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イベントレポート
 
『サ・ガ』20thイベント:『ロマサガ2』リメイク、完全新作にも意欲的

2009.11.02

関連URL:『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』公式サイト
 
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 1989年に発売されたゲームボーイ向けソフト『魔界塔士 サ・ガ』を皮切りに、『ロマンシング サ・ガ』シリーズ、『サガ フロンティア』シリーズなど、数多くの作品が生まれてきた『サ・ガ』シリーズ。

 その生誕20周年を記念するイベント「サガ20周年プレミアムファンイベント」が、2009年11月1日(日)、東京・新宿にある「新宿アイランドホール」で開催された。

「サガ20周年プレミアムファンイベント」が開催された「新宿アイランドホール」の様子。20周年を迎える作品ということもあり、初期シリーズの発売当時からプレイしていた20代後半から30代のファンが多かった

 今回実施された「サガ20周年プレミアムファンイベント」には、DS『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』などの対象商品を購入し、イベント参加応募を行った人の中から抽選で200名が招待された。

 同イベントでは、これまでの『サ・ガ』シリーズを手掛けてきた製作スタッフが多数登場し、各シリーズの製作当時の思い出を語るトークショウや、作曲家・伊藤賢治氏によるミニライブなどが実施された。今回は、その模様をお届けしていこう。

※各写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます

開発陣が語る:黎明期~現在に至るまでの『サ・ガ』
 トークショウでは、『魔界塔士 サ・ガ』のグラフィックを担当した時田貴司氏が司会を務め、各『サ・ガ』シリーズに関したトークを実施。

 各シリーズ作品を、発売時期ごとに「黎明期」「成長期」「円熟期」「現在」の4つに分け、各年代の作品ごとにゆかりのある製作者が登壇して行われた。ここでは、各年代ごとのトーク内容をお伝えしていこう。

トークショウの司会を務めた、『魔界塔士 サ・ガ』グラフィック担当・時田貴司氏 『サ・ガ』シリーズのプロデューサー・河津秋敏氏をはじめ、多くの製作スタッフが登壇した

●『サ・ガ』黎明期
(『魔界塔士 サ・ガ』~『時空の覇者 サ・ガ3 完結編』)


 黎明期編では、初代『魔界塔士 サ・ガ』から、これまで多くの『サ・ガ』シリーズに関わってきた、シリーズプロデューサー・河津秋敏氏に加え、『サ・ガ2 秘宝伝説』に関わった田中弘道氏が登壇した。

シリーズプロデューサー・河津秋敏氏。そもそもの『サ・ガ』シリーズが生まれるきっかけとなったエピソードを披露 田中弘道氏からは、当時のハードの制約から、表現自体に限界がある部分もあり、そのため苦労したという話が聞けた

 河津氏はまず、『サ・ガ』シリーズを作るきっかけについて、「当時任天堂がゲームボーイをリリースすることを受け、当時のスクウェアの社長から“ゲームボーイソフトを何か作って”と言われたのがきっかけ。当時は私も含め、9人程度で製作しました」と語った。
 時田氏はそれを受け「あの頃は会社に泊まり込んでずっと製作してましたね。社員全員が作曲家の植松伸夫さんを囲んで、勝手に“スクウェア社員のテーマ”を作ってもらって一緒に歌ったり…まるで合宿のようでした(笑)」と話している。

 田中氏は、「当時はゲームボーイというハードの制約上、どうしても削らなければいけない部分が多く生じた。それこそ1ビット単位でケチらないといけなかったので、その分1ビットごとの大切さも学べたと思います」とコメント。
 さらに河津氏は、「削られてしまった案としては、竹馬を乗り物として出して、それに乗れば毒の沼を渡れる!とかね(笑)。そういう普通じゃないことを考えるのも、重要なことだと思う」と話す。

 時田氏はハードの制約が大きかったことに関しては「僕はグラフィック担当だったので、一々モンスターとかの色を考えずに済んで助かりましたけどね(笑)。ちゃんと色が決定したのは、攻略本とかが出る時でした」と述べている。

