2009年7月28日(火)、都内にあるネクソン本社において、オンラインFPS(一人称視点シューティング)『カウンターストライクオンライン』(以下、『CSO』)に関したインタビューを実施した。
『CSO』は、アメリカで人気のFPS『ハーフライフ』のMOD(変形)バージョンとして1999年に発売された『カウンターストライク』をオンライン化した作品。3Dで構成されたマップを舞台に、テロリスト側と、対テロ特殊部隊の2チームに分かれて戦っていく。
現在韓国、台湾、中国の3ヵ国で正式サービスが行われており、日本ではプレオープンを実施中。日本国内における正式サービス開始は、8月12日(水)に予定されている。
|
| 今回のインタビューに応じてくれたおニ方。左から、NEXON Coraporation 開発1本部開発4室 CSOチーム企画部分パート長のチョ・デファン氏、同社開発1本部開発4室 室長のパク・ギョンミン氏 |
今回のインタビューには、NEXON Coraporation 開発1本部開発4室 室長のパク・ギョンミン氏と、同社開発1本部開発4室 CSOチーム企画部分パート長のチョ・デファン氏が応じてくれた。おふたりは、正式サービス開始と同時に実装される新要素「ゾンビモード」や、今後実装される予定の要素についてに語ってくれたので、お届けしていこう。
※各写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます
| 人間とゾンビの攻防を楽しめる新システム「ゾンビモード」 |
――正式サービス開始と同時に実装される「ゾンビモード」とは、どのようなモードなのかを教えてください。
★パク・ギョンミン氏(以下、パク氏)
様々なマップを舞台に最大32人で対戦ができるという点は通常のモードと同じですが、戦闘開始から20秒後、プレイヤーのうち数名がランダムで「ゾンビ」に変化するという点が特徴的です。このモードでは、ゾンビになったプレイヤーたちと、人間のプレイヤーの2陣営に分かれて戦っていくことになります。
――ゾンビは人間と比べて、どんな特徴を持っていますか?
★パク氏
ゾンビは銃火器を使うことはできませんが、HPが非常に高く、引っかいたり、手を突き出したりといった物理攻撃を繰り出すことが可能です。そして、ゾンビの攻撃を受けた人間はゾンビにされてしまいます。制限時間までに全てのプレイヤーがゾンビになってしまうとゾンビ側の勝利、1人でも人間が生き残れば人間側の勝利となるわけです。
ちなみに、対戦開始時に選ばれて変化したゾンビは「マザーゾンビ」と呼ばれ、他のゾンビの攻撃によって生み出されるゾンビよりもHPが高いのが特徴となっています。
|
| こちらが体力の高い「マザーゾンビ」。背中に機械がついているのが特徴だ |
――今後、さらに強力なゾンビなどが実装される予定は?
★チョ・デファン氏(以下、チョ氏)
韓国、台湾、中国などでは、色々な能力を持ったゾンビが既に実装されています。例えば、自分の身体を透明化して気付かれないように近づけるというスキルを持つゾンビや、HPがもっと高いゾンビ、人間の動きを止めてしまうスキルを持ったゾンビなどがいます。
ただ日本では、実装と同時にそのようなゾンビを導入すると難易度も上がってしまうので、段階的に実装していく予定です
――強力なゾンビが実装される分、人間側にも何か対抗手段は用意されていますか?
★チョ氏
韓国、台湾、中国の場合、強力な能力を持つゾンビを1種類実装するたびに、人間側にもそれに対抗できる武器やアイテムなどを実装しています。例えば、広範囲に攻撃できる手榴弾や、より長い間連射できる追加弾倉、ジャンプの高さをさらに伸ばせるアイテムなどを実装しています。
|
| 「マザーゾンビ」に対して、後からゾンビの攻撃を受けて変化したゾンビはHPが低い |
――ゾンビモードで戦う際のマップについても、特殊なものを用意されていますか?
★パク氏
既存のマップをそのまま利用する場合もありますが、「ゾンビモード」の雰囲気に合うように、既存マップを全体的に暗く変化させたものもあります。また、「ゾンビモード」専用のマップも用意しています。
――そもそも、「ゾンビモード」を『CSO』に導入するに至った経緯について教えてください。
★チョ氏
「ゾンビモード」は、原作となる『カウンターストライク』にもあったモードで、ユーザーから多数の人気を得ているコンテンツでもありました。また、『CSO』オープン当初から「ゾンビモードを早く実装してほしい」という要望が多く寄せられていたことも、導入に至った理由です。
――「ゾンビモード」を日本で実装するにあたって、期待されることは何でしょうか?
