インタビュー
 
ラオウ様に抱かれたい!?「トランス北斗の拳」収録後の今井麻美さんを直撃

2008.12.04

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 2008年12月25日(木)、25周年を迎えた「北斗の拳」関連の楽曲をトランスアレンジした「トランス北斗の拳」(発売元:5pb./販売元:ジェネオン エンタテインメント)の発売が予定されている。本作には、オリジナルシンガーのクリスタルキングをはじめ、桃井はるこさん、今井麻美さん、滝田樹里さん、下田麻美さんら、人気の女性声優&アーティストも参加している。
 今回は、その中から声優の今井麻美さんがレコーディングの合間に聞かせてくれたお話をご紹介。「ユリア…永遠に」「DRY YOUR TEARS」」を歌う彼女の、「北斗の拳」との出会いや想い入れをご覧頂きたい。


一緒に歌うクリスタルキングさんは「神のような存在」
――初めてお話を聞いたときの印象は?

今井麻美:今回のプロデューサー・中村さんと別件でご一緒したとき、電車でともに帰る途中の駅のホームで、初めてお話を伺いました。そのときはまさか自分にお声がかかるなんて、これっぽっちも思っていなかったので、「CDが出るっていうのは、すごいな」と単純に感心していたんです。「私も子供のころ観ていました」と、ふたりで駅のホームで昔話に花を咲かせていて。それでしばらくたった数か月後にですね、「今井さん、『北斗の拳』の歌を……」と言われて「あれ、私なんですか!?」って(笑)。

その話が実現したことをうれしいと思う前に、まず「私なんかがよろしいのでしょうか?」という気持ちがすごく強くて。私の世代のまわり、とくに男の子はバイブルにしていた本やアニメであり、恐れ多いという気持ちがとっても強いんです。

ただ今にも通用するメロディや歌詞やパワーを持つ「北斗の拳」の音楽が、今風のトランスに生まれ変わるのが、私にとっては新鮮です。最初は恐縮してしまって「はわわわ、どうしよう」みたいな気持ちだったんです。けれども、楽曲を聴いているうちに、だんだん自分が歌わせて頂ける、喜びのほうが強くなってきました。「北斗の拳」が好きな方も、音楽が好きな方も聴けるCDになりそうだ、と期待しております。

――「北斗の拳」に対する思い入れは?

今井麻美:私が「北斗の拳」が連載されていた「週刊少年ジャンプ」を見始めたのが、小学校1~2年のころでした。ただ読み始めた当初は怖くて見られなかったんです(笑)。男の人たちが殴り合っていたり、殺伐とした荒涼の大地で生きたり死んだりというのを繰り返して、何を求めてさまよっているのかも理解もできず、絵も濃く(笑)。なので、「ジャンプ」を読み始めたころは、この面白さがわからなかったんですよ。

でも、小学校の4~5年生ぐらいだったと思うんですけど、アニメを観て衝撃を覚えたんです。「なんだこのスゴい世界は!」と思って。「これって、ジャンプでやっているあれじゃん」と思って、慌てて、ハマりまくっていたウチの兄が持っていた単行本を一巻から全部読んで、「なんで私、この面白さがわかんなかったんだろう!」と。

それでも、どうしても女の子的な見方をしてしまうんですよね。なので「ああ、ケンシロウ格好良いな」とか、「やっぱトキかな?」とか、「最終的にはラオウ様様に包まれたいな」とか、そういう見方しかどうしてもできなくって。それで中学生~高校生と少し大人になってからもう一度読み返したときに、「なんでこんなに、みんながハマるんだろう」というのが、やっとわかってきたんですよ。それまで表面的なものしかぜんぜん見られてなくて幼い自分にすごく怒りたい気分です(笑)

ただ、この世界にハマれた自分がちょっとうれしかったりもしたんですよね。知らないままだったら、そのままきっと、濃ゆい絵で怖いと思って。私、昔はボクシング漫画も怖くて読めなかったんですよ。平和的な考えの母親から「人は殴ってはならない」とか「ケンカはしてはならない」とか「平和を尊びましょう」みたいな教育を受けていたので、一歩その先に踏み込んで、面白いと思えるような自分が、すごくうれしいと思いましたね。

――「愛をとりもどせ!!」のクリスタルキングさんについては?

