2008年11月28日(金)の深夜から翌29日(土)の早朝にかけて、東京・渋谷にある劇場「ヨシモト∞ホール」において、お笑いコンビ「次長課長」の井上聡さん主催によるイベント「『モンスターハンターポータブル 2nd G』井上CUP」(以下「井上CUP」)が開催された。
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左から、「よしもとゲーム部」部長の次長課長・井上聡さん、メンバーの一員である、お笑いコンビ「麒麟」の川島明さん |
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この「井上CUP」とは、先日よしもとのゲーム好きな芸人たちによって結成された「よしもとゲーム部」に所属するメンバーたちが出演するイベント。部長である井上聡さんを筆頭に、「麒麟」の川島明さん、「笑い飯」の西田幸治さん、「ハリセンボン」の箕輪はるかさんなどが、大人気のPSPソフト『モンスターハンターポータブル 2nd G』(以下『MHP2ndG』)を利用したゲーム大会を繰り広げるという内容だ。
オールナイトのイベントにも関わらず、劇場の座席が埋まるだけでなく、立ち見まで出る盛況ぶりだったその模様をお伝えしていこう。
| 「川ハンフェスタ」以外にもトーク、大喜利など見どころ満載 |
今回の「井上CUP」、メインイベントとなるのは「よしもとゲーム部」メンバーが『MHP2ndG』の公式大会クエストでタイムアタックを競う「川ハンフェスタ」だが、それ以外にもファンのツボをつくマニアックな催しが行われている。
『MHP2ndG』に限らず、『モンスターハンター』シリーズを愛するユーザーたちの間では、ゲーム中に登場する「モノ」や遭遇した「現象」に、独自の感性に基づく「呼びかた」を付けている人が多い。「よしもとゲーム部」メンバーもその例にもれず、ちょっと変わった呼びかたを生み出したようだ。
「頭空けとけ」
【意味】スタンさせるのはハンマー使いの役目だから、他の武器を使っているヤツはモンスターの頭部周辺を空けとけ。
「罠師」
【意味】他のプレイヤーにアピールするために、罠をしかけるイヤらしい人のこと。由来は同名のスキルから。
「片手剣」(かたしゅけん)
【意味】お笑いコンビ「ハイキングウォーキング」の鈴木Q太郎さんが間違えて読んだことから流行りだしたらしい。正しくは「かたてけん」。
「粉まく」
【意味】「生命の粉塵」を使用すること。同エリアにいる他のプレイヤーもまとめて回復させるため、「粉まくよー!」と声をかけたり、「粉まきましたー!」とイヤらしくアピールしたりする。
「テロン」
【意味】リタイアした時の音楽。人によっては「テロロン」。
「ネゴまだ?」
【意味】「よしもとゲーム部」メンバーのネゴシックスさんは、クエストから帰還するたびに、持ち物をアイテムボックスにすべて収納し、それから次のクエストに必要なものを再び取り出すという面倒なことをしている。それを集会所で待つ他のメンバーのぼやき。
「チリンねぇ?」
【意味】落しもの(特定の部位、特定のタイミングでモンスターを攻撃すると手に入るアイテム)が落ちていませんか? と、周囲のメンバーに問うセリフ。発展形として「チロリン村ねぇ?」。
「バチン」
【意味】「ナルガクルガ」の尻尾を振りおろす攻撃のこと。「バチンしよった!」といった感じに使う。人によっては「ビタン」。
「サビカタ」
【意味】アイテム「さびた塊」の略称。
「ア~ホ~」
【意味】クエスト出発時の笛の音を擬音化したもの。
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こちらは、会場のお客さんの中からクジ引きで選ばれた人が「チャレンジクエスト」でタイムアタックを競うというもの。お客さんペアが、よしもと芸人ペアと対決。勝者には、好きな「よしもとゲーム部」メンバーの「ギルドカード」を進呈。井上聡さん、川島明さんが圧倒的な人気だった。
ここでは、『モンスターハンター』に関するお題で、いかにおもしろいことをフリップボードに描けるか競う大喜利に、よしもと芸人たちが挑戦。「笑い飯」西田幸治さんが、「突如走り出したティガレックス、何があった?」→「フリスキー」、「このラージャン何故怒っている?」→「Gジャンの方が人気」など秀逸な回答を連発し、みごと優勝を果たした。
