オンラインゲーム、MMORPG、アプリ、ソーシャルゲーム、家庭用ゲームなどゲーム情報を毎日お届け!

元宮秀介のこれぐらい知っとけ
 
第28回
ゲームが勉強を妨げるものからサポートするものに

2007.08.07
関連URL:任天堂
 

  「ゲームは1日1時間」という標語を普及させたのは、かの高橋名人だ。この標語には、1日何時間もゲームをして、勉強をおろそかにしてはいけない、という意味合いが込められていた。あまりゲームばかりしていると、親に取り上げられてしまうよ、という警告でもあった。20年以上ゲームをウォッチしてきた僕だが、ゲームをめぐる子どもと親の駆け引きは、昨今は多少緩和されたとはいえ、尽きることなく続いているのではないだろうか。

 しかし、今ゲームに大きな変化が起きている。教育の現場にニンテンドーDSを持ち込み、それを教材にしようとする動きが全国で見られているのだ。

 すでに動きは始まっている。京都府八幡市の中学校では、反復学習による基礎学力向上を目指し、ニンテンドーDSを採用している。
  結果は目覚しい。昨年度の授業では、中学3年生の49人が2006年9月から5ヶ月間の間、授業冒頭の約10分、ニンテンドーDSを使って、英単語の学習に取り組んだ。実施前後の語彙量を調査した結果、1グループの平均語彙数が1,025から1,386(35.2%増)、別グループ25人の平均も1,013から1,436(41.8%)増えた、という。41.8%増とは素晴らしい。僕らの学生時代は、単語帳を作って単語の勉強をしたものだが、きっとここまで効率よく成果は上がっていなかったはずだ。単語帳を作っただけで満足してしまうこともたびたびあったものだ。それを考えると、ニンテンドーDSは学習にも向いている。

 なお、京都市教育委員会は、今後短期間の集中学習が毎日行えるよう、なんと特設強化時間「総合基礎科」を新設し、全市立中学2年生600人を対象に、ニンテンドーDSソフトを使って英単語を中心に基礎学力向上を図ると共に、学習の指導計画や学習方法などの開発にも取り組む。

 ほかにも同様の動きはある。大阪電気通信大学では、2007年内をめどにニンテンドーDSを授業に本格的に導入する。1、2年生の必修科目のうち、英語、物理、力学などで、全学生にニンテンドーDSを貸与する。同大では昨年から英語の一部のクラスで試験的にニンテンドーDSを利用してきた。ゲーム感覚が学生に受け、ほぼ全員の聞き取りの成績が上がるなどの成果が出た。私語も少なくなり、DSを使う授業数を大幅に増やすことに決めた、という。

さらに同大では数学を楽しく学べる独自のゲーム開発にも乗り出す。同大には、デジタルゲーム科があり、数学、ゲーム、アニメーションなどの教授陣が開発チームを結成し、1年後の完成を目指す、という。

 ニンテンドーDSを学習に使うメリットは大きい。まず安価で誰でも手に入れやすいこと。ノートパソコンと比べると、雲泥の差だ。またタッチペンで実際に文字を書くため、記憶に優れている。『脳を鍛える大人のDSトレーニング』や『えいご漬け』などのソフトを遊びながら、「これが教育の現場に使われたらいいのになあ」とたびたび感じてきたが、それがいよいよ実現化する。勉強のさまたげになるアイテムから、勉強をサポートするアイテムへ変貌を遂げる。任天堂の岩田聡社長は、「ニンテンドーDSは1人1台の普及を目指す」と述べているが、それがまた一歩、現実に近づいた。



 
最近記事が追加されたゲームタイトル
スポンサーサーチ
    ◆体質改善 ◆注目のワード ◆リアルラブプラス
よく見られている画像