2008年8月にXbox 360で登場し、プレイステーション3移植版も2009年9月17日(木)に発売される『テイルズ オブ ヴェスペリア』。ファンからの人気も高いこの作品の、ゲーム開始時以前の物語を描いた劇場用アニメ「テイルズ オブ ヴェスペリア ~The First Strike~」のブロガー向け試写会が行われた。
|
| 試写会の会場には、PS3/Xbox 360『テイルズ オブ ヴェスペリア』のプロデューサー・樋口義人氏(右)と、ユーリ・ローウェル役の鳥海浩輔さん(左)の姿も |
※各写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます
東京・品川にあるバンダイナムコゲームス 未来研究所にて行われたブロガー試写会は、映画の公式サイトから応募し、当選した50名程のブロガーが招待。10月3日(土)の全国公開に先駆けて、映画を一足早く鑑賞するという内容だ。
ちなみに応募者数は400~500人ほど集まったとのことで、かなりの注目作であることがうかがえるだろう。
今回は試写会の様子に加えて、映画上映終了後に実施された、声優・鳥海浩輔さんを招いたトークイベントの模様もお伝えしていく。
| ゲーム版キャラも登場し、「魔導器」が生み出す謎に迫る…! |
「テイルズ オブ ヴェスペリア ~The First Strike~」では、主人公のユーリ・ローウェルが「帝国騎士団」に所属していた頃という、原作のゲームよりも過去のストーリーを描写。ユーリや、同じくゲーム版に登場したフレン・シーフォが、互いの信じる「正義」のために戦っていく。
|
| 「テイルズ オブ ヴェスペリア ~The First Strike~」ポスターイラスト |
本作における物語は、ゲーム版でも重要なキーワードであったエネルギーの源である「エアル」、そしてエアルにより作動する機器「魔導器(ブラスティア)」を巡って進行していく。
冒頭では、「シゾンタニア」という町の近くにある、エアルの異常噴出が観測された森が登場。この森に居る、エアルの影響を受けて凶暴化したモンスターたちを殲滅するためにユーリたち騎士団員が戦いを繰り広げていく。
森では、ユーリ達が剣を手に取り、狼や猪のようなモンスターと戦う姿が描写されていく。各キャラクタの剣の扱い方や、敵との距離の置き方なども丁寧に描写されたり、CGグラフィックで描かれた魔法陣など、ゲームとはまた違った迫力の戦闘シーンは必見。
|
|
| ユーリとフレン、お互いに異なる想いを胸に秘め、帝国騎士団に入団する |
|
|
| 作中では、ゲーム版とも違う、迫力の戦闘シーンをユーリたちが披露してくれる |
また、ユーリ達と同じ隊に所属する双子の姉妹剣士「シャスティル」「ヒスカ」や、隊長である「ナイレン」など、個性豊かなオリジナルキャラクタも物語に大きく関わっていく。さらに、ゲームにも登場した「エステル」「リタ」「レイヴン」や、子どもの頃の「ラピード」といったキャラクタたちも出演する。
|
|
| ユーリ達の所属する隊を取り仕切る、新キャラクタ「ナイレン隊長」 |
こちらも映画で初登場、双子姉妹の「シャスティル」と「ヒスカ」 |
|
|
| ゲーム版ではヒロインだった、「エステル」ことエステリーゼ |
「魔導機」に精通し、独自の研究を重ねている天才少女・リタ |
|
|
| ゲーム同様、怪しげな雰囲気を持つレイヴン。劇場版ではどのような活躍が? |
劇場版で登場するラピードはまだ幼い姿。葉っぱを咥えている姿がカワイイ |
やがて、森の遺跡の中にある未知の「魔導器」に関する調査を行っていく騎士団員たち。ラストまで目の離せない怒涛の展開が押し寄せてくる。そして、反発しあうユーリとフレンは、それぞれの持つ「正義」をどのように貫いていくのか…。その結果は実際に、劇場に足を運んで内容を確かめてほしい。
|
|
| 作中では、次々と怒涛の展開が押し寄せる。最後までスクリーンから目が離せない |
| 「何度も観て細かい設定も確かめてみてほしい」(鳥海さん) |
試写会の後は、主人公のユーリ・ローウェル役を演じた声優の鳥海浩輔さんが登場。ゲーム版『テイルズ オブ ヴェスペリア』で制作プロデューサーを務めた樋口義人氏も加わり、来場したブロガーからの質問に答えるトークショウが行われた。
――まずは鳥海さんにお聞きします。完成した劇場版を観た感想は?
