イベントレポート
 
世界を撲滅する「ワールド・デストラクション」展開の全貌判明
2008.05.30
関連URL:「ワールド・デストラクション」公式サイト
 
 セガは2008年5月30日(金)、東京・品川において、同社のニンテンドーDS向け新作タイトル『ワールド・デストラクション ~導かれし意思~』(以下『ワールド・デストラクション』)の報道陣向けプレゼンテーションおよび、クロスメディア展開に関する発表会を実施した。

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 『ワールド・デストラクション』は、「世界を滅ぼすために旅をする」という、他のRPGとは一線を画するストーリーが展開される同社の完全新作。プレイヤーはある日、自分の元に届けられた手紙に従い、「世界撲滅委員会」の一員として、世界を撲滅するため、仲間とともに旅立つことになる。

 発表では、『ワールド・デストラクション』の発売日が2008年9月18日(木)に決定したことをはじめ、本作がゲーム以外にもコミック、TVアニメにて展開されることも明らかにされた。
 また、ステージには本作の製作に携わる開発スタッフ、キャラクタの声を担当するキャスト陣、テーマ曲を提供するアーティストが一同に介する豪華な顔ぶれとなった。


ヒットするツボはすべて押さえた『ワールド・デストラクション』
 まず登壇したのは、セガ取締役国内CS事業部長・前田雅尚氏。前田氏は、以下のように同社の本年度の戦略と『ワールド・デストラクション』にかける期待感を語った。

●前田氏
 本年度、セガは、プレイステーション・ポータブルとニンテンドーDS向けに、RPG作品をリリースしていく予定です。そこで先陣を切って投入するのがこの『ワールド・デストラクション』となります。今は、作品が良いというのは当たり前で、それだけでユーザーに満足していただくことは難しい時代です。あらゆるメディアに網を張って、作品を展開していく必要があり、特にRPGというジャンルにおいてそれは必須であると考えています。
 『ワールド・デストラクション』は、ヒットするツボはすべて押さえた作品となっていますので、多くの方に満足していただけると確信しています。ご期待ください。

 次に、クロスメディア展開も含め、本作の陣頭指揮を執るプロジェクト プロデューサーの下里陽一氏が登壇し、本作品への意気込みを語った。

●下里氏
 最も支持されているハードであるニンテンドーDSで、RPGというジャンルをリメイクではなく完全新作として世に送り出したいという想いがあり、『ワールド・デストラクション』の企画は動き出しました。
 本作は、ひとつのプロジェクトのもと、ゲーム、コミック、アニメの3つのメディアで展開されていきます。それぞれの作品に業界でもトップクラスのクリエイターが携わっており、同一の世界観や設定ながらも、独自の味付けがしてあります。
 メディアが組み合わさることで広がっていくコンテンツを提供していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 ここからは、プレゼンテーションの様子を、「TVアニメ」「コミック」「ゲーム」に分けてお伝えしていこう。

TVアニメ 「ワールド・デストラクション ~世界撲滅の六人~」


 TVアニメのタイトルは「ワールド・デストラクション ~世界撲滅の六人~」。2008年7月7日(月)より、毎週月曜日深夜1時30分からテレビ東京にて放送開始予定となっている。テレビ東京の放送を皮切りに、テレビ大阪・テレビ愛知・テレビせとうち・テレビ北海道・TVQ九州放送でも放送予定。全13話。
 製作は、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」や「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」などを手がけるアニメーション制作会社プロダクション I.Gが手がける。
 「世界撲滅の六人」を中心に、ゲームの世界観を継承しながらも、アニメ独自の多彩なアレンジを加えたオリジナルストーリーが展開されていく。


 ここでは、TVアニメ版の監督を務める多田 俊介氏が登壇。作品の展開についてコメントした。

●多田氏
 TVアニメでは、ゲーム本編ではストーリーの合間となるようなエピソードも取り上げるなどして、キャラクタ性を前面に押し出した物語が展開されていく予定です。今回、プロダクション I.G内に新たに立ち上がった10課に若いスタッフを結集して製作にあたっている最中です。『ワールド・デストラクション』が持つ、深い部分を伝えられるように作っていきたいですね。

キリエ・イルニス(CV:宮野真守)

モルテ・アーシェラ(CV:坂本真綾)

トッピー・トプラン(CV:古谷徹)

ナジャ・グレフ(CV:小野大輔)

アガン・マードル(CV:吉野裕行)

リ・ア=ドラグネール(CV:小林ゆう)