今井麻美:(記者の)みなさんも歌っていましたよね? 難しい歌なので全力で歌わないと歌えないんで、かなりのご近所迷惑という。でもウチは田舎だったんで、いくらでも大きい声は出せたんですけど(笑)。

実を言うと、オープニングよりもエンディングが好きだったんで、今回エンディングを歌わせてもらえるというので、うれしくてひとりでニヤリとしてしまったんです。アニメのエンディングでユリアの絵が好きだったんですよ。すごく殺伐とした雰囲気のマンガやアニメにそぐわない感じ。美しくって、清らかで。「ずるい!」っていうぐらいの演出が、ギュッと胸を掴むっていう。子供心に、なんとなく切なくもあり儚くも伝わる、すごい演出だなと思いましたね。

――クリスタルキングさんが今回CDに一緒に参加することについて。

今井麻美:「北斗の拳」の作品に関わらせて頂けるだけでも、恐れ多い気持ちが強いんですけど、そのうえ、ご本人様のお声と一緒に歌わせて頂ける機会があるなんて、もう嬉しくって。元のものを大事にして歌いたいと思うんですけれども、クリスタルキングさんは神のような存在なんで、もう笑いしか込み上げてこないですよね、「またまた、ご冗談を」みたいな(笑)。11月22日に行われる5pb.のイベントで、クリスタルキングさんと共演できる機会があったんですが、残念ながらそのイベントに参加できなくって、どれだけ悔しかったか、想像できます? 本当に残念で、ぜひまた違う機会を作って頂きたいなと思うんですね、私のために(笑)。……足を引っ張らないように、全力で歌いたいと思っております。

――CD全体を通してのオススメポイントは?

今井麻美:私が過去、今井麻美名義としても、キャラクタ名義としても、歌ったことのないようなニュアンスとか雰囲気を、今回初めて出させて頂きました。自分でもこんな歌が歌えるんだという発見があった、とても新鮮な気持ちで聴ける曲になっています。女性版で歌っているので、「DRY YOUR TEARS」という原曲の持っている雰囲気が、まったく違うものになっていると思うのですけれど、元のものを大事にしているという気持ちがみなさんに伝わったらいいな、と思いながら歌わせて頂きました。私を知っているかたは私の新しい声だったり雰囲気を感じてほしいと思うし、初めて私の声を聞くかたには、「こういう歌を歌う人がいるんだな」と引っかかるものになればいいな、と思っています。

トランスCDで原作に触れて、若い層も「北斗」好きに!
――「北斗の拳」で一番好きなキャラクタは誰ですか?

今井麻美:子供のころは、リンとバットが好きだったんです。リンちゃんがすごく好きで。そのころは、ほかの登場人物たちは大きいし、胸板厚いし、拳がでかいし、目がでかいし、みたいな感じで。もう私なんかたぶん、プチってすぐ潰されちゃいそうな感じじゃないですか(笑)

ただ、リンちゃんとバットが大きくなったときのあの衝撃は今でも忘れません。「ギョギョ!」って思いましたね(笑)。「そんなのあり?」って思っちゃって。だんだん慣れて、「あ、リンちゃんって大人になるとこんな綺麗になるんだ」とは思いましたけど。

大人になってから読み返してみたときに、自分が好きなキャラクタは誰だろうなって考えたら、じつはトキとラオウ様でずっと悩んでいました。どっちにしようかなって。でもトキって病弱じゃないですか(笑)。それで「きっと、私のこと守ってくれないよな」と思って、ラオウ様のほうがいいのかな、と。ただ、今後どうなるか分かりません(笑)。難しいんですよこれが。読んだときの感覚とかアニメを観たときの気分によって違うんですよ、好きなキャラクタ。ジャギだったりするときもあるんです(笑)

――アニメでもし声をアテたいというキャラクタがいるとすれば?

