2008年11月28日(金)、東京・中野にある「ベイシスケイプ」において、ニンテンドーDS向けソフト『RIZ-ZOAWD(リゾード)』に携わるクリエイター陣を迎えたインタビューを行った。
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| 左から、作編曲家・崎元仁氏、作詞/作編曲家・なるけみちこ氏、『RIZ-ZOAWD』プロデューサー・大窪哲也氏 |
※写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます。
『RIZ-ZOAWD』は、童話「オズの魔法使い」を題材にしたRPG。プレイヤーは主人公のドロシーを操作し、四季折々の風景が描かれた魔法の世界を冒険していく。また、ニンテンドーDSの下画面に設置された「トラックボール」を転がしてキャラクタの移動を行うという、独特な操作方法が採用されている。
会場には、『RIZ-ZOAWD』のプロデューサー・大窪哲也氏が登場。さらに、同作のオープニング曲、およびエンディング曲を手掛けた作詞/作編曲家・なるけみちこ氏と、サウンドを手掛けた作編曲家・崎元仁氏も交えて、同作にまつわるエピソードを聞くことができた。今回、その模様をお届けしていこう。
| 2人の作曲家とプロデューサーによる『RIZ-ZOAWD』開発秘話 |
●今回なぜ、なるけさんと崎元さんが採用されたのでしょうか?
★大窪さん
「なるけさんの場合は、私が手掛けた『ワイルドアームズ』シリーズで一緒にお仕事をしていたこともあって、『RIZ-ZOAWD』でも協力してもらいました。崎元さんの場合は、共通の知人を通して紹介していただいたのがきっかけです」
●企画内容を聞いた時は、どう感じましたか?
★崎元さん
「ゲームの映像を見せていただいて、絵のセンスも良いし、グラフィックが美しいと感じました。DSでここまで精細な作品が作れるのかという衝撃を受けて、このゲームの楽曲を制作したいと思いました」
★なるけさん
「ファンタジーを題材にした作品にはあまり関わってこなかったので、少しだけ不安な部分もありましたね」
●「オズの魔法使い」という、ゲームとしては珍しい題材を取り上げる際、苦労した点は?
★大窪さん
「“オズの魔法使い”はRPGにしやすい題材だと思う反面、そのまま“オズの魔法使い”のゲームを作る気は無かったので、アレンジを加えつつ、原作の雰囲気を壊さないように気をつけました」
★なるけさん
「女の子が主人公のファンタジー作品は、ある程度主題歌のパターンが決まってきてしまうので、『RIZ-ZOAWD』らしさを出せるように頑張りました」
★崎元さん
「“オズの魔法使い”を題材にした既存の商品が多く、その分完成度の高い楽曲も多いので、あえてファンタジーを意識しすぎないような楽曲作りを心がけました」
●ニンテンドーDSソフトの楽曲を制作する際の、メリットとデメリットは何でしょうか?
★なるけさん
「ヘッドフォンで聞くと良い音になる反面、スピーカー部分が小さいので意図した音楽に聞こえにくいというデメリットもあります。なので、『RIZ-ZOAWD』をプレイする時にはヘッドフォン推奨ですね」
★崎元さん
「今回、録音した音源をそのまま再生する“ストリーム音源”の楽曲が多数使用されているので、かなり音質が良いです」
●楽曲制作はどのようにして行うのですか?
★崎元さん
「自分の中で、曲に関する“テーマ”を作って、その型にはめこんでいくと、安定して制作できますね」
★なるけさん
「音楽を作っている時、歌詞に“呼ばれる”ことがあるんです。歌詞の中に描いたストーリーを想像していくうちに、自然とメロディができていく感じです」
●ゲーム、および楽曲について、どの部分に注目してほしいですか?
★大窪さん
「DSソフトの中でトップレベルを目指したグラフィックにももちろん注目してほしいですが、トラックボールでの操作にも注目してほしいです。RPGとしての作りはオーソドックスですが、RPGに馴染みのない人にも楽しんでもらえる作品に仕上がっていますよ」
★なるけさん
「オープニング曲は、1番の最後に出てくる“思い出に縛られてた私じゃないわ”という歌詞に注目してほしいです。曲を作ろうとした時、この部分が一番最初に浮かんだこともあって、思い入れの強い部分なので。それから、きちんとゲームをクリアして、エンディングテーマを聞いてもらいたいです」
★崎元さん
「ゲームを立ち上げる所から、オープニング曲の演奏、物語の導入部分の説明がされるまでの流れがすごく好きです。ぜひ、手にとってその良さを確かめてほしいですね」
●最後に、ユーザーのみなさんへメッセージをお願いします。
★大窪さん
「『RIZ-ZOAWD』は、RPGらしいRPGに仕上がっていると思います。最近RPGが食傷気味だという人に、特に勧めしたいです。どうかよろしくお願いします」
★なるけさん
「他のゲームをプレイしつつも、一日の最後のシメとしてこのゲームをプレイしてもらいたい。絵もきれいだし、楽曲も素敵なので、長い時間をかけて楽しんでもらいたいですね」
★崎元さん
「本作は、すごく丁寧に作られていて、トラックボールを転がしながらフィールドを移動しているだけでも楽しい作品に仕上がっています。やさしさや愛にあふれた内容なので、疲れた時にプレイしていただけたら幸いです」
●本日は、ありがとうございました。