インタビュー
 
『グラナド・エスパダ』生みの親が語る『グラナド・エスパダ プラス』リニューアルとその未来
2008.09.19
関連URL:『グラナド・エスパダ プラス』公式サイト
 

 2008年9月16日(火)に行なわれた『グラナド・エスパダ』(以下『グラナド』)のリニューアルアップデート。
 タイトルを『グラナド・エスパダ プラス』(以下『プラス』)と変え、作品コンセプトを三位一体、という意味の“Trinity MMORPG”から、プレイヤーが自由にキャラクタをプロデュースする、という意味の“Productive Online RPG”に切り換え、それに沿ったアップデートを3回に分けて行なっていく。

 その詳しい内容が明らかになった9月11日(木)のプレスカンファレンス終了後、『グラナド』の生みの親、IMC Games社長、キム・ハッキュ氏と、IMC Games開発室長ハン・マンジュン氏にお話を伺った。今回のリニューアルの意図や方向性、そしてより具体的なアップデート内容など、注目情報満載のインタビューをお届けしよう。

自由なキャストのプロデュースを目指す“Productive Online RPG”

――まず、改めてタイトルをも変更した『プラス』へのリニューアルでの意図を教えてください。


▲韓国IMC Games社長
キム・ハッキュ氏
キム・ハッキュ氏(以下、キム氏):
 最近の『グラナド』におけるアップデートは、もっとも高いレベルのユーザーさんに合わせた内容のものが多く、コア化し過ぎていたんです。それゆえ、新しくプレイされるかたには、近寄りがたいイメージがありました。
 それを崩したかったので、今回のアップデートでは初心者のみなさんはもちろん、中~上級のユーザーさんへ向けても、より遊びやすいコンテンツを用意しています。
 たくさんのコンテンツの導入を用意しているがゆえに、3度に分けてのアップデートという形になりましたが、いち早く皆さんにプレイしていただけるよう、できるだけ短いスパンでの実装を目指しております。

―― コンセプトも“Trinity MMORPG”から“Productive Online RPG”へと変わりましたが。

キム氏:
 以前の“Trinity MMORPG”というのは、初めて私たちが試みた、「3つのキャラを同時に操るMCC(マルチキャラクタコントロール)」をコンセプトにしていたんです。しかし今回のアップデートで、補助的な役割を担当するペットの導入により、厳密には操作するキャラクタが3人ではなくなり、Trinityでなくなってしまうんですよね。この理由だけでコンセプト変更に至ったわけではありませんが、一因ではあります。
 『グラナド』の世界には非常に多くのキャスト(キャラクタ)が住んでいます。プレイヤーのみなさんが作る基本キャスト、そして編入可能なキャストたちです。そんな多くのキャストがいるにも関わらず、今までは強力なキャストの組み合わせが決まっていて、自分の好きな組み合わせがあったとしても、モンスター狩りや対戦などではその強力な組み合わせを使わざるを得ない状況にありました。
 ですが今回のペットの追加により、さまざまな組み合わせのパターンが生まれ、本当の意味で3人のキャストをプロデュースできるようになりました。組み合わせにより、それぞれのキャストの持ち味、能力がいかんなく発揮できると思います。そうしてみなさんが出会うキャストのひとり一人をみなさんに自由にプロデュースしていただきたい。今回のコンセプト変更には私たちのそういう強い思いが入っています。
 たとえば、誰が主役で、誰が脇役なのか。そういう温度差も、プロデューサーであるユーザーさん次第なんです。TVドラマにしても、毎回主役がメインを張っているわけでもありませんし、脇役がメインのお話だってあります。そんなイメージで「今日はこの3人の冒険をプロデュースしよう」といった感じで楽しんでいただけると幸いです。

ペット&新エリアで『グラナド』の世界が広がる!

――それでは具体的にアップデート内容をお伺いします。まず今回のアップデートで導入される2種類のペットの入手方法について教えてください。


▲韓国IMC Games開発室長
ハン・マンジュン氏
 
ハン・アンジュン氏(以下、ハン氏):
 特定のクエストを受けることによって、卵の状態のペットを、無料で入手できます。孵化させるには少し時間がかかりますが、孵化すればすぐに連れ歩くことが可能です。レベルアップなどの概念は現在のところなく、成長システムについては開発中です。

――2種類のペットはどのような動きかたをするのでしょう?


