インタビュー
 
『メイプル』の次なる横スクロールMMORPG『TENVI』:開発スタッフに訊く
2008.08.07
関連URL:『TENVI』プロモーションサイト
関連URL:ネクソンジャパン
 
 本日2008年8月7日(木)よりプロモーションサイトがオープンしているが、ネクソンジャパンはこの夏、新たなMMORPG『TENVI(テンビ)』のサービスを開始する。
 具体的な正式サービス開始日時などについてはまだ不明だが、オープンβテスト開始は8月21日(木)から、課金形態については他のネクソンジャパン作品同様、基本料金無料のアイテム課金制を採用する予定だ。
 

※各写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます


 本作は、韓国Symmetric Space社が開発する横スクロールタイプのアクションMMORPG。プレイヤーはそれぞれ個性的な外見・能力を持った3つの種族からキャラクタを選び、力を合わせて強大な敵対勢力「宇宙連合」に立ち向かっていくことになる。こう聞くとSFチックな世界観を想像するかもしれないが、全体の雰囲気としては"SF要素もあるファンタジー"といった感覚で、好き嫌いなく誰でも楽しめそうな印象を受けた。 
 
 また、画面写真を見ていただければ一目瞭然だが、開発には、かつて『メイプルストーリー』を手がけたスタッフも関わっており、内容面でも『メイプルストーリー』と重なる部分は多い。加えて、本作ではプレイヤーが自由に空を飛び回ることができたり、また各種族ごとに用意された「ガーディアン」に乗って(変身して)戦ったりといった、『メイプルストーリー』にはない様々な要素も追加されており、ストーリーや世界観に関連はないとは言え、実質的な後継作品という見方もできる。
 この種の横スクロールMMORPGが好きな人には、待ちに待った「大本命」のタイトルと言えるだろう。


 今回はそんな『TENVI』のプロモーションサイトオープンに合わせ、来日したSymmetric Space社の開発スタッフにお話をうかがった。


【種族紹介】 

アンドラス <ガーディアン>

高度に発達した科学技術で、目覚ましい発展を遂げた種族。しかし、宇宙連合の侵攻と内部の裏切りによって、故郷を脱出。新たな安住の地を探す途中、「リブラアイランド」に不時着する。今は種族再建のため、友好的なタリー族と、影から支えるシルヴァ族とともに、反旗を翻す時を待っている

人間によく似たアンドラスは、高度な科学技術によって開発された、丈夫で破壊力抜群なマシーン型ガーディアンに搭乗して戦う。体力と防御力に長け、近接攻撃のほか、遠距離から銃で攻撃することも可能。スキルは主に剣やハンマーを使う「アタック」系列と、銃を使う「シューティング」系列に分かれる


タリー <ガーディアン>

白い肌と尖った耳を持ち、豊かな資源によって高度な文明を築いた種族。突如現れた宇宙連合の侵攻により故郷のアイランドを奪われたが、双子のアイランド「タリーB1」に本拠地を移し、日々力を蓄えている。友好的な種族で、アンドラス族、シルヴァ族を含むパブラワールドのほとんどの種族と同盟関係を結び、故郷奪還のために結束している

他の種族と異なり、タリー族は潜在能力を極限まで引き出すことで、自らがヒーロー姿のガーディアンに変身することができる。素速く力強い近接攻撃や、状態異常魔法を得意とし、スキルは主にダガーやクロウを使う「ローグ」系列と、状態異常や闇魔法を使う「デバッファー」系列に分かれる


シルヴァ <ガーディアン>

厳しい自然に囲まれた「シルヴァアイランド」で暮らし、他の種族に比べるとやや発展の遅れたシルヴァ。しかし、独自に開発したクリスタル防御装置のおかげで驚くべき文明を築くと同時に、宇宙連合の侵攻も受けない安全な場を作り上げた。シルヴァ族についてはあまり知られていないため現在も謎が多く、種族内部の危険要素による深刻な問題も起きているとのこと

