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元宮秀介のこれぐらい知っとけ  
第31回
高年齢層が喜ぶDS
「シルバーモデル」が普及を促す!?
2007.09.18
関連URL:株式会社ランシステム
 

 「敬老の日需要」という言葉が生まれているように、孫や子が両親や祖父母に、ニンテンドーDSをプレゼントする習慣が定着しつつあるようだ。ソフトに『脳を鍛える大人のDSトレーニング』や『やわらかあたま塾』などの脳を活性化させるソフトを添えて、両親や祖父母の健康を願う美しい習慣だ。
  任天堂は昨年に引き続き、「敬老の日にはニンテンドーDSを贈ろう」というキャンペーンを敢行したが、これは元々、任天堂が仕掛けた習慣ではない。僕の周囲だけでも、数年前から自発的に両親や祖父母にニンテンドーDSを贈る人が数名いたが、こうした動きが全国的に大きな輪となって、敬老の日にニンテンドーDSを贈る習慣ができあがったのだ。任天堂のキャンペーンは、そうした動きに着目し、それに乗っかったにすぎない。

 ゲーム第一世代の僕としては、感慨深い現象だ。昔ゲームをしていると、それだけで不良と呼ばれる時代があった。学校はゲームセンターへの出入りを禁止し、僕らは指導教員の目を盗んでは、ゲームセンターに通ったものだ。そんなふうに大人に忌み嫌われていたゲームが、今や“高年齢層へのプレゼントに最適である”と薦められるのだから、時代は変わったものだ、と思う。

 実際、高年齢層のニンテンドーDSへの関心は高い。ゲーム販売店「桃太郎」を展開する株式会社ランシステムは、地域密着型の社会貢献活動として、シニア向けのニンテンドーDSの体験会を開催している。『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』を参加者に全員に用意し、ゲームの面白さを体験してもらおう、という試みだ。これまでに3回行われ、両日とも満員の盛況だったそうだ。ランシステムでは、今後とも継続して、このイベントを開催する予定だ、という。

 こうした事実からすれば、ゲームは高齢者にとって、もはや忌み嫌う存在のものではなく、親しまれる存在になったといえるだろう。ゲーム業界の末席にいる僕としても、喜ばしい限りだ。
  しかし、不満はある。ニンテンドーDSは、タッチペンの操作がわかりやすいとはいえ、まだまだゲームに不慣れな人に抵抗感を与えてしまう機構がある。十字ボタンやA・B・X・Yボタンの存在だ。これらをなくすことで、ニンテンドーDSは、より高年齢層に浸透するのではないか。最近ではタッチペンしか使わないゲームが増えているし、京都の百人一首展示館「時雨殿」では、実際にニンテンドーDSから十字ボタンやA・B・X・Yボタンを取り除いた「時雨殿なび」が採用されている。携帯電話でいえば、DoCoMoの「らくらくフォン」のように、操作方法が簡略化されたニンテンドーDSの“シルバーモデル”が発売されるのも面白い、と思う。老年齢層に普及させるには、この方法がいちばんではないか。

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