先行してお届けしているように、コーエーは2009年10月14日(水)、同社の新作発表会を東京・赤坂の「赤坂サカス」で開催し、プレイステーション3/Xbox 360向け新作タイトル『北斗無双』を発表した。
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| 『北斗無双』が発表された、「赤坂サカス」内のステージ |
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『北斗無双』は、人気コミック「北斗の拳」をモチーフに、同社の人気作品『無双』シリーズのテイストを加えたアクションゲームで、発売時期は2010年予定。
発表会では、メインキャラクタたちのキャラクタボイスを担当する声優陣や、イメージソングを歌うアーティストが登場。さらに、「北斗の拳」の作者である武論尊先生、原哲夫先生も登壇し、『北斗無双』に関するトークを行った。今回、その模様をお届けしよう。
| 悪党を掴んでなぎ倒す実機プレイ公開。 残虐表現も忠実に再現 |
発表会のはじめには、『北斗無双』のプロデューサーを務める鯉沼久史氏が登場し、ゲームの概要を説明した。
本作は、プレイヤーが「北斗の拳」の主人公・ケンシロウを操作し、襲い来る悪党たちを倒していくというアクションゲームとなっている。原作でもおなじみの「北斗百烈拳」をはじめとする奥義を駆使して、世紀末の世界で次々と戦いを繰り広げていくことになる。
鯉沼氏は、「原作コミックの世界観を最新のCG技術で忠実に再現しています。『無双』シリーズでは“一騎当千”の爽快感を味わえたが、本作では“一撃当千”と呼ぶに相応しい爽快感を味わえます」と述べた。
続いて鯉沼氏は登場キャラクタのビジュアルを公開。「本作では、原作者の武論尊先生、原哲夫先生の監修を受け、登場キャラクタの衣装デザインを一新しています」とコメント。「ケンシロウやラオウ以外にも、レイ、ユリア、マミヤ、リンといった重要なキャラクタが多数登場します」と話した。
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| 『北斗無双』プロデューサーの鯉沼久史氏が、同作のゲーム概要を説明した |
原作の世界観を大事にし、その雰囲気を壊すことなくCGで再現しているという |
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| ケンシロウ、ラオウなど、原作におけるメインキャラクタが多数登場。その衣装のデザインはすべて新しく作り直されている |
またゲームモードについては、原作ストーリーを追う「伝説編」と、ゲームオリジナルの物語が楽しめる「幻闘編」の2種類が用意される。「幻闘編」では、原作では無かったキャラクタ同士による夢の対決が描かれる。
鯉沼氏曰く、「伝説編」はアクションアドベンチャーゲームのように、次々と与えられるミッションをこなしながらストーリーを進めていくという方式。一方の「幻闘編」では、従来の『無双』シリーズと同じように、迫りくる敵を次々と倒していくゲームモードになるそうだ。
さらに会場では、開発中の同作の実機プレイモデ映像も上映された。1本目は、ケンシロウがリンたちが住む村を訪れ、攻め込んできた悪党たちを倒していくというシーンを再現したステージのプレイ風景だ。
動画内では、ケンシロウがフィールド上にある壁を壊したり、落ちているものを掴んで投げ飛ばすといった、物理エンジンを駆使したアクションが確認できた。さらに敵を掴んで投げ飛ばすという攻撃方法も可能であり、敵を倒した時に内部から破裂するように消滅する演出に関しても原作どおりに再現されていた。
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| ケンシロウになって、村を襲っている無数の悪党たちを蹴散らしていく爽快感を味わえる |
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| 壁が崩れるなど、物理エンジンを駆使した表現も登場 |
敵が内部から破裂して血が噴き出すという過激な表現も再現している |
実機プレイ動画の2本目は、今までの『無双』シリーズには無かった、1対1によるボスバトルを収めたもので、ケンシロウとシンによる一騎打ちのバトルシーンだ。
ボスとの戦いでは、一定量のダメージを与えることで相手がパワーアップし、新たな攻撃方法を行ってきたり、体力を回復することなどがあるという。
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| シンとの戦いのシーンも、原作のストーリーや、戦いの場所を忠実に再現 |
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| 一定のダメージを受けると、シンは強力な攻撃を使用してくる |
ゲージを溜めて「北斗百裂拳」を発動すれば、形勢逆転を狙える |
| 新たなケンシロウは小西克幸! メインキャラ4名の声優発表 |
続いて、本作に登場するキャラクタに関する声優陣が発表された。