●『サ・ガ』成長期
(『ロマンシング サ・ガ』~『ロマンシング サ・ガ3』)


 成長期編では、時田氏、河津氏に加えて、『ロマンシング サ・ガ』以降のシリーズ作品でキャライラストを手掛けている小林智美氏、『ロマンシング サ・ガ』や『サガ フロンティア』でドット絵などのグラフィックを担当した渋谷員子氏が登場した。

小林智美氏は、『ロマンシング サ・ガ』以降のシリーズ作品で登場キャラクタたちのイラストを担当している よく小林智美氏の家へ足を運んだという、グラフィック担当の渋谷員子氏。今回のイベントで久しぶりの再会となった

 まず、イラストレーターを小林氏に依頼した経緯について河津氏がコメント。「当時、スーパーファミコンという新たなハードで作品を出すからには、イメージにピッタリのイラストレーターを探そうという話になり、色々見て回った結果、小林さんのタッチが最もイメージ通りだったためお願いしたんです」と話した。

 小林智美氏は「お話をいただいた当時、ゲームが全く分からず、他の仕事と比べて絵の発注の仕方などもまるで違いました。基本的には、キャラクタ名やプロフィール、世界観設定などがFAXで送られてきて、その少ない情報を基にキャラクタを作成していきました。時には、名前だけしか用意されないことも…(笑)」と述べている。

 渋谷氏は「当時は智美さんの家の近所に住んでいたので、出社前にお家に立ち寄って、イラストを受け取って、その場で会議をしていました」と話し、「智美さんの仕上げてくれたイラストをドット絵に落とし込む際、一番“色遣い”を同一のものにすることを重視して、元の絵の雰囲気を損なわないように気をつけました」とコメントしている。

●『サ・ガ』円熟期
(『サガ フロンティア』~『ロマンシング サ・ガ -ミンストレルソング-』)


 円熟期編では、『ロマンシング サ・ガ』『サガ フロンティア』などで、主にバトル中のエフェクトを手掛けた高井浩氏が登場した。

高井浩氏は、自身の好きな「プロレス技」を戦闘に取り入れたことについてコメント 河津氏からは、当時の社内におけるデバッグ体制の話題も出た

 高井氏は自身が手掛けたバトルエフェクトについて「プロレスが好きなので、“ローリングクレードル”とか、色々なプロレス技をゲーム中に登場させましたね。あと、敵を画面外に連れて行ってボコボコにする“どつきまわす”とかも入れて…色々と自由にやらせてもらいました(笑)」とコメント。

 河津氏は「この頃からデバッグの体制が整ってきて、ビデオでゲームプレイ映像を録画して見直すということをやり始めました」とも語っている。
 それを受け時田氏は「デバッグチームがたくさんバグを見つけて、開発チームと大喧嘩になったんですよね(笑)」と話している。

●『サ・ガ』現在
(『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』)


 『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』をテーマにした現在編では、同作のプロデューサー・三浦宏之氏、同作のイラストを担当した小林元氏が登壇。2作目『サ・ガ2 秘宝伝説』からシリーズの音楽を担当してきた伊藤賢治氏も登場した。

『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』のプロデューサー・三浦宏之氏。オリジナル版を大事に、より作品を発展させていったという 小林元氏は、かつてひとりのファンとして遊んでいた『サ・ガ』シリーズに関われたことが非常に感慨深かったと語る 『サ・ガ』シリーズが、デビューのきっかけとなった伊藤賢治氏。作曲家・植松伸夫氏とのエピソードも披露

 三浦氏は、「以前ワンダースワン版の『魔界塔士 サ・ガ』を手掛けた頃から、『サ・ガ2 秘宝伝説』をリメイクしたいという話が出ていたんです。DSの売り上げも好調だったこともあり、DSでのリメイクが決定したというわけです」とコメント。
 さらに、「オリジナルの良さを残すことを大前提に、いかに新しい要素を加えるかを考えて作った」と話す。