ハン氏:
 ペットはプレイヤーの操作でなく「AI」によって自動で動きます。ぬいぐるみのような外見のペットは、自動でアイテムを拾ってくれる、いわばハーベストペットです。帽子をかぶっているほうは、戦闘中にバフや回復など、補助的な魔法をかけてくれます。スカウトの完全な代理とまではいきませんが、これにより、スカウトが必須だった編成も少し変化してくるのではないか、と期待しています。

――逆にペットが攻撃役となることはないのでしょうか?

ハン氏:
 まだ攻撃に関するシステムは入れておりません。まずは現在の補助的な役割のまま使っていただいて、反応を見てみたいですね。モンスター召喚システムとの兼ね合いもありますし、みなさんの反応次第で検討していきたいと思っています。

――逆にペットが攻撃役となることはないのでしょうか?

キム氏:
 みなさんにはペットのコレクトも楽しんでほしいので、これからもペットは順次追加していく予定です。私個人としては……そうですね、『グラナド』は堅苦しいイメージが強いので、かわいい動物のようなペットを入れて、ポップなイメージを出したいですね。私自身もすごく動物が好きなので。システム的な面で言えば、もっとキャラクタたちのお手伝いができるような、さまざまな機能を搭載していきたいです。

――『リニューアルでエリアも大きく拡大します。まずは、第1弾アップデートで追加される「秘密の塔」と「リボルドウェ地下水路」について教えてください。

ハン氏:
 どちらも入るのに特殊な条件などは必要ありません。
 「秘密の塔」は中~上級レベルのプレイヤー向けになっていて、他プレイヤーと協力し、ボスを倒していくレイドミッションが楽しめます。
 一方「リボルドウェ地下水路」は、最上級レベル向けになっていますが、他プレイヤーとスクワッドを組んでの冒険が楽しめるようになっています。


――第2弾のアップデートは開拓がテーマとなっており、新たなエリアが追加されるようですが、資料を見る限り今までの文化とは大きく違った印象を受けます。それらのエリアには、これまでの『グラナド』とは違う文化が流れているのでしょうか?

キム氏:
 はい、それらのアップデートで追加されるエリアは、インカ文明をイメージしたものになっています。
 今までの『グラナド』は新大陸が発見されてからのお話でした。旧大陸の移民達が新大陸に集まった背景や、移民によって開拓された街やエリアなどについてですね。ならば次は、新大陸に昔から根ざしていた古代の文明にスポットを当てていこう、となったわけです。
 新エリアには、古代文明の色が強く残る武器や防具、キャストが登場します。もちろん新たなスタンスやスキルも用意しています。こちらのエリアへ行った際に、派閥のリーダーである「代表」を中心に、プレイヤー全体で行なうクエストが重要になります。みんなで力を合わせてクリアすることで、キャストが追加されたり、また新たなエリアに行けるようになったりと、まさにプレイヤー全員で新大陸を開拓する、本作の根底にあるテーマそのものを体験できるようになっています。
 シナリオ面で言えば、『グラナド』の名前の由来にもなっている、新大陸の発見者フェルッチオ・エスパダや、ずっとゲーム内で行方がわかっていない、エミリアの父親であるロレンジョ博士、このふたりを見つけ出す糸口が用意されています。あと、これは余談になりますが、『グラナド』は美男子が非常に多いんですよね。なので、新しい地域にはマッチョな感じのキャラクタを多めに用意したいです(笑)

――新しい地域への移動方法はどうなるのでしょう?

ハン氏:
 そうですね……第1弾のアップデートで追加される「リボルドウェ地下水路」や「秘密の塔」の奥まで進めば、何かわかるかもしれませんよ。

――リニューアルアップデートは2009年初頭までの第3弾で一区切りとなりますが、それ以降も細かなアップデートの構想は?

ハン氏:
 現段階では具体的にあまり申し上げられませんが、これまで同様、細かくアップデートをしていく予定です。新しいコミュニケーション要素をはじめ、新規キャストや新規スタンス、スキルの追加を行なっていきたいと思います。

新規、復活プレイヤーに向けてリニューアルを強烈にアピールしたい!

