イベントレポート
 
【TGS2008?】“もうひとつのTGS”で「魔王のムスメ」がデビューですぞ
2008.10.17
関連URL:『勇者のくせになまいきだor2』公式サイト
 
 私たちの記事を読んでいただけているなら、お分かりのことと思いますが、10月12日(日)千葉県・幕張で、日本最大のゲームイベント「東京ゲームショウ2008」がその4日間の日程を終え、閉幕となりました。 
 ジーパラ編集部も4日間会場に通い、取材を敢行。なかなかハードな4日間でしたが、皆さんに楽しんでいただけたら、幸いです。

【参考】東京ゲームショウ2008会場、千葉県・幕張


※各写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます


 ところが本日17(金)、ソニー・コンピュータエンタテインメント様から「今日“もうひとつのTGS”をやるからぜひ来てください。おいしい“苔ジュース”を用意してお待ちしています。肉もあります」というお誘いがきたのです。
 「もうひとつのTGS?」「何を発表するんだろうこの時期に。もう絶対、年末商戦には間に合わないよ?」「プレイステーション4.0かなあ…?」などと疑問をいだきながら、ジーパラ編集部は会場へ向かいました。でも、会場は幕張メッセではありませんでした。戸越銀座(東京都品川区)の「銭湯」だったのです。

認めなくないものだな、ここが会場だという現実を…
 「お肉屋さんの次の十字路を右に曲がるんだよ」と、仕込みをしていたラーメン屋さんに教えてもらって到着した会場は「戸越銀座温泉」。…衝撃です。おおよそ発表と名のつくものが行われる空気が1ミクロンもない場所です。

こちらが本日の「もうひとつのTGS」会場。戸越銀座の銭湯「戸越銀座温泉」。戸越銀座 商店街の一角にあります


 会場(っていうか銭湯)に詰めていたスタッフに「これのどこが“もうひとつのTGS”なんですか?」と口の端を上げながら小馬鹿にした口調で尋ねると、「モニターをみてください」との返答。そちらに目を向けると……


 Togoshi Ginza Show」略して「TGS」。

 あ、なーんだ。そいうことね。なるほどね! だから、戸越銀座なのね! まあ、会場が銭湯なのには疑問が残るけれども! …あれ? なんだか涙が止まらないよ…? 疲れていると、理由もわからず涙が出ること、皆さんもありますよね? よね?
 とまあ、筆者の擦り切れそうな精神はさて置き、この「戸越銀座温泉」で行われた「もうひとつのTGS」の模様をレポートしていきましょう。前置き長くてゴメンナサイ。

「 『or2』のタイトルどおり、ガックリくる内容のスペシャルイベント」と、案内状にはありました。……確かに!

『勇なま』は二匹目のドジョウではなく、“突然変異種”
 今回開催された「もうひとつのTGS」で取り上げられたのは、10月16日(木)に新型PSP-3000と同時発売されたPSP『勇者のくせになまいきだor2(以下『勇なまor2』)』。


 本作は、魔王を操って地下ダンジョンに侵入してくる勇者一向を撃退する「ダンジョン・マネージメント」ゲームです。ただ戦うというのではなく、ダンジョン内で魔物を育成し、彼らの進化や生態系も考慮しながら強い魔物を育てるという、生物学の概念もちょこっとだけ取り入れられています。
 会場には、本作のプロデューサー・山本正美氏(SCE)と、ディレクター・大橋晴行氏(アクワイア)が、ジョッキ生を片手に浴衣姿で登場。昼下がりの気だるさ漂う銭湯のロビーで、2人のトークショウが始まりました。

左から、『勇なまor2』プロデューサー・山本正美氏(SCE)、ディレクター・大橋晴行氏(アクワイア)


なんで、前作『勇なま』は売れたの?
山本正美氏:
「いちばん最初に『勇なま』に反応してくれたのは、メディア関係者だったんですよね。こいつは面白いと。そこからコアなユーザーがプレイしてネット掲示板とかで騒がれはじめて…。で、最後に社内で評価されたという(笑)」

大橋晴行氏:
「なんででしょうね?(笑) まあ、ひとつ言えるのは、ちょっとした時間を潰すのに向いていたからだとは思います」

山本正美氏:
「ちょうど『勇なま』が発売された頃って、カプコンさんの『モンスターハンターポータブル2ndG』が発売された時期と重なっていて、ユーザーの注目はほとんどそっちにいっていたんですよ。でも、逆にそれが良かったと思うんです。つまり、『モンハン』みたいな長時間じっくり遊べるゲームをメインで遊んでもらって、ちょっとした空き時間とかには『勇なま』をプレイしてもらう。『モンハン』を追う二匹目のドジョウではなく、あえて言うなら“突然変異種”。その構図が上手くセールスに結びついたのではないでしょうか」

『勇なま』って、パロディとか多すぎない? ふざけてるの?
大橋晴行氏:
「パロディって、みんなの共通体験があるからこそ成り立つものじゃないですか。その共通体験を『勇なま』でさらに広げてあげたいな、という思いはありました。日本人って誰かと繋がっていたい欲求が強いですしね。意外とそこまでやってるのって『勇なま』ぐらいじゃないかなという気もします」