今回発表されたのは、ケンシロウ役の小西克幸さん、ラオウ役の立木文彦さん、ユリア役の桑島法子さん、リン役の伊藤かな恵さんの4名。4名は実際に発表会に登場し、『北斗無双』に関するコメントを行っている。ここでは、各登壇者のコメントを紹介しよう
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| ケンシロウ役・小西克幸さん |
ラオウ役・立木文彦さん |
●ケンシロウ役・小西克幸さん
子どもの頃から大好きだった「北斗の拳」のケンシロウを演じるなんて、夢にも思いませんでした。収録時に奥義や決めセリフを叫ぶのが楽しくて、テンションが思わず上がってしまいました。
ゲームのキャラクタボイスの収録は、通常1人ずつ個別に行うんですが、今回はほぼ全員の声優が一堂に会して、掛け合いでセリフを収録するというシチュエーションもあって、非常にやりやすかったです。
●ラオウ役・立木文彦さん
「北斗の拳」には、男のロマンがあり、男女のドラマもある。回想シーンも色濃く描かれていて、どんどん物語に引き込まれていく作品だと思います。
今回は“最高の勇者”とも呼べるラオウを演じることができて非常に光栄でした。実際に収録が始まるまで、憧れのラオウ役を演じるという実感が無かったんですが、自分なりのラオウを演じられたと思います。
●ユリア役・桑島法子さん
「北斗の拳」という非常に有名な作品の登場人物を演じるということにプレッシャーがあったんですが、他の出演者も同じく緊張していたので「ひとりじゃない」って安心感はありました(笑)。
ユリアはあまり多くしゃべらない分、それぞれのセリフがとっても重くて、演じがいがあります。ゲームの映像もすごく迫力があるので、ぜひプレイしてみてください。
●リン役・伊藤かな恵さん
「北斗の拳」では、ケンシロウの強さがすごく魅力的だと思います。いつも誰かを助けているような、強い男性は大好きです。実際にリン役を演じた時は、まだリン役を務めるという実感が無かったんですが、今ようやく実感が湧いてきた感じです。
『北斗無双』では、原作コミックとはまた違ったデザインの衣装が登場したり、細かい部分もしっかりと作りこまれているので、楽しみにしていてください。
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| 各声優は、それぞれ『北斗無双』に対する期待や、原作コミックの魅力などを語った |
こちらはステージに登場した、海洋堂が制作した等身大「ケンシロウ」フィギュア |
| アーティスト・谷村奈南さん、ふたつのイメージソングを熱唱 |
発表会の会場では、アーティスト・谷村奈南さんが登場し、自身が歌う『北斗無双』のイメージソングを熱唱するライブを行った。
このイメージソングは、作中に登場する「ユリア」と「マミヤ」という対照的な2人をモチーフにしたもの。「ユリア」をイメージした曲は静かなバラード調で、「マミヤ」をイメージしたものは激しいハードロック調となっている。これらの曲は、ゲームのプロモーションムービーや、エンディングテーマなどで使用される予定とのことだ。
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| 「ユリア」をイメージしたバラード曲。純白のドレスが、ユリアの持つ清純な心を表している |
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| こちらは「マミヤ」をモチーフにしたハードロック。マミヤをイメージしたセクシーな衣装にも注目 |
ライブ終了後谷村さんは、イメージソングに関してコメントした。
まず谷村さんは、これらのイメージソングの作詞を手掛けたという経緯を話し、「“北斗の拳”の世界観をベースにして、悲しみ、愛、温もりといった感情を歌詞に込めました」と話している。
さらに原作コミックの「北斗の拳」に関して「ユリアやマミヤのような、美しくて、生き方も力強い女性が好きで、ケンシロウの格好良さも魅力的です」とコメントした。
また谷村さんは今回のイメージソング2曲の歌い方について「ユリアの曲はおしとやかで、心穏やかに歌うことができた。マミヤの曲の場合、彼女の持つ怒りのような感情をぶつけるように歌っています」と述べている。
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| トークの場には鯉沼プロデューサーも登場。原作でもユリアとマミヤが瓜二つであるように、同じアーティストがそれぞれの曲を歌うという方式を採用したと語った |
| 武論尊先生、原哲夫先生が「北斗の拳」執筆当時の逸話を語る |
さらに会場では、コミック「北斗の拳」の原作を手掛けた武論尊先生と、作画を担当した原哲夫先生が登壇し、「北斗の拳」執筆当時のエピソードや、『北斗無双』に対する期待などを語るトークショウを行った。
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| 「北斗の拳」の原作を担当した武論尊先生 |
「北斗の拳」作画担当の、原哲夫先生 |
――実際に『北斗無双』の映像をみて、どう感じましたか?
