プレイレポート
 
先行体験『3Dドットゲームヒーローズ』最新技術で懐かしむ'80年代RPG

2009.09.01

 

 フロム・ソフトウェアは2009年8月31日(月)、東京・新宿にある「エイトビットカフェ」において、11月5日(木)発売予定のプレイステーション3向けソフト『3Dドットゲームヒーローズ』の「メディア先行体験会」を実施した。

『3Dドットゲームヒーローズ』の「メディア先行体験会」が行われた「エイトビットカフェ」

※各写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます

 『3Dドットゲームヒーローズ』は、2Dドットで描かれるキャラクタを、ブロックテイストの3Dグラフィックで表現したアクションRPG作品。本作は、同社が6月に発売したPSP向けパズルアクションゲーム『己の信ずる道を征け』を開発したシリコンスタジオとのコラボレーションタイトル第2弾として発売される。

 今回筆者は、会場に用意された『3Dドットゲームヒーローズ』を試遊プレイしてきたので、その模様をお届けしていく。

 さらに、本作のプロデューサー・竹内将典氏と、開発を担当したシリコンスタジオの開発プロデューサー・坪井光士氏に『3Dドットゲームヒーローズ』の魅力をお聞きしたので、こちらも併せてお伝えしよう。


最新の技術で“懐かしさ”を表現する不思議な世界
 『3Dドットゲームヒーローズ』は、1980年代のゲームにおいて主流だった2Dドット画を3D化し、どこか懐かしい雰囲気が漂う中に新技術を惜しみなく使用して作られた作品。プレイヤーは、ひとりの勇者となって、本作の始まりの地となる「ドットニア王国」を魔王の手から救うため、壮大な冒険へと旅立つことになる。

 すでにお気づき人もいるかもしれないが、本作はいわゆる“王道”と呼ばれる大筋の流れで物語が進行していく。

 まず、プレイヤーは「ドットニア王国」の国王から、魔王を打ち倒すために必要な“オーブ”を集めて来てほしいと頼まれるのだが、この際にRPGでお馴染みの「はい・いいえ」の選択肢が現れる。「はい」と答えるべきなのだが、どうしても「いいえ」を押したくなる衝動に駆られ、「いいえ」を選択すると、また同じ問いかけを投げかけられるのだ。この辺りは、'80年代のRPGでは定番とも言える要素のひとつだろう。

 こういった、懐かしさを感じられるセリフや演出は、本作のいたるところに散りばめられているので、その箇所を探すだけでも十分楽しめる。

始まりの地となる「ドットニア王国」。町の住人のセリフや、商店のラインナップなどにも注目すると懐かしい発見ができるかもしれない

 ゲームシステムに関しては、○ボタンで剣を振って攻撃し、Rボタンで敵の攻撃を盾でガードといった具合にこの2つのボタンさえあれば、序盤の敵はほとんど倒せてしまう。

 また物語が進むと、×ボタンで使用できるサブウエポンも手に入り、より敵との戦闘に深みが増していく。サブウエポンには、ダンジョン攻略に絶対必須となるものもあるので、「所詮、サブウエポン」などと軽く見ていると痛い目に会うだろう。

 奥にボスが待ち受けるダンジョンでは、パズル的な謎解きが楽しめる。その際、主人公の行く手を阻むサソリやガイコツといった敵も、もちろん3Dのドット画で表現されており、これらを倒すと体を構成しているドットが弾け飛んで床に散らばる。
 さらに、床に散らばった1つ1つのドットには、物理演算処理が施されており、主人公がその上を歩き回ると、コロコロとドットが転がるといった、良い意味で最新技術のムダ使いを体験できる。

 敵を倒す武器となる「剣」ひとつにしても、主人公の体力に依存してリーチが変化するといった独特の要素が盛り込まれているので、いつのまにかコントローラーを持つ手に力が入っていた。

敵を倒すと、体を構成するドットが派手な演出と共に飛び散る。各ドットには物理演算処理が施されているので、ドットの上に乗るとコロコロと転がる

 今回、プレイ時間は20分程度だったが、『3Dドットゲームヒーローズ』の世界観を味わいつつ、最初のダンジョンのボスを倒すところまで進むことができた。

 プレイ後に感じたのは、「どこかでやった覚えがあるな」という良い意味での懐かしさ。さらに、操作方法も単純で分かりやすかったので、とてもプレイしやすかったという印象を受けた。リアルに表現された人物や、緻密に作りこまれたゲームシステムもいいけれど、手軽に楽しめるゲームも遊びたいという人に、ぜひオススメしたい作品だ。