――リニューアルに際し、新規のプレイヤーが多く参入すると思いますが、既存のプレイヤーとのコミュニケーションのきっかけとなるものが、「シークレットガード」という護衛システムでは、少し物足りない気もします。ほかに何か用意されているものがありましたら教えてください。


ハン氏:
 我々としましては、まずは「シークレットガード」を通してコミュニケーションを深めて欲しいと思っています。ですがおっしゃるとおり、それだけでは溝はなかなか埋まらないと思います。
 ですので、リニューアル期間はいつもよりレベルアップがしやすい環境を作ります。あと、ユーザーさん同士の出会いの場をこちらからもっと提供していきたいです。
 たとえば、多くのプレイヤーが参加し、協力するイベントやミッションが発生したとしても、初心者のみなさんはどこにいけばいいのかわからないと思うんです。そんな時に、キーひとつ押せば会場まで一瞬で移動できる、といったような機能を整備し、よりコミュニケーションが活性化するシステムを考えています。

――『グラナド』はほかのMMORPGにない独自の要素が多い作品です。それゆえに、新しく始めようという人も少し腰が引けてしまうところがあると思います。そんな人に向けて、ゲーム外で間口を広げていくことはお考えでしょうか?

ハン氏:
 まさにおっしゃるとおりで、『グラナド』は非常に多くのコンテンツを内包しているため、初心者にはわかりづらいかもしれません。
 ですので、公式サイトに誰にでもわかるチュートリアルページを設置することを検討しています。
 また『プラス』になったことで、お祭りのように盛大に盛り上げたいと考えておりまして、いろいろなイベントを企画しています。
 このリニューアルをきっかけに始められるユーザーさんを、GMがサポートしていける体制を作りたいですね。ユーザーさんひとりにGMひとり……とまでは無理かもしれませんが(笑)。

――過去にプレイしていたことのあるユーザーも戻ってくると思いますが、その人たちに対してのアピールは考えておられますか?

キム氏:
 はい、その件についても、運営サイドで非常に強く意識をしております。まだコンテンツが充実しきっていない初期の『グラナド』をプレイされたまま、離れていかれたかたはかなりいらっしゃると思うんです。
 このリニューアルを期に、大きく生まれ変わってあの頃とは変わったんだよ、ということを強く打ち出していきます!

どこよりも独創的でユニークなゲームであり続ける

――大きく世界が広がっていく『グラナド』ですが、これからやりたいこと、ユーザーさんに見せていきたいことを教えてください。


キム氏:
 具体的には難しいですが……そうですね、Webや携帯電話をはじめとした、さまざまなプラットフォームと本作との連動ができれば、より一層世界が広がり、面白くなるのではと考えています。

――最後になりますが、これから『プラス』をプレイされる初心者のかた、そして今までプレイされているベテランのユーザーのみなさんに、ひと言ずつお願いします。

ハン氏:
 『グラナド』の良いところは、「MMORPGの新しい楽しみかたを模索する」という目標をずっと貫いているところです。そして、細かくアップデートを入れ、めまぐるしく世界が変わっていくところにも魅力があると思います。
 今後も初心を忘れずに、開発に取り組んでいきますので、よろしくお願い致します。
 みなさんも要望がありましたら、ぜひ私たちのもとへ送ってください。その意見に最大限にお答えし、より良いものを作っていきたいと思っております。

キム氏:
 ベテランの方は、スタート当初から今まで作品を暖かく見守っていただき、非常に感謝しております。
 新しい楽しみかたの模索を目指しチャレンジしてきましたが、これまでには幾度もの試行錯誤があり、大変なことも多かったです。
 みなさんの継続的なプレイと温かい声がなければここまでこられなかったと思います。これからも当初の目的を忘れず、ずっと世界を広げていきますのでよろしくお願いします。
 そしてこれからプレイされる方には、『グラナド』はほかのオンラインゲームとはまったく異なった独特の色を持っているゲームということを強調しておきたいですね。
 製作者という立場ゆえに「これが最高の作品だ」とは断言できませんけれども、「どこよりも独特でユニークなゲームである」とは断言できますし、これからもそうあり続けます!

――本日はお忙しい中ありがとうございました。

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(C)2003-2008 IMC Games Co.,Ltd./ Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

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