 小林氏は自分がイラストレーターとして起用されてことを振り返り、「ゲームボーイでシリーズ1作目をやっていたんですが、まさか自分もシリーズ作品に関われるとは思いませんでした。ビッグタイトルだったので嬉しい半面、不安でもありました」と話している。

 伊藤氏は「『サ・ガ2 秘宝伝説』の音楽に関わったのは入社からたった2ヶ月後でした。植松さんに呼び出されて“俺バトル曲作りたくないから、代わりにお前が作れ”って言われまして(笑)。当時すごく狭い録音部屋に植松さんと2人で押し込められて、集中できない!って植松さんが抗議してました(笑)」と述べた。

 トークの最後には秋津氏から「DSで、ゲームボーイの他の『サ・ガ』シリーズのリメイク作品を作る話が出ていたり、ファンの間から『ロマンシング サ・ガ2』のリメイクを出してほしいという話も出ています。ただ、3Dで『ロマンシング サ・ガ2』を作ろうとすると、シナリオの絡み方を考えるのも大変だし、陣形の変更も3Dだと判りにくいんです。でも、将来的には何かしらやりたいと思っています」と話した。


タンゴバージョン「熱情の律動」に、会場は大盛り上がり
 今回のイベントでは、伊藤賢治氏によるミニライブが実施された。演奏は、伊藤氏によるピアノに加え、ギタリスト・太田光宏氏、バイオリニスト・保科由貴氏による伴奏によって4曲が演奏されている。

 曲目は、植松伸夫氏や浜渦正志氏が手掛けたものも含めた『サ・ガ』シリーズのテーマ曲メドレーに、『ロマンシング サ・ガ2』のメドレー。さらに『ロマンシング サ・ガ -ミンストレルソング-』からは、「たったひとつの願い」と「永久なる想い」の2曲をアレンジした作品に、「熱情の律動」の“タンゴバージョン”も演奏された。
 特に、人気曲「熱情の律動」の演奏中には、客席から手拍子が起こるなど、ライブは大きな盛り上がりを見せた。

激しいギターやバイオリンの旋律、ピアノの物静かなメロディなど、選曲はバラエティ豊か

 ライブの途中のトークで伊藤氏は、「『サ・ガ』シリーズが20周年ということは、シリーズ2作目から関わってきた僕は来年でちょうど作曲家生活20年目を迎えることになります。これも『サ・ガ』に出会えたおかげだと思います。『サ・ガ』の新作もぜひ作ってほしいと願っています」とコメントしている。

 4曲の演奏が終わった後にはアンコールが巻き起こり、伊藤氏は再び登場。最後は「ロマンシング サ・ガ」のオープニング曲メドレーをピアノソロで演奏し、ライブは幕を閉じた。


河津氏:シリーズ完全新作に「やる気マンマン」
 イベント終了後、今回ステージに登場した登壇者たちへの質疑応答が行われたので、その模様をお伝えする。

質疑応答に参加してくれた登壇者たち。それぞれの『サ・ガ』シリーズにおける思い出深い作品や、今後の展開についての話も飛びだした

――『サ・ガ』シリーズの中で一番思い出深い作品はどれですか?

★時田貴司氏(以下、時田氏)
 『ロマンシング サ・ガ』です。同じ時期に僕は『ファイナルファンタジーIV』の製作に携わっていたんですが、フリーシナリオ制が導入されているのがすごく斬新でした。

★河津秋敏氏(以下、河津氏)
 『アンリミテッド:サガ』があまり多くの方に受け入れてもらえず、非常に心残りです…。キャラクタは魅力的なんですけどね。将来的にはリメイクなど、何かしら対処してあげたい作品です。

★田中弘道氏(以下、田中氏)
 ぶっ飛んだ世界観の『魔界塔士 サ・ガ』のインパクトは忘れられません。この作品からすべてが始まったかと思うと感慨深いです。

★小林智美氏
 シリーズで初めてお仕事をさせてもらった『ロマンシング サ・ガ』です。あとは、たくさん絵を描く必要があった『サガ フロンティア』もインパクトが強いです。