★パク氏
韓国や台湾、中国の場合、「ゾンビモード」の実装に伴って接続数、売り上げが急激に上昇したという経緯があるので、日本の場合もかなりの人気を呼べることを期待しています。日本ではFPSユーザーが少ないと思いますが、この「ゾンビモード」によってFPSのユーザー数が拡大することも期待したいですね。
|
| パク氏には、ゾンビ側と人間側に別れて戦いを繰り広げる「ゾンビモード」に関する詳細を説明していただいた |
| 「ユニオンモード」に、“サッカー”“RPG”!? 今後の実装予定 |
――「ゾンビモード」以外にも、今後実装予定のシステムなどがあれば教えてください。
★チョ氏
現在韓国で実装されている要素としては、「ユニオンモード」というものがあります。これは、ゾンビと人間による連合のチームを結成して、テロリスト側、カウンターテロリスト側で戦えるというものです。
――この「ユニオンモード」のゾンビは、「ゾンビモード」で登場したゾンビと同じ仕様なのでしょうか?
★チョ氏
「ユニオンモード」におけるゾンビは、敵を攻撃してゾンビに変えることはできません。その代わり、非常に高いHPを生かして敵陣に切り込んで攻撃を加えることができます。
また、仲間のHPを回復することができるゾンビもいて、そういった能力を持つものは後方支援に回ることもできます。人間とゾンビがお互いに協力していくことが重要なモードとなっています。
――「ユニオンモード」の場合、どのような武器やアイテムが用意されていますか?
★チョ氏
「ユニオンモード」では「補給箱」というアイテムが登場し、中からは十数人のキャラクタを一度に倒す爆弾や、相手の命中率を下げるアイテムなどが入手できます。さらに、相手プレイヤーが使用しているマウスの上下左右を逆にしてしまうアイテムなどもあり、中には「ユニオンモード」でしか登場しない専用のアイテムも存在します。
――「ユニオンモード」が日本に実装されるのはいつ頃になるでしょうか?
★チョ氏
最初はユーザーに「ゾンビモード」をプレイしてもらい、ゾンビの特性などをしっかりと理解してもらった上で、「ユニオンモード」を導入していきたいと思います。
|
| チョ氏からは、ゾンビと人間が協力して戦いを楽しめる「ユニオンモード」について説明していただいた |
――ほかにも開発中のシステムや要素などがありましたら、教えてください。
★パク氏
ほかに現在開発中のものと言いますか、検討中のものとしては、「サッカーモード」「RPGモード」などがありますね。どちらも、原作『カウンターストライク』に登場したものです。
『カウンターストライク』の「サッカーモード」は、ボールを蹴ってゴールにシュートする一般的なサッカーゲームを楽しめるというものですが、ナイフなどで対戦相手を攻撃できるという特徴があります。『CSO』で導入する際には、クオリティを向上させ、さらにバランス調整を行っていくことになります。
一方の「RPGモード」は、最初はハンドガンを持った状態でスタートし、敵を倒していくとさらに良い武器が手に入っていきます。また、レベルが上がってHPが上昇したり、強力なスキルを使用できるようになったりと、RPGのような成長要素があるモードです。キャラクタの成長度は保存でき、次回のプレイで引き続きゲームをプレイすることができます。なお、具体的に『CSO』でどのような内容のものになるかは、まだ決まっていません。
――最後に、ユーザーの皆さんにメッセージをどうぞ。
★チョ氏
『CSO』は現在、韓国、中国、台湾のサービスが好調で、日本のプレオープンサービスでも好評を頂いて嬉しく思っています。「ゾンビモード」についても、FPS初心者でも楽しめて、日本ではあまり盛んではないPvP(対人戦)の人気をより高めてくれると思っているので、とても期待しています。
★パク氏
既存のFPSユーザーはもちろんのこと、あまりFPSに慣れていなかったり、初めてFPSをプレイする人にも、『CSO』を楽しんでもらえたらと思います。
――ありがとうございました。
なお、今回「ゾンビモード」のプレイ風景を収録した映像を入手したのでお届けする。今までにない同モードの楽しさを、ぜひ体験してみてほしい。
「ゾンビモード」の映像を見るには この画像↓をクリック |
 |
【ストリーミング映像】
WMV形式: 57MB 1分34秒 |
※開発中のバージョンため、音声は含まれません。