ドット画が3Dで表現された不思議な気分を味わえるのが『3Dドットゲームヒーローズ』の醍醐味


メインターゲットは“ファミコン世代”
 体験会の後、本作のプロデューサー・竹内将典氏と、開発を担当したシリコンスタジオの開発プロデューサー・坪井光士氏が登壇。『3Dドットゲームヒーローズ』の魅力や、ダウンロードコンテンツ配信の有無などについて語ってくれた。

左から、本作のプロデューサー・竹内将典氏、開発を担当したシリコンスタジオの開発プロデューサー・坪井光士氏

――『3Dドットゲームヒーローズ』は、全体のボリュームとして、どのくらいになる予定なのでしょうか?

★竹内将典氏(以下、竹内氏)
 プレイ時間としては、クリアのみを目指せば25時間から30時間くらいですね。さらに、アイテムコレクションや、高難度モード、隠しキャラクタモードなどのやりこみ要素を全て楽しむのであれば60時間以上は遊べると思います。

――やりこみ要素が豊富に用意されているとのことですが、発売後にダウンロードコンテンツ(DLC)の配信は予定されていますか?

★竹内氏
 DLCは最近流行していますよね。なのでDLCの有無を、ユーザーが気にしているということはもちろん自覚しています。最終的にDLCが欲しいかどうかとなると、また別の話になると思うので、現状では考えていません。
 ただ、ユーザーから「こういうものがほしい」という要望があれば、もちろん考えていこうと思っています。『3Dドットゲームヒーローズ』の公式サイトに、ご要望・質問箱があるので、何かご提案がありましたらそこへ意見をください。

――独特の世界観で形作られている『3Dドットゲームヒーローズ』ですが、ターゲットとしているユーザー層はどの辺なのでしょうか。

★竹内氏
 ドット画なので、ファミコンでゲームをされていた世代ではないかと思っています。さらに、プレイステーション3を持っているユーザーとなると、20代後半から30代前半くらいの人たちになると思うので、その辺りの年代の方に一番興味を持ってもらえるのではないかと期待しています。

――では、ターゲットとして想定されている20代後半から30代前半のユーザーに、「ここをぜひ見てほしい!」というところがあればお願いします。

★坪井光士氏(以下、坪井氏)
 「こういうシーンあったよね」「この会話、どこかで見たな」といったようなネタが色々と仕込んであるんですよ。なので、そういったところを楽しんでもらいつつ、新しい表現やゲームとしての面白さなども楽しんでいただければと思います。

――発売までに、物語の一端に触れられるような体験版の配布は予定されていますか?

★竹内氏
 RPGの性質上、体験版という形になるとボリューム不足になると思うので、今のところは考えていません。ですが、ゲームの内容はできるだけ分かりやすい形で、今後ユーザーに伝えていきたいと考えています。

――最後に『3Dドットゲームヒーローズ』の発売を心待ちにしているユーザーへメッセージをお願いします。

★坪井氏
 ファミコン世代の方々に懐かしんでいただけるような要素をかなり盛り込んでいます。BGMなども非常にこだわって制作しているので、そのあたりにぜひご期待ください。

★竹内氏
 プレイステーション3でゲームを作っている身として、同じような見た目のものが多すぎると感じているんです。そういった中で、ちょっと変わった作品をやりたいと思っているユーザーもいると思うんですよね。本作はそのことに対して、我々から提示する一つの答えになっています。
 少なくともユーザーが、今あるゲームのラインナップで満足しているとは考えていません。その中で、ユーザーに『3Dドットゲームヒーローズ』をプレイしていただいて、満足してもらえたらと思います。

――ありがとうございました。


◆『3Dドットゲームヒーローズ』
メーカー:フロム・ソフトウェア
対応機種:プレイステーション3
ジャンル:冒険RPG
発売日:2009年11月5日(木)予定
価格:7,140円(税込)
プレイ人数:1人
CERO審査:審査予定


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