほどの話にもあったとおり、上位転生実装の段階での見直しを予定しています。

●上位転生の際にキャラの外見が変わるということですが、私のキャラはずっとネコマタの外見のまま成長させています(ネコマタイベントの途中)。このままの状態で上位転生を行うということは考慮されていますでしょうか。それとも想定外の事態でしょうか。

★正直言うと想定外でした(笑)。いえ、そういう状態でプレイされている方がいるのは把握していますが、そのまま上位転生まで進みたいというご意見は想定していませんでした。社に持ち帰って検討し、なんらかの形で対応したいと思います。

********************************************************

 以上で質疑応答は終了。引き続き最後の挨拶……となるハズだったが、ここでサプライズゲスト(?)の登壇となる。会場にまったくのプライベートで遊びに来ていた声優の竹内幸輔氏である。『ECO』のドラマCDにも参加している竹内氏だが、仕事で始めた『ECO』にすっかりハマり、今ではネットカフェ代金がものすごいことになっているという。

 ネットカフェの話題が出たところで、淺間氏から「ネットカフェと言えば、3月26日からゴールデンブーストのドロップ率をもうちょっと出やすいように変更します。パーティードロップもします。ちなみにゴールデンブースト以外のアイテムもドロップするようになります」という情報が。
 会場のユーザーもゲーム内でほとんど見たことのないレア中のレアだけに、竹内氏も「じゃあこれからさっそくネットカフェに……あ、まだ実装されてないのか!」と興奮気味。さすが、笑いを取るトークもお手の物といった感じで会場を盛り上げた。

 最後に壇上のメンバーがそれぞれ挨拶を行い、今後の『ECO』への心意気を語ったあと、会場のユーザーと共に「君に憑依!」の決めポーズでカンファレンスは終了となった。

▲キャラクタのモーションを真似て「君に、憑依!」の掛け声と共にポーズ。竹内氏も巻き込んでの締めの挨拶となった

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(C)2010 BROCCOLI/GungHo Online Entertainment,Inc./HEADLOCK Inc. SAGA10 メインイラスト 原画:関川成人、仕上:古川誠、背景:甲斐政俊 ウェルカムアップデート:プリムラ メインイラスト Production I.G 原画:関川成人

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