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イベントレポート
 
誕生10周年を迎え最新作『天誅4』 新『天誅』は三部作構成!?
2008.06.06
関連URL:『天誅』シリーズ公式サイト
関連URL:フロム・ソフトウェア公式サイト
 
 2008年6月6日(金)、フロム・ソフトウェアが、都内のアミューズメントレストラン「六本木香和」にて、新作ソフト『天誅4』の制作発表会を開催した。

 『天誅』シリーズは、1998年にプレイステーション用ソフトとして誕生し、今年で誕生10周年。これまで幅広いハードで外伝を含む10作以上を送り出してきた人気作品だ。
 見張りにさとられないよう施設の内部に潜入するステルス性、一撃で敵を葬る必殺攻撃など、忍者モノならではの緊張感に満ちたアクションは世界的にも知名度が高い。

 今回発表された『天誅4』は、Wii専用タイトル。据え置きハードではXbox360版『天誅 千乱』以来2年ぶり、ナンバリングタイトルとしては実に5年ぶりとなる作品となる。

 発表会のオープニングとエンディングには、最新鋭の舞台装置の上で花魁衣装などを身にまとったダンサーが舞い踊るステージを実施。『天誅』世界に通じる、和のテイストとエンターテイメント性が融合した、ユニークな発表会となった。

初代と『天誅 弐』を手がけたアクワイアがソフト開発を担当
 ステージに最初に登壇したのは、フロム・ソフトウェア専務取締役の中島英一氏。
 誕生10年を迎えたシリーズの歴史を振り返る映像の上映後、『天誅4』の制作中であることが明らかにされた。

 中島氏は『天誅4』の開発コンセプトが「今までとまったく違う『天誅』を作り上げること」だったと語り、その開発パートナーとしてシリーズ初代を生み出したソフト開発メーカー、アクワイアが参加していることを明かした。

 そして、ステージにはアクワイア代表取締役の遠藤琢磨氏が登場。
 『天誅4』に同社が手がけてきた和風アクションのノウハウが生かされていることを語り、「初代を作ってから10年が経ち、自分も老けたなあと感じますが、今回の力丸はさらに老けた顔になっています」など、主人公の変化についてもコメント。

 続けて中島氏から『天誅4』の発売ハードがWiiで、発売日は10月23日に決定していることと、海外でのソフト販売をユービーアイソフトが担当することが発表された。

 登壇したユービーアイソフトの代表取締役、スティーヴ・ミラー氏は「同シリーズは多くのユーザーから支持される作品であり、弊社のラインナップをさらに魅力的なものにしてくれるのは間違いない」と述べ、同タイトルの海外市場での期待度の高さを示した。


Wiiならではの新しさを目指しつつ、演出面の強化も余念なし!
 各社代表の挨拶に続いては、フロム・ソフトウェアの取締役でプロデューサーの竹内将典氏と、アクワイアのゲーム開発部ディレクターの金山圭輔氏のふたりが登場し、ゲームの具体的な内容の説明が行なわれた。

 竹内氏が語った『天誅4』の開発コンセプトは、「正当なシリーズ作品であることを念頭に置きながらも、新しいゲームを作る」、「Wiiというハードの特徴を生かし、今までとは違ったことをする」、「直感的に、手軽に、リアルな忍者アクションが楽しめる」ことの3つ。

 加えて金山氏からは「(ハードの)表現力が上がったことを生かして、臨場感あふれる演出を目指した」ことも挙げられた。

 実際に発表された映像では、映画的な演出が随所に取り入れられ、キャラクタデザインもさらにフォトリアルに。その雰囲気に合わせて出演声優も一新されており、主人公である力丸と彩女のふたりは海外映画やドラマの吹き替えで活躍する小山力也氏、甲斐田裕子さんが担当することになった。
 ちなみに今回の舞台は『天誅 参』から1〜2年を経た時代とのこと。力丸は28、9ぐらいの設定で、年齢よりもやや貫禄を増した風貌になっている。


 ここで、彩女役の甲斐田裕子さんがステージに登場。
 初代『天誅』をプレイしたことがあり、今回の参加に感動したという甲斐田さんは、「彩女のかっこよさ、凛々しさのなかに、かわいらしさを出そうと思ってたんですが、“うるせえ”とか“悪りぃな”とか男らしいセリフが多くて(笑)。自由に好き勝手やらせていただきました」と笑顔でコメント。

