インタビュー
 
日本人作家によるローカライズなど開発者が語る『天地大乱』の魅力
2009.03.12
関連URL:『天地大乱』公式サイト
 
 2009年3月13日(金)よりクローズドβテストがスタートする、YNK JAPANの新作MMORPG『天地大乱』。
 2月27日(金)から3月1日(日)には、クローズドβテストに先駆けてゲームの一部を体験することができる「プレミアム先行体験」も実施され、いよいよサービス開始が見えてきた形となった。


 今回は「プレミアム先行体験」直前のYNK JAPAN本社にお邪魔し、一足早く『天地大乱』を触らせていただくと同時に、YNK JAPANのシン・ウイル氏、韓国ALT1(旧Gigasoft)社のジョン・カンジ氏のお二人にインタビューを行い、『天地大乱』の魅力、そして今後の『天地大乱』についてお話をうかがうことができた。

ALT1『天地大乱』ゲームデザイナーのジョン・カンジ氏(左)と、YNK JAPAN 事業開発チーム シニアマネージャーのシン・ウイル氏

全プレイヤー強制参加の大規模勢力戦
 『天地大乱』最大の特徴と言えるのが、全プレイヤーを3つの勢力に分けて行う「勢力戦」システム。本作には「聖天派」「覇天会」「魔天衆」という3つの勢力が存在し、プレイヤーはゲーム開始時、この3勢力のいずれかに所属し、以降はそれぞれの正義と信念に従い戦っていくことになる。

 各勢力は拠点とするマップも異なり、敵対勢力の領地にはRvR時など特殊なケースを除き、普段は入ることすらできないという"犬猿"ぶりだ。ゲーム中、もし他勢力のプレイヤー同士が顔を合わせるようなことがあれば、それは即、戦闘開始の合図になると言っても過言ではない。週に一度、各勢力の領地に置かれた「聖石」をめぐって数百人規模のプレイヤーが衝突する「聖石戦」をはじめ、狩り場、アイテム、ダンジョンの占有権などをめぐって、とにかくいたるところで戦いが発生する。手に汗握るハードな対人戦や、同じ目的のもとに集まった仲間たちとの共闘を思う存分楽しみたい――という人にはぴったりの作品と言えるだろう。

世界観、グラフィックなどはいわゆる「武侠モノ」に属する
数百名規模で行われる「聖石戦」など、豊富なRvR要素が最大の見所だ
レベルはかなり上がりやすく、誰でもすぐに勢力戦に参加できる
今回体験させていただいた「守護石」争奪戦。相手領地との境目にある「守護石」を破壊することで、一定時間相手領地に攻め込めるようになる。誰かが守護石を狙って攻め込めば、それが勢力戦開始の合図!

日本人作家を起用するなど、ローカライズには注力

――間もなく日本でもクローズドβテストが開始されますが、開発者として、まず本作のどのあたりを見てほしいと思いますか?


ジョン・カンジ氏(以下ジョン氏):
 やはり勢力戦の部分ですね。企画の段階から『天地大乱』は「RvRに特化したMMORPG」として開発されてきました。まずは積極的に勢力戦を楽しんでほしい、というのが開発者としての一番の願いです。特に次のアップデートでは、デフォルトの3勢力に加えて、「無頼」という第4の勢力が追加され、より豊かな対戦のバリエーションを楽しんでいただけると思います。

―― 通常、RvR主体のタイトルですと、対戦システムを重視するあまりグラフィックなどは後回しにされがちですが、その点本作はかなりがんばっている印象を受けました。

ジョン氏:
 そうですね。本作では対戦好きなユーザー以外に、もっと幅広い人たちに遊んでいただけるよう、グラフィックのクオリティを上げたり、対戦のパターンをより豊富にしたりすることで間口を広げています。

――他のRvR重視のタイトルに比べて、本作ならではの要素などはありますか?

ジョン氏:
 代表的なのが「第4の勢力」の存在です。本作ではデフォルトの3勢力に加えて、「無頼」という4つめの勢力が新たに登場します。ほかにも様々な企画を準備していますが、それらについては今後のお楽しみということで。

――今回、ローカライズにもかなり力を入れていると聞きました。

シン・ウイル氏(以下、シン氏):
 すでに発表しているとおり、今作ではローカライズにあたって田中天氏という、日本人作家の方を専属のシナリオライターとして迎えています。というのも、要するに「武侠モノ」ですよね。中国や韓国ではメジャーな世界観ですが、日本ではまだあまり馴染みがない。そこでJapanEdition化の第一歩として、ゲーム中に使用されているすべての単語、表現、文章を日本向けに見直す必要があると考えたんです。

―― 「聖天派」「覇天会」「魔天衆」……。言われてみると、どれも武侠風でありつつ、どことなく日本風の響きも感じられますね。

シン氏:
 ALT1側から提供いただいた資料については、すべて日本語に翻訳して作家さんに手渡しています。単に翻訳して終わりではなく、内容を十分に理解していただいた上で、作家さんの手で新しく書き直してもらう。もちろん、人名やスキル名などの固有名詞も、作家さんにひとつひとつ考えてもらっています。

――ゲームシステムなどについても、韓国と日本では変えていく?

