イベントレポート
 
発表会に密着! 話題の北朝鮮FPS『CODE NAME“STING”』の概要が明らかに

2009.05.28

関連URL:ワイエヌケージャパン
 
 ワイエヌケージャパンは2009年5月28日(木)、東京・日本橋にある同社において、新作オンラインFPS『CODE NAME“STING”』の国内展開を説明する報道陣向け発表会を開催した。

『CODE NAME“STING”』関係者一同。左端が、本作のプロデューサーHac氏

 『CODE NAME“STING”』は、金成日が失踪した後の北朝鮮を舞台に据えるというインパクトのある設定が話題を呼び、5月に同社が日本での導入を告知後、その動向に注目が集まっているタイトルだ。ゲーム内では、クーデターが発生して金日成(キムジョンイル)総書記が失踪したという状況の中で、プレイヤーは各国の特殊部隊の一員となり、極秘ミッションに参加していく。
 また、日本での運営に携わるプロデューサーとして、プロゲーマーのHac氏が参加することも発表されており、FPSを知りぬいた同氏のアイデアがどのように盛り込まれていくかにも注目したいところだ。

 今回の発表会では、今まで概要のみが公開されていた本作のゲーム内容や音楽、ゲームデザイン面に関しても具体的な説明が行われた。

「北朝鮮」という単語が先行する中、充実のゲーム内容が判明
 まず、日本での運営において陣頭指揮を執るHac氏が登壇し、本作のゲーム概要やサービススケジュールの説明を行った。

●ストーリーに関して
 時代設定は2007年秋。6カ国協議の合意によって、核施設無能力化を前提とした支援を約束させられた北朝鮮では、金日成が蒸発か拉致なのか判明しないまま、その姿を消す。6カ国協議主要国(北朝鮮・日本・アメリカ・中国・韓国・ロシア)はそれぞれの思惑を持って、自国の特殊部隊に行動を開始させることとなった

 Hac氏は「政治的な問題や、本作を展開するにあたって生じる様な評価をストレートに受け止めたい」とデリケートな政治問題を取り上げることに対する姿勢を語る。また、『CODE NAME “STING”』にはHac氏の興味のあるものをすべて取り込み、「ユーザーに特化した魅力あるサービスを提供してきたい」とした。

『CODE NAME “STING”』のプロローグ紹介 Hac氏も語っている、本作を運営していく上での姿勢

●日本軍の音声に声優・大塚明夫氏を起用
 登場する6各国には、チーム内であらかじめ何パターンかの会話音声が用意された「ラジオチャット」(プリセット無線)が用意されている。中でも、日本軍の特殊部隊である「SAT」のラジオチャットには、潜入諜報アクションゲーム『メタルギア ソリッド』シリーズのスネーク役で知られる声優の大塚明夫氏が起用される。

大塚氏の収録風景と、代表作などのプロフィール

●イラストレーターの起用について
 本作では、世界観を広げるイラストを手がける人材として、工藤稜氏と、比田井見牛(ひだいけんぎゅう)氏といった2名のイラストレーターが起用されている。
 油絵風の重厚なタッチが特徴の工藤稜氏は、背景に立つ金日成が目を引くイラストを手がけている。一方の比田井見牛氏は、精悍な印象を受ける北朝鮮の主人公が拳銃を構えたイラストを、本作に提供している。こちらも背景には金日成が描かれている。

工藤稜氏の手がけるイラストと、作品説明 こちらは比田井見牛氏のイラストと、作品説明

●ゲームエンジンは『カウンターストライク:ソース』を採用
 『CODE NAME “STING”』は、米Valve Software社が開発を行ったPC向けFPS『カウンターストライク:ソース』のゲームエンジンを採用している。これにより、高品位なグラフィック、綿密な物理計算に基づくオブジェクトの表現を楽しむことが可能だ。
 Hac氏は『カウンターストライク:ソース』エンジンを本作のウリのひとつに挙げており、「このエンジンのおかげでグラフィックが向上しました。さらに、例えば果物を撃つと砕ける、椅子などを爆破すれば破片が飛び散るといった精密な描写を、物理演算にもとづいて表現することが可能になっています」と説明した。