 また、ゲーム本編はもちろん、このTVアニメ版でもキャラクタの声を演じる声優の宮野 真守氏(キリエ・イルニス役)、坂本 真綾さん(モルテ・アーシェラ役)、古谷 徹氏(トッピー・トプラン役)がステージに登場し、自身の役どころと抱負を語った。

左から、宮野 真守氏、、坂本 真綾さん、古谷 徹氏

●宮野氏
 僕の演じるキリエは、普通の主人公とは違っていかにもヒーローという感じではなく、ちょっと天然なところも入っていますね。下里プロデューサーが、僕が声をアテていた韓国ドラマをご覧になってその役での演技が気に入って今回選んでいただいたようなので、そのイメージを上手くキリエでも表現していきたいと思います。

●坂本さん
 モルテはすごく勝気な女の子で、主人公のキリエとは正反対の性格なんですが、恋愛に関しては奥手だったりして、かわいい所もありますね。ゲームの収録は終わりましたが、アニメ版の収録はこれからです。ゲームでのイメージを大切にしながら演じていきたいです。

●古谷氏
 トッピーは見た目はクマなんですけど、ハードボイルドなヒーローという複雑なキャラクタでして、正直、3年前の僕だったら断っていましたね(笑)。というのも、僕はヒーローを多く演じてきたので、キャラクタの見た目がヒーロー然としていないと、感情移入して演じられなかったんです。今は、見た目がどうであれ、ヒーローの演技ができるようになったので、トッピーも見た目はかわいいクマだけど中身はハードボイルドに演じています。

コミック 「ワールド・デストラクション ~ふたりの天使~」


 コミック版のタイトルは「ワールド・デストラクション ~ふたりの天使~」。コミック誌「電撃「マ)王」9月号(7月26日発売)より連載がスタートする予定。オリジナル作品「KNIGHTS」でハードな騎士物語を描いた漫画家のムラオミノル氏が担当する。このコミック版では、キャラクタたちの隠されたエピソードも明らかになるという。


 ここでは、コミック版が連載される「電撃「マ)王」編集長・豊島秀介氏が登壇し、コミック版の展開について語った。

●豊島氏
 「電撃「マ)王」でゲームを原作としたコミカライズ展開は今までにも行ってきましたが、今回の「ワールド・デストラクション」のように、ソフトの発売に先駆けて独自の物語を展開するというのは初の試みとなります。外伝や続編とはまた一味ちがった物語をお見せできると思いますので、ご期待ください。

ニンテンドーDS 『ワールド・デストラクション ~導かれし意思~』


 9月18日(木)にニンテンドーDS用ゲームとして発売される予定のプロジェクトの中核を成す作品がこの『ワールド・デストラクション ~導かれし意思~』。主人公が「世界を撲滅する」側に位置するというストーリー、ニンテンドーDSの2画面を活用したバトルシーン、ボイスでキャラをカスタマイズするという「ワードエクイップシステム」など、既存のRPGとは一線を画す同社の完全新作となっている。




 このゲーム版の紹介ステージでは、本作の開発を担当するイメージエポック代表取締役・御影良衛氏、シナリオ担当の加藤正人氏、サウンド担当の光田康典氏が登壇。現在、開発が佳境に入っているという本作を紹介した。

左から、御影良衛氏、加藤正人氏、光田康典氏

●御影氏
 今、開発が本当に佳境に入っていまして、今日この会場にくるのをためらったほどです(笑)。
 本作では2GBのロムを搭載することで、3Dで描かれたダンジョンを360度回転させて探索できたり、非常に広大なマップや大量のキャラクターボイスを収録することができました。また、キャラクタのドット画にも力を入れていまして、よくこの時代にこれだけのドット職人が集まったな、という規模でこだわり抜いて製作しています。上下画面をブチ抜きで登場する巨大なボスキャラも見所です。 
 また、音声を大量に収録できるという利点を生かして、キャラクタボイスを技の発動時のアクションに装備することで威力が増したり、買い物する時に特定のボイスを装備していると割引きしてもらえるなど、様々な効果がある「ワードエクイップシステム」が新しいですね。くどいようですが2GBさまさまです。ご期待ください。

●加藤氏
 通常のRPGではプレイヤーが善側に立って、悪を一方的にやっつけていくという物語が展開されますが、『ワールド・デストラクション』ではそれをやりたくなかった。逆に、主人公たちを悪側に立たせることによって新しい遊びを提供できるんじゃないかと。とはいえ、「世界を撲滅して、ハイおしまい」というだけでなく、撲滅しなければならない世界の実態はどうなっているのか、撲滅に関わる人たちはどんな気持ちなのか、そういったところまで描いています。