褐色の肌と角を持つシルヴァ族は、周辺に生息する古代のドラゴンをクリスタルの力で飼い慣らし、ガーディアンとして育てている。ドラゴンはブレスや尻尾で攻撃するだけでなく、シルヴァ族の持つ魔力を最大限に引き出すことができる。スキルは攻撃魔法に特化した「ウィザード」系列と、光魔法に特化した「プレイヤ」系列に分かれる


「飛翔」「ガーディアン」という新要素
――さっそくですが、タイトルの『TENVI』というのはどういう意味ですか?

オ・ミヨン氏(以下、オ氏):『TENVI』というのは漢字で「天飛」と書きます。本作の大きな特徴のひとつが、20レベルから自由に空を飛べるようになることなんですが、それをそのままタイトルにした形ですね。あとは日本市場でもぜひ「飛翔」できたら、という願いもあります。

――空を飛ぶにあたって、何か制限・制約などは?

ゴ・ガンイル氏(以下、ゴ氏):空を飛ぶ際には専用のスキルを使いますが、そのスキルを使うのにアイテムが必要になります。アンドラスはブースター、タリーはマント、シルヴァは翼。それぞれ耐久度があって、耐久度がなくなるまでは基本的にずっと飛んでいられます。ただしモンスターの中には飛行状態をキャンセルさせる攻撃を行ってくるものもいますので、そのあたりは注意が必要ですね。

――各種族のストーリーの中に「宇宙連合」という敵対勢力が出てきますが、世界観はSFに近い?

キム・ジンマン氏(以下、キム氏):いえ、たしかにアンドラスの設定だけ見るとSFチックですが、シルヴァはファンタジー、タリーはヒーローをそれぞれイメージしていますので、その3つが混ざり合った世界観になっています。SFが好きな人はアンドラスで遊べばいいし、ファンタジーが好きな人はシルヴァで遊べばいい。このあたりは好みで選んでいただけると思いますよ。

Symmetric Games 企画チーム長 オ・ミヨン氏

Symmetric Games 理事 キム・ジンマン氏

Symmetric Games 代表理事 ゴ・ガンイル氏

ネクソンジャパン 運用部 第1運用室 運用2チーム 中西 啓太氏


――要するに何でもアリの世界観なんですね。

キム氏:そうですね(笑)。

――ガーディアンに乗って(変身して)戦うというアイデアはどこから?

オ氏:アイデアとしては企画当初からありました。中にはパイロットでないと入れないインスタンスダンジョンもありますが、パイロット自体の戦闘力はかなり低く設定してありますので、戦闘では基本的にガーディアンに乗って戦うことになります。

――イメージとしては、いざという時に呼び出す「切り札」のような感じでしょうか。

キム氏:いえ、ガーディアンはレベル1から呼び出すことができますし、こちらは特に何か消費したりといったこともありません。なのでガーディアンが呼べるマップでは、基本的にガーディアンをずっと呼び出した状態で戦うと思ってください。

――ガーディアンもやはり武器や防具を装備できるんですか?

キム氏:できます。パイロットもガーディアンも、それぞれ専用の武器や防具がありますが、やはり戦闘に直接影響してくるのはガーディアンの装備ですね。

――スクリーンショットを見ると、同じ種族のガーディアンでも、いろいろな種類があるように見えますが。

オ氏:ゲーム内で手に入れたアイテムや、有料アイテムを着用することで外見が変わるようになっています。シルヴァの場合はドラゴンですが、これも装備するアイテムによって、まったく違う生き物になったりしますよ。

――今後、種族同士の戦いのようなものを実装する予定は?

