イベントレポート
 
「PSP年末戦略発表会」まとめ:新型は10月発売、「美・画面」で訴求
2008.09.02
関連URL:「プレイステーション」オフィシャルサイト
 
 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンは2008年9月2日(火)、東京・汐留において「プレイステーション・ポータブル年末戦略発表会」を開催。新型PSP-3000の発売日を2008年10月19日(木)と決定したほか、オンラインサービス「PLAYSTATION Network」機能の拡充、PSP-3000とコラボレーションした本体同梱版などが発表されている。

新型PSP-3000を手にして撮影に応じるソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン プレジデント ショーン・レーデン氏

※各写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます

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2008年のPSP、全ハード販売台数の「3分の1」を占める
 発表会ではまず、同社プレジデント ショーン・レーデン氏が登壇し、これまでのPSP事業を振り返った。


 レーデン氏は特に2008年に入ってからのPSPの好調なセールスを強調。シリーズ累計販売台数が1,000万台を突破し、据え置き機を含めても全ハードの販売台数の3分の1を占めるまでに成長したと語る。販売を促進した要因としては、昨年9月に発売した現行機種PSP-2000を挙げており、販売推移を示すグラフを見ても同月を境に爆発的に普及が進んだことが見て取れる。レーデン氏はPSPの現状を「とても良い循環の中にある」としている。

2008年PSP国内販売状況 PSPハードウェア販売推移

PSP-3000は10月19日(木)発売、価格は19,800円(税込)

 続いて、今回の発表会の目玉ともいえる新型PSP-3000の発売日や詳細なスペックが明かされた。前述のように発売日は2008年10月19日(木)、価格は据え置きとなる19,800円(税込)。本体色はピアノ・ブラック(PSP-3000 PB)、パール・ホワイト(PSP-3000 PW)、・ミスティック・シルバー(PSP-3000 MS)の3色。
 PSP-3000の特徴を大まかにいうと、高画質化された液晶ディスプレイ、内臓マイクの標準搭載、ゲーム画面のアナログ出力可能、といった3点になる。そのほかの機能は現行のPSP-2000を踏襲している。

上が2008年10月19日(木)発売のPSP-3000、下が現行機種のPSP-2000

 液晶ディスプレイのサイズは、4.3インチの16:9ワイドスクリーンと大きさはPSP-2000と変らないものの、携帯機器では最高クラスのコントラスト・応答速度・広色域、反射低減技術を採用した液晶が使用される。これにより、従来以上に自然で色鮮やかな映像が堪能できるほか、屋外などの明るい場所でも画面が見やすくなる。

PSP-3000でユーザインタフェース「クロスメディアバー」を表示した写真。背景のコントラストに注目

 内臓マイクはヘッドセットに対応したソフトや、インターネット電話サービス「Skype」などのコミュニケーションツールに使用する。PSP-2000では、外部マイクを本体上部にUSB接続していたが、PSP-3000では不要となる。
 ビデオ出力機能の拡張により、ゲームのインターレース出力にも対応。プログレッシブ映像入力に対応していないテレビでも、専用ケーブルを使用することで、PSPのゲーム画面をアナログ出力可能となった。詳細なスペックは下の表を参照してほしい。

本体の形状は、PSP-2000よりもわずかだが丸みを帯びている。ボタンの形は「START」「SELECT」が変更。「HOME」は「PSボタン」に変更。モニター下部中央のロゴ脇にある小さな穴が内臓マイク


PSP-3000バリューパック同時発売、専用アクセサリーも展開

 10月19日(木)には、PSP-3000本体に専用アクセサリーを同梱した「バリューパック」も発売される。商品にはメモリースティック PRO デュオ(Mark2/4GB)、専用ポーチ、ハンドストラップ、クロスなどが同梱されており価格は24,800円(税込)。同梱されるメモリースティックが4GBと大容量になったことに関してレーデン氏は「ゲーム・アーカイブスなどでソフトをダウンロード購入して持ち歩いてもらいたい」とコメントしている。

「プレイステーション・ポータブル」バリューパック。本体色にあわせて3種類用意される

 また、バリューパックにも含まれるアクセサリーは、単品での販売も行われる。基本的にはPSP-2000でも用意されていた製品を、PSP-3000仕様に変更したものとなっている。大容量「バッテリーパック(2200mAh)」は現状のものと同一だが、本体に取りつける蓋の色のみ異なる。


