2009年9月1日(火)から9月3日(木)までパシフィコ横浜における会期を終え、すでに来年の開催も決定している開発者向けミーティング「CEDEC 2009」。
以前からの触れ込みどおり、今回は学生向けに受講料無料で開かれる「業界研究フェア」も併設されており、会場の大きさも相まって、歴代最大規模の開催となった。
「CEDEC 2009」は、開発者向けのミーティングとしては、異例の出だしとなっている。
初日9月1日(火)の基調講演に登壇した東京大学・原島博名誉教授による講演では、技術とハードに盲従するゲーム業界の体質は危ういと語られ、技術志向でいる限り「ゲーム産業は子どものまま」と警鐘が鳴らされた。その上で技術ではなく、コンテンツの持つ付加価値こそが重要と、原島名誉教授は語っている。
2日目の基調講演に立った富野由悠季氏は、便利なデジタルツールによって作られるコンテンツの浅はかさを指摘。さらに「作品で私を黙らせてほしい」と、若い作り手を挑発気味に激励した。
また、最終日に基調講演を行っている堀井雄二氏は、『ドラゴンクエスト』を形作ったのは「作品に関わった多くの人たち」と話し、講演を通しても作品とユーザーの関わりを取り上げている。
いずれも、実戦的な技術を語る場ではない基調講演においての発言ではある。しかし、開発者向けのミーティングでここまで「人」というキーワードが強調されるのは、異例といえるだろう。
総務省が、国内における情報技術を推進させる上での指針「IT政策大綱」を「ICT政策大綱」と名称変更し、いわゆる「ICT」ということばが使われるようになったのが、2004年8月。そこからおよそ5年。ゲーム業界でも技術に「人」という要素を積極的に加味するという姿勢が、遅ればせながら浸透してきたようだ。
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今回、ジーパラドットコムでお届けしてきたセッションはすべて、開発者としての知識がなくても理解できる、初心者向けの内容となっている。ぜひ、業界関係者が語った内容からみえる、ゲームの未来を少しでも感じてほしい。