山本正美氏:
「そのパロディのレベルを『抑える』のが僕の仕事ですね。もう、どうしようもないものに関しては見て見ぬふりをするという(笑)」

『勇なま』のコンセプトって何? ホントに伝わったの?
山本正美氏:
「『勇なまor2』取説の1ページ目にも『ビオトープ』(※小さな生き物の生息場所。生物学用語)という言葉も解説されていますが、『小さな生物を守ろう、大事にしようよ』というメッセージはありますね。前作を遊んでいただいた方の中にも、ツルハシで魔物をつぶせないとか、他の魔物に食べられるのが可哀そうと感じる方もいて、ドット画でもある程度命の重さを伝えられたのかな、と思います」

大橋晴行氏:
「勇者が壊し、魔王が作る。正義と悪が逆転している奇妙さというか、今の文明に対するアンチテーゼといいますか。『人間、勝手ばっかりやってるなよ、自然の力をなめんなよ!』という思いは制作していてありましたね」


『or2』は前作から何か変わったの?
山本正美氏:
「やっぱり『突然変異』ですね。ある生物が絶滅の危機に瀕していると、より長生きできるように変態していくというもので、ゲーム内でもそのような扱いです。中でも『ピュア種』は異色かも知れません。彼らは『もう、滅んでしまう』という警告として出現します」

ユーザーは『勇なま』に何を求めているの?
大橋晴行氏:
「今、何でも携帯でできますよね。テレビも、ゲームも、音楽も。でも、携帯だと『ゲームらしいゲーム』ってやりづらいんですよ。それは携帯のインターフェイスでは重すぎるし、内容もユーザーには重いかもしれない。そこで、PSPなんです。携帯機だから手軽だけれど、しっかりとゲームらしいものが提供できる。短時間で、『ゲームらしいもの』を遊べる。それが『勇なま』に求められていることではないでしょうか」

で、『勇なま』に次はあるの?
山本正美氏:
「『or2』を遊んだ方には好評いただいていますし、ぜひ『次』もやりたいですね。だってほら、人気作はだいたい『3』まであるじゃないですか。僕らもやりたいですよ(笑)。進化の方向がマルチプレイなのか、あるいは別のものなのか、今はまだ具体的に決めてはいませんが、『次』もやりたいですね! と、こういう場で言っておくと、実現しちゃうものなんです(笑)」


あはははははー 追加コンテンツで「魔王のムスメ」が登場!
 10月15日(水)に、システムソフトウェアが「バージョン5.00」の提供がはじまったことで、PSPから直に「PlayStation Store」のコンテンツを購入することが可能になりました。『勇なまor2』でもこの流れに便乗して、上手いことやるつもりのようです。具体的には、追加コンテンツの配信です。

まさに「はんこうき」。萌えを期待していた人、残念だね!


 追加コンテンツ第1弾として配信されるのは、「ムスメのはんこうき(仮)」。ゲーム中でプレイヤーにアドバイスしてくれたり、実況を聞かせてくれたり、勇者たちに狙われる「魔王」の代わりに、「魔王のムスメ」が登場するというものです。詳細は伏せられましたが、「ムスメ」本人から挨拶が行われました。


 こちらの「ムスメ」さん、近日みなさんのPSPにお邪魔するようなのでお楽しみに。口は悪いけど、根はやさしい子なんです。多分。

(ジーパラドットコム 広田)

「苔ジュース」飲みました。「勇者」食いました。
 会場(っていうか銭湯)には、『勇なまor2』に関連したいかがわしいモノがいっぱい陳列されていました。そこら辺を簡単にレポートします。食えるものは食って、飲めるものは飲みました。

ダンジョンに迷い込んだ勇者を捕獲、カリッと揚げた一品。美味です。これからは「牛」や「豚」よりも「勇者」だな!

「苔ジュース」。まあ、あれです。「まずいけど、もう1杯な飲料」ですよ。ぬるかったから、ホントに苔みたいでした

SCE関係者の人も「苔ジュース」飲んでいます。大人って、大変だ

イェーイ! 平面のキミの瞳に乾杯! これ、『勇なま』ポスターなんです

「きけん」らしいので、食べるのは断念。これが一番食いたかった

会場の「戸越銀座温泉」がある「戸越銀座 商店街」。美味しい洋食屋とか、結構あります


■関連コンテンツ
【新作紹介】
魔王サマ、ふたたび世界征服に乗り出す!『勇者のくせになまいきだor2』
【イベントレポート】
本日発売「PSP-3000」買いますか?買えましたか?あの国では?
【プレスリリース】
破壊神再び出現『勇者のくせになまいきだor2』体験版配信
■関連リンク
『勇者のくせになまいきだor2』公式サイト

『勇者のくせになまいきだor2』
ハード: プレイステーション・ポータブル
メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
ジャンル: ダンジョン・マネージメント
発売日: 2008年10月16日(木)
価格: [UMD版] 3,980円(税込)
[オンライン配信版] 2,800円(税込)
プレイ人数: 1人

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

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