 さらに「今回は役者さんが集まって、映像を見ながら声をあてたんですが、これは映画の吹き替えの作業と同じで、映画を作っている感じでした」と語った。
 甲斐田さんの起用に関して竹内氏は「以前、違う役柄でシリーズに参加していただいたときに、すごく印象に残っていて、またお願いしたいと思っていたのが今回実現しました。収録時には役作りのせいか、オーラが出ていて、ちょっと怖かったですね」と語った。

 最後に甲斐田さんは、「いろんなエンディングが用意されているんですよね? 最期まで遊んで、全部を観ていただきたいと思います」と、ゲームがマルチエンド形式であることも発言。このときは竹内氏がやや慌てた表情をしたようにも感じられた。

リモコン操作を全編に取り入れ、軽快なステルスアクションを実現
 次に行なわれたのは、開発中のソフトを使っての実演プレイ。
 『天誅4』ではカメラ位置を変え、主人公の背中越しの視点からゲームが進行していく。人物が大きく表示されることで映像の迫力が増し、緊張感やスピード感もさらに向上した印象。グラフィックそのものも、キャラクタはもちろん、背景の質感にまでこだわっているという。

 操作方法はWiiならではのリモコンとヌンチャクを全面に押し出した仕様。
 リモコンを横に振ることで「疾風(はやて)」と呼ばれるスライドダッシュ移動を行なうことができ、その移動先に隠れられる場所があれば自動的に主人公が身を隠してくれる。操作に慣れれば、茂みから茂みへと「疾風」で連続移動し、すばやく敵を葬るいかにも忍者らしいアクションが繰り出せる。

 また、隠れ場所や隠れかたのバリエーションが大幅に増えているのも『天誅4』での大きな特徴。壁や天井の梁などの地形以外に、画面内にある暗闇のなかに身を潜めることも可能となった。
 これに合わせて、燈籠(とうろう)などの明かりを消して自ら暗闇を作り出し、そこに入り込むといった戦略も。あらゆる手段を駆使して敵に近づいたら、リモコンを振っておなじみの必殺攻撃が繰り出せる。

 操作を解説する竹内氏からは、「今までのシリーズでは、格好いいアクションを決めるために多数のボタンを使いこなすことが必要だった。しかし、今回はリモコンを振るだけで誰でも簡単に本格的なアクションが決められるよう心がけた」と発言。
 シリーズに初めて触れる人も、爽快に忍者気分を味わえそうだ。

ゲームを彩る音楽は、これまで通り朝倉紀行氏が担当
 ステージの最後を飾ったのは、シリーズを通して楽曲を手がけた作曲家・朝倉紀行氏と、メインテーマ『夢の淵』を歌うソプラノボーカリスト・柴田智子さん。シリーズの雰囲気を踏まえつつ新しさを出すことをプロデューサーから求められた朝倉氏は、「ドラマチックさを強く意識したうえで、“愛”をテーマにこれまでのシリーズと差別化を図りました。曲調としては、アジア的な要素を活かしつつ、ポピュラリティのあるクラシックのエッセンスを取り入れています」とコメント。
 メインテーマに関しては、朝倉氏と柴田さんがニューヨークでリアルに体験した、あの9.11の悲しみや衝撃をモチーフに作られた曲。
 元々発表する予定はなかったが、それを聴いた竹内氏が気に入り、収録されたものだという。
 柴田さんは「疲れている人、泣くこともできない苦しみを持った方々に向けて、神様が吹かせる風をイメージした曲。自然な情愛が沸いてくるように作りました。ゲームを通じて幅広い人にそれを伝えられたらうれしいです」と語り、ステージでその曲を朗々と歌い上げた。


一般ユーザーへのお披露目はTGSの会場で!
 柴田さんの歌う曲を締めくくりに、1時間にわたる発表会は終了。
 Wiiならではの操作を中心に、大きな進化を遂げる『天誅』への期待が高まるステージだった。ソフトの一般へのお披露目は、発売目前となる9月の東京ゲームショウで行なわれる予定。いち早く最新作に触れたいユーザーは、ぜひこの秋のゲームショウ会場を訪れてみてほしい。
 なお本文中では触れていなかったが、見逃せない情報として、新・『天誅』“三部作”構想も発表されていた。『天誅4』を皮切りに続々と広がっていく『天誅』。シリーズファンは続報を期待してほしい。


◆『天誅4』関連リンク
【公式サイト】
『天誅』シリーズ公式サイト

『天誅4』
ハード: Wii
メーカー: フロム・ソフトウェア
ジャンル: 忍者アクション
発売日予定日: 2008年10月23日(木)
価格: 7,140円(税込)

(C)2008 FromSoftware, Inc.

 

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