本作のグラフィック表現を担う『カウンターストライク:ソース』エンジンの説明 実際のゲーム画面。射撃によってスイカが砕け、果肉が飛び散っている様子が見て取れる

●高度な「AI」がソロプレイを盛り上げる
 『CODE NAME “STING”』には、単独で遊ぶプレイヤーにも楽しんでもらいたいという配慮から、高度なAI(NPC)機能が採用されている。本作では、人間と対戦をしているような挙動、人間の行動パターンや戦法をとるAIとの対戦を楽しむことが可能だ。
 さらに、プレイヤー単独でもAI専用ルームを作成することができ、「人間1人 VS. AI8人」といった設定での対戦にも対応する。なお、AIには4段階のレベルが設定されているとのこと。
 Hac氏は「“他のプレイヤーに負けると不愉快だからオンラインFPSをプレイしない”人でも、AIとの対戦を楽しんだり、AIで練習して上達してほしいと思います」と語った。

AIシステムの概要。AI専用ルームを任意に作成できるのは嬉しい機能といえるだろう AIによって動作するチームメイトとのプレイ。ひとりでも他のプレイヤーと遊んでいる感覚だ

●対戦を多様化する「スキル」、賭けができる「プロシステム」
 リアル志向の『CODE NAME “STING”』ではあるが、ゲーム中には装備することで対戦中に様々な効果を発揮してプレイヤーをサポートする「スキル」も用意されている。なお、ルームを作成する際に「スキル」のオン/オフを設定することができるので、己の腕だけで真剣勝負をしたいプレイヤーも納得といったところだろう。
 また、各プレイヤーは自身のキャラクタを作成した上で、本作を始めることになるわけだが、各人にユーザーマーク(プロフィールのアイコン)を設定できるので、こちらでも個性を発揮できそうだ。

「スキル」と、ゲーム内ポイントを賭けて戦う「プロシステム」の説明 「スキル」を使用する場面。こちらは体力と防御力を回復する効果がある模様

 さらに本作には、ゲームに参加するプレイヤー同士が、ゲーム内ポイントを賭けて戦う「プロシステム」という要素が盛り込まれている。こちらではゲームの勝敗により、勝ったチームが負けチームのポイントを獲得してチーム内で分配できる。詳細は未定だが、対戦の緊迫感がより増し、プレイヤーの戦いへの意欲を増すことになるだろう。

●ゲーム中でのタイアップに関して
 上記の『カウンターストライク:ソース』エンジンの性能により、マップ内のオブジェクトが、物理演算に基いた意味合いを持つ本作。ゲーム内広告に関しても、マップ内に看板や建物を配置するといった従来の方法以外に、壁にポスターを貼る、自販機の商品を広告掲載に利用する、といった細やかな演出が可能だ。
 Hac氏はタイアップに関して「単なる広告掲載にとどまらず、Webサイトや、オン/オフラインイベントとの連動も通して、企業との魅力あるタイアップを目指したい」と話している。

ゲーム内広告(PPL)の説明。どんな企業が参加するのか期待したい 今回は公開されなかったが、水面下では大手企業との交渉が進行中とのことだ

日本独自の展開:ローカライズに関して
 韓国YNK GAMESが開発を手がける『CODE NAME “STING”』は、お膝元の韓国をはじめ、台湾やアメリカでのサービスも予定されている。Hac氏によれば「構想段階ではありますが、6カ国協議という設定を生かし、北朝鮮・日本・アメリカ・中国・韓国・ロシアでもサービスをしたいと考えています。6各国が揃っての国際大会なども実現したいですね」とのことだ。

 また、日本でのサービスにあたりローカライズ部分を担当する関係者が登壇し、それぞれ今後の展開などについてコメントしている。

◆開発/チョン・チャンソク氏
 YNKジャパンで開発に携わり、本作でも開発チームを率いるチョン・チャンソク氏は、本作のプロジェクトが発足した2年前を振り返り、「北朝鮮を題材にすることについては異論も多く、苦労も多かった」と語った。

◆シナリオ/香月しゅう氏
 上記どの国のサービスに際しても、「金成日失踪後の北朝鮮が舞台」という前提は変わらないが、各国にあわせたサブシナリオが盛り込まれる。日本では、香月しゅう氏がサブシナリオの執筆にあたる。香月氏は「FPSの取っつきにくい部分を上手く伝えたい」と意気込みを語った。