今井麻美:特にラオウ様との決着がつくまでの初期の「北斗の拳」は、私のなかで神のような存在なので、私なんかが足を踏み入れてはいけないんです。完成し尽くしたものがあると思っているので。あえて言うなら、やられる役がやりたいですね。千葉さんの神のようなやられっぷりを、隣で一緒に演ってみたいですね。

あのころのアニメーションって、子供心に声優さんの力が強いイメージがあるんですよね。マンガを読んでいたときに想像もつかなかったようなあの雰囲気や必殺技の感じは、そのころの声優さんが作り上げてきてくださった、本当にすばらしいものだと思っているので、そんなものに取って代わりたいだなんて、口が裂けても言えません。秘孔を突かれても言えないですね(笑)。

――北斗の拳にいっぱい出てくる、マッチョな男性はどうでしょうか?

今井麻美:マッチョな男性は好きなんです。でも下から見上げても顔も見えないような男たちばっかりじゃないですか(笑)。そこまで大きくなくてもって思っちゃうんで、リアルにいたら悩んでしまうんですけど。ただ肉体を鍛えているストイックな男性は有言実行なタイプの人が多いのかな、なんて勝手なイメージもあるので、体を鍛えている男性に憧れはありますね。

――このCDを聴くとしたら、どういうときに聴くのが合うと思いますか?

今井麻美:自分が頂いた曲を聴く限りでは、じっくり聴き込んでも、作業をしながらでもいいと思っているので、ちょっとしたときに、私の曲は何かをしながら聴いて頂けたらうれしいです。ただCD全体だとトランスの曲が合う、ドライブのときでしょうか。ぜひ、ドライブのときのスペシャルCDとかに組み込んで欲しいですね。

――最後に、このCDの発売を待っているファンにメッセージを。

今井麻美:「トランス北斗の拳」という壮大なプロジェクトに参加させて頂けて、身に余る光栄というか、緊張した気持ちでレコーディングに臨んでいます。

原作ファンがたくさんいる作品なので、そういう方々の気持ちをがっかりさせたくないと思う気持ちが強いです。私なりにアプローチしたものを、忌憚ないご意見で、感想を聞かせて頂いて、「北斗の拳」が好きだという気持ちを、私もみなさんと一緒に共有できたらいいなと思っております。もちろん元も好きだしこっちも好きだ、と思っていただけたら一番うれしいのですが、内緒の話ですけど、私も本当は自分のよりも元が好きです(笑)。こればっかりは譲れないぞって思います。

ただ時代は巡るものなので、原作を知らない若い人たちが、原作に触れる機会も少なくなると思います。もし見たことがないというかたがいたら、これを機会に、一回マンガ喫茶とかに行って一巻から読んだら、絶対買いたくなると思いますし、アニメも一話から観たくなると思う。新しいものも昔のものも、すべてを愛せるというスタンスで、これから先もずっと一緒に「北斗の拳」を見続けられて、存在して頂けたらうれしいです。



「トランス北斗の拳」

■発売日
2008年12月25日(木)
■品番
VGCD-0155
■価格
2,940円(税込)
■発売
5pb.
■販売
ジェネオン エンタテインメント

■INDEX
01.愛をとりもどせ!!(DJ KOO MIX)
Vocal:クリスタルキング with 桃井はるこ & 下田麻美
02.ユリア・・・永遠に(DJ KOO MIX)
Vocal:クリスタルキング with 今井麻美 & 滝田樹里
03.SILENT SURVIVOR(Uraken MIX)
Vocal:桃井はるこ
04.DRY YOUR TEARS(quad MIX)
Vocal:今井麻美
05.PURPLE EYES(Uraken MIX)
Vocal:滝田樹里
06.TOUGH BOY(Black Jaxx MIX)
Vocal:滝田樹里 & 下田麻美
07.LOVE SONG(quad MIX)
Vocal:下田麻美
【BONUS TRACK】
08. TOUGH BOY(戸田宏武 REMIX)
Vocal:滝田樹里 & 下田麻美
09.愛をとりもどせ!!(DJ KOO MIX - Instrumental)
10.ユリア・・・永遠に(DJ KOO MIX - Instrumental)

(C)武論尊・原哲夫/NSP 1983, 版権許諾証ND-218



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