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第25回
子供たちから見るゲーム流行の兆し
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2007.06.26 |
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「くわしい情報はネットで見られるから……」という怠惰な理由で、ここ何年もE3や東京ゲームショウに足を運んでいない僕だが(おいおい)、毎年の初夏と冬に開催される「次世代ワールドホビーフェア」の会場には必ず駆けつけている。
「次世代ワールドホビーフェア」は、月刊コロコロコミックを擁する小学館が主催するホビーの一大イベント。コロコロコミックのグラビアページがそのまま現実化したように、会場のいたるところにゲームやホビーが陳列されている。会場はそれこそ小さな子どもたちと引率する大人たちでいっぱいだ。
「次世代ワールドホビーフェア」とほかのゲームイベントの違いは、徹底した体験型だということ。たとえばゲームの試遊台なら、子どもたちは150分の行列を気にも留めず並ぶ。来たからには、絶対にあそんでやる、という意気込みが感じられる。
ミニ四駆やトレーディングカードゲームは、さらに濃く遊べるようになっている。各ブースでは、全国大会の予選や新商品の体験会が開催され、参加している子どもたちの表情は真剣そのものだ。
また、そうしたホビー商品をその場で買えるのも、このショウの特徴のひとつだ。体験台で試したら、今度は自分で買って深く遊んでみる。会場のそこかしこでは、買ったばかりのミニ四駆を組み立てたり、カードゲームのデッキを構築していたりする子どもたちでいっぱいだ。
その気になれば、開場の9時から閉場の17時まで、遊びに遊びまくることも可能だ。僕が訪れたときも、疲弊したお父さんやお母さんを尻目に、「あれを遊びたい、これも遊びたい」と言って、親の手を引く子どもたちの姿が目立った。
出展メーカーで興味深いのは、任天堂だ。ご存知の方も多いと思うが、任天堂は東京ゲームショウには出展していない。自前のイベント「スペースワールド」を主催しているから、というのがその理由。しかし、この「次世代ワールドホビーフェア」だけは話が違う。任天堂のいちばんのお客である子どもたち、そしてその親が数十万人単位で参加するのだ。いわば任天堂がいちばんゲームを送り届けたい層が集まるわけだ。このショウばかりは見逃せない。それが任天堂の本音だろう、と僕は読んでいる。
順風満帆の任天堂は、タイトルを絞り込むことをせず、決して大きなブースとはいえないのに十種類に迫るWiiとニンテンドーDSのタイトルをプッシュしていた。どれもが自信作だといわんばかりだった。
対するソニー・コンピュータエンタテインメントは、プレイステーション3を展示はしていたが、主役はPSPだった。『サルゲッチュ』と『ラチェット&クランク』の2大タイトルの新作を出展し、子どもたちに強力にアピールしていた。そのかいあってか、行列も1時間以上と長く作られ、PSPのさらなる普及を予感させた。
個人的に興味を惹かれたのが、ガールズアーケードと題されたコーナーだ。ここにはメーカーを問わず、さまざまな女児向けのゲームやホビーが陳列されており、セガの『ラブ&ベリー』が開拓した市場をさらに大きくしようとする業界全体の意思が強く感じられた。
僕が必ずこのショウを訪れるのは、ここに「ゲームやホビーの未来」があるからだ。
各メーカーは、最先端のゲームやホビーを陳列するわけで、子どもたちがどれに食らいいつくかで、ゲームの流行の走りがかいま見られるわけだ。
このショウを見逃しているあなたは、損をしている。ここにはゲームやホビーの流行となる原動力があり、それをつぶさに観察できるからだ。未体験の人は、ぜひ一度会場まで足を運び、子どもたちの表情を見ることをお勧めする。
■ 今回のキーワード ■
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次世代ワールドホビーフェア
多数の玩具やゲームが集う「次世代ワールドホビーフェア」。小学館の漫画雑誌協力のもと次世代ワールドホビーフェア実行委員会が年2回行う。ゲーム関連で言えば、毎回任天堂と、ソニー・コンピュータエンタテインメントがブース出展を行う唯一のイベントとなっている。
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