●光田氏
 今回のサウンドに関しては重厚さが欲しかったので、下里プロデューサーに無理を言ってチェコまで行き、チェコ・フィルハーモニー交響楽団の演奏で収録しています(笑)。このメインテーマ(会場で流れていた聖歌のような楽曲)も現地で録ったものです。この原曲を下里プロデューサーに聴いてもらったところ大変気に入っていただいて、チェコ行きが実現しました。歌声は少年少女合唱団によるもので、透明感のある曲に仕上がっています。

少年少女合唱団によるメインテーマの収録風景

■ゲスト声優は、俳優・水嶋ヒロさん&女優・市川由衣さん
 ゲーム本編では、上記の、TVアニメにも出演する実力派声優陣がキャラクタの声を担当しているが、そのほかにもゲスト声優として若手俳優の水嶋ヒロさんと、女優の市川由衣さんが参加することが明かされた。 
 水嶋さんは、主人公のライバル的存在であるナジャ・グレフ役を担当。理知的で理想のためには努力を惜しまないナジャを水嶋さんがクールに演じた。また、市川さんは、年齢300歳以上?の不思議な少女リ・ア役を担当。知識は豊富だが言葉足らずで、図らずもミステリアスな言動をとってしまうリ・アを、ときにかわいらしく、ときに凛として演じている。

左から、水嶋ヒロさん、市川由衣さん

●水嶋さん
 声優さんといえば声が通っていて、きれいな声で、滑舌も良く…というイメージがありましたから、本当に僕でいいのかなという迷いはありましたが、下里プロデューサーに声を気に入っていただいたので、がんばっています。『ワールド・デストラクション』には世界に誇れる作品になってほしいですし、英語版もリリースされるならその用意もしますので、ぜひお願いします(笑)。

●市川さん
 外見は可愛らしいリ・アですが300年以上生きているので、いつもホワホワしているばかりと思いきや、急に表情を変えてスバッと発言をすることもあり、その落差を楽しんでいただければと思います。ゲームはどんどん先へ進みたくなるような作品になっていますから、期待して待っていてください。

AAA(トリプル・エー)との楽曲タイアップが決定!
 そして発表の最後には、ニンテンドーDS版とTVアニメ版での楽曲タイアップが行われると発表され、楽曲を提供するパフォーマンスユニット「AAA(トリプル・エー)」のメンバー 浦田直也さん、與真司郎さん、末吉秀太さんがステージに登場し、今回のタイアップについて語った。 
 ニンテンドーDS版のオープニングテーマ曲が、6月18日(水)に発売予定のミニアルバム「CHOICE IS YOURS」収録の「Crash」、アニメのオープニングテーマ曲には、8月発売予定の新曲「ZERO」が決定している。

左から、浦田直也さん、與真司郎さん、末吉秀太さん

●浦田さん
 今回のタイアップは素直に嬉しいですね。「Crash」は“見えない敵に立ち向かう”という内容を歌っていて、アルバムの中でも特に男らしい曲に仕上がっています。

●與真さん
 メンバー全員がゲーム好きなので、『ワールド・デストラクション』も早くプレイしたいですね。多分、誰が一番にクリアしたとか、そんな競争をすることになると思います(笑)。

●末吉さん
 アニメのOPテーマ「ZERO」はかなりハードな1曲に仕上がりそうです。実はボク、声優にも興味あるので、ぜひアニメの方で使っていただけたらと思います。お願いします!

DSの「RPGの決定版」として期待
 以上のように、登壇者の数も多く、また顔ぶれも豪華なものとなった今回のプレゼンテーション。出演者やタイアップばかりに目がいってしまいそうだが、会場で上映されたゲーム本編の映像、試遊スペースで触った限り、とても大規模なものを丁寧に製作しているという印象を受けた。 
 昔ながらのドット画をパターンを増やすことでアニメーション並みのキャラクタ表現を実現したり、オーソドックスなターン制の戦闘に上下画面を使った演出や音声の効果を取り入れるなど、新旧が見事に融合している。 

 ニンテンドーDSの発売から3年以上が経過し、ソフトの発表も円熟期に入った今、同ハードにおける「RPGの決定版」として本作に期待したい。

◆関連コンテンツ
【新作紹介】
セガが放つ完全新作“世界を滅ぼすRPG”『ワールド・デストラクション』

『ワールド・デストラクション ~導かれし意思~』
ハード: ニンテンドーDS
メーカー: セガ
ジャンル: RPG
発売日: 2008年9月18日(木)予定
価格: 5,980円(税込)

(C)SEGA/WD製作委員会
(C)SEGA

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