さて、今回の「井上CUP」のメインイベントである「川ハンフェスタ」だが、これは公式大会「モンスターハンターフェスタ」を模した内容となっており、参加するよしもと芸人たちがペアを組み、トーナメント形式の大会で合計12組が優勝を争うというものだ。
1回戦のナルガクルガ討伐、2回戦のダイミョウザザミ亜種、ゲリョス、リオレイアの大連続狩猟を経て勝ち残ったのは、「次長課長」井上聡さんと、「コンマニセンチ」堀内貴司さんによるチーム「堀内それ首に当たってんで」と、「大好物」須藤謙太朗さん、「パンクブーブー」佐藤哲夫さんのチーム「ブタ&ブス(B&B)」。
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舞台上左から、「コンマニセンチ」堀内貴司さん、「次長課長」井上聡さん、「パンクブーブー」佐藤哲夫さん、「大好物」須藤謙太朗さん |
決勝戦で使用されたクエストは、9月19日(金)より配信されている「武神闘宴」。ナルガクルガ→ティガレックス→グラビモス亜種→ディアブロス亜種→ラージャンを大闘技場で連続して討伐するという難関クエストだ。
参加者4名はいずれもハンマーを選択。また、モンスターの出現位置・タイミングも完璧に把握しており、現れた瞬間に落とし穴→大タル爆弾Gとタル爆弾で爆破という連携を何度も決めていた。罠の設置では、「堀内それ首に当たってんで」チームがグラビモス亜種が宙に浮いてるわずかな間に落とし穴を仕掛けるという見事なプレイで会場を沸かせるという場面も。
どちらのチームも素晴らしい腕前を披露してくれたが、やはり強かったのは「堀内それ首に当たってんで」チーム。この「武神闘宴」を何度もやり込みクリアしていることが伺える冷静かつ正確なプレイぶりで、どのモンスターも何もできないままに討伐されていた。クリアタイムを追及するどころか、クリアすることさえ難しいこのクエストを、「堀内それ首に当たってんで」チームはなんと、21分3秒という驚異的なタイムでクリアし、「ブタ&ブス(B&B)」を圧倒。優勝を果たした。
| 上手いはずです。衝撃の総プレイ時間 「2,000時間」 |
優勝した「堀内それ首に当たってんで」チームの井上聡さんと堀内貴司さんには、『MHP2ndG』プランナーの小嶋慎太郎さんから表彰状と、賞品として来年1月に発売されるフィギュア「リオレウスヘッド」が進呈。小嶋慎太郎さんは「すごい。ここまでやり込んでもらえると制作者冥利に尽きる」と言葉を贈った。
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小嶋慎太郎さん(右)から表彰状と賞品を受け取る「堀内それ首に当たってんで」チームのふたり |
堀内さんは「優勝できてよかった。これでもう、井上さんのマンションに行って特訓しないで済みます」と涙を流しながらコメント。その言葉を聞いた井上さんはちょっとショックを受けた様子。「自分で開いた大会で、自分で優勝してしまいました…。色々なものを失った気もしますが、第2回、第3回と続けていけたらいいなと思います」と語り締めくくった。
なお、余談ではあるが、決勝戦前に井上さんのプレイしている『MHP2ndG』のキャラクタ選択画面がスクリーンに映し出され、場内に衝撃が走った。井上さんは3キャラクタ作成してプレイしているのだが、その合計プレイ時間が2,000時間近くになっていたのだ。
確かに、『MHP2ndG』のコアなユーザーの中には数百時間をはるかに超え、1,000時間以上プレイしている人も出始めている。事実、この日の会場で芸人とクエストをプレイしたお客さんの中には、1,300時間や1,700時間という総プレイ時間を持つユーザーの姿が見受けられた。それにしても、2,000時間というプレイ時間は凄すぎる。正直なところ、共演者もお客さんもちょっと引いていた。
後輩芸人たちからは「井上さん、ちょっと引きますよ…」「井上さん、仕事してるんですか?」と声をかけられ苦笑していた井上さんだが、そこまで『モンハン』への愛があるからこそ、今回のようなイベントが実現したといえるだろう。次回以降も検討中とのことなので、今度はぜひ井上さんの苦手なゲームでの大会を見せていただきたいと思う。
(ジーパラドットコム 広田)