シン氏:
 まったく違うものにとはいきませんが、細かなところでは変わってくると思います。

ジョン氏:
 たとえばレベルアップに必要な経験値や、アイテムの取得確率など、できあがったものについてはすべてYNK JAPAN側と情報を共有し、日本で実装するにあたってこのままでいいのか、それともチューニングが必要なのか、逐一検討していくつもりです。特に成長バランスなんかは、日本でもよく「マゾい」って言われたりしますよね。『天地大乱』は韓国でもかなりさくさくレベルが上がる方ですが、それでもなお日本のユーザーがキツいと感じるようであれば、そこはYNK JAPANと協議した上で調整していくこともあり得ます。

――逆にこうした細かい部分まで手を加えられることについて、開発元としては複雑な気分になったりしませんか?

ジョン氏:
 いえ、もともとオリエンタルファンタジーという世界観が日本人にとってあまり馴染みのないものであることは意識していましたし、それを日本であえて展開していくためには、かなり踏み込んだカルチャライズが必要だと思っていました。それに、自分たちが開発したゲームをなるべく多くの人に遊んでほしい、世界に認めてもらいたい、という気持ちももちろんあります。


範囲攻撃の使いやすさもあって、ザコとの戦闘は爽快感抜群
アダルトモードで倒すと、見た目にグロイ演出も!?
ジャンプで敵陣の上空から奇襲! といった戦術も可能

ロードマップについては近日公開
――クローズドβテスト実施前に、ユーザーから意見や要望を募集する、というのも面白い試みだと思いました。これまでにどんな意見が集まりましたか?

シン氏:
 乗り物を追加してほしいとか、装備やコスチュームのバリエーションを増やしてほしい、生産システムを取り入れてほしいとか、特にアイテム関係の要望が多かったですね。このあたりは、コレクション要素好きな日本人ならではだと思いました。「なるべく多くの仲間が集まるよう、運営側が宣伝をいっぱいして!」なんて意見もありましたね(笑)。

――勢力戦主体のタイトルということで、PKなどへの不安についてはどうでしたか。

シン氏:
 いえ、あまりなかったですね。『天地大乱』における勢力戦は、あくまでルールのもとに行われる「対戦」というコンセプトを持っているので、ユーザーもそのあたりを理解してくれているのかなと。もしくは、そもそもPvPが嫌いな人はこのゲームに興味を持っていないんじゃないかという(笑)。

ジョン氏:
 韓国のプレイヤーだって、見ず知らずの人にいきなりPKされたりするのはやっぱり嫌ですよ。『天地大乱』のRvRはあくまで正々堂々楽しむものであって、どちらかと言えば競技に近い。その意味ではきっと、日本のユーザーにも好きになっていただけると信じています。

――今後のサービススケジュールについては?

シン氏:
 ええと、大体のロードマップについては決まっていますが、それを今ここで発表して開発者に余計なプレッシャーをかけるというのも申し訳ないので(笑)。クローズドβテスト前には発表できると思いますので、これについてはその時にまたあらためて。

――わかりました(笑)。ちなみに先行してサービスインしている韓国では、すでに様々なアップデートが行われていますが、日本でのサービス時にはどれくらいの要素が実装される予定ですか。

シン氏:
 今作では、レベル112までを「強」、レベル113から145までを「星」と呼んでいます。このうちクローズドβテストでは「強」まで、オープンβテストに移行する段階で「星」と、それに伴う上位ダンジョンなどの実装を予定しています。あとはおそらく、第4の勢力「無頼」の実装が初めての大型アップデートになるのではないかと。

――ちなみに「無頼」へと鞍替えした場合、それまでに使用していた武器、習得した武術(スキル)、キャラクタのレベルなどについてはどうなるんでしょう。

ジョン氏:
 レベルや武器、スキルなどはすべてそのまま引き継ぐことができますし、新たに無頼専用の武器やスキルを身につけることもできます。ですから無頼の中には、かなり様々なスタイルのキャラクタが入り交じる格好になりますね。ただ、もしかするとこのあたりは日本向けのチューニングで今後変わるかもしれません。

シン氏:
 ちなみに日本語で「無頼」というと、ワイルドで何者にも束縛されないようなイメージがあるんですが、韓国語だともっと犯罪者のような悪いニュアンスが含まれるんです。最初に「無頼」で行きたい、と言った時には、向こうの開発者も驚いていましたよ(笑)。

――それでは最後に、これから『天地大乱』で遊ばれるユーザーに向けて、ひとことメッセージをお願いします。

ジョン氏:
 みんなでコミュニティを盛り上げ、そして対戦で勝利する。単純に見えますが、目的とやりがいがあって、ストレス解消にもなるゲーム、それが『天地大乱』です。日本の皆さんも、オープンした際にぜひプレイしてみてください。

――本日はどうもありがとうございました。

キャラクタの外見を同勢力内で統一し、描画負荷を軽減する機能も
もちろん対人戦ばかりではなく、巨大なモンスターとの戦闘も待ち受ける
アダルトモード時に、女性タイプの敵を攻撃すると、服が徐々に脱げていく。
こういうコダワリ、嫌いじゃありません


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■関連リンク
『天地大乱』公式サイト

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