★鳥海浩輔さん(以下、鳥海さん)
僕も今日の試写会で初めて観たんですが、かなりおもしろい内容に仕上がっていました。劇場の大きなスクリーンで見てこそ、よりその良さが伝わってくる作品だと思います。
――劇場版のユーリ役を演じるにあたって、ゲーム版と演じ分けるように心掛けましたか?
★鳥海さん
あまり変化は付けていないですね。若いというか、青いというか、そんな青年の姿を演じています。フレンの方は、劇場版ではより感情的な姿が演じられていますが。
――劇場版で、一番見所のシーンは?
★鳥海さん
ナイレン隊長とのエピソードなどは、深く印象に残っています。ユーリも歳をとったらナイレンのようになるんじゃないでしょうか(笑)。
――では、一番演じる上で気合いを入れたのはどこですか?
★鳥海さん
あえて「ここで気合いを入れよう」ということはしないですが、ラストに向うにつれ、感情の高ぶりというものは表現していけたと思います。
――もしも鳥海さんが自分の上司にするなら、どのキャラクタがいいですか?
★鳥海さん
自分の役柄にも関係しますが、やはりナイレン隊長ですね。特に格好つけているわけじゃないけど、尊敬できるタイプ。ああいう大人になれたらいいですね。
――続いて樋口さんに伺います。多くの『テイルズ オブ』作品がある中で、『テイルズ オブ ヴェスペリア』はシリーズ初の映画化となりましたが、感想を訊かせてください。
★樋口義人氏(以下、樋口氏)
単純にうれしいという気持ちでいっぱいです。プロデューサー冥利に尽きる、といったところで、これ以上素晴らしいことはないんじゃないでしょうか。
――劇場版で語られているのは、エステリーゼやリタといったゲーム版登場キャラクタが、ユーリとまだ知り合っていない頃のお話ですが、そういったキャラクタの描き方などで苦労した点はありますか?
★樋口氏
劇場版で描かれるのはゲーム版の少し前の話なので、脚本家も、ユーリとフレンの距離感の違いなど、ゲーム版と微妙に違う描き分け方のサジ加減には苦労しているようです。ゲームの設定との間で矛盾が生じるのを避けることにも、かなり気を遣ってもらいました。
――映画化のきっかけは何でしたか?
★樋口氏
元々ゲーム版『テイルズ オブ ヴェスペリア』は制作段階から、規模の大きいプロジェクトとして動いていました。そして、様々なアイディアが出る中、「映画を作るのはいいんじゃないか」という話が持ち上がり、劇場版の制作に到りました。
――ゲームとアニメとの間に、作品制作の違いなどはありますか?
★樋口氏
ゲームはプレイヤーがキャラクタを動かしたり、キャラクタにより感情移入させやすい作り方をしなければならないということもあって、色々と演出の制限があるんです。
一方で映画は、流れる映像を観客の方がただ見てもらうという一方向性のものなので、それに関する利点や制約もあります。
――最後にお二人から、劇場版の公開を心待ちにしているファンにメッセージをお願いします。
★樋口氏
素晴らしい作品に仕上がっています。公開後は、5回でも10回でもご覧いただけたらと思います。よろしくおねがいします。
★鳥海さん
我々が作り上げた「テイルズ オブ ヴェスペリア ~The First Strike~」が、いよいよ公開されます。1回観ただけでは、気づくことができないような細かい設定なども多数盛り込まれています。隅々まで見れば新たな発見も待っていると思うので、ぜひ何度も劇場に足を運んでいただけたらと思います。
――ありがとうございました。
◆「テイルズ オブ ヴェスペリア ~The First Strike~」
制作:プロダクションI.G
原作:バンダイナムコゲームス
配給:角川映画
公開日:2009年10月3日(土)より、シネマサンシャイン池袋ほか全国ロードショー
【スタッフ】
監督:亀井幹太
脚本:吉田玲子
キャラクタ原案:藤島康介
キャラクタデザイン・キャラクタ作画監督:松竹徳幸
作画監督:齋藤卓也、黄瀬和哉、海谷敏久
美術監督:大野広司
3D監督:遠藤誠
音響監督:若林和弘
プロデューサー:寺川英和
【キャスト】
ユーリ・ローウェル:鳥海浩輔/フレン・シーフォ:宮野真守/エステリーゼ:中原麻衣/リタ:森永理科/レイヴン:竹本英史 ほか