★武論尊先生
この歳になるとあまり興奮することが無いんですが、久々に興奮しましたね。オレもまだまだ頑張れるなって感じさせられました(笑)。
★先原哲夫先生
今まで「北斗の拳」を題材にしたアニメやゲームは多々ありましたが、僕の描いた絵を上回る出来のものは初めてでした。色々と、原作にないより細かい演出も追加されていて、より細かく世界観が表現されていると思います。
――これまでずっと「北斗の拳」の人気が続いているこの状況を、どのように受け止めていますか?
★武論尊先生
素直にびっくりしています。ここまで長くファンの皆さんに愛される作品が作り出せたのは、作家冥利に尽きます。
★原哲夫先生
これからもずっと長く人気が続いてほしい。何しろ私の生活がかかってますから(笑)。
――「北斗の拳」には「北斗百裂拳」など、様々な奥義が登場しますが、それらを生み出した経緯を教えてください。
★武論尊先生
「北斗百裂拳」だけは、最初から原先生がアイディアとして持っていた技なんですが、ほかの奥義は全部、辞書でそれらしい単語を調べて、繋ぎ合せただけです。そんなものですよ(笑)。
★原哲夫先生
それぞれの奥義にアクションを付けるのは僕の担当でした。武論尊先生が考えた名前に合うようなアクションをひとつずつ決めていきました。
★武論尊先生
僕が奥義の名前を渡すと、原先生がおもしろいアクションを生み出してくれるんです。その度に「こんな強烈なものを作ってくれたから、自分ももっと強力なストーリーをつくり出そう!」という気分にさせられましたね。
そうやってお互いを高め合っていきました。まさにキャッチボールというか、ラブレターの交換というか、殴り合いの戦いのようなイメージでした。
――例えば武論尊先生が、原先生の作りあげた作画などで感心したものは何でしょうか?
★武論尊先生
たとえば「ひでぶ!」というセリフは原先生が考えたんですが、「これはおもしろいことを考えるな~」と感心してしまいました。
★原哲夫先生
でも、必死に考えた悪役の断末魔を、編集者が誤植だと感違いして修正しちゃうことが多々あったんですよね(笑)。
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| コミック「北斗の拳」執筆当時のエピソードなどを語る両先生。奥義の名前は辞書で引いた単語から割と適当に決められていたなど、衝撃の事実も披露 |
――原作では、ケンシロウが人質を取られてやむを得ず戦う、というシーンが多く見られますが、そういったストーリー構成を行った経緯について教えてください。
★武論尊先生
正義の味方は、何かが起こって、それに立ち向かっていくというスタンスが格好良さを出すと考えていて、そういった構成を行いました。そのため、ケンシロウが自分から先に攻撃を仕掛けるということはないです。
――最後に、ユーザーの皆さんへメッセージをお願いします。
★武論尊先生
『北斗無双』は、かなりクオリティの高いゲームだと思います。僕は普段ゲームはプレイしませんが、誰かにゲーム機をプレゼントされたらソフトを買いたいと思います(笑)。このゲームで新たな「北斗の拳」の世界が広がっていくと思うので、ぜひ楽しんでみてください。
★原哲夫先生
「北斗の拳」を題材にしたTVアニメやゲームソフトは今までたくさんありましたが、私としては満足できない内容のものが多かったったのも事実です。そんな中、この『北斗無双』にはすごく期待しています。発売が今から楽しみです。
◆『北斗無双』
メーカー:コーエー
対応機種:プレイステーション3/Xbox 360
ジャンル:アクションゲーム
発売日:2010年予定
価格:未定