★渋谷員子氏(以下、渋谷氏)
 キャラクタのドット絵を描いていて一番楽しかったという点で、『ロマンシング サ・ガ』です。

★伊藤賢治氏(以下、伊藤氏)
 『ロマンシング サ・ガ3』かな。実は『ロマンシング サ・ガ2』の頃に自分の中の“枠”のようなものが決まってしまって、あまり良い曲を掛けないスランプ状態になったんです。そんな時、高井浩さんに、「もっと突き抜けた曲を作ろうよ」と言われて、それでできたのが『ロマンシング サ・ガ3』の「四魔貴族」とのバトル曲でした。

★高井浩氏(以下、高井氏)
 確かに、当時伊藤さんに向かってそんなことを話したのをはっきり覚えてますねぇ。自分的には、バトルが楽しかった『ロマンシング サ・ガ2』や、『サガ フロンティア』が印象深かったです。

★三浦宏之氏(以下、三浦氏)
 ひとりのユーザーとしては、『ロマンシング サ・ガ』が印象深いですね、色々とプレイしていて辛い出来事も多くて(笑)、その分深く思い出に刻まれています。

★小林元氏
 一作目の『魔界塔士 サ・ガ』です。何と言っても、ラスボスがチェーンソーで真っ二つになるシーンのインパクトは、もう頭の中から消えません(笑)。

――皆さんにとって『サ・ガ』とは何でしょうか?

★時田氏
 『ファイナルファンタジー』シリーズに対して、よりアグレッシブなことができるタイトルだと思います、自由度が高くて、なんでもできるというイメージです。

★河津氏
 システムが独特で良い作品だと思います。

★田中氏
 なんでもありの冒険作品で、製作者側も楽しめるゲームでしたね。

★小林智美氏
 自分が産んだ子どものような存在です。

★渋谷氏
 一言で言うと、“河津秋敏による河津秋敏の作品”というイメージですね。

★伊藤氏
 自ら学びに行かなければ、何もできいような厳しい環境で、その分成長できました。

★高井氏
 好きなことも自由にやらせてもらえましたし、僕にとっての“遊び場”といった感じです。

★三浦氏
 自由への挑戦と、こだわりだと思います。

★小林元氏
 なんでもありのごちゃ混ぜな作品でした。ひとりのファンとしても、楽しんでプレイしました。

――最後に、河津さんにお聞きします。今後の『サ・ガ』シリーズに向けた意気込みを教えてください。

★河津氏
 今日のイベントでは、ゲームボーイの『サ・ガ』シリーズの作品や、『ロマンシング サ・ガ2』のリメイクを作りたいという話も出ましたが、完全な新作も作りたい。個人的には作る気マンマンです。


会場の様子

●原画イラスト
<『サ・ガ』シリーズ>
『魔界塔士 サ・ガ』 『サ・ガ2 秘宝伝説』
『サ・ガ2 秘宝伝説』(ワンダースワン版) 『時空の覇者 サ・ガ3 完結編』

<『ロマンシング サ・ガ』シリーズ>
『ロマンシング サ・ガ』 『ロマンシング サ・ガ2』
『ロマンシング サ・ガ2』
『ロマンシング サ・ガ3』

<『サガ フロンティア』シリーズ>
『サガ フロンティア』
『サガ フロンティア2』

<『アンリミテッド:サガ』>
『アンリミテッド:サガ』

<『ロマンシング サ・ガ -ミンストレルソング-』>
『ロマンシング サ・ガ -ミンストレルソング-』

<『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』>
『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』

『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』
『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』

●開発当時の資料
『ロマンシング サ・ガ』シリーズなどのドット絵のイラストや、『魔界塔士 サ・ガ』のイラストなど、貴重な設定資料が展示されていた

●物品販売
『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』のサントラCDや、『サ・ガ』シリーズの曲を多数詰め合わせたCDBOXなどを発売。いずれかのCDを購入した人のうち先着80名には、伊藤賢治氏のサイン入りエコバックがプレゼントされた


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