開発チームを取りまとめるチョン・チャンソク氏 日本独自のサブシナリオを手がける香月しゅう氏

◆音楽/「KINGBEAT」、KICK I/O(キカイオー)氏、URU氏
 会場でも流されていたが、本作のステージではテクノミュージックを主体としたBGMが採用されている。ここでは、クラブミュージックのダウンロード販売を手がける「KINGBEAT」と、実際に楽曲を提供するテクノユニット・KICK I/O氏が登場し、「ゲームに音楽のシーンを活かしたい」「本作を通じてクラブミュージックを知ってほしい」と語った。
 また、音楽プロデューサーであるURU氏は、『CODE NAME “STING”』において音楽面でのタイアップを担当している。これまでに平井堅、Sowelu、伊藤由奈など著名アーティストのプロデュースや作曲/編曲、リミックスを行ってきたURU氏は「様々なレーベルやレコード会社とのタイアップを図り、オン/オフラインの両面で盛り上げていきたい」と話している。

左から、「KINGBEAT」代表、KICK I/O(キカイオー)氏 音楽プロデューサーURU氏

◆ネットカフェ流通/メディエーター
 『CODE NAME “STING”』は、ネットカフェでの提供が早くも決定している。NHN Japanが出資を行い昨年2月に設立されたメディエーターは、本作を同社傘下のネットカフェで提供していく予定だ。発表会に登壇した同社代表は「ゲームとネットカフェを連動させて、オフラインでの盛り上げを進めていきたい」とコメントした。

メディエーター代表。オフラインでのイベントも検討していきたいとの話だ メディエーター会社概要。『CODE NAME “STING”』ではネットカフェ流通に関わる

最終的には平和を求めていく作品
 Hac氏より『CODE NAME “STING”』より今後のサービススケジュールが公開されている。まず6月1日(月)に公式サイトがオープンし、6月中旬にはクローズドβテストへの参加者募集が行われる。翌7月中旬、オープンβテストの参加者を募るとのことだ。その後は、大規模なイベントも予定しているそうだが、正式サービス日時は未定となっている。
 なお、現在明らかとなっている「金成日、失踪」というのは本作の導入部分にあたり、今後は「プロローグ2」といった形で新たな物語が提示されていくようだ。

 Hac氏は最後に「『CODE NAME “STING”』は、最終的には平和を求めていく作品です。各国の交流なども通して、ゲームを超えた展開を行っていきたいと考えています」と語り、発表会を締めくくった。

サービススケジュールを語るHac氏。プロゲーマーとして活動していた経歴を持つ同氏だが、今のところプロゲーマーとして本作をプレイすることはないとのこと 会場で公開された『CODE NAME “STING”』のサービススケジュール。2009年「????」の部分が、イベントなのか正式サービスなのか気になるところだ

 初報の「北朝鮮」というキーワードのインパクトが大きく、またゲーム概要もこれまで未公開だったため、ゲームとしては捉えどころのない印象だった『CODE NAME “STING”』。だがその実、FPSに要求される要素はほぼ網羅しており、また『カウンターストライク:ソース』エンジンによる精細な描写も見事だった。
 筆者個人としては、政治的に繊細な扱いが必要なテーマをどう盛り上げていくのかシナリオ面に期待したい。また、ゲーム内ポイントを賭けて戦う「プロシステム」についても、その場でどのようなコミュニティが形成されていくか注目したい。

デモムービーを見るには この画像↓をクリック

【ストリーミング映像】 WMV形式: 38MB 2分5秒


プレイ映像を見るには この画像↓をクリック

【ストリーミング映像】 WMV形式: 52MB 3分8秒


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[プレスリリース]
『CODE NAME“STING”』5月28日に発表会!夜には「ゲッチャ」で生中継
Cβテストも近日開始予定『CODE NAME "STING"』6/1オープンサイト公開
話題の“北朝鮮”FPS『CODE NAME“STING”』プロゲーマーが開発に参加
開発陣の裏話が目玉『CODE NAME“STING”』公式ブログ開設
舞台は北朝鮮!ガンシューティング『CODE NAME“STING”』が暫定発表
■関連リンク

『CODE NAME “STING”』
ハード: PC
メーカー: 開発:韓国YNK GAMES
運営/販売:ワイエヌケージャパン
ジャンル: オンラインFPS
サービス開始
時期:
未定
料金: 未定

(C)2009 YNK JAPAN Inc.

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