「アクセサリーパック」 「クレードル&D端子ケーブル」
「大容量 バッテリーパック(2200mAh)」 「プレイステーション・ポータブル」ポーチ

今秋より「PSP」と「PlayStation Store」が直接つながる
 そのほか、以前より実施されることが告知されていたオンラインサービス「PLAYSTATION Network」機能の拡充についても、具体的な内容が明らかにされた。
 現状PS3またはPCからしかアクセスすることができない「PlayStation Store」に、PSPから直接アクセスできるダウンロードサービスが2008年秋より開始される。これにより、PSP向けの「PSアーカイブス」ソフトを直にダウンロード購入したり、PSP向けの体験版を直接ダウンロードすることが可能となる。
 併せて、PS3の人気コンテンツ『まいにちいっしょ』が、PSP版『まいにちいっしょ ポータブル』としてダウンロード提供される予定とのことだ。


PS3を介し、離れたPSPユーザー同士でアドホック通信が可能に

 こちらも「PLAYSTATION Network」機能の拡充に分類される発表だが、今秋よりPS3を介して、離れたPSPユーザー同士でアドホック通信が可能となる。これにより、たとえば『モンスターハンターポータブル2nd G』の協力プレイが、家に居ながらにして楽しめるようになる。本サービスは無料で提供される予定だ。

PSP-3000のコンセプトは「美・画面 PSP」

 PSP-3000そのものに関する発表は以上となる。最後にレーデン氏は、PSP-3000の新機能の中でも、より美しい映像を提供する液晶モニターが最大のセールスポイントであるとし、本製品のコンセプトを「美・画面 PSP」と発表している。また、「PLAYSTATION Network」におけるPS3とPSPの連動に関しても「『PLAYSTATION Network』『PS3』『PSP』は合わせてひとつの世界と考えている」と述べており、同サービスに関しては「後日改めて発表の場を設ける意向」であるとした。

年末に向け、3タイトルでPSP-3000本体同梱版をリリース
 ここからは、年末にかけて発売されるPSP専用タイトルのうち、PSP-3000とのコラボレーションによって本体同梱版がリリースされるタイトルに関して発表が行われた。本体同梱版の存在が明かされたのは、『パタポン2 ドンチャカ♪』、機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』、『DISSIDIA FINAL FANTASY(ディシディア ファイナルファンタジー)』の3タイトル。

『パタポン2 ドンチャカ♪』
『パタポン2 ドンチャカ♪』を紹介したソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイド・スタジオ JAPANスタジオ SVC 小林 康秀氏

 『パタポン2 ドンチャカ♪』を手がける同社の小林 康秀氏は、『パタポン2 ドンチャカ♪』を「SCEらしいタイトルの象徴」と表現。独特のビジュアルや色合いが、PSP-3000のモニターと非常に相性が良いとしている。また、前作をプレイしたユーザーの意見を反映しており、ゲーム内容のボリュームが倍以上になっていること、前作のセーブデータの引き継ぎや、シェアリングプレイで1本のソフトで最大4人まで一緒に遊べることも明らかにした。
 本作の発売日は11月27日(木)、ソフト単体の価格はUMD版が4,980円(税込)、PlayStation Store版が3,800円(税込)。本体同梱版が23,800円(税込)となる。


『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』
『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』を紹介したバンダイナムコゲームス取締役CSカンパニープレジデント 東海林 隆氏

 先日、業務用からの移植が発表されたばかりの『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』。ソフト単体の価格は5,040円(税込)、発売日は11月20日(木)。同日には本体同梱版が24,800円(税込)で発売される。バンダイナムコゲームスの東海林 隆氏によれば、「本体同梱版のPSPはオリジナルの仕様になります」とのことだ。


『DISSIDIA FINAL FANTASY』
スクウェア・エニックス コーポレート・エグゼクティブ 橋本真司氏。『DISSIDIA FINAL FANTASY』を紹介

 先日、スクウェア・エニックスが開催した完全招待制タイトル発表会「DKΣ3713」にて、PSP本体同梱版の存在だけが告知されていた『DISSIDIA FINAL FANTASY』。本作の発売日が12月18日(木)、価格は通常版が6,090円(税込)、PSP本体同梱版が25,890円(税込)に決定したことが発表された。同社の橋本氏は、こちらも『ガンダムVS.ガンダム』と同じく「同梱版の本体はオリジナル仕様を予定」と発言しているが、絵柄やカラーなどについては現時点では明らかにされておらず、後日別の場で発表をおこなうとした。


「美・画面」 はゲームだけじゃもったいない!