キム氏:「宇宙連合によって住み処を奪われた3種族が力を合わせて戦う」というのが大筋のストーリーなので、今のところは考えていません。ただ1対1のPvPやギルド戦といった要素はもちろんあります。

――『メイプルストーリー』はソロでもかなり遊べましたが、そのあたりのバランスはどうでしょう。

キム氏:通常のマップでは一人でも十分に遊んでいただけますし、韓国でも一人で遊んでいる人はけっこう多いですね。ただインスタンスダンジョンだけは、一人だとちょっと厳しいので、パーティを組んだ方がぐっと有利になると思います。

各種族は専用のガーディアンを呼び出すことで、自由に空を飛んだり、戦闘力を大幅にアップさせることができる


もちろんガーディアンから降りた状態でも活動可能。中にはパイロットでないと入れないインスタンスダンジョンも


『メイプル』 への ライバル意識
――開発するにあたって、やはり『メイプルストーリー』を意識した部分はありましたか?

キム氏:意識しなかったとは言えないでしょうね。『メイプルストーリー』を作った時には、様々な事情で入れられなかったコンテンツがありましたが、『TENVI』ではそれらをなるべく入れようと。PvPやギルド戦、釣りなどがその一例ですね。

――アクション性の幅もかなり広がっているように見えました。

キム氏:2段ジャンプや下段移動、動く床やジャンプ台といった要素が加わり、よりダイナミックな戦いができるようになったと思います。あとは一部のボスなどが3Dになり、さらに迫力もアップしていますよ。

――ボス戦はかなりの迫力ですね。

キム氏:『メイプルストーリー』だと、その場で動かないようなボスモンスターも多かったですが、今回は敵側もよりダイナミックな動きを、ということで3Dを取り入れてみました。

かつて『メイプルストーリー』の開発にも関わっていたという2人。その経験が『TENVI』にも活かされている


――オープンβテストの時点で、どれくらいのコンテンツが楽しめる予定ですか?

ゴ氏:韓国ではすでにオープンから7ヵ月が経っていますが、その後に開発した部分がけっこうあるんです。最近も大きなアップデートを行ったんですが、その反応がかなりよかったので、日本でもそれらのコンテンツを取り入れた状態でオープンβテストを行っていただく予定です。

――マップやクエスト数などのボリュームはどれくらいに?

オ氏:正確な数はちょっと把握していませんが、「アイランド」という大きなマップがまず5つあって、その中にさらに小さなマップがたくさん含まれる形になります。クエストについては、全部で500~600種類くらいですね。

――レベルについては?

オ氏:一応、レベル120までは育てられるようになっていますが、オープンβテスト中にそこまで育てられる人はいないと思います(笑)。マップの適性レベルもありますので、オープンβテストではレベル70~80くらいまで、正式サービス開始時点でレベル100くらいが目安になると思います。

――これは日本側にお聞きした方がよさそうですが、正式サービスについてはいつごろになるのでしょうか?

中西啓太氏(以下、中西氏):8月21日(木)にまずオープンβテスト、それから1ヵ月後くらいには正式サービスに移行できたらと思っています。その時には何らかのイベントやキャンペーンも開催する予定なので、楽しみにしていて下さい。

背景やボスモンスターの一部に、今作では3D表現を使用。よりダイナミックな映像、戦闘が楽しめる


2段ジャンプなどの新アクションや、ジャンプ台といった新ギミックも加わり、動ける範囲はかなり広がった


――では最後に、ユーザーに向けてメッセージをお願いします。

オ氏:ゲーム好きな人はもちろん、MMORPGが初めての人でも簡単に遊べますので、ぜひこれを機に遊んでみていただければと思います。それからオンラインゲームでは、サービス開始後の追加・修正が非常に重要。ユーザーさんからの意見や要望は真摯に受け止めていきますので、どんどん意見をお寄せください。

中西氏:私が最初にプレイして感じたのが、まずグラフィックがキレイ、そしてすごく遊びやすい、ということでした。オープンβテストが8月21日(木)からなので、それまでに夏休みの宿題を終わらせておいて、ぜひこの楽しさを味わってほしいと思います。

――本日はありがとうございました。

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※ゲーム画面は開発中のものです。