2008年12月29日(月)、東京・有明にあるイべント会場「ディファ有明」において、プロレス団体「アキバプロレス」による興業「ゲームリミックス 湾岸有明危機一髪」が行われた。
主催のプロレス団体「アキバプロレス」は、全日本プロレスを中心に国内・海外を股にかけ活躍するプロレスラー・菊タローによって立ち上げられた新進プロレス団体。
興業の最大の特徴は、試合としての面白さに、ゲームやアニメといったいわゆる「アキバ系」カルチャーをネタとして盛り込んでいる点。登場するレスラーや試合の演出には、ゲーム/アニメファンが思わずニヤリとしてしまう要素が盛り込まれており、試合+αな面白さと見ごたえには、プロレスファン以外からも注目が集まっている。
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| 次元の壁を超えて、「アキバプロレス」ゲーム・アニメと対決! |
今回の興業は「ゲームリミックス」と銘打たれているように、ゲームやアニメキャラクタとのコラボレーションが前面に押し出された内容。試合は「アキバプロレス」所属のレスラー陣と、「天体戦士サンレッド」『メタルギア ソリッド 4』などから参戦した覆面レスラーたちが入り乱れての乱戦となった。
Collaborate With 「天体戦士サンレッド」
○サンレッド、アキバブラウン VS ×怪人エウリアン、戦闘員 |
神奈川県川崎市を舞台に、正義の味方と悪の組織のほのぼのとした日常とユルい対決を描くギャグ漫画「天体戦士サンレッド」』(原作:くぼたまこと/スクウェア・エニックス刊「ヤングガンガン」連載中)とコラボした一戦。私服に仮面という原作どおりの姿で現れたサンレッドことレッドさんとアキバブラウンが、悪の組織「フロシャイム」が送り込んだ怪人エウリアン&戦闘員と戦った。
レッドさんは試合中もタバコを吸うなど余裕を見せつけながら、やはり原作どおりのチンピラファイトでエウリアンに圧勝。対決開始後に会場へ到着した、「フロシャイム」幹部・ヴァンプ将軍にくどくど説教までして、最後まで原作に忠実な展開となった。
No Collaborate
アップルみゆき、○おでん・カーン VS 佐藤光留、×ジャクソン・フロリダ |
こちらは、他タイトルとのコラボレーションせずに行われた試合。真っ向からプロレスの試合を展開するのかと思いきや、そこはやはり「アキバプロレス」。アップルみゆきと佐藤光留はメイド服姿で登場し、ジャクソン・フロリダは満身創痍で松葉づえをつきながらリングインという前代未聞の珍事に。「おでん缶」覆面のおでん・カーンがむしろ普通に見える。
怪我の深刻さからリング上で最も不利と見られていたジャクソン・フロリダだったが、試合中は松葉づえを巧みに振り回しアップルみゆき、おでん・カーンのタッグを翻弄。終盤、アップルみゆきがジャクソン・フロリダにバックドロップをお見舞いしたところから、試合の流れは変わる。留めにはおでん・カーンがコーナー上よりシューティングおでんプレスをジャクソン・フロリダに食らわせ、試合を決めた。
Collaborate With 『ストリートファイターIV』
円華(バルログ)、○エルブレイザー(エルフォルテ)、起田高志(リュウ)
VS マグニチュード秋葉原、×南野タケシ、宮原健斗 |
人気対戦格闘ゲームの最新作『ストリートファイターIV』から格闘家たちが参戦するという、まさに今回の興業にぴったりなコラボレーション・マッチ。同作のキャラクタ、バルログ、エルフォルテ、リュウに、「アキバプロレス」のレスラートリオが立ち向かった。
序盤、『ストリートファイターIV』トリオは苦戦を強いられる。リュウの昇竜拳は不発に終わり、バルログの爪は凶器ということで没収。さらにバルログは、相手レスラー3人から集中攻撃を受け追い詰められる。窮地を救ったのはエルフォルテ。バルログが空中殺法を南野タケシに決めて態勢を立て直した直後、リュウはやはり必殺技の波動拳を叩きこむも決めきれない。そこにエルフォルテがすかさずコーナートップから、空中技リバースシューティングスタープレスを放ち南野タケシに直撃。抑え込まれた南野タケシは立ち上がれず、『ストリートファイターIV』トリオの勝利となった。
Collaborate With 『メタルギア ソリッド 4』
菊タロー、K-ness.、○華名 VS Rion、×ミスターPMC、ソリ・へびお |
今回の興業のメインイベントである『メタルギア ソリッド 4』とのコラボレーション・マッチでは、「アキバプロレス」筆頭である菊タロー自らが、K-ness、華名を引きいて登場。対するRionは、有明を「第2のオタクの聖地」ではなく、自身が所属するホストクラブ「ダイヤモンドロマンス」の店舗で埋め尽くそうと企む。Rionは対決にあたり、強力な助っ人であるミスターPMCと、ソリ・へびおを『メタルギア ソリッド 4』より召集。有明の未来をかけた決戦の火ぶたが切って落とされた。
冷静に考えてみると、プロレスラーが軍人にかなうはずがない! 近接戦闘術はおろか銃器まで駆使するミスターPMCとソリ・へびおに、「アキバプロレス」は終始圧倒され、早くも敗北の色が濃厚となる。その時、聞き覚えのあるコール音が会場に響き渡った――。
なんと、コール音の主はオールド・スネーク。窮地に陥った菊タローたちに勝利のヒントを与えるべく無線通信を試みたのだった。ディファ有明にすでに潜入しているものの、衆人環視の中では姿を現わせないというスネークに代わり、「アキバ」ことジョニーがメッセンジャーとして会場に現れる。ここでもお腹の調子が良くないアキバは苦労しながら、菊タローにヒントを伝えた。
スネークからヒントをもらった「アキバプロレス」勢は一転、勢いづく。菊タローが素早くシャイニングウィザードを繰り出し、ミスターPMCの動きを封じると、華名がチャンスを逃さず掴みかかりジャーマンスープレックス! マットに沈んだミスターPMCはそのまま抑え込まれて3カウント。途中、K-nessがソリ・へびおの仕掛けたグラビア本に引っかかるというアクシデントこそあったものの、「アキバプロレス」が見事勝利を収めた。
| ありがとう「アキバプロレス」。 次回は5月、聖地で会おう! |
かくしてRionの「総ホストクラブ化計画」の魔の手から有明を救った「アキバプロレス」。菊タローは最後に次のように挨拶し、締めくくった。
★菊タロー
「有明を守ったぞオオオォォォ!! これで30日も無事コミケが開催されるでしょう! 今回、直前まで準備に追われていて、ここ何日かは徹夜でした。かなりキツかった。でもみなさんの応援があったからやり遂げられました。みなさん、こんな自分みたいなちっぽけなレスラーを応援してくれてありがとう! 協力してくれたゲームメーカーさん、関係者の方々、そして今日来場してくれたみなさん、本当にありがとう! 次の開催はやっぱり、“聖地”です。またゴールデンウィークに秋葉原で会いましょう!」
ということで、早くも次回の興業が2009年ゴールデンウィークに決定した。3回目にして原点である秋葉原に帰還する「アキバプロレス」。その際には、ぜひ足を運んで彼らの戦いを直に目撃してほしい。