 会場では、さっそくPSP-3000本体が展示されており、上記コラボレーション3作品の試遊台も用意されていた。コラボ3作品に関しては、PSP-3000のモニターでベストな映像が表示されることを前提に開発されているので、色調は深く鮮やか、特に激しい動きのある『DISSIDIA FINAL FANTASY』においてもキャラクタがブレない高品位な映像となっていた。


 ちなみに、PSP-3000にはモニターの色調をPSP-2000のバージョンに切り替える機能が「クロスメディアバー」に搭載されている。これは、PSP-3000以前の専用ソフトの映像がPSP-3000のモニターを想定して作られていないため、本来の色合いが再現されない可能性があるからだ。そのような場合、色調をPSP-2000のバージョンに切り替えてプレイする。
 つまり、PSP-3000が高品位なモニターを採用し、美しい映像が楽しめるとはいえ、ゲームに関しては一様にベストな映像(製作者が意図する映像)になるというわけではない。
 PSP-3000のモニターがほぼ無条件に本領を発揮するのは、写真などの静止画や、映画やワンセグ放送といった、映像の美しさがモニターのスペックに依存する類のコンテンツに限られる。


 記事内に掲載されている写真では分かりづらいかもしれないが、会場にあったPSP-2000とPSP-3000の写真閲覧を比較する展示を見たところ、やはりPSP-3000の映し出す写真の方が鮮やかだった。「トマト」の赤がより深く表示され、角度を変えてみても光や風景の映り込みはあまり見られなかった。

 そんなわけで、PSP-3000の「美・画面」に関しては、ゲームのみならず、映画や写真などでも試してみないと「もったいない!」という、某液晶テレビCMのような感想。そもそも、PSP-2000からPSP-3000間で行われたモニターの仕様変更は、本来なら大型の薄型テレビで訴求されてもおかくない“ウリ”だ。その意味では、すでにPSP-3000は携帯ゲーム機という枠を超えているといえるかもしれない。

商品名称 PSP「プレイステーション・ポータブル」(PSP-3000)
発売予定日 10月16日(木)
型番 ・ピアノ・ブラック(PSP-3000 PB)
・パール・ホワイト(PSP-3000 PW)
・ミスティック・シルバー(PSP-3000 MS)
希望小売価格 19,800円(税込)
外形寸法 約169.4 × 18.6 × 71.4 mm
(幅×高さ×奥行き)(最大突起部除く)
質量 約189g(バッテリー含む)
CPU PSP CPU(動作周波数1~333MHz)
メイン・メモリ 64MB
ディスプレイ 4.3インチ 16:9ワイドスクリーンTFT液晶
480 × 272ピクセル 1,677万色
サウンド ステレオスピーカー内蔵
主なI/O ワイヤレスLAN(IEEE 802.11b準拠)(Wi-Fi)
High Speed USB(USB2.0準拠)(mini-B)
メモリースティック PRO デュオ
アナログ ビデオアウト
マイク
主な端子 DC IN 5V端子
DC OUT端子
ビデオ/ヘッドホン/マイク端子
USB端子
メモリースティック デュオ™ スロット
キー・スイッチ類 方向キー(上下左右)、アナログパッド × 1
△、○、×、□ボタン、L、Rボタン × 1
START、SELECT、PSボタン × 1
POWER/HOLDスイッチ × 1
ワイヤレスLAN(ON/OFF)スイッチ × 1
ディスプレイ、サウンド、音量+/-ボタン × 1
電源 専用リチウムイオンバッテリーパック
外部ACアダプター
USB充電
内蔵ドライブ 再生専用UMD®ドライブ
対応プロファイル PSP(PlayStation Portable) Game
UMD Video
アクセスコントロール リージョンコード、視聴年齢制限(パレンタルロック)
ワイヤレス通信機能 インフラストラクチャーモード
アドホックモード(最大16台同時接続)
本体同梱周辺機器 ACアダプター
バッテリーパック(1200mAh)

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